戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第543話 襲撃、牛怪人!!

響「とうちゃーく…って何これ!?」

 

ギャラルホルンの作ったトンネルを通って並行世界へ到着した響たちが見たのは破壊の限りを尽くされ、周囲は火の海と化している街であった。

 

マリア「酷いわね……」

 

奏「どこのどいつだ、こんな酷い事した奴は!!」

 

破壊された街を見てマリアと奏はそれぞれ言う。

 

リル「かう~……」

 

街の惨状にリルは堪えられないのか響に抱き着いて目を逸らす。

 

響「リルくん…」

 

自身に抱き着いてきたリルに響は抱えると同じ事を思っていた。

 

どこの誰だか知らないがこのような徹底的な破壊を前にして目を逸らしたくて仕方なかった。

 

マリア「とにかく、生存者がいるかもしれないわ。探しましょう」

 

指示を出すマリアに響と奏は頷いて周囲の捜索を開始した。

 

?「………」

 

そんな4人の姿を見ている人物がいた。

 

毛深く、牛のような姿をした怪人であった。

 

牛怪人「………」

 

牛怪人は毛深い体から無線機のような装置を出すとどこかへ通信を始めたのだった。

 

 

 

捜索開始から10分後……。

 

マリア「どうだった?誰かいたかしら?」

 

周囲の捜索を終えて集合した響たちにマリアは聞く。

 

奏「ダメだ。誰もいない…」

 

響「人どころか野良犬や鳥もいませんでした」

 

捜索の結果を各自で言う。

 

マリア「そう…もしかしてこの世界の生命はもう……」

 

響たちの捜索結果を聞いてマリアの中で最悪の結果が浮かんできていた。

 

その時だ。

 

リル「かう!?かうかう!!!」

 

何かに気づいたリルが突然、マリアに飛び掛かったかと思いきや思いっきり両手で突き飛ばした。

 

同時にマリアがさっきまでいた場所に何かかが落下してきた。

 

奏「なんだ!?」

 

落下してきた何かに警戒する。

 

牛怪人「ブモオォォォォォォォォォォーーーーーーーーーー!!!!!」

 

落下してきた何か―さっきの牛怪人が雄たけびを上げた。

 

響「ふえ!?牛人間!?」

 

現れた牛怪人を見て響は驚いて言う。

 

牛怪人「ブモオォォォォォォォォォォーーーーーーーーーー!!!!!」

 

響の方向を見て牛怪人は頭に伸びた立派な二本の角を向けると突進してきた。

 

響「あっぶな!!!」

 

突進してきた牛怪人に対して響は跳躍すると空中で一回転して回避した。

 

牛怪人「ブモオォォォォォォォォォォーーーーーーーーーー!!!!!」

 

攻撃を回避された牛怪人はブレーキをかけて止まると雄たけびを上げると再び突進してきた。

 

奏「二度もやらせるか!!!」

 

突進してきた牛怪人に奏が槍型のアームドギアを出して受け止めると弾き飛ばした。

 

弾き飛ばされた牛怪人は瓦礫の山へ突っ込んで、とび出していた鉄筋の柱に刺さってしまった。

 

牛怪人「ブギャアァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーー!!!!!」

 

鉄筋に刺さった牛怪人は断末魔のような声を上げて、だらりと両手足が力なく宙に浮く。

 

マリア「助かったわ、リル」

 

牛怪人にいち早く気づいて自分を助けてくれたリルにマリアは言う。

 

リル「かう~♪」

 

お礼を言われてリルは嬉しそうに尻尾を振った。

 

奏「にしても、あの牛人間…何だったんだ?」

 

ぶっ飛ばした牛怪人のことを言う奏。

 

マリア「分からないわ。ただ話が分かるような奴じゃないのと、まだ倒しきれてないってことは分かるわ」

 

響「え?それってどういう…」

 

マリアの言葉に首を傾げていると"バキン!"っという甲高い音と"ガラガラ…"と物が落ちる音がしたかと思い振り向くとさっきの牛怪人が鉄筋を切断し、睨みつけていた。

 

響「嘘!?」

 

奏「串刺しにされてるのに動いてるのかよ!?」

 

牛怪人を見て響と奏は驚く。

 

牛怪人「ブルルル!ブモオォォォォォォォォォォーーーーーーーーーー!!!!!」

 

怒っているのか、牛怪人は足で地面を何度か空蹴りするとさっきより速い速度の突進を繰り出してきた。

 

突進してきた牛怪人に響たちは跳躍してそれぞれで回避した。

 

マリア「やあっ!!!!」

 

跳躍して空中にいる状態でマリアは左腕の篭手から引き抜いた小太刀を周辺に展開・放出する高範囲攻撃『INFINITE†CRIME』を繰り出した。

 

牛怪人「ブモオォォォォォォォォォォーーーーーーーーーー!!!!!」

 

INFINITE†CRIMEを牛怪人は瓦礫の中から巨大なコンクリートの瓦礫を出すとそれを盾代わりにして防御した。

 

マリア「牛のくせに頭が回るわね!」

 

巨大なコンクリートで防御した牛怪人を見てマリアはそう言う。

 

奏「いくら固くても、一点攻撃ならどうだ!!!!」

 

着地した奏はアームドギアを突き出して牛怪人の盾であるコンクリートへ突っ込んでいく。

 

アームドギアを受けたコンクリートは一点攻撃で砕け散るが、牛怪人はその少し後ろで奏を待ち構えていた。

 

コンクリートが砕けたのを隠れ蓑に牛怪人は突進する。

 

奏「アタシだけが突っ込んだと思うなよ」

 

そう不適に笑うと奏は姿勢を低くした。

 

響「どりゃあぁぁぁぁぁッ!!!!!」

 

リル「カウガアァァァァァァァァァァァッ!!!!!」

 

姿勢を低くしていた奏の陰から響とリルが現れて尻尾とパイルバンカーパンチを叩き込んだ。

 

牛怪人「ブギャアァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーー!!!!!」

 

響のパイルバンカーパンチとリルの尻尾攻撃を受けて牛怪人は吹き飛ばされ、瓦礫の山に激突すると山が崩れてその下敷きになってしまった。

 

響「倒した…かな?」

 

リル「かう……」

 

瓦礫の下敷きになった牛怪人を見て響とリルは警戒していたが起き上がってくる気配がなかった。

 

マリア「やったみたいね…」

 

瓦礫を退かして起き上がってこないのを見てマリアは言う。

 

奏「ふう…一体何なんだよ、本当に」

 

いきなり現れて襲い掛かってきた牛怪人に奏は言う。

 

響「もしかしてあの牛人間が街をこんなにしたんじゃ…」

 

マリア「いえ、一体だけでこんな風に大きな建物出来ても。街全体を全部破壊する事なんで出来ないわ。まるで怪獣みたいな大きな何かに破壊されたような跡しかないもの」

 

瓦礫を見てマリアは響の予測を否定する。

 

リル「かう、かうかう!」

 

また何かを感じたのかリルは響の手を取ってどこかへ行こうとする。

 

響「なに!?どうしたの、リルくん!?」

 

いきなり引っ張られて響は驚いて聞く。

 

リル「かうかうー、かうかうー!」

 

聞かれたリルは何かを訴えるかのように鳴くが"かう"としか鳴けず、響には伝わらなかった。

 

マリア「もしかしてその先に何かあるんじゃないかしら?」

 

響「え?そうなの、リルくん」

 

マリアの予想を聞いて再度聞く。

 

リル「かう!!」

 

聞かれたリルは頷きながら鳴いた。

 

奏「もしかしたら生存者かもしれない!行ってみよう!!!」

 

リルの案内で生存者がいるかもれない場所へ向かう奏たちだった。

竜姫咆哮メックヴァラヌス編について2

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  • どっちかというと原作がいい!
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