戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第604話 ギャシー星人

スコーピスのサイパン島襲撃より数日、S.O.N.G.はサイパン島の港にその本部を接舷していた。

 

弦十郎「結局、エルザくんの行方は未だに分からないのか」

 

アメリカ合衆国海軍の報告書を見ながら弦十郎は呟く。

 

あれから数日の月日が流れて怪獣たちの必死な捜索にも関わらずエルザどころかレイジャと拐った人物の手がかりすら掴めずにいた。

 

友里「はい。エルザちゃんは臨月を迎えているらしくてガウくんは海軍の第1師団だけじゃなく、他の海軍師団に加えて陸空の大半の師団も投入して捜させてるみたいです」

 

支配下の怪獣たちを動員してエルザの行方を捜させていると友里は言う。

 

その結果、人類の空と海の公共交通機関は遅延や運休が相次いでいた。

 

貿易に置いても貨物船の航路上に怪獣たちが侵入して捜索を行ったりして物資が届かない状況も起きていた。

 

各国は怪獣軍団に強く抗議したかったが相手は核や反応兵器ですら死なない生物である、下手に抗議して皇太后誘拐の容疑をかけられて侵略されでもしたらひとたまりもない。

 

故に各国は運送会社や航空会社などに怪獣たちと遭遇したら自力で回避あるいは状況に応じた運営を任せ、貨物船や民間機には各国の軍が護衛に付くことにしていた。

 

しかしいくら軍が護衛に付いていたとしても相手は怪獣たちである、ただの気休め程度にしかならなかったのは言うまでもない。

 

藤尭「それにしても何で引退したハズのガウくんに怪獣たちは従うのかな。現役のリルくんなら分かるけど」

 

友里「それもそうね。どうしてかしら」

 

ガウはシェム・ハとの戦いで下半身が動かなくなり、一線を退いて後継者として息子のリルが2代目怪獣王として君臨しているのが現在の怪獣軍団の事情である。

 

そんな引退した元王のガウの指示を聞いて動いている怪獣たちを疑問に思っていた。

 

弦十郎「それは現在の怪獣軍団の指揮官たちがガウ時代の者がほとんどだからだろうな」

 

藤尭と友里の問いに弦十郎はそう言う。

 

現に怪獣軍団の陸海空の最高指揮官の三大将軍は陸軍元帥『暴龍 アンギラス』、空軍元帥『翼竜 ファイヤーラドン』、海軍元帥『海龍 マンダ』(マンダは海軍第1師団師団長だが戦死したチタノザウルスの代わりに海軍元帥も兼任している)の3体。

 

そしてそれぞれの軍の師団に所属している怪獣たちはかつてアメリカ合衆国が行った核実験『ビキニ環礁核実験』の影響で目を覚まし、同時にゴジラとなったガウと戦い敗北し支配下に入った者たちばかりである。

 

つまり怪獣たちからすれば経験が少ないリルより自分たちが直接戦って負けた相手であるガウの方が未だに影響力が大きいのである。

 

弦十郎の言葉を聞いて2人はそのことに気付いたのである。

 

その時、艦内に警報音が鳴り響いた。

 

それを聞いて藤尭と友里はそれぞれの役目を開始した。

 

弦十郎「何があった!!」

 

友里「フィリピンの近海に怪獣が落下してきたそうです!!」

 

弦十郎に怪獣が落下してきたと報告すると友里。

 

弦十郎「すぐに現場へ向かう!装者全員とリルとガウを呼び戻すんだ!!戻り次第、出航だ!!!」

 

報告を聞いて弦十郎は指示を出すのであった。

 

 

 

その頃、怪獣たちの必死の捜索で未だに行方の分からないエルザはとある場所にいた。

 

エルザ「うっ…ん…ここは……」

 

目を覚ましたエルザは起き上がると自身が岩でできたベッドのような物に寝かされているこに気づいた。

 

エルザ「私は確か攫われて…!、赤ちゃんは…」

 

状況確認よりもガウとの間にできた我が子の心配をしてお腹に手を置いて確かめる。

 

中から手を伝って赤ちゃんの動きと心臓の音が聞こえてきた。

 

エルザ「よかった…無事でありますか……」

 

赤ちゃんが無事であると分かって一安心するエルザ。

 

すると入口の方から気配を感じた。

 

エルザ「誰でありますか!!!!」

 

ベッドから降りて魔法陣を展開して臨戦するエルザ。

 

入口の方には1人の少女が立っていた。

 

?「攻撃しないで。別に命は取りはしない」

 

臨戦したエルザに少女はそう言うがエルザは臨戦を解こうとしない。

 

無理矢理ここに連れてこられたのに敵か味方か分からない相手の言葉を信じることが出来るはずがなかった。

 

?「…無理矢理連れて来てしまったことは謝罪する。すまない」

 

エルザが警戒している理由を察して少女は頭を下げる。

 

エルザ「………」

 

頭を下げて謝罪してきた少女を見てエルザは少なくとも自分の知っている悪党とは違うことを認知して臨戦態勢を解いた。

 

エルザ「頭を上げるであります」

 

態勢を解いたエルザは少女に優しく言う。

 

エルザに言われて少女は頭を上げるとエルザを見た。

 

エルザ「それで貴女はいったい誰なのでありますか?」

 

ギャシー「私はギャシー星人、名前はシャウ」

 

エルザに名を聞かれて少女―『ネイチュア星人 ギャシー星人・シャウ』は名乗る。

 

エルザ「シャウでありますか。私は…」

 

シャウ「貴女のことは知っている。この星で最強の生命体 ゴジラの雌であるエルザだと」

 

エルザのことを知っているのかシャウは先に言う。

 

エルザ「め、雌って…まあ、奥さんなのには変わりないでありますが……」

 

少し嫌な表現をされてエルザはぶつぶつ言う。

 

シャウ「?」

 

片や何か間違ったこと言ったかとシャウは首を傾げていた。

 

エルザ「それで私をこんな所に連れて来てどうする気でありますか」

 

シャウ「それは貴女の力を貸してほしい」

 

エルザ「私の力…でありますか?」

 

シャウ「この星に奴らの魔の手が迫っている」

 

エルザ「奴らとはいった誰でありますか?」

 

シャウ「それは…」

 

"奴ら"と呼ばれる者たちのことを口にしようとした瞬間、警報音が周囲に響き渡ってきたのである。

ガウが強靭!無敵!最強!が出てくるカードゲームをするとしたら何族のテーマがいいですか?

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