藤丸「た、助かった…?」
マシュ「そのようですね…」
撤退したネジレンジャーを見て危機が去ったのを確認する。
あれだけ優位であったのにそれを捨ててまで撤退した、ネジレンジャーの中で"王"と呼ばれる人物がどれだけ絶対的な存在なのかを感じれた。
藤丸「それならよかった~…じゃなくて!どうしてアチャギルさんや景虎さんたちがここに?」
マシュ「私も気になりました。どうやってここに?」
カルデアで待機していたハズのサーヴァントたちがこの特異点に来たことを聞く。
オキタ「それはですね。その子に呼ばれたんですよ」
どうやって来たかと聞かれてオキタがリルを指さして言う。
リル「かう?」
初めて会うはずのオキタに言われてリルは首を傾げる。
マシュ「それはどういうことですか?」
信長「お主たちと連絡が取れなくなってカルデアがかなり混乱しておっての。そんな時にルーラーと名乗るサーヴァントから連絡があったのじゃ」
ベディヴィエール「この世界に来ているマスターたちが危機に陥っている。次元の穴を開いてすぐに駆け付けてくれっと言われて半信半疑ながら向かってみると」
景虎「本当にマスターのピンチでしたので奇襲したのですよ」
ここまでの経緯を話すサーヴァントたち。
ギルガメッシュ「しかしあのような珍妙な連中に遅れをとるとは少々相手を見くびっていたのではないか?」
少し見下したようにギルガメッシュは言う。
藤丸「そうじゃないよ!これでも結構大変だったんだよ!超獣四天王に襲われたり、ゾンビの大群にも襲われるし!」
マシュ「先輩、落ち着いてください」
ギルガメッシュに言われて反論する藤丸にマシュは言う。
ギルガメッシュ「まあよい。それよりそこのルーラーよ。
話を切り替えてリルの言うギルガメッシュ。
リル「かう?」
そんな能力勿論ゴジラ一族とは持ち合わせているはずないし何より初めて会う人にいきなり命令口調で言われて嫌な気分になる。
マシュ「あ、あの!ギルガメッシュ王、彼はこの世界の王でもましてや皆さんを呼んだルーラーさんではありません」
ルーラーとリルを勘違いしているサーヴァントたちにマシュが言う。
ギルガメッシュ「どういう意味だ?」
マシュ「あのですね……」
聞かれたマシュは藤丸と響たちを交えてこれまでのことを話した。
響たちがこの世界や自分たちのいた世界とは全く違う歴史を歩んできた並行世界の住人で、この世界の危機を救うために来ていることやこの世界で起きている状況や今回の敵のことを話した。
藤丸「ってことなんだけど…」
話終えて藤丸は聞くとベディヴィエール以外難しい顔をしていた。
景虎「要するにそこにいる御仁は私たちを呼んだルーラーではなく、特異点となったこの世界やカルデアの世界とも違う世界から来た存在で、怪獣と呼ばれる物の怪の王であるということですか?」
マリア「物の怪って…妖怪から進化したのならいるから近いかもしれないけど…」
景虎の解釈に否定しずらく答える。
現に怪獣軍団の中には妖怪の元と言われている者も多く存在するからだ。
ベディヴィエール「しかし私と同じアガートラームが存在し、鎧となっているとは驚きました」
マリアの纏うアガートラームと自分の右腕の義手であるアガートラームを見ながらベディヴィエールは言う。
マリア「そうね。私も驚いてるわ」
同じアガートラームを持つものとして少なからず親近感が沸くマリア。
信長「しかしこやつが怪獣の王とはどうも思えんのぉ」
オキタ「ですよね。どう見ても背びれと尻尾のある子供にしか見えませんね」
リル「かう!?」
言われたリルは(主にオキタに)"ガーン"っとショックを受けてしまう。
響「ちょっと!私と同じ声でそれ言うのやめてください!リルくんがショックを受けてるじゃないですか!!」
オキタ「そんなこと言われても元から沖田さんはこの声なんですよ!?」
全く同じ声同士で言い争いを始める。
奏「本当に同じ声だな…」
マリア「えぇ。一瞬、どっちがどっちだか分からなくなりそう……」
リル「かう~…」
オキタと響の声が全く同じであるため混乱するマリアたちとリル。
信長「なんじゃオキタが2人に増えたようなもんじゃの」
声を聞いて信長も混乱しかかっていたのだった。
景虎「これは紛らわしいのでどちらか一方の首を撥ねればいいのではないでしょうか?」
オキタ・響「「物騒なこと言わないでください!!!!」」
奏「翼と同じ声でなんとこと言ってんだ!?」
恐ろしいことを真顔で言ってきた景虎に3人のツッコミが入る。
マリア「そうよ!翼と同じ声で物騒なことしないで!どうしてもするなら耄碌爺と変態ドクターの首を取りなさい!!!!」
浅木「あの、それはそれで物騒すぎませんか?」
景虎とほぼ同じようなことを言っているマリアに浅木は言う。
マリア「大丈夫よ。どっちも死んだって誰も困らないから。むしろ平和が来るわっ!!!!」
マシュ「マリアさん!?」
変貌したように言うマリアに驚く。
ギルガメッシュ「ともかく
?「そうは問屋が降ろさんえ」
ギルガメッシュがようやくしたことを言った瞬間、新たな女性の声が響いた。
『!?』
全員が振り向くと入口に鬼の女が立っていた。