戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第575話 本当の援軍

マリア「ま、まずい……」

 

この状況にマリアは口走ってしまう。

 

マリア、響、奏は絶唱によるバックファイアが残っており、リルはさっきのユニタングとの戦闘で体力を消耗しきっている。

 

今まともに戦えるのは浅木と藤丸を除けばマシュただ1人となる。

 

対する相手は悪の戦隊6人。

 

しかもネメシス-T型とレイチェルウーズの2体をほとんど苦戦せずに倒したほどの実力を持っている。

 

そんな6人にマシュ1人で抑えられるはずがなかった。

 

ネジレッド「死ねッ!!!」

 

藤丸に向かってネジレッドがネジセイバーを振り上げたその時だった。

 

?「王の財宝(ゲートオブバビロン)!」

 

若い男の声が聞こえたかと思いきやネジレンジャーを取り囲むように金色で丸い波紋が無数に現れた。

 

『!?』

 

突然現れた波紋に驚くネジレンジャー。

 

すると波紋全てから魔丈や剣などが現れたかと思いきや一斉にネジレンジャーに向かって放たれた。

 

放たれた魔丈や剣の量に対応しきれずにネジレンジャーの姿はそれらに埋め尽くされ波紋は消えた。

 

藤丸「い、今のって…まさか!?」

 

さっきの声と波紋を見て藤丸は心当たりがあるのか叫んだ。

 

?「ふん。雑種、何をこんなところでグズグズしている?」

 

声の方を見ると黄金の鎧を身に纏う、金髪と赤目で両腕を組んでいる青年がいた。

 

マシュ「ギルガメッシュ王!!」

 

藤丸「アチャギルさーん!!!」

 

青年―英雄王であり、一言で言えば傍若無人で、自らを『唯一無二の王』と称してはばからないガウやリルとはまた違った王『ギルガメッシュ(アーチャー)』を見て叫ぶ。

 

ギルガメッシュ「おい、雑種(作者)!真面目に(オレ)の紹介をせぬか!!!」

 

え、なんで聞こえてんの!?

 

ギルガメッシュ「(オレ)の耳をもってすれば貴様の声を聴くことなど造作も…」

 

ネジレッド「ネジセイバー!!!!」

 

ギルガメッシュは話していると真横からネジレッドが現れてネジセイバーで斬りかかってきたがすぐにギルガメッシュは波紋展開、そこから剣を出して防いだ。

 

ギルガメッシュ「無粋な真似をしてくれる」

 

不意打ちを仕掛けてきたネジレッドにそう言うギルガメッシュ。

 

ネジレッド「隙だらけだと思ったんだが、な!」

 

不意打ちを防がれてネジレッドは後ろへ跳躍して距離を取って着地した場所に無傷のネジレンジャーがいた。

 

ギルガメッシュ「貴様らがどこ誰だか知らんが雑魚の分際で雑種に手を出したことを後悔するがいい!!」

 

ネジレンジャーに向かってギルガメッシュは言う。

 

ネジブルー「ふざけるなよ、金ぴかぁ!!!」

 

ギルガメッシュに雑魚と言われてネジブルーは専用の武器を出して跳躍した。

 

ネジブルー「ネジトマホーク!!!」

 

ネジトマホークを出して回転しながらギルガメッシュに斬りかかる。

 

?「持ってくださいよ、私の体!!MAKOTO DRIVE フルバースト!!」

 

斬りかかったネジブルーの後ろから響と全く同じ声で、日本刀を突き出すように持った女性が現れた。

 

?「ジェット三段突きぃぃぃーーーーーーーーーーーーーー!!!!」

 

ネジブルー「なに!?ぐあああああああああああああああああああああああっ!!!!!!!!」

 

女性の攻撃にネジブルーは反応が遅れてしまい突き出されていた刀に貫かれ、断末魔を上げて爆発した。

 

『ネジブルー!!!!』

 

ネジブルーが倒されたのを見て驚く。

 

沖田「イエーイ!マスター、見てくれました?沖田さん大勝利―!!!」

 

マシュ・藤丸「「沖田さん!!」」

 

ネジブルーを倒した女性―あの有名な江戸時代の警察組織・新選組一番隊隊長で、体が弱く英霊になっても時々吐血してしまい、ちょっと前まで水着が来なくて嘆いていた『沖田 総司』こと『オキタ・J・ソウジ』(因みにJは樹液のJ…)。

 

オキタ「じゃなくてジェットのJです!!!」

 

危うくどこかの口調は落ち着いているがなにかと自己アピールが激しく、何故か常に根拠のない自信に満ちていたり、名乗りの際も相方の前にしゃしゃり出ては手でのけられるのが定番となっている「俺のマーカーシステム作動!!」のロボットのミドルネームと間違われそうになって言う。

 

ってかだから、なんで聞こえてんの!?!?!?

 

ネジブラック「他にも仲間がいたのか!」

 

オキタの登場に動揺する。

 

?「オキタだけではないわ!!!」

 

『!?』

 

今度は新たな声がして振り向いた瞬間だった。

 

?「駆けよ、放生月毛!毘沙門天の加護ぞ在り!!毘天八相車懸りの陣!!!!」

 

?「我が魂喰らいて奔れ、銀の流星!剣を摂れ、銀色の腕 (スイッチオン・アガートラーム)!!!!」

 

?「三千世界に屍を晒すがよい。 ――天魔轟臨、これが魔王の“三千世界(さんだんうち)”じゃあっ!!!!」

 

3人の人物たちの声がしたかと思いきや白馬に乗った翼と全く同じ声で槍を持った女性とマリアの纏うギアと同じ名前を叫んでいる男性、そして三千の火縄銃を周囲に展開した少女がネジレンジャーに向かっていく。

 

ネジレッド「くっ!」

 

ネジシルバー「おっと!」

 

咄嗟にネジレッドとシルバーの2人が跳躍して回避するがブラック、イエロー、ピンクの3人は間に合わなかった。

 

ブラックは翼と全く同じ声の女性に斬られ、イエローは男性の腕から金色のオーラを生成したエネルギーの刃に斬られ、ピンクは三千丁の火縄銃の射撃で穴だらけにされた。

 

「「「ぐぎゃあああああああああああああああああああああああッ!!!!!!」」」

 

断末魔を上げて3人はそれぞれうつ伏せや仰向けになって倒れて爆発した。

 

景虎「マスター、お待たせしました!毘沙門天の化身、長尾 景虎、参上!」

 

ペディヴィエール「良かった、お怪我は無いようですね」

 

信長「フワハハハハ!儂は信じておったぞ、マスターがそう簡単にくたばるわけないとな!!!」

 

マシュ「景虎さん、ペディヴィエール卿、信長さん!」

 

藤丸「来てくれたんだ!!」

 

ネジブラック、イエロー、ピンクを倒した3人、越後の竜と戦国の世に名を轟かせた毘沙門天の化身にして軍神『上杉 謙信』こと『八華のランサー』の『長尾 景虎』。

 

円卓の騎士の1人にしてアーサー王を尊敬し、一介の騎士から側近にまで昇格した努力家でその右手はマリアと同じ銀腕アガートラームの義手をしている『ペディヴィエール』。

 

そして…もうどうせ聞こえてるから言うけど超有名だし説明投げていい?

 

信長「うおい!!なんで儂のところで説明を投げるんじゃ!?ちゃんとせぬか!!!!」

 

やっぱり聞こえてた…チィッ。

 

信長「今舌打ち…」

 

そして最後に現れたのは日本では誰もが知っている有名戦国大名で、天下統一まであと一歩のところを『麒麟が来る』の主役に謀反を起こされてしまい最終的にはサルとタヌキに天下統一されてしまった『魔人アーチャー』こと『第六天魔王・織田 信長』である。

 

信長「おいぃぃぃぃぃ!途中から全然自己紹介じゃなくなっておるぞ!!!!」

 

オキタ「あはははははは!ナイスですよ、作者さん!!」

 

自身の自己紹介にキレる信長とそれを笑うオキタ。

 

マリア「こ、これがマシュ以外のサーヴァント…」

 

奏「なんで響と翼と同じ声のやつがいるんだ?」

 

響「っていうか私と声似の人はなんで水着!?」

 

リル「かうかう、かうかうかう、かう?」

 

訳:響ママが水着、いやいや、水着が響ママ?

 

ギルガメッシュたちに驚くマリアたちとオキタと響の声が同じすぎてリルはプチ混乱していたのだった。


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