響「…………も、もう…ダメ……………」
ばたりと机に倒れる響。
「「「「まだ5分しか経ってないでしょ!!!」」」」
そんな響に全員が突っ込む。
響「だって、英語と古文ってなんて書いてあるか全然分かんないし、数学は計算式覚えきれないし、現代文なんて作者の気持ちなんて分かんないし…」
愚痴りをこぼす響。
創世「それでよくリディアンに受かったよね…」
弓美「ほんと、アニメみたいな不思議さよね」
響「ちょっと弓美ちゃん、酷くない?」
詩織「ですが本当のことですよ」
勉強が全然ダメダメな響がリディアンに入学できた不思議さを語る。
未来「まあ、響にはそこだけ運があったんだよ」
響「でもそれ以降は呪わてた日々だよ~…」
未来「それは基本響の自業自得だよね。主に人助けの」
響「うぐっ……」
呪われているということをいつもやっている人助けに費やしている事を言われて響の心にグサリと何かが刺さった。
創世「それに引き換え…」
チラっと窓側を見る創世。
リル「くー…くー…」
勉強に四苦八苦している響を他所のリルは座布団の上で体を丸めてぐっすり眠っていた。
詩織「気持ちよさそうに眠ってますね」
創世「ほんと、寝顔だけだとゴッジーと同じ怪獣の王様とは思えないよね」
ゴッジーことガウの跡を継いだリルを見て創世は言う。
弓美「そう言えば、今あの子奥さんとどこにいるの?」
未来「確か、今は…あ」
ガウとエルザの居場所を聞かれて未来は何かを思い出した。
詩織「どうしたのですか?」
未来「………に行ってる…」
弓美「え?なんて?」
未来「………んに行ってる…」
創世「ヒナ、良く聞こえないんだけど」
未来「だから、ガウくんは今、フランスで殺人に行ってるの!!!」
「「「なんで!?」」」
衝撃のカミングアウトに3人は驚く。
創世「し、新婚旅行に行ってるんだよね?」
未来「うん」
詩織「なんで殺人しに行ってるのですか!?」
未来「実はエルザちゃんに関わることで…」
ガウが殺人しにフランスへ行った理由を未来は話した。
エルザはフランスのローゼル県の出身であった。
しかし、エルザは幼い頃から近親者による暴行・監禁事件の被害を受けていた。
それを聞いたガウはその近親者を抹殺しに向かっていたのだ。
シェム・ハとの戦いで下半身の機能を喪失し、戦うことが出来なくなったたガウはエルザと共にしばらくはS.O.N.G.の目の届く範囲にて旅行をしていた。
が、並行世界から来た『碇 シンジ』の乗っていた『シンカリオン 500_TYPE_EVA』を元にしてエルフナインとユウコの監修の元帝洋グループの協力で製造された専用機『シンカリオン 0_TYPE_GODZILLA』で全盛期より少し劣るものの再び戦う力を得たことでよりS.O.N.G.の目の届かない範囲でも旅行するようになった。
それでも一度譲った王位には戻らず、隠居人となっているが実力はいまだに衰えず、時々一部の怪獣たちを率い、自らも0_TYPE_GODZILLAで前線に立ち、パヴァリア光明結社の残党狩りを行っている。
今回は自分の妻に酷い仕打ちをした奴らから二度と手が出せないようにする為である。
響「何度聞いてもガウくんらしいよね~」
家族を一度皆殺しにされているガウにとって家族は例え全世界を敵に回しても守らねばならない存在であると思い、そう言う響。
詩織「ということはこの子もいずれそうなるのかしら?」
ガウとは直接血が繋がっている訳ではないが、父であるガウの背中を見て育っているリルがいずれそうなるのかという。
弓美「大丈夫なんじゃない?この子、あの子より優しいし」
創世「そうそう。きっとゴッジーと同じでも家族じゃない人にも優しさを忘れない子になると思うよ」
詩織の懸念に弓美と創世は言う。
響「って、その台詞私の!リルくんの母親は私なんだから!!!」
母親らしい台詞を取られてしまい響は怒る。
ワーワー騒いだ結果、勉強会どころではなくなってしまった。
リル「かう♪」
起きていたのかリルは先ほどの弓美と創世の言葉を聞いて嬉しく、自身の中で少し好感度を上げたのだった。
因みにその後、何とか夜なべして迎えたテストで響は赤点を回避、ガウはエルザの近親者を見事に打ち取り当初は世界的ニュースになっていたが事情を聞いたフランス政府が情報操作で近親者をエルザとは何の関係のない赤の他人としたうえでテロリスト(しかも前にミラアルクが滅茶苦茶にした翼とマリアの凱旋ライブの爆破テロの犯人)に仕立て上げたのは別の話。
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