サンジェルマン「作者にも予定があるのだから仕方ないかと」
アダム「ま、そうだろうね。じゃ、本編をじっくり見てくれ」
ガウとギアを纏って現場に着いた響はクリスと翼の二人と合流した。
目の前には無数のアルカ・ノイズがいた。
響「これだけの数…」
クリス「先に行かせてたまるかよ」
翼「猶予はない、刹那に凪ぎ払うぞ!」
響・クリス「「了解!!」」
響「イグナイトモジュール!」
「「「抜剣!!」」」
一気に決めようと初手からイグナイトモジュールを起動させる。
イグナイトを纏いアルカ・ノイズを次々撃破する。
イグナイトの響たちに混じりガウも尻尾を使いアルカ・ノイズを撃破する。
カリオストロ「抜剣、待ってました」
プレラーティ「流石はイグナイト、凄いワケダ」
サンジェルマン「そうね。だからこそこの手には赤く輝く勝機がある」
近くの建物から見ていたサンジェルマンたちはイグナイトを見るとハートの石が嵌め込まれた銃、指輪、けん玉を出して輝かせた。
サンジェルマンたちに気付いた翼は両手に構えたアームドギアから火炎を放出、自身を青い火の鳥と化して突進する『炎鳥極翔斬』を繰り出す。
翼「押して参るは風鳴翼、この羽ばたきは何人たりとも止められまい!!」
炎鳥極翔斬が決まったかに見えたがサンジェルマンの結界により防がれていた。
だがこのまま押しきろうとした時、ギアが赤く輝き出した。
翼「ギアが!?ぐっ…くっ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
イグナイトが解除されて翼は吹き飛び地面に叩き付けられた。
響「翼さん!」
サンジェルマンたちを見るとそこにはギアににたものを纏ったサンジェルマンたちがいた。
響「まさか…ファウストローブ!?」
ファウストローブ…かつてキャロルが自身で身に纏った錬金術によって聖遺物をプロテクターに変換するシンフォギアに近しい存在であり、シンフォギアのように歌に頼らずともシンフォギア以上の出力を生み出すことが出来る代物だ。
クリス「よくも先輩をぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
翼が倒されたのを見たクリスはミサイルを放つ。
だがミサイルはプレラーティの巨大化させたけん玉型の武器により全て防がれた。
カリオストロ「はあぁぁぁぁ!」
そこへカリオストロが光線を放つ。
クリス「このくらい…!?」
バリアを張り防ぐがクリスもまたギアが赤く輝き出した。
クリス「ぐあぁぁぁぁぁぁぁ!?」
翼同様にイグナイトが解除されてクリスは吹き飛び壁に叩き付けられた。
クリス「イグ…ナイトが…」
響「クリスちゃん…!?」
あまりの出来事に響は銃を構えたサンジェルマンを見たとき動けなかった。
銃から放たれる光弾。
だが響には直撃せず響の後ろに停滞した。
響が振り向いた瞬間、光弾は激しく輝きだした。
響「え…」
光弾は大爆発をお越し響に爆発の衝撃が直撃した。
ガウ「がうがあぁぁぁぁぁぁぁ!!」
響たちがやられたのを目の当たりにしたガウはサンジェルマンに尻尾を叩き込もうとする。
サンジェルマン「ゴジラ…お前はコイツの相手をしていろ」
近づいてくるガウにサンジェルマンはあるジェムを取り出して投げた。
ジェムが割れて中の光が地面に入ると魔方陣が現れ、1体の巨大な怪人が現れた。
城壁、花瓶、棺桶のような外見をさせた巨大な怪人―この世界にいるハズのない怪人『大地の魔神 ガドマ』だ。
ガドマ「ゴオォォォォォォォォォォォォォォォン!!」
鐘の音に似た音を出しながらガドマは『墓射光線』を放つ。
ガウ「がうぅぅぅーーーーーー!!」
ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
墓射光線をかわしてゴジラとなってガドマと対峙した。
響「はぁ…はぁ…はぁ…」
響もイグナイトを解除されて大の字になって倒れていた。
サンジェルマン「ラピス・フィロソフィカルのファウストローブ…錬金技術の秘奥・賢者の石と人の融」
プレラーティ「その錬成にはチフォージュ・シャトーにて解析した世界構造のデータを利用、もとい応用させてもらったわけだ」
自身たちが纏うファウストローブを解説するサンジェルマンとプレラーティ。
響「あなた達がその力で誰かを苦しめるというなら…私は…」
サンジェルマン「誰かを苦しめる?慮外な。積年の大願は人類の開放。支配の軛から解き放つことに他ならない」
響「だったらちゃんと理由を聞かせてよ…それが誰かの為ならば私達きっと手を取り合える…」
カリオストロ「サンジェルマン。さっさと…あの光!?」
カリオストロが止めを刺すように言おうとした矢先、夜空に輝く光を見て驚く。
ティキ「ドキドキがやって来る!!」
ホテルにいたティキは何かを感じ言う。
サンジェルマン「くっ…統制局長 アダム・ヴァイスハウプト!どうしてここに!」
光を持った男性―パヴァリア光明結社の統制局長『アダム・ヴァイスハウプト』に言うサンジェルマン。
すると光は炎となりアダムの服を燃やしたが炎が消えると全裸で火傷一つないアダムがいた。
プレラーティ「何を見せてくれるワケダ!!」
アダム「金を錬成するんだ。決まってるだろ。錬金術師だからね。僕達は!!」
そう言ってアダムの持つ炎が一気に巨大化した。
この事態に弦十郎たちのいるところは混乱していた。
エルフナイン「まさか錬金術を用いて常温下での核融合を!?」
藤尭「新たな敵生体に加え、イガリマ、シュルシャガナはアガートラームを確認!」
緒川「マリアさんたちだ!!」
マリアたちはリンカー無しでギアを纏い、さらにイグナイトを発動させてアルカ・ノイズを倒しながら響たちの救出に出たのだ。
友里「リンカーを介さずの運用です!このままでは負荷に体が引き裂かれます!」
サンジェルマン「二人とも!局長の黄金錬成に巻き込まれる前に!」
サンジェルマンたちはアダムの繰り出そうとしている黄金錬成から逃れるために急いでテレポート用のジェムを出してその場から逃れた。
藤尭「膨張し続けるエネルギーの推定破壊力10メガトン超!!」
弦十郎「ツングースカ級だとぉ!?」
ツングース…1908年6月30日にロシア帝国領中央シベリア、エニセイ川支流のポドカメンナヤ・ツングースカ川上流(ロシア連邦クラスノヤルスク地方にあたる地方)の上空で隕石によって起こった爆発である。
落下した隕石が大気中で爆発したために、強烈な空振が発生し半径約30~50kmにわたって森林が炎上し、約2150平方キロメートルの範囲の樹木がなぎ倒され、1000km離れた家の窓ガラスも割れ、爆発によって生じたキノコ雲は数百km離れた場所からも目撃され、イルクーツクでは衝撃による地震が観測され、爆発から数夜に渡ってアジアおよびヨーロッパにおいても夜空は明るく輝き、ロンドンでは真夜中に人工灯火なしに新聞を読めるほどであったのだ。
アダムが膨張させているエネルギーはそれに匹敵しているのだ。
サンジェルマンたちがいなくなってマリアたちは急いで響たちを背負う。
マリア「ガウ、あなたもそんな奴を相手にしないで逃げなさい!」
ガドマと戦っていたゴジラに叫び言う。
ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
マリアの言葉を聞いてゴジラはガドマの顔面に放射火炎を叩き込んだ。
ガドマ「ゴオォォォォォォォォォォォ……」
放射火炎を喰らいガドマは顔面を失い倒れた。
その隙にゴジラは離れようとしたが…。
ゴジラ「グルルルル……」
足を止めてアダムを見た。
ゴジラの脳内にある二つの記憶が過った。
一つはかつて
ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
大きく吠えながら背鰭に力を集中させる。
アダム「ほう、周囲の放射能だけでなく僕の黄金錬成のエネルギーを吸っているのか。シンフォギアを守るためにかそれとも思い出したのかな?この僕を!!」
ツングースカ級のエネルギーを地上にある風鳴機関本部に向かって投げるアダム。
ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
同時にゴジラもエネルギーを貯めた放射火炎を放つ。
膨大なエネルギー同士がぶつかり合う。
だがアダムの方が上らしく放射火炎ごとゴジラを包み込む。
マリア「たとえこの身が…砕けてもぉぉぉぉぉ!!」
叫ぶマリアと調、切歌の姿が光の中に消えた。
おばあちゃん「ひぃ!!」
目の前で起きた大爆発を見てマリアたちが助けたおばあちゃんは目を両手で覆っていた。
アダム「ほう…ビタイチか!安い物だな。命の価値は…ハハハハハハハ!!」
手に収まっていた金の玉を見てアダムはそう言って笑った。
その下には巨大なクレーターが出来ていた。
おまけ
ある世界のある王国では…
ジャーファル「シーン!あなたまた裸でウロウロして!」
シンドバット「いや、俺に似てるが俺じゃないぞ!?」
ジャーファル「あんな芸当はあなたしかできません!!」
シンドバット「だから誤解だーーーーーー!!」
ヤムライハ「な、なになに?どうしたの?」
ピスティ「うんとね、王様が全裸になって女の子を襲ったんだって」
ヤムライハ「うわぁ…最低ね」
ピスティ「ねぇ~」
シンドバット「だから誤解だぁぁぁぁぁーーーーーーー!!」