戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

733 / 1283
第550話 衝撃すぎる人

男「奴らが白き軍勢と合流しただと!?」

 

報告をしに来た怪人形態の超獣から聞いて驚き、その声が響き渡る。

 

牛怪人「どうすんだ!?このままだと奴らの指揮が一気に上がるぞ!」

 

男「分かっている!だが、白き軍勢には白い王がいる。下手に軍を動かせば全滅させられる!!」

 

牛怪人に言われて男はそう言う。

 

女の鬼「それにしても、厄介なことになったなぁ」

 

くノ一「ほんと、ワタリガラスがどうしてこんな時に…ヒッ!?」

 

どうするかと話していると背後から感じた殺気に全員が驚いた。

 

殺気がする方を見ると1人の少年がいた。

 

半袖で薄い黒い着物を1枚着ており、左肩に白い傷が服から少し見えているが、憎悪と怒りが込められている目を向けていた。

 

男「わ、我が王!?いつからそこに!?」

 

少年を王と呼び、お辞儀をしながら男は聞く。

 

?「今ノ話ハ本当ノ事カ?」

 

聞かれた質問には答えず、少年は問う。

 

男「は!?い、今の話とおっしゃいm…ぐがッ!?」

 

はぐらかして聞き返そうとした男に少年は右手で男の首を掴むとその容姿とおおよそ考えられない力で男を持ち上げた。

 

?「モウ一度聞ク、ワタリガラスガ現レタノハ本当カ?」

 

男の首を締めながら少年は再度聞く。

 

男「は、はい、あ、ああ、現れましたッ!見たこともない鎧を着た人間の小娘4人と指揮官らしき小娘1人、そ、そして、わ、我が王と白き王と、い、一緒の姿をした子供が1人……」

 

男がそこまで言うと少年は手を放した。

 

男「がはっ、はあ、はあ、はあ……」

 

手を放されて解放された男は四つん這いになりながら空気を求めて吸う。

 

牛怪人「ご、ご安心下さいませ、我が王よ!すぐのこの俺が手勢を率いて奴らを討ち取って御覧にいれます!!!」

 

慌てて牛怪人はそう少年に言う。

 

?「…………シクジルデナイゾ」

 

牛怪人の進言を聞いて少年は少し間を置いて、睨みながら念を押すように言う。

 

牛怪人「ハハッ!!!!」

 

そんな少年のかけてくるプレッシャーに耐えながら牛怪人は返事をすると部屋を出て行った。

 

?「ワタリ…ガラス………グオガアァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!」

 

呟くと奥歯を噛み締めて怒りを露わにするように雄たけびを上げた。

 

その雄たけびは大気を激しく揺らし、城の周囲にあった瓦礫を吹き飛ばし、瓦礫に燃えていた炎をその風圧で鎮火したのだった。

 

 

 

その頃、『人類最終防衛都市国家 日本』へ到着した響たちは…。

 

響「ふわ~、こんなの着るなんて初めてです!」

 

案内された神殿の中にある一室でなぜかドレスに着替えていた。

 

乗っていた海上自衛隊所属の空母に似たヘリコプター搭載護衛艦『いずも型2番艦 かが』が接岸して降りるとリムジンで自分たちを待っていた執事の男性に連れられて今いる神殿に来たのだが、自分たちをここへ呼んだ人物に会う前に着替えてほしいと執事に言われてしまい現在にいたる。

 

因みにリルは部屋の外でフォウとマシュと共に待っている。

 

マシュも藤丸と同じ人間なのだが、英霊と一体化しているために今の状態(サーヴァントでの姿)では着替えが出来ないのである。

 

来ているドレスは、響が黄色、奏がオレンジ、マリアが白、藤丸が紫のドレスとなっている。

 

奏「くっ、なんでアタシがこんな格好を……」

 

ドレスに着慣れていない奏は少し赤面しながら言う。

 

最初、奏だけはどうしても着たくなかったが半ば強制的に着させられてしまったのだ。

 

マリア「まあ、王様と会うんだか仕方ないじゃない。我慢しなさい」

 

方や着慣れた様子のマリアは奏に言う。

 

藤丸「それにしても、なんで私たちのピッタリサイズが用意されてるんだろう…」

 

始めて来たはずなのに何故か自分たちのサイズに合ったドレスが用意されていることに疑問に思う。

 

響「まあ、細かいことは気にしないで。早くリルくんたちの所に行きましょう」

 

そう響が言うと全員で部屋を出ると廊下でどこから出したのか猫じゃらしでフォウと戯れるリルとそのリル達を見守るマシュが待っていた。

 

マシュ「あ、皆さん着替え終わったんですね」

 

響たちに気づいてマシュは言う。

 

藤丸「うん。どうかな、マシュ、似合う?」

 

マシュ「はい。とってもお似合いです」

 

響「リールくーん!どうかな、私たちも似合ってる?」

 

リル「かう!」

 

それぞれに聞かれてマシュとリルは似合ってるという。

 

執事「お楽しみの所、失礼します」

 

呼ばれて振り向くと片眼鏡をかけてカイゼル髭を生やした、妙に貫禄のある佇まいをしている老男性―響たちをここへ連れてきた執事だった。

 

執事「皆さま、我らの王の元へご案内いたします」

 

そう言って執事は響たちに背を向けると歩き出し、響たちはその後についていく。

 

数分後、一行は巨大な扉の前に到着した。

 

執事「この先で我らの王がお待ちしております」

 

到着して響たちに執事がそう言うと誰も押してはいないのに扉が動き、開いた。

 

執事「私の役目はここまでです。ここから先は皆さまだけで行ってください」

 

そう言って執事は一礼するとどこかへ行ってしまった。

 

奏「やっと王様とご対面か」

 

ボヤキを入れる奏。

 

響「うぅ…私すごく緊張してきたぁ…」

 

マリア「あまり肩に力を入れない」

 

緊張する響にマリアは言う。

 

マシュ「いいですか、先輩!くれぐれも失礼のないようにお願いします!」

 

藤丸「わ、分かってるよ、マシュ~」

 

何か前にもやらかしたのかマシュが少し厳しめに言ってきて藤丸は言う。

 

心の準備が出来たところで、一行は中へ入る。

 

中はそれほど広くはないが、風通しと日当たりがよく、王が座るであろう玉座がある位置から扉まで4Mか5Mくらいしか離れていなかった。

 

その玉座には1人の少年が座っていた。

 

響「ふえ!?」

 

マリア「あれは!?」

 

奏「嘘だろ!?」

 

リル「かう!?」

 

玉座に座っている少年を見て響、マリア、奏、リルは驚いて声を上げてしまう。

 

黒い髪に、日焼けした黒い肌、紅い目をして、背中から尾骨辺りから生えた尻尾の先まで段々と小さくなっているステゴサウルスに似た背鰭を持っているのが特徴で、古代ローマのような服を着ており、左手には様々な装飾が施された杖を持ち、右肩に黒い傷が服から少し見えている少年―響たちの世界にいる怪獣たちをまとめ上げ、怪獣軍団にした初代怪獣王 ゴジラことリルの父『ガウ』であったのだった。

 

響「が、ガウくぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!?!?!?!?!?!?」

 

リル「かうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!?!?!?!?」

 

訳:パパァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!?!?!?!?

 

あまりにも衝撃に響とリルは大声を上げてしまうのだった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。