戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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地球奪還作戦"アース"を発動したルーラー率いる自衛隊と響たちシンフォギアと藤丸たちカルデアたち。

戦いは順調に進み、ルーラーたちの有利で戦いが進んでいた。

それを藤丸とマーリンは"順調すぎる"と不振がっていた時、彼方の方にて巨大な爆発とキノコ雲が発生した。

キノコ雲からリルが落ちてくるのを見つけた響は急いで助けに向かう。

リルを助けて安否を確かめようとした彼女が見たのは目を背けたくなる程の傷を負ったリルの姿であった。


第592話 諦めない!

奏「おい、何があ…うっ!?」

 

藤丸「これって!?」

 

マシュ「そんな……」

 

響の悲鳴を聞いて駆け付けた奏たちと藤丸たちはリルの傷を見て顔をゆがめる。

 

マリア「なんて傷なの…これじゃあもう……」

 

リルの傷を見てマリアは"助からない"と言いたかったが言うのを堪えた。

 

ロマニー『生命反応が感知されない。もうリルくんは……』

 

藤丸・マシュ「「ドクター!!!!」」

 

不謹慎なことを言うロマニーに藤丸とマシュの一喝が飛んだ。

 

オキタ「そうだ、ギルガメッシュ王の秘薬で…」

 

ギルガメッシュ「無理を言うな。この傷では我(オレ)の持つ秘薬も役には立たん」

 

全人類の総資産の宝があると言われるギルガメッシュの宝物庫(バビロン)にある秘薬ならとオキタは言うが本人から秘薬でもリルの傷に効果は無いと言われてしまう。

 

信長「何じゃと…」

 

景虎「これは中々まずい状況ですね…」

 

リルが倒されてアヴェンジャーにまともに戦える者はいない状況でそのアヴェンジャーに立ち向かわなくてはならないと思うと冷や汗が全員の首筋を通る。

 

響「ねえ、リルくん…起きてよ…まだ敵が沢山いるんだよ?ねえ、起きてよ!!」

 

必死になって呼びかけてリルの身体を揺らす響だが肋骨や内臓が見えるほどの傷を負ったリルは何の反応も示さなかった。

 

?「無駄ダ。ソイツハモウ、死ンデイル」

 

『!?』

 

呼びかけている響に上から冷徹に言う声が聞こえて見上げた。

 

奏「お前は!!」

 

響「アヴェンジャー!!!!!」

 

見上げた空にアヴェンジャーが浮遊しており、響は怒りの声を上げる。

 

マリア「貴方、いったい何をしたの!?」

 

いくら人間体とはいえ、怪獣であるリルの身体は人間体でもかなりの強度を誇っている。

 

それをここまでの傷ができてしまっていることをマリアは聞く。

 

アヴェンジャー「…………」

 

しかしアヴェンジャーは聞いていないフリをしたのかマリアの問いには答えず、海の方を向いた。

 

アヴェンジャー「聞コエテイルカ、コノ世界ノ癌細胞共!ソシテ見テイルカ、ルーラー!貴様ラノ希望ダッタ"ワタリガラス"ノ1人ハ我ノ前ニソノ屍ヲ晒シタ!!最早、貴様ラニ我ヲ倒スコトナド不可能!!!全テヲ諦メ、ワr……」

 

アヴェンジャーが人間の心をへし折ろうとリルが死んだことを叫び、絶望へと追い落とそうとした時、一筋の光が地面から伸びてきたかと思いきや1人の少女―ブーストして跳躍した響の拳がアヴェンジャーの顔面を捉えて殴り飛ばした。

 

殴られたアヴェンジャーは地面に勢いよく叩き付けられて周囲の地面がアヴェンジャーを中心に隆起した。

 

響「諦めない…諦めたりなんかしない!!!!」

 

アヴェンジャーに向かって着地した響は叫ぶ。

 

響「私は自分の胸の歌を信じてる!それがある限り、絶対に諦めたりなんかしない!!絶望しない!!!私は私の歌を、この拳で全部ぶん殴る!!!!!そしてリルくんだってまだ死んだりしない!私がそう信じてるから…何度でも、何度でも立ち上がって見せるんだから!!!!」

 

響の言葉に反応するように僅かながらリルの指がピクリと動いたが誰も気づいていない。

 

アヴェンジャー「ナラバ見セテミロ、ソノ歌ヲ、ソノ拳ヲ!貴様ノヨウナ小サキ者ガイクラ集マロウト、我ニハ勝テン!!」

 

周囲の隆起した地面を吹き飛ばして無傷の姿を現したアヴェンジャーは言う。

 

響「だとしても、私には…私たちは諦めない!!この拳でお前をぶっ飛ばす!!!!」

 

アヴェンジャーにそう宣言するように叫び、構えた響。

 

それに釣られて奏とマリア、藤丸のサーヴァントたちは一斉に構えた。

 

今、特異点となってしまった並行世界での最後の戦いの幕が切って落とされたのだった。

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