戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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寄生生物 プラーガにより怪物と変えられた人間の成れの果てである『ガナード』とその強化実験体である『リヘナラドール』を撃破したマリアたち。

クリスたちが入手した様々なバイオテロとそれに関連するウィルス、ウィルスを用いて開発された怪物B.O.W.、そしてジェインを利用してそれらを強化しようとしている組織の存在があると明らかになった。

だがそんな時、奇襲を仕掛けたジェインにより勇太は攫われそうになる。

それを阻止しようとするデッカードたちだったが、そこへ悪の戦隊『邪電戦隊 ネジレンジャー』が姿を現し、妨害したのだった。


第654話 邪電

マリア「貴方たちはネジレンジャー!?」

 

かつてマリアは響と奏、そしてリルとで訪れた並行世界『2人のガウが人類の命運をかけた戦争している世界』にてバイオハザードが起きた海上自衛隊呉基地でネジレンジャーと遭遇したことがあるのだ。

 

ネジレッド「久しぶりだな。シンフォギア」

 

ネジブルー「ここから先は行かせないぜ?」

 

マリアを見てネジレッドとネジブルーは言う。

 

ジェイン「お、お前たち、奴の仲間か!?」

 

ネジブラック「我らの王のご命令だ。貴様の撤退を援護しろとな」

 

驚いているジェインにネジブラックが言う。

 

ジェイン「そいつはありがたい!」

 

ネジブラックの言葉を聞いてジェインはテレポート・ジェムを叩き割った。

 

叩き割られたジェムから魔法陣が現れてジェインは勇太を抱えてその上に乗る。

 

勇太「デッカードォ!!」

 

デッカード「勇太ぁ!!」

 

互いに呼び合うが勇太の姿はジェインと共に消えてしまった。

 

デッカード「き、貴様らぁ!!」

 

冷静さを欠いてデッカードはネジレンジャーを睨んだ。

 

ネジイエロー「やる気かい、ポンコツロボット?」

 

ネジピンク「足止めするように言われてるけど、あわよくば始末しろと言われてるのよね」

 

ネジシルバー「あの並行世界での決着をつけてやるぜ!」

 

睨むデッカードをちょうはつしつつ、シンフォギアとの決着を望んでいるネジレンジャーは言う。

 

クリス「コイツらが噂の悪の戦隊どもか!!」

 

マリア「えぇ!でも、気を付けて!見た目と同じくらい強いわよ!!」

 

ネジレンジャーと交戦経験があるマリアはクリスたちに言う。

 

デッカード「くっ、おのれぇ!!」

 

怒りで我を忘れているデッカードは何の警告も無しに制式拳銃を出すとすぐさま発砲する。

 

放たれた弾丸はネジレンジャーのいた場所に着弾するが、その寸ででネジレンジャーは跳躍して回避していた。

 

ネジレッド「ネジセイバー!!!」

 

跳躍してネジレッドは自身の専用武器であるネジセイバーを出すと一回転しながら縦一文字に斬撃を繰り出してデッカードを攻撃した。

 

デッカード「ぐあぁぁぁっ!!!!」

 

ネジレッドの斬撃でデッカードは吹き飛ばされて、倒れてしまう。

 

ネジレッド「そこで寝ていろ、ポンコツロボット」

 

倒れたデッカードにネジレッドはそう言うとマリアたちと残りのブレイブポリスを見た。

 

ネジレッド「さて、やるぞ。!!」

 

ネジレッドの号令でネジレンジャーは一斉にマリアたちとブレイブポリスへ向かっていく。

 

クリス「これでも喰らいやがれぇ!!!!」

 

未来「当たって!!!」

 

クリスの向かって来るネジレンジャーにクリスのミサイルと未来のビームが撃劇で放たれた。

 

ネジイエロー「ピンク!」

 

ネジピンク「分かってるわよ!」

 

クリスと未来の攻撃をネジイエローとピンクが同時に跳躍する。

 

ネジイエロー「ネジスリング!」

 

ネジピンク「ネジアロー!」

 

跳躍して同時に専用武器から光線と光の矢を放ってミサイルを破壊し、ビームを相殺した。

 

クリス「うわっ!!!!!」

 

未来「きゃっ!!!!!」

 

そして連続発射でクリスと未来を襲いかかる。

 

翼「雪音、小日向!!」

 

マリア「翼、前!!」

 

翼「!?」

 

2人を心配した翼が後ろを向いた時、マリアに言われて前を見るとネジシルバーとネジブラックが武器を構えていた。

 

ネジシルバー「ネジブレイザー・ブレードモード!!!!」

 

ネジブラック「ネジロッド!!!!」

 

翼「ぐっ!?」

 

ネジシルバーのネジブレイザー・ブレードモードとネジブラックのネジロッドを翼は咄嗟にアームドギアで受け止める。

 

マリア「翼!」

 

ネジレッド「おっと、お前の相手は俺だ!!」

 

流石に2対1では翼の分が悪いとマリアが援護に向かおうとしたがネジセイバーを振り下ろすネジレッドが妨害する。

 

マリア「くっ!!」

 

咄嗟に聖剣のアームドギアで受け止めるマリア。

 

マクレーン「シンフォギアを援護するんだ!!」

 

マクレーンに言われてブレイブポリスはそれぞれの銃を出して援護しようとする。

 

ネジブルー「させっかよ、ネジトマホーク!!!」

 

だが、援護しようとしたブレイブポリスにネジブルーがネジトマホークを投擲する。

 

投げられたネジトマホークは円盤のように回転しながら高速で向かっていく。

 

マクレーン「ぐあっ!?」

 

パワージョー「うおっ!?」

 

ダンプソン「うあっ!?」

 

ドリルボーイ「うわあっ!?」

 

デューク「ぐっ!?」

 

ガンマックス「くそっ!?」

 

シャドウ丸「うおあっ!?」

 

ダークデッカード「ぐわっ!?」

 

高速で飛び回るネジトマホークに対応しきれず、腹部や胸部などに諸に喰らってしまう。

 

ある程度ブレイブポリスにダメージを与えたネジトマホークはネジブルーの方へ戻る。

 

ネジブルー「そらそらぁ!!!!」

 

戻ってきたネジトマホークを掴むと刃にエネルギーを貯めて再度投擲、青と黒のオーラを纏ったネジトマホークは最初よりも高速で向かっていく。

 

ブレイブポリス『うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!』

 

速度を上げたネジトマホークの前にブレイブポリスは手も足も出ずに喰らってしまい、倒れる。

 

ネジレッド「うおら!!」

 

ネジイエロー「はっ!!」

 

ネジピンク「ふっ!!」

 

ネジブラック「おら!!」

 

ネジシルバー「そらよ!!」

 

装者『きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーー!!!!!!』

 

残りのネジレンジャーの前にマリア、未来、クリス、翼の4人は吹き飛ばされて、ブレイブポリスの前に落ちた。

 

ネジレッド「トドメだ!!!」

 

一ヶ所に固まったマリアたちとブレイブポリスたちを見てネジレッドが言うと6人は体からエネルギーをチャージする。

 

ネジレッド「喰らえ、我らの必殺技!!」

 

ネジレンジャー『邪電エネルギーアタック!!!!!!』

 

体内に蓄積されたネジレンジャーのエネルギー『ネジレエネルギー』を一斉に放出するエネルギー弾『邪電エネルギーアタック』がマリアたちとブレイブポリスたちに向かっていき、着弾。

 

大爆発を起こしてマリアたちとブレイブポリスたちの姿を飲み込んでしまった。

 

ネジレッド「クククク…ん?」

 

勝利したっ思って笑っていたがすぐに何かの異変に気付いた。

 

大爆発で起きた爆煙が収まると黒く巨大な壁があった。

 

ネジブラック「なんだ?」

 

ネジブルー「壁か?」

 

壁に首をかしげていたその時だ。

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!」

 

マリアたちとブレイブポリスたちを守った巨大な壁―雄たけびを上げるミレニアムゴジラがいた。

 

マリア「リル!」

 

翼「ようやく起き上がったか!」

 

ようやく現れた最強戦力を見て言う。

 

ネジレッド「来たか、ゴジラ。こっちも奥の手を出すとするか」

 

ミレニアムゴジラを見てネジレッドは右腕に装着されているブレスレットに向かって叫んだ。

 

ネジレッド「ネジボイジャーマシン、発進!!!」

 

ネジレッドが言うと空の一角が捻じれるように歪み、穴が開いた。

 

開いた歪んだ空の穴の中から6つの機体が飛んできた。

 

出てきた機体を見るとネジレンジャーはそれぞれの操縦する機体へ跳躍して搭乗した。

 

ネジレッドの操縦する宇宙飛行士を禍々しくした人型ロボット『ネジロボイジャー1』。

 

ネジブラックが操縦するスペースシャトルを歪めたような形をした『ネジシャトルボイジャー2』。

 

ネジブルーが操縦する多段式ロケットを禍々しくした『ネジロケットボイジャー3』。

 

ネジイエローが操縦するUFOを歪めたような形をした『ネジソーサーボイジャー4』。

 

ネジピンクが操縦するタンクを鋭利的にした『ネジタンクボイジャー5』。

 

ネジシルバーが操縦する飛行艇を鋭利的にした『ネジウインガー』である。

 

『邪電合体!』

 

ネジレンジャーの面々がコールするとネジボイジャーマシンが分離・変形し始めた。

 

ネジボイジャー1が腰と太腿を構成し、ネジボイジャー3が分離した初段は脛、2段目が腹部となり合体。

 

合体した二機の上からネジボイジャー4が変形した胸部・腕部が合体する。

 

ネジボイジャー5が変型してた足部が脛部分に合体、最後にネジボイジャー2が格納していた頭部を出し、残ったネジウィンガーが背に合体した。

 

『完成!ネジボイジャー!!!』

 

ネジボイジャーマシンが合体したネジレンジャーの巨大戦力『ネジボイジャー』が大地に降り立ち、ミレニアムゴジラの前に立ちはだかったのだった。


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