『翼/翼さん/先輩、お誕生日おめでとう!/おめでとうございます!/デース!/であります!』
ガウ『がうがう~♪』
リル『かうかう~♪』
パソコンの画面にて外出を自粛している響たちがお祝いする。
翼「みんな、こんな時にすまないな」
マリア『なに言ってるのよ、こんな時だから誕生日くらい祝わないとそれこそバチが当たるわよ』
切歌『その通りデス!調の料理を食べられないのが残念デスが…』
調『切ちゃんはいっつも食べてるよね?』
響『それにしても、せっかくのお誕生日なのにこんな感じになっちゃって少し残念だなぁ』
未来『そうだね。私たちや調ちゃんたちはガウくんやマリアさんたちがいるからいいけど、一人暮らしの人は寂しいよね』
響『そうそう!クリスちゃんとか特に!』
クリス『おい、それはどういう意味だぁ!!!!』
ガウ『がうがう、がうー?』
訳&メモ:ウサギは寂しいと死んじゃうんじゃないの?
リル『かうかうー』
訳&メモ:うんうん
クリス『誰がウサギだ、誰が!!!』
エルザ『違うのでありますか!?』
クリス『なんで驚くんだ!?いったいどんな情報を聴いてんだ!!!!!』
エルザ『それはまぁ、いろいろとでありますがしいて言うなら"クリスちゃんは愛されキャラ"だと』
クリス『よぉし、自粛が終わったらバカども粛清だな!!!!』
と、主役である翼を置いといてどんちゃん騒ぎをする響たち。
マリア「ちょっとみんな、今日は翼の誕生日よ。クリスを弄るのは止めなさい」
『はーい、お母さん!』
マリア『誰がですかぁ!!!!!!!』
みんなを諫めようとしたマリアだが"お母さん"呼びされて雷が落ちる。
翼「相変わらずのようだな、みんな。安心したぞ」
いつも通りどんちゃん騒ぎをする響たちを見て翼は言う。
未来『あ、翼さん、みんなからの誕生日プレゼント受け取りました?』
翼「うん?プレゼントらしき包みは来ていないが?」
未来に言われて首をかしげながら翼は言う。
響『あれ?まだ来てないのかな?』
まだ来ていないと聞いて話していると翼の家のインターホンが鳴った。
翼「ちょっと待っていてくれ」
インターホンを聴いて翼は一旦玄関の方へ行く。
その姿を響たちは笑っていた。
翼「はーい、どちらさ…」
玄関を開けたその時だ。
?「ハッピーバースデー!翼~♪」
パーンっというクラッカーの音と共に見覚えのある少女がいた。
翼「か、奏ぇ!?!?!?」
見覚えのある少女―『天羽 奏』に翼は驚いてしまう。
奏「今日は翼の誕生日ってことでアタシが並行世界から祝いに来たぞ!!」
玄関前で並行世界の奏がわざわざ祝いに来たという。
そう、響たちが用意したプレゼントととは奏のことであった。
外出自粛で外へ出られないために一人でいる翼のために並行世界にいる奏に祝ってほしいと頼んでいたのだ。
翼「奏…今は外出自粛…」
奏「アタシの所は新型コロナとか来てないから大丈夫だよ」
翼「そう言う問題じゃ…」
奏「いいから、いいから!」
そう言って部屋に上がる奏、このあと盛大に翼の誕生日祝ったのだった。
こんな状況だからこそ、誰かと祝う特別な日は大事にしなければならないのである。