浅木を精神内から乗っ取ったユニタングにより藤丸を人質に取られたマリアたち。
しかも響とリルは拘束されてしまい、さらにリルは口を塞がれてしまい変身できなくされてしまった。
その隙にユニタングは藤丸を自身の体の中に閉じ込めて器であったユニタングと合体再生、さらに加えてキャスター・マザリュースの本来の姿『異次元超獣(地獄超獣) マザリュース』により資料室の金庫を破壊されて生き埋めにされてしまったのだ。
マリア「う、うーん…みんな、大丈夫?」
少し痛む頭を押さえながらマリアは起き上がって言う。
ギルガメッシュ「ふん、当然ながら
オキタ「はーい、沖田さんは無事でーす!」
信長「儂も無事じゃぞ!」
景虎「私も無事です!」
ベディヴィエール「私も無事です!」
マシュ「私も無事です!」
奏「アタシも無事だぞー!」
響「こっちも手を拘束されてますけど無事でーす!」
リル「んんー!!」
響「あ、リルくんも無事だそうでーす!!」
マリアが言うと次々に面々から無事の報告が上がってくる。
マリア「全員無事ね…って、ここどこよ?」
全員の無事を確認したマリアは今いる場所を見て首を傾げた。
さっきまで資料室の金庫にいたがそこをユニタングとマザリュースに崩されてしまい生き埋めになったはずだった。
だが今いるのは暗い洞窟のような所で、周囲には籠があり、その中に炎のようなのが入っていた。
マシュ「これは…もしかして…」
?「間に合って良かったのだわ」
若い女性の声が聞こえてその方向を見ると1人の金髪の女性がいた。
マシュ「貴女はエレシュキガルさん!!」
女性を見てマシュは叫ぶ。
響「えーっと、どちら様?」
マシュ「この方はメソポタミア神話に登場する冥界の女主人、エレシュキガルさんです」
女性―メソポタミア神話に登場する冥界の女神で、クタの都市神にして冥界の女主人『エレシュキガル』を紹介するマシュ。
エレシュキガルという名前は『
またアッカド王朝時代末期のウンマ市の『ルウトゥ王』はエレシュキガルの神殿を建立し、王碑文の中で"日が沈む所の女主人"の美称を用いている。
神話においてはイシュタルの姉ではあるが、『イシュタルの冥界下り』等のエピソードから、姉妹仲は非常に悪いと言われている。
…まあ、
オキタ「あの、エレシュキガルさん?どこに槍を?」
エレシュキガル「少しお仕置きが必要な人をお仕置きしただけよ」
オキタに聞かれてエレシュキガルは言う。
奏「冥界ってことはアタシら死んだのか?」
冥界と聞いて不安になる奏。
マリア「そんな訳ないでしょ。私たちはともかく、あれくらいでリルが死んだりしないわよ」
リル「……」コクコク
不安になっている奏にマリアはそう言い、リルは頷く。
マシュ「それでエレシュキガルさんはどうしてここに?」
エレシュキガル「マスターのピンチって聞いて急いで冥界ごと来たのだわ。でもマスターはいないみたいね」
藤丸の姿がないことに気づいてエレシュキガルは言う。
信長「うむ。超獣とやらに捕まっている」
ギルガメッシュ「どうにか反撃せねばなるまいが…」
景虎「正直、あそまで巨大となると手の打ちようがありませんね」
予想外にも巨大な体を持っていた超獣に他のサーヴァントたちは少し諦めムードであった。
?「それをなんとかしてくれる子たちがいるじゃないかな?」
今度は男性の声がして注目すると白い服を着て、杖を持った男性がいた。
マシュ「ま、まー…」
フォウ「マーリンシスベシフォーウ!!!!!!!」
男性を名前を言いかけたマシュより先にどこからかフォウが出てきてその男性に向かってローリングスマッシュを左頬叩き込んだ。
?「ドフォーーーーーーーーウ!!!!!!」
叩き込まれた男性の左手にはくっきりとフォウの肉球の跡が付いて勢いよく倒れ、その上にフォウは乗っかる形になった。
?「ぬお~!ここまだ7章前とかじゃなかったかな!?なんでキャスパリーグとの絡みがぶほっ!!!!」
メタ発言しながら男性は殴ってくる(?)フォウを何とかしようとする。
奏「今度は誰だよ……」
マシュ「失礼しました。この方はマーリンさんっと言って元フォウさんの飼い主です」
ベディヴィエール「そして私にこの銀腕を授けてくれた恩人です」
マーリン「どうも、異世界の乙女たち。花のお兄さんことマーリンだよ。よろしく」
男性―ブリテンの騎士王、
『アーサー王伝説』の登場人物としてあまりに有名であり、伝承を紐解けばそれこそ枚挙に暇がない程の逸話が存在する男性。
そう、それこそが愛らしいフォウに殴られまくっている『花の魔術師 マーリン』である。
マーリン「あはははっ。解説ありがとう、作者ちゃん」
あ、聞こえてたのね……。
ギルガメッシュ「それで花の魔術師よ。その状況を打開できるものがいるとはどういうことだ?」
マーリンの言葉の意味をギルガメッシュは問う。
マーリン「それは彼らだよ」
ギルガメッシュに聞かれてマーリンは杖である人物を指した―その先にいたのはリルと響だった。
マーリン「どうして彼や彼女にだけ
マシュ「言われてみれば…」
マーリンに言われておかしな話である。
なぜユニタングは全員ではなくリルと響だけを拘束したのか。
あの状態なら誰であろうと拘束できたはずだった。
マリア「もしかして…神殺しを警戒して…?」
マーリン「その通りだよ、白銀の乙女」
信長「神殺し?なんじゃ、どこかのゲームの技かの?」
マリア「そうじゃないわ。"神殺し"、文字通り神を殺すこと」
マーリン「そう。耐神性や耐神霊ではなく、神そのものを殺す力。神性や神霊なんか持つサーヴァントを一発で吹き飛ばせる力…それはエレシュキガルだろうと、ティアマト神であろうと、この世を作ったとされる神であろうと彼女たちの前では無力となり、その存在を消失させる」
リルと響の最強にして最大の哲学兵装『神殺し』のことは話すマーリンは2人に近づくと右手でリル、響の順で肩をポンと叩くと2人を拘束していた手錠とリルの口を塞いでいたボールギャグが花びらとなって消滅した。
響「ふえ!?どうなってるの!?」
リル「かう!?」
自分たちを拘束していたモノが花びらとなって消滅したのを見て驚く。
マーリン「言っただろ?僕は花のお兄さんだって」
驚く2人にマーリンは笑って言う。
マーリン「さて残りの話はあとにして反撃開始と行こうじゃないか。怪獣王くん」
リル「!、かう!!」
マーリンに言われてリルは力強く頷き、鳴くのだった。