眼鏡「いや、テレビじゃないんだからいらないでしょ。その注意」
神楽「うっせーな眼鏡。視聴者もとい読者が画面の見過ぎでお前みたいな99%眼鏡で残りは不純物の人間にならないようにするためネ」
眼鏡「99%眼鏡で残りが不純物ってただのごみじゃん!!」
銀時「ではご覧ください!!」
弦十郎「パヴァリア光明結社の目的は月遺跡の掌握…」
緒川「そのために必要とされる通称神の力を生命エネルギーより錬成しようとしていると…」
戦いのあと弦十郎と緒川はサンジェルマンが言っていたことの推理をしていた。
弦十郎「仮にそうだとしても響君の一撃で分解するような規模ではいくまい。おそらくはもっと巨大で強大な…」
緒川「その規模の生命エネルギー…一体どこからどうやって。それにガウくんと怪獣たちはどこへ行ったんでしょう?」
弦十郎「さあな。詳しくはあの子たち聞くしかあるまい」
映像に映っているヒオとマナを見て言う。
今、二人はモスラ(幼虫)と共にどこかへ行ってしまったのだ。
弦十郎「それと問題は装者たちの状態だな。リンカーは問題なく作用しているらしいが…」
藤尭「賢者の石による抜剣封殺…その対策を急いで講じなければ」
弦十郎「エルフナイン君は?」
友里「無理は禁物と言っているのですがずっとラボにこもりきりで…」
エルフナインのことを話す。
その頃、切歌と調はメディカルルームで検査を受けていた。
切歌「ごめんなさいデス…」
調「マリアとエルフナインが命を懸けてリンカーを作ってくれたのに…」
先の戦いで項を焦ってパヴァリア光明結社のファウストローブに対してイグナイトを使用してしまい強制解除で戦闘不能になったことを謝る。
マリア「それは私も同じ。戦う事さえできればどうにかなると思っていた。けど…甘かったわ」
クリス「くそっ!!」
悔しさでクリスは自販機を殴った。
理由は先の戦いで自分たちを庇って散ったモスラを思い出していたからだ。
ゴジラの熱線から自分たちを守るために死んでしまったモスラをただただ見てることしか出来なかったからだ。
響「……」
一方で響はサンジェルマンが言っていたことを思い出していた。
サンジェルマン『罪を犯した訳でもなく、ただそこにいるだけで平和に暮らしていたゴジラは人類の起こした悪魔の光で姿形を、家族を奪われている!』
響「人類に家族を奪われたって…」
ただ平和に暮らしていただけで『人類の悪魔の光』とやらに家族を奪われたということに響は混乱していた。
しばらくして何も無いだろうと判断して寮に帰った響は残っていた夏休みの課題をやっていた。
未来「大丈夫と信じていたけどニュースでは詳しい事が流れないから心配だったんだよ。後は牛乳を入れて…今日はいつかのリベンジ!あれからこっそり作り方を勉強してたんだから!」
ビーフストロガノフを作りながら響の無事を喜んでいる未来。
響「ねえ、未来。何かを手に入れたいと思ったら他の何かを手放さなきゃいけないのかな…全部なんとかしたいって思うのはわがままなのかな?」
残っていた課題をしながら先の戦いでサンジェルマンが言っていたことを気にしている響は聞いてきた。
未来「私響の我儘好きだよ」
出来たビーフストロガノフをよそいながら言う未来。
未来(中学の頃短距離走の記録に伸び悩んでいた私にとって周りはみんなライバルで誰かを思いやることなんて簡単にできなかった。本当は誰よりも泣きたくて救ってもらいたいはずなのに…それでも誰かの為に無理をする。誰かの背中なんて見たくなかったあの頃。でも私の前を行く優しい背中だけは特別だった誰かの前を走るのではなくずっと並んで歩いていきたいと思ったあの日。そして私は中学卒業と同時に陸上をやめた。私の胸の内はきっと誰にも打ち明けられないだろうそれでも思いを形にしたくていつかピアノを習いたいと思った)
中学の時のことを思い出しながら思っている未来。
響「ご馳走様でした」
未来「お粗末様でした」
食事を終わらせて二人は片づけをする。
未来「ね、響。響のままやりたいことが我儘なら私響の我儘を応援する。響の我儘はきっと困った人に差し出された手なんだよ。そのことはきっと届くよ、ガウくんにも」
響「未来…ありがと」
未来に言われて少し元気づく響。
弦十郎「異端技術に関する資料らしい資料はかき集めてきたつもりだ。他にも必要なものがあったら何でも言って欲しい」
台車に乗せた大量の資料をエルフナインに渡して言う。
エルフナイン「はい。ありがとう…」
お礼を言っているとふらついた。
弦十郎「大丈夫か!?根を詰め過ぎちゃいないか?」
心配する弦十郎。
エルフナイン「ごめんなさい…でもキャロルから貰った体です。二人で一人、だから二人分頑張らないと…これは…」
言っているとエルフナインの目にある資料が入った。
日本からインドネシア諸島にある島…『インファント島』。
モスラ(幼虫)「キュウゥゥゥーーー……」
インファント島の奥にモスラ(幼虫)はいた。
ゴジラから受けた傷を癒しているのだ。
モスラ(幼虫)「キュウゥゥゥーーー……」
傷は癒えていくにつれてモスラ(幼虫)は悲しみの鳴き声を上げていた。
ヒオ「モスラ…」
マナ「無理もないわ。目の前で親が死んだんだから…」
ヒオ「そうよね。ゴジラの力は前より上がっていたわ」
マナ「それだけ人類への恨みが強いハズ…でもあの子、響さんの声にだけは反応していたわ」
ヒオ「もしかしたら彼女ならきっとゴジラを縛っている恨みの鎖を断ち切ってくれるわ」
マナ「そうね。なら皆さんに知ってもらわないと…ゴジラの真実を」
ヒオ「ええ」
そう話すヒオとマナだった。
東京から引き上げたゴジラはとある島にたどり着きガウに戻り洞窟の奥で体を丸めて眠っていた。
ガウ「グルルルル………」
あの時、響の声を聞いてガウは攻撃を止めた…いや、出来なかったことを眠りながら考えていた。
なぜ人間の少女の声を聞いて攻撃が出来なかったのか…。
自分はあの少女だけじゃなく周りにいた少女たちを知っている気がしていた。
だが思い出せない。
あの少女と自分は何の関係があるのか…分からない、何かが思い出せそうだが分からない。
何か目の端にヒラヒラとあるものが分からない…。
気になる…だが今はそれよりパヴァリア光明結社たちとの戦いに備えねばならない…邪魔だったモスラは消え、残りはあの少女たちだけだが…あの少女たちを見ていると自分の中で何か大切な…奪われ、失った家族と同じようなものを忘れてしまっている気がしていた。
次にパヴァリア光明結社が現れれば少女たちも現れるだろう…そうなれば戦わなけばならい…戦えるのか?…いや、何を考えている…戦うんだ…人間は誰一人として許さない…全人類をこの星から消し去るのが自分の…この全怪獣たちの悲願だからだ。
ガウはそう思いながら考えるのを止めて深い眠りにつくのだった。
土方「おい、なんで別アニメの後書きに俺たちが出ないといけねーんだよ」
沖田「そりゃあ、仕方ねーですぜ土方さん。ここの駄作者はネタがないんで俺らを動員しないとやっていけねーんですよ。ねぇ、近藤さん」
ドン〇〇「ウホウホ!」
土方「いや、それドン〇〇〇ン〇じゃねーかー!!」