戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第586話 直接対決、白の王VS黒の王

超獣四天王の1人である『ライダー・マザロン』こと『マザロン人』は100体の超獣軍団を率いて人類最終防衛国家 日本に攻めるもルーラーとルーラーが召喚した4体の怪獣たちに阻まれてしまう。

 

さらにルーラーの力の前に超獣軍団は恐れをなして動けなくなってしまう。

 

打開策を考えていたマザロン人だったが突如現れた主であるアヴェンジャーにより使えない者と判断され処刑されてしまった。

 

 

 

ルーラー「まさか貴方自ら動くとは…しかし、なぜ部下を?」

 

アヴェンジャー「使エヌ者ハ不要。ソシテ、コノ場ニイル使エヌ兵モマタ、不要」

 

ルーラーの問いにアヴェンジャーはそう答えると今度は左手いっぱいに黒いエネルギーを集めて天に向けると巨大な爆弾―かつてアメリカ軍が長崎に落とした原爆『ファットマン』と同じ形のモノを作り出した。

 

アヴェンジャー「消エロ、ルーラアァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!」

 

憎悪を込めて叫びながらファットマンの酷似した爆弾を地上めがけて投げるアヴェンジャー。

 

それを見て超獣たちや自衛隊は急いで逃げようとするが間に合いそうになかった。

 

ルーラー「くっ、仕方がありませんね!はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」

 

状況を見てルーラーは迫りくるファットマンをどうにかしようと全身を白く光らせた。

 

同時に爆弾が着弾、大きな爆発音と巨大なキノコ雲が上がり、周囲に高熱の爆煙と衝撃はが周囲を襲ったのだった。

 

アヴェンジャー「…………」

 

爆発を見てアヴェンジャーはあることを思い出していた。

 

かつてアレと似たモノを住んでいた場所に落とされ、家族を皆殺しにされた忌まわしい過去を。

 

アヴェンジャー「人間ハ…人類ハ、コノ世ニハイラヌ…全テ、息絶エルガイイ……ン?」

 

怒りと憎悪の籠った言葉を言いながらアヴェンジャーは見ていたが煙の中かあるものが見えたのに気付いた。

 

アヴェンジャー「………」

 

見えた何かにアヴェンジャーは右の人差し指を向けるとそこから一閃を発射した。

 

同時に"ガキン"っと硬いものに当たる音がした。

 

音を聞いてアヴェンジャーは右手で払うようなしぐさをすると煙が吹き飛び視界がクリアになった。

 

アヴェンジャー「ホウ…」

 

視界がクリアになって露になったモノ―巨大な魔方陣の盾を見てアヴェンジャーは呟く。

 

アヴェンジャー「自ラノ命ヲ縮メルト分カッテイテ敵味方問ワズ救ッタカ」

 

巨大な魔方陣の盾の中心点にいるルーラーを見てアヴェンジャーは言う。

 

ルーラー「くっ……」

 

アヴェンジャーの攻撃を防いだルーラーはその身にある黒い傷が下あごまで広がって痛みで膝を付いていしまう。

 

同時に魔方陣も消失した。

 

アヴェンジャー「苦シソウダナ。直グ楽ニシテヤル」

 

膝を付いたルーラーに狙いを定めてアヴェンジャーは右手にエネルギーを集中させると赤黒い光線を発射した。

 

リドリアス「王!」

 

同時にリドリアスが折りたたんでいた翼を広げて飛翔、割って入りルーラーの身代わりに光線を喰らってしまう。

 

光線はリドリアスの腹部に大きな穴を開ける。

 

リドリアス「かはっ………」

 

腹部に大穴を開けられてリドリアスは地面に叩きつけられた。

 

鮮血が周囲に流れて汚した。

 

ムードン・シェルガ・タブリス「リ、リドリアス!!!!!!」

 

リドリアスの姿を見て他の怪獣たちが叫ぶ。

 

アヴェンジャー「雑魚ガ、邪魔ヲシオッテ…ナラバ先ニ邪魔ヲ消スカ」

 

リドリアスを見てアヴァンジャーは先にルーラーへの止めの邪魔となりえる者たちの排除へ移った。

 

アヴェンジャー「ヌウゥンッ!!!!!」

 

邪魔となる者たちを排除しようとアヴェンジャーは左手を上に向かって上げると一瞬で巨大な赤黒い光弾を作り上げた。

 

アヴェンジャー「邪魔ハ消エロ!!」

 

そう言うと作り上げた光弾から雨のように赤黒い光線が地上に向かって降り注がれた。

 

光弾によりイージス艦、戦車や装甲車などの自衛隊の装備は勿論、自衛官たち人間、ムードンたち怪獣に襲い掛かる。

 

更に光線は超獣たちにまでも攻撃してその命を奪っていく。

 

ムードン、シェルガ、タブリスは自衛官たちを守りながら光線を迎撃する。

 

超獣たちも自身の持っているミサイルや光線などの攻撃手段で光弾から身を守るので精一杯であった。

 

ルーラー「や、やめろぉ!!!」

 

声を荒げてルーラーは杖の先から白い光弾を発射した。

 

しかしアヴェンジャーはそれをキャッチすると握り潰した。

 

アヴェンジャー「最早、コノ程度ノ力シカ無イヨウダナ」

 

握り潰した光弾でアヴェンジャーはルーラーに最早戦う力は残されていないことを言う。

 

アヴェンジャー「力モ無イノニ他者ヲ守ルソノ意思、気ニ食ワン。ソンナニ先ニ死ニタイナラ死ネ!!!!」

 

そう言ってアヴェンジャーは光弾をルーラーに向かって投げた。

 

ルーラー「防壁陣、てん…かはっ!!!」

 

さっきアヴェンジャーの攻撃を防いだ魔方陣を展開しようとしたルーラーだったが吐血して倒れてしまう。

 

アヴェンジャー「クタバレ!!!」

 

勝利を確信したアヴェンジャーがそう叫んだ時だった。

 

突如光弾により上空から赤い火炎が降ってきて着弾、光弾を消滅させた。

 

アヴェンジャー「ナニ!?」

 

自身の光弾を破壊した火炎に驚いている太陽の方から巨大な影が降ってきた。

 

降ってきた巨大な影は地面に着地、巨大な土柱を上げた。

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」

 

土柱が収まるとそこには最強の怪獣 ミレニアムゴジラが雄たけびを上げていたのだった。


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