戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第529.5話 勇者、降臨!

響たちがキングシエトルとサキエルを倒した同時刻の超進化研究所整備区画ではダイノガイスト率いる宇宙海賊 ガイスターと宇宙警察 カイザーズのメンバーであるブルーレイカーとグリーンレイカーが左右合体した勇者・ウルトラレイカーとE6 こまち、E7 かがやき、E3 つばさアイアンウイングのシンカリオンがいまだに戦っていた。

 

ダイノガイスト「喰らえ、サンダーストーム!!!」

 

ウルトラレイカーに向かってダークサンダーストームを繰り出すダイノガイスト。

 

ダークサンダーストームをウルトラレイカーは跳躍して回避する。

 

ウルトラレイカー「ウルトラブレストレーザー!!!」

 

胸部から発射する光線『ウルトラブレストレーザー』を発射する。

 

ダイノガイスト「ふん!!」

 

だがダイノガイストはそれをわざと受け止めた。

 

ウルトラレイカー「何!?」

 

わざと攻撃を受け止めたダイノガイストに驚くウルトラレイカー。

 

すると爆炎から無傷のダイノガイストが姿を現した。

 

ダイノガイスト「フハハハハハハ!いくらカイザーズとは言えども、エクスカイザーでなければこの俺様を倒すことなど不可能だ!!!」

 

そうウルトラレイカーを嘲笑いながらダイノガイストはダイノブレードを連結させた。

 

ダイノガイスト「ダイノ ツインブレードォ!!!」

 

ダイノブレードを連結させた両刀『ダイノツインブレード』にしてエネルギーを集中させる。

 

ダイノガイスト「死ねぇ、カイザーズ!サンダーインフェルノォォォォーーーーーー!!!!!」

 

エネルギーをダイノツインブレードに集中させるとダイノガイストはそのまま突撃してきた。

 

ダイノツインブレードにエネルギーを集中させ突撃する技サンダーインフェルノ(正式名称:『ダークサンダーインフェルノ』)である。

 

ウルトラレイカー「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーー!!!!」

 

ダークサンダーインフェルノを避けきれず、喰らってしまい爆炎を起こした。

 

アキタ・ツラヌキ・シノブ『ウルトラレイカー!?』

 

爆炎に消えたウルトラレイカーを見て3人は叫ぶ。

 

ホーンガイスト「やったぜ!!」

 

プテラガイスト「流石、ボスだぜ!!」

 

逆にプテラガイストたちガイスター四将は首領であるダイノガイストが自分たちの敵役であったカイザーズの1人ウルトラレイカーを倒したのを見て喜んでいた。

 

ダイノガイスト「フフフ……ん!?」

 

ダイノガイストも振り向いてウルトラレイカーの爆炎を見ていたが次の瞬間、爆炎の中で動く影を見て構えた。

 

すると爆炎を突き破って一台のスポーツカーが現れてダイノガイストに体当たりを決めた。

 

ダイノガイスト「ヌオォォォォォォォォ!?」

 

突然現れたスポーツカーにダイノガイストは身構えてはいたが反応できず、体当たりを喰らい壁に激突してしまった。

 

エクスカイザー「チェエェェェエンジ!エクスカイザー!!!」

 

ダイノガイストを壁へ叩きつけたスポーツカーは変形して胸にライオンの顔を付けた赤いロボットになった。

 

ホーンガイスト「げぇ!?て、テメエはエクスカイザー!?!?」

 

現れた赤いロボット―宇宙警察 カイザーズのリーダーにして唯一ダイノガイストと互角に戦える力を持つ存在『エクスカイザー』が現れてさっきまでの勢いが消えるガイスター四将。

 

エクスカイザー「ガイスターの悪党ども!貴様の悪事はこの私が許さないぞ!!!」

 

ガイスターを指さしてエクスカイザーは言う。

 

アキタ「なんだ、あのロボット…」

 

ツラヌキ「分かんねーけど…」

 

シノブ「あぁ、ウルトラレイカーと同じ味方みたいだ」

 

エクスカイザーを直感でウルトラレイカーの仲間で、自分たちの味方だと感じる3人。

 

アーマーガイスト「ヤ、ヤベーぞ!」

 

ホーンガイスト「こうなっちまったら勝ち目はねぇ!」

 

プテラガイスト「あとはボスに任せてずらかるぞ!!!」

 

エクスカイザーが来て怖気づいたガイスター四将はダイノモードになるとダイノガイストを置いてホーン、サンダー、アーマーは地面を掘り、プテラガイストは屋根を破壊して離脱した。

 

アキタ「アイツら自分たちのボスを見捨てていきやがった!?」

 

プテラガイストたちの行動を見てアキタは驚く。

 

エクスカイザー「いや、奴らはいつものことだ。だが今は…」

 

驚いているアキタにエクスカイザーは言うとある方向を見た。

 

ダイノガイスト「よくもやってくれたな、許さんぞ!エクスカイザー!!!」

 

スポーツカー形態のエクスカイザーに壁へと叩きつけられていたダイノガイストが起き上がり怒りを露にしていた。

 

エクスカイザー「キングローダー!!!」

 

額から光線を放つと異次元空間のようなの開き、そこから一台の巨大なトレーラー―エクスカイザーが異次元から召喚する、トレーラー型の支援メカ『キングローダー』である。

 

呼び出されたキングローダーは羽のような部分を展開すると浮上。

 

少し浮上すると左右に二輪付いている部分が横に広がり、ジェット部分が羽の上に被るように上がると反転して起き上がり、ロボット1体が入れるスペースの空間を開けた。

 

エクスカイザー「とう!!」

 

それを見たエクスカイザーはその空間に入ると収納されるように閉じると胸から大きなライオンの顔が現れた。

 

キングエクスカイザー「フォームアップ!巨大合体!!キングエクスカイザァァァァァァ!!!!」

 

エクスカイザーがキングローダーと巨大合体して誕生する勇者ロボ『キングエクスカイザー』となった。

 

シノブ「き、巨大化した…」

 

キングエクスカイザーを見てそう言うシノブ。

 

ダイノガイスト「現れたなキングエクスカイザー!!」

 

キングエクスカイザーを見てダイノガイストは闘志を燃やす。

 

キングエクスカイザー「ダイノガイスト!今度こそ貴様を逮捕する!!」

 

ダイノガイスト「やれるものならやってみろ!!!」

 

キングエクスカイザーに言われてダイノガイストはダイノツインブレードで斬りかかった。

 

キングエクスカイザー「カイザーソード!!!」

 

右脚に収納されている剣『カイザーソード』を出してダイノガイストに構える。

 

ダイノツインブレードとカイザーソードがぶつかり合おうとしたその時だ

 

屋根を突き砕くように白と黒の光線が両者の間に命中、周囲を煙で覆いつくした。

 

ダイノガイスト「な、なんだこれは!?」

 

煙に包まれたことにダイノガイストは驚き、周囲を見回す。

 

?『少々暴れすぎだよ、君』

 

ダイノガイストのみに響くように聞こえる声。

 

ダイノガイスト「貴様か。邪魔をするでないわ!」

 

声の主に抗議するように叫ぶダイノガイスト。

 

?『悪いが、私の目的に協力する条件で蘇らせたんだか指示には従ってほしいなぁ。それにキングシトエルが倒された。このままだと余計に不利になると思うが?』

 

ダイノガイスト「ヌ、ヌゥ…分かった…」

 

声の主に言われてダイノガイストは言うと戦闘機形態に変形した。

 

そしてキングエクスカイザーの横をわざと通り過ぎてシンカリオンの発進出口へ入っていく。

 

キングエクスカイザー「待て!逃げるか!?」

 

ダイノガイスト「今日のところはこれで勘弁してやる!だがいずれこの星に災いが降り注ぐことを覚えておけ!!!」

 

キングエクスカイザーに言われてダイノガイストはそう捨てセリフを吐いて戦線を離脱していった。

 

キングエクスカイザー「君たち、大丈夫かい?」

 

マスクをしまい、素顔を出したキングエクスカイザーはE6 こまちたちの方を向いて聞いて来た。

 

アキタ「あぁ、大丈夫だ。だがアンタの仲間のウルトラレイカーが…」

 

ダイノガイストのダークサンダーインフェルノを喰らってしまったウルトラレイカーを思い出して言う。

 

キングエクスカイザー「彼なら大丈夫だ」

 

シノブ「それってどういう…!?」

 

キングエクスカイザーの言葉の意味を聞こうとしたとき、地面に亀裂が入り中からドリル戦車が、壁を突き破ってレーシングカーが、プテラガイストが開けた穴から青いジェット戦闘機がそれぞれ出現した。

 

スカイマックス「チェエェェェエンジ!スカイマックス!!」

 

ダッシュマックス「チェエェェェエンジ!ダッシュマックス!!」

 

ドリルマックス「チェエェェェエンジ!ドリルマックス!!」

 

「「「マックスチーム、見参!!!」」」

 

青いジェット戦闘機が変形し、胸に鷲の顔を持った人型ロボット―『スカイマックス』。

 

黄色いレーシングカーが変形した人型ロボット―『ダッシュマックス』。

 

ドリル戦車が変形したゴーグルをつけた人型ロボット―『ドリルマックス』となった。

 

彼らはレイカーブラザーズと同じく、エクスカイザーにカイザーズのメンバーとしてスカウトされ、スカイマックスをリーダーとしたチーム『マックスチーム』である。

 

ツラヌキ「なんだ!?まだ仲間がいたのか!?」

 

現れたマックスチームに驚く。

 

キングエクスカイザー「来たか、マックスチーム」

 

スカイマックス「ガイスターが現れたと聞いて急いで駆けつけましたがどうやら間に合わなかったようですね」

 

周囲の状況を見てスカイマックスは言う。

 

ドリルマックス「だが、こっちは間に合ったぜ」

 

そうドリルマックスが言いながら自身が出てきた穴の方を指さすと中からウルトラレイカーが這い出てきた。

 

アキタ「ウルトラレイカー!」

 

シノブ「無事だったんだ!」

 

這い出てきたウルトラレイカーを見て叫ぶ。

 

ウルトラレイカー「済まない、心配をかけた」

 

這い出たウルトラレイカーは謝罪する。

 

キングエクスカイザー「気にするなウルトラレイカー。敵はあのダイノガイストだったんだ、気に病むことはない」

 

謝罪するウルトラレイカーにキングエクスカイザーは言う。

 

すると出入り口からモードシンカンセンのE5 はやぶさMkⅡ、ブラックシンカリオン紅、500_TYPE_EVA、0_TYPE_GODZILLAが入ってきたのだった。


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