戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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※前に引き続き、怪獣たちが日本語で話してますが、周りからは鳴き声にしか聞こえません。


第623話 自爆攻撃

サンドロス(チッ…やはり捨て駒共では地球人を殺せても地球怪獣たちを倒すことは不可能か…)

 

地球の様子を宇宙空間にてサンドロスは均衡状態の戦況を見て思っていた。

 

サンドロス(ならばせめて相打ちぐらいにはなれ!!)

 

均衡状態の戦況を見かねてサンドロスは一部のスコーピスを爆弾に変えた光線を発射した。

 

 

 

サドラ「ギュアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」

 

サドラのハサミがスコーピスの顔面を握り潰す。

 

スコーピス「ピキイィィィィィィ…………」

 

頭を失ってスコーピスの残された体は仰向けにその屍を横たえた。

 

スコーピス「「ピキイィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!」」

 

だが1匹を倒してもすぐに新たなスコーピスが向かって来ていた。

 

サドラ「ギュアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」

 

向かってくるスコーピスを見てサドラは半ば嫌気がさしながらも迎撃に出る。

 

その時、天から光線はスコーピスに向かって降り注がれた。

 

スコーピス「「ビギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!?!?!?!?!?!?!?!?」」

 

光線に飲まれてスコーピスは悲鳴を上げる。

 

サドラ「!?」

 

光線に飲まれたスコーピスを見てサドラも驚いて動きを止めてしまう。

 

スコーピス「「……」」

 

光線が消えてスコーピスたちは出てくるとゆっくりと顔を上げる。

 

その目は赤く変色して、雰囲気もどことなく変わっていた。

 

スコーピス「「ビギュアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」」

 

狂ったように鳴きながらスコーピスはサドラに向かって走り出した。

 

サドラ「ギュアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」

 

突然のことで驚くサドラだがすぐに武器である伸縮自在の腕を伸ばして手であるハサミでスコーピスを攻撃する。

 

しかしスコーピスはさっきと違い、素早く動いて回避するとそのまま左右からサドラに抱き着くように挟んだ。

 

サドラ「ギュアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」

 

挟んできたスコーピスを振り払おうとした瞬間だった。

 

挟んでいたスコーピスが爆発、爆発を諸に喰らってサドラも爆散した。

 

ガウ「なっ!?」

 

サドラごと自爆したスコーピスを見てガウはコックピット内で驚いた。

 

その隙に目が赤くなったスコーピスたちが次々に地球怪獣軍団に抱き着くなり自爆していく。

 

スコーピスたちの自爆により地球怪獣たちは共に爆散する者、重傷を負い倒れる者が続出した。

 

ガウ「自爆だと!?くそっ!全員気をつけろ!スコーピスの連中、自爆してくるぞ!!!」

 

自爆して道連れにしてくるスコーピスたちに警戒するようにガウは叫ぶ。

 

スコーピス「ビギュアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」

 

そんなガウの乗っている0_TYPE_GODZILLA_MkⅡにスコーピスの1体が突進してきた。

 

ガウ「このっ!!!」

 

突進してきたスコーピスに0_TYPE_GODZILLA_MkⅡはカイサツゴジラソードを出して跳躍、真下に来たスコーピスの頭から突き刺した。

 

突進していた勢いを利用してカイサツゴジラソードをその場を動かさないでスコーピスを両断した。

 

ガウ「よし、つぎ…!?」

 

次の狙いを絞ろうとした瞬間、4~5体のスコーピスたちが0_TYPE_GODZILLA_MkⅡに向かって来て取り囲むように取り押さえてきた。

 

ガウ「しまった!?」

 

スコーピスたちに取り押さえられてガウは何とか脱出させようともがく。

 

だがかつてのガウならばスコーピス程度どうということはなかったが今はゴジラにもなれず、かつロボットに乗っていないと戦うこともできない。

 

しかも乗っているロボットではスコーピス1体を持ち上げられるほどの性能はない、そのため抜け出せないでいた。

 

ミレニアムゴジラ「父さん!!!」

 

父の危機に気づいたミレニアムゴジラは急いで助けに行こうとするが…。

 

スコーピス『ビギュアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!』

 

ミレニアムゴジラの行く手を阻むように十数体のスコーピスたちが向かってくる。

 

ミレニアムゴジラ「この、邪魔をするなぁ!!!!!」

 

邪魔をするスコーピスたちにミレニアムゴジラは放射火炎を発射した。

 

しかしスコーピスたちは放射火炎を見切って回避、ミレニアムゴジラへ一直線に向かってくる。

 

最初のスコーピスがミレニアムゴジラに接触しかけた時だった。

 

火炎と青い光線の2種類が飛んできてスコーピスたちを打ち抜き、ミレニアムゴジラを守った。

 

ミレニアムゴジラ「今のは…」

 

火炎と青い光線に見覚えがあり、富んできた方を見ると1体の怪獣が立っていた。

 

ラゴラスエヴォ「ギャシャオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!」

 

全身が赤熱化していて、胸部にはマグマコアが露出している怪獣-怪獣軍団サイパン島守備隊隊長『進化怪獣 ラゴラスエヴォ』が雄たけびを上げていた。

 

ラゴラスエヴォ「ギャシャオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!」

 

雄たけびを上げながらラゴラスエヴォはミレニアムゴジラの隣に来る。

 

ラゴラスエヴォ「殿下!ここは俺に任せて早く先王様を!」

 

ミレニアムゴジラ「助かる!あとは頼んだぞ!」

 

ラゴラスエヴォ「おう!」

 

後をラゴラスエヴォに託してミレニアムゴジラは急いで父の元へ向かう。

 

だが、その直後に0_TYPE_GODZILLA_MkⅡごとスコーピスたちが自爆した。

 

爆発の衝撃と爆炎、煙が0_TYPE_GODZILLA_MkⅡを包み込んでしまった。

 

ミレニアムゴジラ「そんな…父さぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!!!!!!」

 

爆発に巻き込まれてしまった0_TYPE_GODZILLA_MkⅡを見てミレニアムゴジラの叫びが戦場に響き渡ったのだった。


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