戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第529話 討たれる天使の名を持ち怪

響「みんな!!」

 

ロケットに乗って来た翼たちを見て響は叫ぶ。

 

クリス「ようやく見つけたぞ、バカ!」

 

響を見つけるなりそう言うクリス。

 

響「えぇ!!再会して一発目にそれは無いよ、クリスちゃん!!」

 

再会していきなり"バカ"と言われて響はショックを受けて言う。

 

クリス「皆に迷惑かけたんだからそれくらい覚悟しとけ!!」

 

響の言葉に言い返すクリス。

 

マリア「まぁまぁ良いじゃない、2人とも無事だったんだから」

 

言い争うクリスを宥めるマリア。

 

翼「そうだ。今はあの怪物を仕留めるぞ!!」

 

キングシトエルとサキエルにアームドギアを向けて言う翼。

 

クリス「そうだな。おい、今からお前の分も出すから乗ってこい!!」

 

翼とマリアに言われてクリスは冷静になると響分の移動用ロケットを出して降下させた。

 

響「よっと!」

 

降下してきたロケットに乗ると上昇させてクリスたちに合流した。

 

響「どうしてみんながここに?」

 

調「その話はまた後程」

 

切歌「今はあの怪物を倒さないといけないのデス!」

 

どうしてここに来れたのかと響が聞くが調と切歌はそう言う。

 

未来「来たよ!!」

 

未来が言うとキングシトエルとサキエルが装者たちの攻撃をATフィールドで防いだ後にレーザーと不可視の破壊光線を発射して反撃してきた。

 

だがすぐに0_TYPE_GODZILLAが背負っていたカイサツブレードに似た黒い柄に蒼白い刃をした武器―『カイサツゴジラブレード』を引き抜き跳躍、サキエルの不可視の破壊光線を両断した。

 

続けてキングシトエルのレーザーも横一閃で両断した。

 

響「す、凄い…」

 

キングシトエルとサキエルの攻撃を両断した0_TYPE_GODZILLAに驚く響。

 

シンジ「2人とも、まだ戦える?」

 

機体は直っても操縦する2人の精神に闘志の炎が消えてはいないかとシンジは聞く。

 

セイリュウ「誰に聞いている!」

 

ハヤト「当然、まだ戦えるよ!」

 

シンジに聞かれてハヤトとセイリュウはそう答える。

 

シンジ「よし、それなら行くよ!!」

 

「「おう!!/あぁ!!」」

 

2人の戦う闘志の炎が消えていないことを確認してシンジを筆頭にキングシトエルとサキエルに構える。

 

一気に数を増やしてきた相手にキングシトエルとサキエルはレーザーと不可視の破壊光線をそれぞれ発射した。

 

0_TYPE_GODZILLAはカイサツゴジラブレードでサキエルの不可視の破壊光線を両断した。

 

クリス「当てさせるかよ!!!」

 

キングシトエルのレーザーはクリスが大型ミサイル3発発射して相殺させる。

 

爆発の煙が周囲を覆いつくすと翼がキングシトエルの前に現れた。

 

翼「初手より奥義でつかまつる!!!」

 

アームドギアを超大型化させてキングシトエルに向かって振り下ろした。

 

振り下ろされた超巨大なアームドギアをキングシトエルはATフィールドを全開にして防御する。

 

セイリュウ「!!」

 

防御するキングシトエルのATフィールドをブラックシンカリオン紅がダークカイサツソード紅で破壊した。

 

守りの要であるATフィールドを破壊され、キングシトエルの頭に超巨大アームドギアが叩き込まれた。

 

セイリュウ「今だ!!」

 

クリス「もってけ全部だぁ!!!」

 

マリア「はあぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーー!!!」

 

切歌「デエェェェェェーーーーーーーーーーーーース!!!」

 

調「やあぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーー!!!」

 

セイリュウの合図でクリスの12機もの大型ミサイルを展開し発射する『MEGA DETH INFINITY』。

 

マリアのアームドギアを収納した左腕アーマーを砲身に変形させて放つ砲撃『HORIZON†CANNON』。

 

切歌イガリマのワイヤーアンカーで対象を固定し、更にそのワイヤーで調のシュルシャガナを繋ぐと共に強撃する2人のコンビネーションアーツ、『禁殺邪輪 Zあ破刃エクLィプssSS』がキングシトエルに次々に叩き込まれた。

 

次々に技を喰らってキングシトエルの腹部辺りにあった赤いコアにヒビが入る。

 

シャショット『止めだ、ハヤト!!』

 

ハヤト「分かってる!!!」

 

遂に来たチャンスを逃すまいとハヤトはシンカギアのレバーを上へ上げる。

 

ハヤト「デュアルグランクロス!!!」

 

E5 はやぶさMkⅡの必殺技であるデュアルグランクロスを発射、キングシトエルの腹部にあるコアを粉々に破壊した。

 

キングシトエル「キイヤアァーーーーーーーーーーーーー!!!!!」

 

コアを破壊されてキングシトエルは断末魔を上げて爆発、それと同時に巨大な十字架が天へ向かって伸びていたのだった。

 

 

 

サキエルは不可視の破壊光線を発射して0_TYPE_GODZILLAを攻撃していた。

 

しかし、0_TYPE_GODZILLAは次々に発射されるサキエルの不可視破壊光線を見えているのか、カイサツゴジラブレードで斬り落としていく。

 

0_TYPE_GODZILLAがサキエルの不可視破壊光線を斬り落としていく隙に500_TYPE_EVAが接近する。

 

ある程度接近すると跳躍して武器であるシンゴウスピアでサキエルを突き刺そうとする。

 

だがサキエルはキングシトエルと同様のATフィールドを展開、シンゴウスピアを防いだ。

 

シンジ「ATフィールド、全開ッ…!!!」

 

500_TYPE_EVAもATフィールドを展開し、サキエルの展開したATフィールドを中和する。

 

ATフィールドを中和されたサキエルに500_TYPE_EVAのシンゴウスピアが突き刺さった。

 

シンジ「今だ!!」

 

シンゴウスピアがサキエルに突き刺さり、シンジは後ろにいた響と未来に言う。

 

響「うおりゃあぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーー!!!」

 

シンジの合図に響はロケットから跳躍するとドリルナックルを繰り出しながらブーストしてサキエルを貫く。

 

未来「はあぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーー!!!」

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」

 

響がサキエルを貫いたのを見て未来の足のアーマーを円状に展開して放つ極太の光線『流星』とミレニアムゴジラの放射火炎が叩き込まれた。

 

そして止めとばかりに0_TYPE_GODZILLAが跳躍、胸部のゴジラの口が開き、たたまれていた砲身が伸びてきた。

 

伸びた砲身の先に蒼白いエネルギーがチャージされていく。

 

《ポラリゾングランファイヤー!!!》

 

エネルギーのチャージが完了されるとグランクロスと放射火炎を合わせたような蒼白い光線―『ポラリゾングランファイヤー』が発射された。

 

発射されたポラリゾングランファイヤーはサキエルを飲み込みコアを破壊した。

 

コアを破壊されてサキエルは爆発、キングシトエルと同じ天まで届くほどの十字架を起こしながら消滅したのだった。


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