戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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湾岸工場プラントにて発生した暴走ロボットを食い止めるために出動したブレイブポリス。

だが彼らの前に現れたのはかつてデッカードを殺した経験を持つ悪のロボット『チーフテンシリーズ』の2体『チーフテンⅠ』と『チーフテンⅡ』であった。

チーフテンⅠ・Ⅱの攻撃で傷つくデッカードたち。

マリアもギアを纏い戦おうとした時、ローブで全身を隠した謎の子供が乱入により防がれてしまう。

そして子供はマリアと戦闘を開始してしまう。


第642話 心ある仲間たち2

冴島「チーフテンだと!?」

 

警視庁のモニタールームにてデッカードたちの前に現れたチーフテンたちに冴島やスタッフたちは驚いていた。

 

東「馬鹿な!?アイツらは確か、ファイヤージェイデッカーによって破壊されたハズ…それに奴らの超Aiはこちらは厳重に保管しているのに!?」

 

?「冴島の旦那!!」

 

そこへ1人の作業着を着た男性が慌てた様子で入ってきた。

 

冴島「どうしたんだ、藤堂」

 

この男性は日本におけるブレイブポリスの開発設計者で、警視庁科学技術部所属している『藤堂 俊助』。

 

冴島とは数十年来の中である。

 

藤堂「そ、それがさっき保管庫に行ったんだが、しっかりチーフテンシリーズの超AIは保管されていたんだよ!!」

 

冴島「なんだと!?」

 

藤堂の報告に冴島は驚いてしまう。

 

冴島「では、あのチーフテンはいったいなんなのだ!?」

 

超AIが無ければ自ら喋ったりしないハズのロボットが喋り、また前の戦いの記憶がある状態でいるチーフテンたちに冴島は混乱していた。

 

 

 

マリア「はあぁっ!!!!」

 

聖剣型のアームドギアでマリアは斬りかかるも相手が子供であるが故に戸惑いが剣先に出てしまい、槍で弾かれてカウンターで蹴りを喰らってしまう。

 

?「迷いある剣で俺を倒そうとは嘗められたもんだな」

 

マリアの攻撃に迷いがあることを見抜いて子供は指摘する。

 

マリア「言ってくれるじゃない」

 

事実を言われながらもマリアは冷静で言う。

 

?「ふん。チーフテン、こいつの相手は俺がしておく。その間に、ブレイブポリスをさっさと倒せ」

 

チーフテンⅠ「けっ、指図すんじゃねえよ!」 

 

チーフテンⅡ「言われなくても止めを刺してやるよ!」

 

子供に言われてチーフテンたちはそう言い返すと背中に背負っている形である両刃剣を出すとデッカードに向ける。

 

チーフテンⅠ「止め…!」

 

止めを刺そうとしたチーフテンⅠだったが目の前にいるある物を見て動きを止めた。

 

デッカードの上に勇太が両手を広げて庇おうとしていた。

 

デッカード「ゆ、勇太!?なにをしているんだ!?早く逃げるんだ!!」

 

勇太の行動にデッカードは驚いて逃げるように言う。

 

勇太「嫌だ!あの時、僕はデッカードを助けられなかった。でも、今度は僕がデッカードを守るんだ!!」

 

そう言う勇太の中にあの日、初めてチーフテンが現れた時に完膚なきまでに叩きのめされ、さらに殺されてしまったデッカードの姿をただ見ていることしかできなかったこと、そしてデッカードが『ケイ素生命体 ガイゾナイト』によりサタンジェイデッカーになってしまったことが過っていた。

 

その時、自分は何も出来なかったことが勇太の心の中で残っていたのだ。

 

デッカード「ゆ、勇太…」

 

そんな勇太の気持ちを察してデッカードは何も言えなかった。

 

チーフテンⅠ「だったら、2人纏めてぶっ殺してやるよ!!!!!」

 

剣を振り上げて勇太とデッカードの2人を纏めて殺そうとするチーフテンⅠ。

 

その時だ、一発の銃声が聞こえたかと思いきやチーフテンⅠの剣を折った。

 

チーフテンⅠ「なに!?」

 

剣を折られて驚いているとサイレンの音が響いてきた。

 

サイレンのする方を見ると1台の白バイが走って来ていた。

 

勇太「あれって!」

 

近付いてくる白バイに勇太は嬉しそうにする。

 

その白バイはデッカードたちと同じくらいの大きさを持つロボットが運転していた。

 

ハンドルから両手を話してそのロボットは銀色をした制式拳銃を両手で持って発砲した。

 

チーフテンⅠ「くそっ!!」

 

武器を破壊されてチーフテンⅠは後ろへ飛んで銃弾を回避する。

 

その隙に白バイはデッカードの前に止まった。

 

ガンマックス「悪いな、少し遅くなったぜ」

 

勇太「やっぱり、ガンマックス!」

 

白バイに乗って現れたのロボット―元々はハイウェイパトロール用に開発されたが、今はブレイブポリスの1人『白バイ刑事 ガンマックス』に勇太は嬉しそうに呼ぶ。

 

ガンマックス「来たのは俺だけじゃないぜ」

 

勇太「え?」

 

ガンマックスがそう言った時だ、また別のサイレンの音が聞こえてきた。

 

サイレンの方を見ると一台の救急車と消防車が向かってきていた。

 

デッカード「あれは、まさか!?」

 

向かってくる救急車と消防車を見てデッカードはあるブレイブポリスを思い起こす。

 

?「チェーンジ!!」

 

救急車の方が変形して人型ロボットになった。

 

?「遅くなってすまない、デッカード」

 

変形してデッカードに駆け寄るロボット。

 

チーフテンⅠ「く、くそ!他の所にいたブレイブポリスかっ!仕方ねぇ、相棒が他のブレイブポリスを倒せば…」

 

チーフテンⅡ「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」

 

チーフテンⅠが言っているとチーフテンⅡが目の前に吹き飛ばされてきた。

 

チーフテンⅠ「あ、相棒!?」

 

吹き飛ばされてきたチーフテンⅡに驚き、チーフテンⅠは駆け寄る。

 

チーフテンⅡ「わ、悪い…あの野郎に油断した」

 

そう言ってチーフテンⅡはある方向を指さした。

 

そこにはビルドチームがおり、その前に1体の犬ロボットがいた。

 

?「ブレイブポリスで、この俺を忘れられちゃあ、困るな」

 

そう言って犬ロボットは跳躍した。

 

?「変化!!」

 

犬ロボットは跳躍すると変形して忍者のような姿をした人型ロボットへと変形した。

 

勇太「デューク、シャドウ丸!」

 

救急車から変形したのは元はスコットランドヤードのブレイブポリスの1人だが今は日本の警視庁のブレイブポリスの1人『騎士(ナイト)刑事 デューク』で、犬(警察犬)ロボットから変形したのはブレイブポリス別動隊『忍者刑事 シャドウ丸』である。

 

シャドウ丸「待たせて悪かったな、チビボス」

 

デューク「ここからは私たちが相手だ!」

 

ガンマックス「覚悟は出来てんだろ?」

 

チーフテンたちに臨戦しながらそれぞれ言う。

 

チーフテンⅠ「嘗めるなよ、畜生が!」

 

折れた剣を捨ててチーフテンⅠは新しい剣を出して構える。

 

勇太「よし、デューク、合体だ!」

 

デューク「ラジャー!」

 

臨戦したチーフテンたちを見て勇太は言い、デュークが返事をする。

 

勇太「ブレイブ・アップ!デュークファイヤー!!」

 

勇者警察手帳を掲げてコールするとデュークと専用の消防車型サポートメカ『ファイヤーローダー』が走り出す。

 

ある程度走るとデュークは救急車に再度変形、ファイヤーローダーは変形し、巨大なボディになると、そこへ救急車モードのデュークが左右に分離して、両腕を形成してボディに合体した。

 

首部分から頭部が現れて、そのマスクにデュークの顔が移動するとマスクが閉じて合体を完了させた。

 

デュークファイヤー「デュークファヤーーーッ!!!!!!!」

 

デュークとファイヤーローダーが合体した『デュークファイヤー』が名乗りを上げて誕生した。

 

チーフテンⅡ「出やがったな、デュークファイヤー!あの時のカリを返してやるぜ!!」

 

デュークファイヤーを見てチーフテンⅡは怒りを露わにして言う。

 

理由はかつてデッカードを殉職させた時にチーフテンⅡはデュークファイヤーの攻撃で倒されてしまったことがあるのだ。

 

デュークファイヤー「貴様如きに倒される私ではない!ファイヤーソード!!」

 

普段は背部に納められている大型剣『ファイヤーソード』を抜き放ち構える。

 

チーフテンⅠ「行くぜ!!」

 

チーフテンⅠの号令と共に両陣営が動いた。

 

チーフテンⅠがガンマックスとシャドウ丸、チーフテンⅡがデュークファイヤーへそれぞれ向かっていく。

 

シャドウ丸「せやっ!!」

 

チーフテンⅠにシャドウ丸は手裏剣を二枚放つ。

 

チーフテンⅠ「しゃらくせぇ!!」

 

シャドウ丸の手裏剣をチーフテンⅠは剣で弾き飛ばして防ぐと、今度はガンマックスが制式拳銃で発砲する。

 

チーフテンⅠ「無駄だ!!」

 

発砲したガンマックスの制式拳銃の弾丸もチーフテンⅠは剣で弾き飛ばす。

 

ガンマックス「くそ、性能は前以上か」

 

チーフテンⅠ「それだけじゃねぇぜ!!」

 

チーフテンⅠは剣を持っていたない方の手を向けた瞬間、腕が左右に開いたかと思いきや変形して砲身となった。

 

「「!?」」

 

チーフテンⅠの腕が変形して砲身になったのを見てシャドウ丸とガンマックスは驚く。

 

チーフテンⅠ「喰らえ!!」

 

変形を終え、砲身となった腕からビームを発射するチーフテンⅠ。

 

シャドウ丸「うおっと!?」

 

ガンマックス「くっ!!」

 

チーフテンⅠが発射したビームを避けるとさっきまでいた地面に大穴が開いた。

 

シャドウ丸「なんだ、今のは!?」

 

ガンマックス「前のアイツにはあんな武器は無かったハズだぞ!?」

 

前に戦った時に無かったチーフテンⅠの攻撃にシャドウ丸とガンマックスは驚く。

 

チーフテンⅠ「当たり前だ。俺たちは前とは違うんだよ!!」

 

驚いているシャドウ丸とガンマックスにチーフテンⅠはビームを乱射する。

 

乱射して放たれるビームにシャドウ丸とガンマックスは避けるだけで精一杯だった。

 

チーフテンⅠ「そらそらそらぁ!!!!!」

 

避けるので精一杯のシャドウ丸とガンマックスにチーフテンⅠはビームをさらに乱射する。

 

ガンマックス「くそ、このままじゃまずい…!?」

 

どうするかと考えていると気配を感じて見上げるといつの間にか真上にチーフテンⅠが降下してきていた。

 

チーフテンⅠ「貰ったぁ!!」

 

ガンマックス「うおあぁっ!!!」

 

チーフテンⅠに縦一閃がガンマックスの胸部に決まる。

 

シャドウ丸「ガンマックスのダンナ!!変化!!!」

 

仲間の危機にシャドウ丸は空中で変形、2連装砲を持った戦車型のシャドウ丸タンクとなって着地した。

 

シャドウ丸「喰らえ!!」

 

2連装ビームキャノンからビームを発射してチーフテンⅠを攻撃する。

 

チーフテンⅠ「馬鹿が!」

 

そう言ってチーフテンⅠはビームをボディで受け止めると吸収してしまった。

 

シャドウ丸「攻撃を吸収した!?青い奴の能力じゃなかったのか!?」

 

チーフテンⅠ「俺たちは今までと違うって言っただろ!!!」

 

さっき吸収したシャドウ丸タンクのビームを上乗せしたビームを発射した。

 

かつてブレイブポリスを追い詰めたチーフテンシリーズの恐るべき能力、チーフテンⅡがビームの吸収・防御を担い、チーフテンⅠが吸収したエネルギーで攻撃をする。

 

だが、今回チーフテンⅠはその両方を行ったのだ。

 

シャドウ丸「ぐああぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!」

 

チーフテンⅠの攻撃でシャドウ丸は吹き飛ばされてしまう。

 

デュークファイヤー「シャドウ丸、ガンマックス!!」

 

チーフテンⅡと剣劇を繰り広げていたデュークファイヤーはシャドウ丸とガンマックスの危機を見てチーフテンⅡの剣を弾いて向かおうとした。

 

チーフテンⅡ「行かせるかよ!!」

 

向かおうとしたデュークファイヤーにチーフテンⅡも剣を持っていない方の腕が変形して砲身となってビームを発射する。

 

デュークファイヤー「ぐああっ!!」

 

チーフテンⅡのビームを背中に受けてデュークファイヤーは倒れる。

 

チーフテンⅠ「へっ、他愛もないぜ」

 

チーフテンⅡ「止めを刺してやる」

 

チーフテンたちはそれぞれの相手に止めを刺そうとした時だった。

 

マクレーン「させるか!!」

 

止めを刺そうとしたチーフテンたちにマクレーンたちビルドチームが飛び掛かり、動きを封じた。

 

チーフテンⅠ「こ、こいつら!」

 

チーフテンⅡ「まだ生きてやがったのか!」

 

飛び掛かってきたビルドチームにチーフテンたちは驚く。

 

ドリルボーイ「僕らだってブレイブポリスなんだ!」

 

ダンプソン「仲間の危機に眠っているほど、薄情な奴はブレイブポリスにはいないであります!」

 

パワージョー「そういうこった!ボス!合体の指示をくれ!!」

 

チーフテンたちの動きを封じて言うビルドチーム。

 

勇太「よぉし!ブレイブ・アップ、スーパービルドタイガー!!!!」

 

『了解!!!!』

 

勇太が勇者警察手帳を掲げてコールするとビルドチームはチーフテンたちを押し倒して跳躍、Sビルドタイガーへと合体した。

 

Sビルドタイガー「スーパービルド、タイガァァァァァァァッ!!!!!!!」

 

名乗りを上げてSビルドタイガーは着地する。

 

Sビルドタイガー「うおぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!」

 

着地したSビルドタイガーはチーフテンⅠに向かっていく。

 

チーフテンⅠ「死にぞこないが、楽にしてやるよ!!」

 

向かってくるSビルドタイガーにチーフテンⅠは迎え撃つ。

 

デッカード「勇太」

 

呼ばれて勇太はデッカードの方を見る。

 

デッカード「勇太、私も行くぞ」

 

勇太「でも…分かった。だけど、無茶はしないでよ!」

 

静止しようとした勇太だがデッカードの目が自分も戦わなてはならない戦士の目をしているのを見て言うとデッカードから降りた。

 

勇太「いくよ、デッカード!」

 

デッカード「あぁ!」

 

勇太「ブレイブ・アップ!ジェイデッカー!!!」

 

勇太が勇者警察手帳を掲げてコールすると自動操縦で駆け付けたジェイローダーが現れてデッカードと跳躍、合体してジェイデッカーとなった。

 

ジェイデッカー「ジェイデッカーーーーーーッ!!!!!!」

 

合体を終えて名乗りを上げるジェイデッカー。

 

チーフテンⅠ「おらぁ!!!!」

 

Sビルドタイガー「ぐああぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!」

 

チーフテンⅠのビーム攻撃でSビルドタイガーは倒れてしまう。

 

チーフテンⅠ「ん?」

 

気配に気づいて振り向くとジェイデッカーが着地していた。

 

チーフテンⅠ「何人出てこようと、俺たちには敵わないことを教えてやるぜ!!」

 

自信満々にチーフテンⅠは言う。

 

そう、チーフテンⅠ・Ⅱは前とは比べ物にならないほど強化されている。

 

幾ら数がブレイブポリスの方が多くともチーフテンⅠ・Ⅱの能力を持ってすれば撃破は容易い状況には変わりなかった。

 

ジェイデッカー「忘れているようだな、チーフテン!」

 

チーフテンⅠ「なに!?」

 

デュークファイヤー「我々にはまだ出していない力があることを!」

 

チーフテンⅡ「何をいって…ま、まさか!?」

 

最初はジェイデッカーとデュークファイヤーが何を言っているのか分からなかったが何かを思い出して叫んだ。

 

ジェイデッカー「そのまさかだ!勇太!」

 

勇太「うん!ブレイブ・アップ!ファイヤージェイデッカー!!!!!」

 

ジェイデッカーの合図で勇太は勇者警察手帳を掲げてコールする。

 

勇太がコールするとジェイデッカーとデュークファイヤーの2人が飛翔する。

 

飛翔してデュークファイヤーが分離、ジェイデッカーの纏うように合体した。

 

ファイヤージェイデッカー「ファイヤージェイデッカァァァァァァッ!!!!!!!」

 

分離したデュークファイヤーの胴体がジェイデッカーの胸部、腕、足のそれぞれのアーマーとなってを纏うようにして合体し誕生する巨大ロボット―それこそがブレイブポリス最強の勇者ロボット『ファイヤージェイデッカー』である。

 

チーフテンⅠ「フ、ファイヤージェイデッカーだろうと俺たちには勝てるかよ!!!」

 

そう言ってチーフテンⅠは砲身となった腕でビームを発射、チーフテンⅡもそれに続くようにビームを発射した。

 

ビームが次々にファイヤージェイデッカーに命中し、爆炎が覆い尽くす。

 

勇太「あぁ!!」

 

爆炎で見えなくなったファイヤージェイデッカーを見て勇太は叫ぶ。

 

チーフテンⅡ「どうだ、ファイヤージェイデッカー…な!?」

 

見えなくなったファイヤージェイデッカーを見てチーフテンⅡがそう言った時、爆炎が晴れて見たのは無傷のファイヤージェイデッカーの姿だった。

 

チーフテンⅠ「ば、馬鹿な!?」

 

無傷のファイヤージェイデッカーを見て驚く。

 

ファイヤージェイデッカー(デッカード)「何度攻撃したとしても無駄だ!」

 

ファイヤージェイデッカー(デューク)「例え何度も強化されようと心を一つにした私たちは無敵のブレイブポリスだ!」

 

ファイヤージェイデッカー「バーニングファイヤーソード!!!!!」

 

腰部に移動した鞘から引き抜いたファイヤーソードの鍔にあるブレイブポリスエンブレムが輝くと、炎が刃を包み込んだ。

 

ファイヤージェイデッカー「とう!!」

 

炎が刃を包み込んだ状態でファイヤージェイデッカーは空に飛び上がった。

 

ファイヤージェイデッカー「デヤアアァァァーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!」

 

気合の入った声と共に振られるファイヤーソードがチーフテンたちの武装のみを一刀両断する。

 

ファイヤージェイデッカー「殺しはしない。チーフテン!お前たちを逮捕する!」

 

警察官としての責務を果たすためにあえて武器だけを破壊したファイヤージェイデッカーは言う。

 

チーフテンⅡ「ど、どうする!?」

 

チーフテンⅠ「くそ!仕方ねぇ、退くぞ相棒!!」

 

最強のブレイブポリスであるファイヤージェイデッカーにより形勢を逆転されてチーフテンⅠは退くことをチーフテンⅡに言うと背中の羽型のウイングをジェット噴射させて土煙を上げて逃走を図る。

 

ファイヤージェイデッカー「逃がすか!!!」

 

逃がすまいとファイヤージェイデッカーは追いかけようとした時だった、地面が激しく揺れ始めたのだ。

 

勇太「な、なに!?」

 

激しく揺れ始めたことに驚いていると地面に大きな亀裂が入ったかと思いきや中から黒い影が出現した。

 

現れた影はやや前傾姿勢の身体に爬虫類的な顔つきで、背びれに至っては激しく燃え盛る炎の如き形状なのが大きな特徴をしていた。

 

?「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!」

 

周囲に威嚇をするように怪物は耳を突き刺さんばかりに周囲に轟く雄たけびを上げるのだった。


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