戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第526話 お待たせ!

ハヤトがブルーレイカーとグリーンレイカーの助けで向かっている頃、東京湾にある建設物が無い埋め立て地にてミレニアムゴジラはキングシトエルと戦っていた。

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

放射火炎を放つミレニアムゴジラ。

 

それに対抗するようにキングシトエルは正八面体からレーザーを発射して相殺する。

 

ここにキングシトエルを誘導してすでに3時間以上は経過していた。

 

ミレニアムゴジラはここ(埋め立て地)からキングシトエルを出さないようにずっと踏ん張っていた。

 

それはシンカリオンたちがガイスターの強襲を受けて全く動けないことを知らないからだ。

 

それでも必死になってミレニアムゴジラはキングシトエルを足止めする。

 

必ずハヤトたちはここへ駆けつけてくれる、そう信じているからだ。

 

そんなミレニアムゴジラにキングシトエルは帯状の腕を伸ばして片方が胴体、もう片方がミレニアムゴジラの首に巻き付いた。

 

ミレニアムゴジラ「グルルルル!!!」

 

首と胴体に巻き付いて来たキングシトエルの腕を掴んでミレニアムゴジラは引き千切ろうとするが引き千切れなかった。

 

腕を引き千切ろうとするミレニアムゴジラをキングシトエルは自身の方へ引き寄せ始め、同時に正八面体にエネルギーを集中させる。

 

どうやら至近距離またはゼロ距離からレーザーを発射してミレニアムゴジラを倒そうとしているのだ。

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

引き寄せてくるキングシトエルにミレニアムゴジラはしっかりと腕を掴むと力を込めてキングシトエルをハンマー投げのように振り回し始めた。

 

何周か回ってミレニアムゴジラはタイミングを見計らい海に向かってキングシトエルを投げ飛ばした。

 

投げられたキングシトエルはミレニアムゴジラの胴体と首に巻き付いていた両腕を離してしまうが同時に正八面体からレーザーを発射、左横腹を貫通した。

 

ミレニアムゴジラ「ゴギャアッ!グルルルル、ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」

 

横腹を貫かれながらもミレニアムゴジラは駄目押しの放射火炎を発射した。

 

ATフィールドにより防がれたが体勢の悪いキングシトエルは空中でも踏ん張れずそのまま海へ叩き落された。

 

ボコボコと泡が海面に浮かび上がり、やがて泡は浮かび上がらなくなった。

 

ミレニアムゴジラ「グルルルル……」

 

キングシトエルが溺れたとは思っていないミレニアムゴジラは警戒する。

 

すると足元の地面に亀裂が走る。

 

ミレニアムゴジラ「!!!」

 

亀裂に気付いたミレニアムゴジラはすぐさまその場を離れる。

 

ミレニアムゴジラが離れて少し遅れて地面からキングシトエルが姿を現した。

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」

 

地面から姿を現したキングシトエルにミレニアムゴジラは放射火炎を発射するがATフィールドに阻まれてしまう。

 

ATフィールドで放射火炎を防いだキングシトエルは正八面体からレーザーを発射した。

 

ミレニアムゴジラ「!!!」

 

レーザーを喰らってミレニアムゴジラは吹き飛ばされて背中から地面に叩きつけられてしまう。

 

ミレニアムゴジラ「グルル…!?」

 

なんとか起き上がろうとするミレニアムゴジラだったがキングシトエルが帯状の両腕で地面に抑え込んだ。

 

地面に抑え込んだミレニアムゴジラに向かってキングシトエルは正八面体にレーザーのエネルギーを集中させていた。

 

ある程度、チャージしてレーザーを発射しようとしたその時だ。

 

ファアァァァーーーーーーーーーーーーーーン!!!

 

新幹線の汽笛のような音がしたかと思いきや1人の少女がブーストして跳んできたかと思いきやドリルナックルでキングシトエルを殴り飛ばした。

 

キングシトエル「!?」

 

あまりにも突然すぎてキングシトエルはATフィールドを展開できず、そのまま大きく後退した。

 

それと同時にミレニアムゴジラの前に見たことのある2体のロボット―E5 はやぶさMkⅡとブラックシンカリオン紅が着地した。

 

響「よっと、リルくん!お待たせ!!」

 

E5 はやぶさMkⅡの右肩に着地してガングニールを纏った響が言うのだった。


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