戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第532話 シンカリオンVSガイスター

埼玉県にある大宮の永遠のライバルと言われている『浦和市』に1機の黒い巨大戦闘機が飛行していた。

 

ダイノガイスト「チェェェェェンジ!ダイノガイストォ!!!」

 

黒い巨大戦闘機から人型へ変形したダイノガイストは建設中のビルを破壊しながら着地した。

 

現れたダイノガイストを見て人々は我先に逃げ始めた。

 

ダイノガイスト「ふん」

 

着地したダイノガイストは逃げる人々には目もくれずラグビーボール型の機械を取り出すと近くにあった天辺にバラの花があり、周囲に茨のようなモニュメントがあるデザインのビルに向かって投げた。

 

ダイノガイスト「さあ、来るがいい。カイザーズ、シンカリオン、シンフォギア、ゴジラども!」

 

機械をビルに投げてダイノガイストはそう言う。

 

 

 

ダイノガイストの出現はすぐに大宮支部に連絡されていた。

 

本庄「浦和市にダイノガイスト出現!」

 

出水「やはり現れたか」

 

浦和市に現れたダイノガイストに出水は言う。

 

そこへ響たちが整備区画の作業を中断して発令室に入ってきた。

 

響「ダイノガイストが現れたって本当ですか!?」

 

出水「あぁ。周辺地域の民間人の避難が開始されている」

 

ハヤト「だったら早く向かおう!」

 

本庄「待ってくれ!浦和市に現れたダイノガイストの他にも福岡県北九州市にホーンガイスト、鹿児島県桜島にプテラガイスト、北海道アイヌ民族博物館にサンダーガイスト、奈良県の東大寺にアーマーガイストが出現しました!!」

 

出水「なんだと!?」

 

浦和市に現れたダイノガイストの他にも福岡にホーン、鹿児島にプテラ、北海道にサンダー、奈良にアーマーガイストたちが現れたと聞いて全員が驚いた。

 

クリス「まさか日本全国に現れたのか!?」

 

マリア「戦力の分断が目的のようね」

 

ダイノガイストと同時に現れたガイスター四将の行動の目的を予測する。

 

切歌「早く他のところにも行かないと」

 

調「でもダイノガイストを少数で戦うなんて…」

 

ハヤト「大丈夫だよ」

 

どうするかと悩んでいるとハヤトがそう言ってきた。

 

翼「それはどういう意味だ?」

 

ハヤト「シンカリオンはここだけじゃないから!」

 

翼の質問にハヤトはそう答えた。

 

 

 

ハヤトがそう言った時の同刻・北九州市八幡東区にある閉園された遊園地『スペースワールド』の地面から巨大なトリケラトプス型のロボット―ホーンガイストが出現した。

 

ホーンガイスト「ここだ、ここだ」

 

出現したホーンガイストはダイノモードから人型へ変形するとどこからかラグビーボール型の機械を出すとスペースワールドの名物であった一回転するジェットコースター『ギャラクシーレーサーヴィーナスGP』に投げた。

 

投げられた機械はギャラクシーレーサーヴィーナスGPのコース上に刺さるように着弾すると虫のような足が生えた。

 

ホーンガイスト「よし、これでいい」

 

ギャラクシーレーサーヴィーナスGPに機械が刺さったのを見て満足そうにするホーンガイスト。

 

その時だ。

 

ファアァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン

 

ホーンガイスト「ん?」

 

新幹線の汽笛の音を聞いて振り向くとスペースワールドの前にある駅―『スペースワールド駅』に800系型新幹線(後期の1000・2000番台)の『800 つばめ』が走っていた。

 

ホーンガイスト「なんだ、ただの新幹線…じゃねぇ!この時間帯に新幹線はこねぇハズだろ!?」

 

電車が来ない時間帯を選んで現れたハズなのに走ってきたことに驚いていた。

 

ホーンガイストが驚いていると800 つばめが一気に加速し始めた。

 

ホーンガイスト「ま、まさか!?」

 

一気に加速した800 つばめを見てホーンガイストの中で嫌な予感が過った。

 

《超進化速度、突入しまーす!!》

 

?「チェンジ、シンカリオン!!!」

 

《800 つばめ!シンカリオンに変型しまーす!!!》

 

超進化速度に突入し、シンカギアのレバーを運転士の少年が下すと800 つばめはモードシンカンセンからモードシンカリオンに変型した。

 

《シンカリオン!800 つばめ!!》

 

頭部のV字アンテナと巨大な翼が特徴のシンカリオン『シンカリオン 800 つばめ』がホーンガイストの前に降り立った。

 

ホーンガイスト「な!?し、シンカリオンだと!?あの基地にいた連中だけじゃなかったのかよ!?」

 

シンカリオンが大宮にいたE5 はやぶさMkⅡたちだけかと思っていたのか現れた800 つばめを見て動揺を隠しきれなかった。

 

レイ「シンカリオンは大宮支部だけじゃないっすよ!この日本全国にシンカリオンはいるんっすから!!」

 

800 つばめの運転士である『大空 レイ』はホーンガイストに言う。

 

ホーンガイスト「くっ…ってことは他の奴らのところにも…」

 

 

 

ホーンガイストが800 つばめと対峙した頃、鹿児島県・桜島にプテラガイストはシンカリオン3体と対峙していた。

 

プテラガイスト「くそ、まさか他にもシンカリオンがいたとはな!!」

 

自身が対峙しているシンカリオン―N700系7000・8000番台をベースにした『シンカリオン N700 みずほ』。

 

700系(先頭部に『JR700』の文字が表記されているJR西日本保有のB編成・3000番台)をベースにした『シンカリオン 700 のぞみ』。

 

700系7000番台をベース『シンカリオン 700 ひかりレールスター』を見て言う。

 

タカトラ「おいたちがいる限り!」

 

ギン「これ以上の悪事は!」

 

ジョウ「許さないっちゃ!」

 

N700 みずほの運転士『霧島 タカトラ』。

 

700 のぞみの運転士『五ツ橋 ギン』。

 

700 ひかりレールスターの運転士で、ギンの双子の弟『五ツ橋 ジョウ』は言う。

 

 

 

ホーンとプテラが他のシンカリオンと対峙している頃の同刻・北海道・先住民族であるアイヌの博物館―アイヌ民族博物館の前にてサンダーガイストはいた。

 

サンダーガイスト「ぬぅ…シンカリオンがまだいたとは…」

 

サンダーガイストが対峙しているのはE5 はやぶさに似た機体―北海道にて運用されているH5系型新幹線をベースにした『H5 はやぶさ』だった。

 

ミク「あなた方のことは大宮支部から聞いています。宇宙海賊 ガイスター、この私が相手です!!」

 

H5 はやぶさ運転士の少女『発音 ミク』は言う。

 

 

 

ホーン、プテラ、サンダーガイストたちが各地でシンカリオンと対峙している頃の同刻・奈良県奈良市にある東大寺にアーマーガイストはいたがすでに2体のシンカリオンと対峙していた。

 

アーマーガイスト「おいおい、冗談だろ!なんでシンカリオンが他にいるんだよ!?」

 

アーマーガイストが対峙しているシンカリオンはN700系型新幹線をベースした『N700A のぞみ』。

 

もう1機は黄色の新幹線で、700系にも似た新幹線―『ドクターイエロー』であった。

 

リュウジ「抜かるなよ、タツミ!!」

 

タツミ「分かってるよ、リュウ兄!!」

 

ドクターイエローの運転士『清州 リュウジ』とその弟でN700A のぞみの運転士『清州 タツミ』の兄弟は言う。

 

 

 

本庄「現在、各地に出現したガイスターに対して各支部のシンカリオンが会敵!」

 

800 つばめ以下、全国のシンカリオンが各地に出現したガイスター四将と対峙したことを本庄が言う。

 

響「シンカリオンって全国にあるんだ!」

 

シンジ「僕のいた世界と全然違う…」

 

全国にシンカリオンがいることに響とシンジは驚いていう。

 

出水「えぇ。この大宮支部をはじめ、門司支部、名古屋支部、北海道支部など。日本全国にシンカリオンが配備されています」

 

クリス「すげぇ…」

 

切歌「なんだかとってもSFみたいデス!」

 

全国に変型ロボが配備されていると聞いて余計に驚いていう。

 

ハヤト(どう考えても響さんたちの方がSFっぽい気がする……)

 

切歌の発言にハヤトはそう思う。

 

出水「他の地域は他の支部のシンカリオンに任せて君たちはダイノガイストを!」

 

『はい!!』

 

ガウ「がう!」

 

リル「かう!」

 

他の地域に現れたガイスター四将は他の超進化研究所の支部から出撃したシンカリオンたちに任せて響たちはダイノガイストの元へ出撃するのだった。


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