リルが感じた潮の匂いに誘われて海岸に行きついた響たち。
だが、そこへ追手として出現した『ミサイル超獣 ベロクロン二世』と『さぼてん超獣 改造サボテンダー』の2体の奇襲に遭うがそこへ自衛隊の戦闘機とイージス艦が2体を撃破。
そして響たちの前に1隻のボートが向かってきていたのだった。
隊員「皆さん、此方へ早く!!」
ボートでギリギリまで近づいてきた隊員が響たちに言う。
響「え、いや、あの私たちは…」
格好(響、マリア、奏はギア、マシュは英霊状態、リルは尻尾と背鰭)だけで十分に怪しい自分たちに乗るように言う自衛官に戸惑う。
隊員「もうすぐ黒の軍勢が来ます!早く!!」
自衛官が言っている"黒の軍勢"の意味は分からなかったが遠くの方で超獣の雄たけびが聞こえてきていた。
マリア「乗せてもらいましょう。ここにいても超獣の相手をし続けないといけないし」
藤丸「そうですね。乗せてもらいおう」
マリアと藤丸に言われて響たちは自衛官が乗ってきたボートに乗り込んだ。
隊員「では、出します!」
響たち全員が乗ったのを確認すると自衛官はボートを動かして母艦である空母の方へ向かっていく。
それと同時に自衛隊機の戦闘機が引き上げていくのが見えた。
マリア「助けてくれたことには感謝しますが、アナタ方はいったい?」
ある程度空母に近づいてきたところでマリアがボートを操縦する自衛官に聞く。
隊員「それについては艦長がお話します」
マリアの問いに自衛官はそう答えた。
マリア「…………」
自衛官の答えにマリアはそれ以上は何も聞かずに黙っていることにした。
続けて聞いてもよかったが多分全部の問いを同じ返答で返されてしまうと判断したからだ。
数分後、一行は空母…ではなく、海上自衛隊所属のヘリコプター搭載護衛艦『いずも型護衛艦2番艦 かが』に到着した。
側面に付いたエレベーターが降りて来ると響たちはボートからそちらに乗るとエレベーターが上がりだした。
そしてヘリが着陸する甲板まで来るとかがの乗組員と思われる自衛官たちとスーツに右胸に議員バッジを付けた男性がいた。
マリアたちが乗っているエレベーターが到着すると自衛官たちは一斉に敬礼した。
議員「お待ちしておりました。日本国代表としてあなた方を歓迎いたします」
上がってきた響たちに議員の男性がそう言う。
奏「何がいったいどうなってんだ?」
歓迎されていることに戸惑う面々。
議員「戸惑われるのは無理もありません。ここでは何ですから艦橋へご案内します。そこで詳しい話を」
困惑している響たちにそう言って議員はかがの艦橋へ案内していった。
同時に乗組員である自衛官たちはいっせいに持ち場に戻り、かがの機関を動かしてその場を後にするのだった。
かがの艦長「ようこそ。私がかがの艦長を務めている者です」
議員の案内でかがの艦橋へ案内された響たちを艦長である男性が挨拶してきた。
マリア「始めまして私は…」
かがの艦長「こことは違う歴史を歩んできた2つの異世界からこの世界を救いに下さった方々と存じています」
マリアが自分たちの自己紹介をしようとした時、艦長は知っていると言う。
響「ふえ!?私たちって前にどこかで会いましたっけ!?」
リル「かう!?」
自分たちが名乗ってもいないのにこちらの事情を知っている艦長に驚く。
かがの艦長「私だけでなく今から向かう国の人間全員が知っています」
驚いている響たちに艦長はそう言う。
マリア「国と言うとアナタ方以外にも生存者がいるのかしら?」
かが艦長「えぇ。っといっても1か国しかこの世界に残されておりません」
マリアの問いに艦長は答える。
奏「何だよ、それ?アメリカとか、ロシアとか、中国とかあるだろ?」
かがの艦長「全て滅びました」
マシュ「その1か国を除いた国全部が…ですか?」
かがの艦長「はい」
藤丸「どうしてそんなことに?」
かがの艦長「それは皆さんも見たハズです。あの超獣たちを」
その言葉を聞いて全員が1か国を除いてこの世界の国々が全て滅んだ原因を察した。
全てはあの超獣軍団による殺戮で国々は滅ぼされてしまったのだと。
マリア「じゃあ、私たちは今アナタたちのいる国に向かっているのね?」
かがの艦長「はい、その通りです…見えてきました。あれがこの世界で最後の人類の生存圏『人類最終防衛都市国家 日本』です」
見えてきた陸地―この世界で最後に残された国『人類最終防衛都市国家 日本』を見ながら艦長は言う。
かがの艦長「これから港に接舷します。その後、皆さんにはあるお方に会ってもらいます」
マシュ「あるお方?」
かがの艦長「この国を防衛してくれている優しき王です」
マシュの問いに艦長はそう答えるのだった。
響たちがかがに乗り込んだ頃、雲の中心にある島国に建てられた神殿の様相を持った建物の中にある玉座に1人の少年が座っていた。
?「ワタリガラスが来る…希望を背負って……」
まるで響たちがここに来ることを予見しているのか少し微笑みを浮かべながらそう呟いたのだった。
竜姫咆哮メックヴァラヌスD編について
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竜姫咆哮メックヴァラヌスDもしてほしい
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竜姫咆哮メックヴァラヌスDはしなくていい
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どっちかというとしてほしい
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どっちかというとしなくていい
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訃堂ぶっ倒すならどっちでもいい