冥界でオキタたちが漫才をしているころ、ミレニアムゴジラは本体である角を失い動けなくなっているユニタングを放置してマザリュースと1対1の勝負に持ち込んでいた。
マザリュース「ウゥオギャアァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」
雄叫びを上げてマザリュースは口から炎を吐く。
ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」
マザリュースの吐き出す炎に対してミレニアムゴジラは赤い放射火炎を発射した。
両者の火炎がお互いの中央でぶつかり合う。
超獣とはいえ、この世界をどん底へ突き落した黒き軍勢の最強の超獣たち『超獣四天王』の一角であるマザリュースの火である、初代よりは少々実戦経験の劣るが戦闘力では同等であるミレニアムゴジラの放射火炎と互角であった。
通常ならばこのまま相殺されるまで均衡するだろう。
そう、通常ならば…。
ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!」
放射火炎の威力を上げてマザリュースの火を押し返し始めた。
マザリュース「くっ、負けられないんよ!人間にウチらは復讐せあかんのや!!!!」
何かの目的があるのか信念か決意を露にしてマザリュースは自身の吐く火の火力上げるが四天王とはいえ超獣1体の火力では威力を上げた放射火炎の前に敢え無く四散した。
マザリュース「ウゥオギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」
命を弄んだ者へミレニアムゴジラの怒りの放射火炎がマザリュースに命中し、悲鳴が響き渡り後退した。
ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」
後退したマザリュースにミレニアムゴジラは接近すると鋭利な背鰭で斬りかかった。
マザリュース「ウゥオギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」
斬りかかってきたミレニアムゴジラにマザリュースは再び火を吐いて迎撃しようとする。
しかしミレニアムゴジラの背鰭は火を両断、そのままマザリュースの体を斬り付けた。
マザリュース「ウゥオギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」
斬られたところを手で押さえながらマザリュースは怯む。
ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」
怯んだマザリュースにミレニアムゴジラは放射火炎を発射した。
マザリュース「ウゥオギャアァァァァァァァァァァァァァァ……………………」
放射火炎を諸に喰らったマザリュースはうつ伏せに倒れ、ピクピクと小刻みに体が動いていたがすぐに動かなくなり目から光が消えた。
ミレニアムゴジラ「グルルルル…」
動かなくなったマザリュースを警戒しながらミレニアムゴジラは尻尾でツンツンっと突き、起き上がらないことを確認する。
ミレニアムゴジラ「グルルルル……」
マザリュースが死んだと思い、ミレニアムゴジラは残ったユニタングの処理に向かおうとしたその時だった。
突如、冥界に繋がっている穴が激しく発光したかと思いきやアサシン・ユニタングが変身した角に似た黒い角が飛んできて動かなくなっているユニタングの頭に合体した。
ユニタング「ギイィィィガアァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」
角が合体するとユニタングは起き上がると自身の体を光らせてその姿を変化させた。
最初は蜘蛛をモチーフにした姿だったが今は体が全体的に歪み、両手の挟みは鉤爪のように曲がり、体の色も黒で、赤い色が所々血管のような模様を出していた。
ユニタング?「許さない…私タチの願イヲ妨げたお前ら、全員…地獄へ叩キ落してヤる!!!!!!!」
ミレニアムゴジラ「!?!?!?!?」
さっきまでとは明らかに違う覇気にミレニアムゴジラは一瞬押されてしまいそうになったのだった。