戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

711 / 1218
第541話 別れと燻り

モキアン撃破から数日後、世界はモキアンの影響から立ち直ろうとしていた。

 

響たちのことは隠しきれるハズもなく、異世界からモキアンを撃破するために来た戦士たちということになったがモキアン撃破後に響たちは元の世界へ帰ったことになっている。

 

実際は違うのだが…。

 

そして超進化研究所整備区にてハヤト、出水はいた。

 

他のシンカリオンメンバーはそれぞれの故郷へ帰り、復興を手伝いに向かっている。

 

メノウはトレギアに体を乗っ取られていた後遺症でいまだに意識が無い状態であった。

 

そしてハヤトと出水は響たちの見送りに来ていたのだ。

 

出水「この度は異世界の我々の世界を救っていただき、ありがとうございます」

 

モキアンとトレギアたちを倒してくれた響たちシンフォギア、リル、ガウ、シンジ、エクスカイザーたちカイザーズ、舞人たち勇者特急隊の面々に出水は言う。

 

舞人「気にしないでください、出水司令長」

 

エクスカイザー「そうです。我々もこの世界を守れればそれでよかったのですから」

 

響「そうですよ」

 

リル「かう!」

 

お礼を言う出水に言われた面々の代表たちが言う。

 

出水「いえ、それでもアナタ方がいなければ私たちの世界はガイスターやあのモキアン、そしてトレギアにより滅ぼされていた事でしょう」

 

今回の事件の首謀者たちとその元凶の名を口にして言う。

 

ダッシュマックス「そのガイスターも今はこの通りですがね」

 

ダッシュマックスが盾のような形状をした武器―太古の昔に地球に来訪したカイザーズの先祖が子孫に残した兵器である『エネルギー生命体捕獲装置』に閉じ込めた4つのエネルギー生命体のガイスター四将を指さして言う。

 

マッドガイスターをグレートマイトガインとブラックマイトガインが撃破した時、辺りを漂っていたガイスター四将を発見し、このエネルギー生命体捕獲装置で逮捕したのだ。

 

スカイマックス「しかし、ダイノガイストを逮捕できなかったのは悔しかったな」

 

そういうスカイマックスには理由があった。

 

ダイノガイストはトレギアにより姿を変えられて際、その身もメガトロンに変えられてしまったらしくそのエネルギー反応はメガトロンの死亡を確認したのと同時に消失していたのだ。

 

ハヤト「でもみんなとまた戦えて俺は嬉しかったよ!それに0系新幹線も見れたしね!!」

 

嬉しそうにそう語るハヤト。

 

ガウ「がうがう~」

 

訳:ほんと、ハヤトは電車が好きだよね~

 

リル「かうかう!」

 

訳:うんうん!

 

電車が絡むと一段と嬉しそうにするハヤトを見てガウとリルは言う。

 

すると響たちの体が薄れ始めていた。

 

シンジ「もう時間みたいだね」

 

薄れ始めた体を見てシンジは言う。

 

ハヤト「……やっぱりお別れって辛いよね」

 

もうお別れの時間となってハヤトは言う。

 

ハヤト「でも、またみんなに会えると思う!だからバイバイなんていわないようにしてるんだ!」

 

響「あ、それ私と同じだ!」

 

同じことを考えていたハヤトに響は言う。

 

ハヤト「そうなんだ。それじゃあ、みんな…また会おうね!!」

 

響「うん!またね!!」

 

ガウ「がうがう~」

 

リル「かう~」

 

舞人「またどこかで!」

 

エクスカイザー「共に戦える日を!」

 

言葉を済ませて響たちシンフォギア装者とリルはガウの乗ってきた0_TYPE_GODZILLAに。

 

シンジは自身が乗ってきた500_TYPE_EVAに。

 

舞人はドリル特急にそれぞれ乗り込み、ガイン達勇者特急隊、エクスカイザーたちカイザーズは変形してそれぞれの乗り物となって整備区と外を繋ぐ通路を走り出した。

 

やがて通路の奥で光が一瞬瞬き、全員がそれぞれの世界へ帰って行ったことを悟らせてくれた。

 

異世界の地球の宝と命を救った響たちの戦いはこれで幕を閉じた。

 

だが、宇宙から来る巨悪たちはまだまだいる。

 

それらが消えるまで、彼女たちの戦いは続くのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トレギア「ん?何だ、まだ見ていたのかい?」

 

画面に向かってトレギアは現れてそう言う。

 

トレギア「私は忙しいのでね。この辺で失敬するよ、また会おう。フフフ…フハハハハハ!!!!!」

 

そう言ってトレギアはトレラ・スラーを使い、空間を歪ませて異次元のゲートを作り出すとどこかへ飛び去ってしまったのだった…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1つの戦いが終わったが響たちに新たな戦いの火種が燻りを見せていたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

?「令呪を持って命じる!」

 

?「了解です!マスター!!」




次回、戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G ACT2

シンカリオンの世界から帰還した響たちは再び起動したギャラルホルンにより並行世界へ向かった。

そして響たちが辿り着いた場所は…

2人のガウが争う大怪獣戦争真っ只中の日本!

サーヴァントとして召還された2人のガウがそれぞれの正義と復讐の2つに別れ、怪獣たちもまた2人の王のために戦っていた。

そんな中で響たちの前にカルデアなる組織から派遣された2人と1匹と出会う。

歴史を、未来をまたにかけた戦いが勃発する!

ー人類最終防衛国家 日本ー

それは、未来を取り戻す物語………

FGOの主人公の性別はどっちがいいですか?

  • ぐだ男(男)
  • ぐだ子(女)

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。