戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第588話 戦いの後

響「酷い……」

 

アヴェンジャーが撤退して少しした後に現場に到着した響たちは被害に言葉を無くしていた。

 

周囲には死んだ超獣たちの死骸があちこちにあり、そのほとんどはアヴェンジャーに殺された者であった。

 

地上にあった建物はほとんどが破壊されて瓦礫の山となり、迎撃に展開していた陸上自衛隊の自衛官が死んだ同僚の死体を運びだしていた。

 

海上ではいまだに燃え続けているイージス艦が見えた。

 

奏「これ全部をアヴェンジャーとかがやったのか?」

 

マリア「話によると最初は四天王の1人が軍団を引き連れていたけどルーラーとルーラーが召喚していた怪獣たちに押されていたみたい。そこへアヴェンジャーが現れて四天王を処断、そのあとはリルが来るまでかなり被害を出させたみたい」

 

近くにいた生き残っている自衛官から話を聞いていたマリアが戦闘時のことを言う。

 

マシュ「直接攻撃しにくるなんて…」

 

藤丸「それでルーラーさんは?」

 

マリア「今、リルと宮殿に戻ってるそうよ。私たちも急いでいきましょう」

 

ルーラーをリルが宮殿まで運んだと聞いて急いで宮殿へ向かうことになった。

 

 

 

マリアたちが宮殿へ向かい始めている頃、ルーラーは宮殿にある自身のベッドの上で苦しんでいた。

 

ルーラー「あぐっ…あぁ!」

 

顔から脂汗を出して、胸をしきりに押さえて痛みに耐えてるルーラーの姿があった。

 

彼の体に付けられた黒い傷―『黒傷(こくしょう)』は体全体に広がり、首元までその傷は到達していた。

 

周囲には医者たちがルーラーを直そうと必死の治療が行われていたが効果は期待できなかった。

 

リル「かう…」

 

苦しむルーラーを見てリルは心配する。

 

異世界とはいえ、父であるガウと瓜二つの姿をしたルーラーを心配しない訳が無かった。

 

ルーラー「あぐあ…うぅ…だ、大丈夫ですよ…」

 

心配しているリルを気配で感じてルーラーは無理して笑顔を作って言う。

 

リル「かう…」

 

そんなルーラーを見てリルはガウと姿が重なった。

 

いくら自分より傷ついていても他人を心配し、他人に自分の心配を指せないその姿が全く同じであったのだ。

 

リル「かう…かうかう……」

 

そんなルーラーを見てリルはガウと重ねて見てルーラーの手を握った。

 

リル「かうかう。かうかうー」

 

訳:無理しないで。今は自分の体を心配して

 

いつもガウに言っていることをリルはそのままルーラーにも言う。

 

ルーラー「…あははは…向こうの私も随分と…貴方に迷惑をかけているようです…ね、あぐあっ!!!」

 

異世界の自分(ガウ)も自身と同じように他の者を心配し、自分自身は後回しにしてしまう者であると察して言うと再び激痛に襲われて始めた。

 

リル「かう!」

 

激痛に襲われるルーラーを見てリルは心配して手を強く握るのだった。

 

 

 

その頃、撤退したアヴェンジャーは自身の居城へと戻っていた。

 

本丸の間にて胸を押さえながらアヴェンジャーは歩いていた。

 

自身の座る場所まで行くと倒れるように座った。

 

アヴェンジャー「クッ…」

 

服の中を覗いて自身の体に付けられた白い傷―『白傷(はくしょう)』が広がっているのを見て恨めしそうに言う。

 

アヴェンジャー(サッキノ戦イデ傷ガ広ガッテイル…オノレ……)

 

広がっている白傷を見てアヴェンジャーは怒りを露にする。

 

アヴェンジャー(ダガ…奴ハソレ以上ニ傷ハ広ガッテイルハズダ…残ルハ…異世界ノ我ト、ワタリガラス共…)

 

しかし直ぐに冷静になり、ルーラーの方が自分より傷が悪化していると予測し、残る障害であるミレニアムゴジラとワタリガラスへの対策を考え始めた。

 

アヴェンジャー(イズレ奴ラハココヘ攻メテクル…ソノ時ガ奴ラノ最後ダ)

 

対策を考えつつアヴェンジャーは次にルーラーたちが何をするかを予測していたのだった。




オー〇マン「今日はお報せがあるから活動報告を見るんだ」
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