では、第625話をどうぞ!
藤尭「司令!装者と怪獣軍団の各戦線にモスラとバトラがそれぞれ出現!スコーピスへの攻撃を開始しました!!」
弦十郎「来てくれたか!」
モスラ7とバトラの姉弟が出現したと報告を聞いて弦十郎は言う。
※怪獣たちが普通に会話していますが周囲からは鳴き声にしか聞こえません。
モスラ・バトラの参戦で北九州を襲撃していたスコーピス軍団は自爆攻撃を防がれていた。
スコーピス「「「ピキイィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!」」」
三体のスコーピスがバトラに向かって突撃していた。
バトラ「ギャウオォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」
突撃してくるスコーピスたちにバトラは角と目からプリズム光線を発射した。
スコーピス「「「ピキイィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ……………」」」
バトラのプリズム光線を受けてスコーピスたちは空中で爆散する。
バトラ「かかってこい、雑魚共!!!!」
気迫の猛攻でバトラは地上と上空のそれぞれにいるスコーピスたちをプリズム光線で次々に倒していく。
ミレニアムゴジラ「うわー…すごい勢いで倒して行ってる…」
スコーピスたちに猛攻を加えているバトラを見て感心していた。
アンギラス「王よ!言ってる場合ではないと思いますが!?」
バトラの活躍を感心しているミレニアムゴジラに怪獣軍団陸軍総司令『暴竜 アンギラス』が言う。
ミレニアムゴジラ「そうだった。全軍、残った残存戦力で奴らを叩き落せ!奴らの屍をこの星の栄養にしてやれぇ!!!」
ミレニアムゴジラはバトラの奮戦を見て勢いを取り戻せると判断して指示を飛ばした。
ラドン「一番手柄を立てるのは我ら空軍だ!陸と海の連中に後れを取んな!!!」
空軍怪獣『おぉぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!』
ミレニアムゴジラの言葉を聞いたラドンの指示で勢いを取り戻した空軍の怪獣たちは一斉にスコーピスたちへの攻撃を開始した。
アンギラス「空軍に遅れを取るな!陸軍の強さも思い知らせてやれぇ!!!!」
陸軍怪獣『おぉぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!』
マンダ「陸と空に負けるんじゃねぇ!海の恐ろしさを教えてやれ!!!!」
海軍怪獣『おぉぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!』
空軍の怪獣たちがスコーピスたちに攻撃を再開したのを見て陸軍と海軍も勢いを取り戻してスコーピスたちに攻撃を開始した。
ガウ「全く、
TYPE_GODZILLA_MkⅡの姿勢を戻してガウは言う。
ガウ(それに、他の連中もリルを王と認め始めたか…そろそろ、完全な引退かな)
自身の言葉ではなく、リルの言葉を聞いて奮起した怪獣たちを見てガウはリルのサポートをする立場ではなく、完全に一線を退いた引退を考え始めていた。
ガウ(ま、今は
振り向いてカイサツゴジラソードで横一閃を繰り出す。
スコーピス『ピキイィィィィィィィィィィィ………』
後ろから襲おうとしていたスコーピス数体の体を両断した。
ガウ「ここからコイツらを追い払うのが先かな!!」
カイサツゴジラソードを構えて陸軍の怪獣たちに交じり、スコーピスへ攻撃を開始したのだった。
その頃、エルザは未来、後から合流した詩織、弓美、創世と共に避難シェルターに避難していた。
2人とも一緒に戦いたかったが未来はS.O.N.G.の隊員で、シンフォギアの一つである
エルザは錬金術者としては準幹部並みの実力はあるが身籠っている状態である。
お腹の子に万が一があってはならないとガウに説得されてこの避難シェルターに避難していた。
この避難シェルターはスコーピス軍及びサンドロス襲来に備えて、日本政府がノイズ出現時の避難シェルターを改造して作ったものである。
ニュースキャスター『現在、北九州市小倉区を中心に侵入したスコーピス軍は世界各国にてその猛威を振るいながら各国軍及び怪獣軍団と激しい戦闘を繰り広げているとのことで…』
誰かがラジオか何かを見ているのか、戦闘の情報がニュースキャスターの声で聞こえてきた。
詩織「大丈夫なんでしょうか…」
情報を聞いてふと不安な声で詩織は言う。
未来「大丈夫よ。きっと響たちが何とかしてくれるハズだよ」
エルザ「そうであります。ガウも頑張って戦っているであります。私たちがそれを信じないでどうするでありますか」
不安な詩織に2人は言う。
そう、現に響やガウたちがこの星を守ろうと必死になってサンドロスと戦っていた。
エルザ「だからそのような不安なこと…うっ!?」
言いかけていたエルザだった突然腹部を抑えてうずくまって苦しみだした。
未来「エルザちゃん!?」
創世「どうしたの!?」
苦しみだしたエルザを見て驚く未来たち。
?「どうかしたのかい?」
聞き覚えのある声が聞こえて振り向くとおばちゃんがいた。
弓美「ふらわーのおばちゃん!」
未来「それが友達が急に苦しみだして…」
エルザ「あぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
エルザの悲鳴と共にバシャッという水が地面に叩きつけられるような音がした。
未来「エルザちゃん!?」
声と音を聞いて駆け寄る未来。
エルザの足元の床が濡れて水浸しになっていた。
ふらわーのおばちゃん「未来ちゃん、ちょっと代わって!」
未来に代わり、ふらわーのおばちゃんがエルザに近づいた。
ふらわーのおばちゃん「これは…まずいわね、出産が始まってるみたい!」
未来と代わってふらわーのおばちゃんはエルザの様子を見て言う。
ふらわーのおばちゃんはエルザとガウが結婚して、さらにエルザがガウの子を妊娠していることも知っていた(知っているのはそれだけで、エルザやガウの事情、シンフォギアのことは内緒)。
未来「えぇ!?出産!?」
ふらわーのおばちゃんの言葉を聞いて驚く。
ふらわーのおばちゃん「今、破水したんだよ。未来ちゃん、自衛隊の人に毛布を幾つか貰ってきて!3人はロープとお湯と湯沸かし出きるのを持ってきて!時間がないから早く!!」
『は、はい!!』
ふらわーのおばちゃんの指示を聞いて未来たちはそれぞれが頼まれたものを取りに向かう。
ふらわーのおばちゃん「エルザちゃん、頑張るんだよ!」
ポケットからハンカチを出してエルザの額から出ている汗を拭ってふらわーのおばちゃんは言う。
エルザ「は、はい…であります…」
苦しそうにしながらエルザは言うのだった。