戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

782 / 1283
最終決戦の地にてついにルーラーとアヴェンジャーの三度目の直接対決が開始された。

2人はそれぞれが死に至る傷を負っていながらも宝具を展開。

その魔力は超新星爆発、ビッグバンに相当するものであった。

ルーラーとアヴェンジャーのビッグバン級の宝具同士がぶつかり合い、周囲は閃光に包み込まれてしまう。

響たちはマシュの宝具『いまは遥か理想の城(ロード・キャメロット)』で衝撃波などから周囲を守るのだった。


第596話 託す願い

荒野のようになった地に巨大な岩が積み重なったようなものがあった。

 

グラグラと揺れると崩れて中から響たちが出てきた。

 

響「ぷはっ!何とか出られたぁ…」

 

マリア「全員、無事?」

 

奏「アタシは無事だ」

 

マシュ「私も、先輩も、他のサーヴァントの皆さんも無事で…」

 

オキタ「ゴフッ!!!!!」

 

マシュ「…………全員無事です」

 

オキタ「え、スルー!?!?!?!?」

 

安否確認でオキタが吐血したがスルーされてショックを受ける。

 

信長「まあ、さすがに慣れるじゃろ」

 

ショックを受けているオキタの肩に手を置いて信長は諫めた。

 

藤丸「それでルーラーは!?」

 

藤丸に言われて全員が爆心地である場所を見るとドーム状の煙が立ち込めていた。

 

すると突風が起きて煙が薄れて人影が1つ見え、だんだんとその姿がはっきりと見えてきた。

 

黒い髪に、日焼けした黒い肌、紅い目をして、背中から尾骨辺りから生えた尻尾の先まで段々と小さくなっているステゴサウルスに似た背鰭を持っているのが特徴で、所々焦げてボロボロの古代ローマのような服を着ている少年がいた。

 

響「ルーラーさん!!!」

 

少年を見てルーラーであると分かり、叫びながら駆け寄る。

 

響たちが駆け寄っているとルーラーが仰向けに倒れ始めた。

 

藤丸「危ない!!!」

 

倒れるルーラーを藤丸がダッシュで一気に近づいて受け止めた。

 

ルーラー「す…すみません…お見苦しいところを…お見せして……」

 

受け止められたルーラーは藤丸に言うその体は顔の一部以外の全身が真っ黒になるほど黒傷が全身に広がってしまっていた。

 

ルーラー「どうやら…私はここまで…みたいです……」

 

弱々しくなっていく声でルーラーは自分の死期が近いことを言う。

 

それを裏付けるようにルーラーの体が光になって消滅を始めていた。

 

ルーラー「ですが…私は信じてますよ…皆さんがこの世界を…救ってくださることを……」

 

響「ルーラーさん…」

 

そこまで自分たちを信じてくれているルーラーに響たちに重圧がかかる。

 

ルーラー「大丈夫ですよ…異世界とはいえ…最強の王の子です…絶対に立ち上がります…だから絶望しないでください……」

 

響たちに重圧がかかっていることを察してルーラーは言う。

 

ルーラー「それと…これは…私個人としてお願いです…聞いてもらえますか?」

 

マリア「えぇ…何かしら?」

 

ルーラー「どうか…彼を…アヴェンジャーを…救ってください……」

 

『!?』

 

ルーラーの意外な願いに全員が驚いた。

 

"この世界を滅ぼそうとしているアヴェンジャーを救ってほしい"、この言葉に驚かない方が難しかった。

 

ギルガメッシュ「聞くが、なぜ救ってほしいのだ?」

 

ルーラー「彼の感情は…魔術王の聖杯によって…歪められています…彼の心のどこかに…私のように人間を信じたい…そんな光が…あるんです…でも…聖杯に邪魔をされて…復讐のみしか出せないんです……」

 

響・マリア「「…………」」

 

ルーラーからアヴェンジャーの恨みの根源と本当の心を聞いて響とマリアはガウのことを思い出した。

 

かつてガウも人間によって家族と居場所を奪われて復讐に生きた。

 

一度はその感情を利用されもしたが心のどこかにあった"人間を信じたい"っという気持ちに素直になって復讐を捨ててくれた。

 

アヴェンジャーもガウと同じく魔術王によってその感情を歪められてしまい、この世界でも暴挙に出たのだ。

 

響「分かりました。絶対に救います!この拳と歌で!!」

 

藤丸「私もそんな子を絶対に見捨てません!!」

 

ルーラーの意を汲んで響と藤丸は言う。

 

2人に続くように全員が頷く。

 

ルーラー「皆さん…ありが…とう……………」

 

最後の願いを聞いてくれた響たちを見てルーラーは目を閉じるとその姿は光となって消滅した。

 

ロマニー『ルーラーの霊核の消失を確認した。アヴェンジャーはまだ動いていないが霊核は確認出来ている。まだ生きてるぞ!』

 

藤丸の通信機からロマニーの報告が聞こえてくる。

 

それを聞きながら響と藤丸の手のひらに小さな光の粒が乗るとすぐに消えた。

 

光の粒が消えて無くなったのを見て握ってルーラーとの約束の決意を固めた。

 

すると響たちから少し離れた場所の地面が吹き飛んで何かが出現した。

 

アヴェンジャー「ヨウヤククタバッタカ!」

 

地面から出現したのはアヴェンジャーで、ルーラーが消えたことを見抜いて言った。

 

アヴェンジャー「コレデ忌々シイ傷ガ消エル!!」

 

ルーラーが与えた白傷が消えるとアヴェンジャーは確信をもって言う。

 

アヴェンジャー「アトハ貴様ラト残リノ人間ドモヲ皆コロ…」

 

響たちに構えていたその時だ。

 

アヴェンジャー「ウグッ!?ウゥ、ウェ、ゴハッ!!!!!」

 

構えたアヴェンジャーだったが急に大量の血を口から吐き出した。

 

どうやらルーラーとの宝具対決で無理をしていたのかその反動が来ていた。

 

アヴェンジャー「オノレ…ルーラー…ダガ奴ガ、死ンダ今、我ノ力ヲ存分ニ発揮デキル!!!ヌアアアァァァアアァァァァァァアァァァァ!!!!」

 

態勢を立て直してアヴェンジャーは雄たけびを上げながら姿を変え、巨大化する。

 

響「あの姿は!?」

 

アヴェンジャーの変えた姿を見て響、マリア、奏は驚いた。

 

姿を変えたアヴェンジャーは全身が赤黒く、脈打つように"ドクン…ドクン…"っとしているが、体型は非常にスリムかつスタイリッシュになっており、頭部と背びれも割りと小さめなのが特徴体長100Mはある怪獣の姿―それは正しくリルの父にして初大怪獣王 ゴジラであるガウの本来の姿と全く同じであったのだ。

 

アヴェンジャー「人間ドモ、終焉ダ!!!!!!」

 

ゴジラとなったアヴェンジャーは背鰭を赤黒く光らせると口から赤黒い放射火炎を発射した。

 

景虎「まずい!!」

 

ギルガメッシュ「避けきれぬ!!!」

 

唖然として動きが遅れてしまい放射火炎が避けれないと思ったとき、それは後ろから発射された。

 

響たちの後ろから鮮やかな赤色をした火炎が飛んできてアヴェンジャーの放射火炎を受け止めた。

 

マリア「この火炎は、放射火炎!?」

 

アヴェンジャーの放った放射火炎を受け止めた鮮やかな赤色をした火炎が放射火炎であると見抜いてマリアが言うと後ろを振り向く。

 

そこには光り輝きながら立っている巨大な怪獣―重傷を負い、倒れていたはずのミレニアムゴジラが立って口から鮮やかな赤色の放射火炎を放っていた。

 

響「リ、リルくん!!!!」

 

蘇ったミレニアムゴジラを見て響は歓喜の声を上げた。

 

アヴェンジャー「グオォ…グガアアアアアアアアアアアァァァァアアアァァァァァアァァァァッ!!!!!!」

 

放射火炎同士の競り合いに負けてアヴェンジャーはミレニアムゴジラの放射火炎を喰らって吹き飛ばされた。

 

ミレニアムゴジラ「グルルルル……ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」

 

アヴェンジャーを吹き飛ばしてミレニアムゴジラの復活した雄たけびが響き渡ったのだった。




作者「あ、やべっ…奏の祝いを忘れてた…防人来る前に逃げ…」

弟「もう来たぞ」

翼「さあぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーくしゃあぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」

作者「え、ぎゃあぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」←全力疾走

弟「えー、皆様および奏ファンの皆様、姉が生きてたらお会いしましょう」

翼「お前だぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」

弟「無関係なのに!?」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。