戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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悪の戦隊・邪電戦隊 ネジレンジャーの妨害により勇太はデッカードたちの目の前でジェインに攫われてしまう。

さらにネジレンジャーの猛攻で、マリアたちとブレイブポリスは危機に陥る。

だが、そこへ回復したリルことミレニアムゴジラが駆け付けネジレンジャーの必殺技・邪電エネルギーアタックからマリアたちとブレイブポリスを守る。

しかし、ネジレンジャーは6体の巨大戦力・ネジボイジャーマシンが邪電合体した巨大ロボット・ネジボイジャーを繰り出してきた。


第655話 三奏錬金合身

ミレニアムゴジラ「グルルルルル!?」

 

自身の前に立ちはだかって現れたネジボイジャーにミレニアムゴジラは驚く。

 

マリア「まさか、ロボットまで持っていたなんるの!?」

 

翼「元祖が見たら泣くな」

 

クリス「言ってる場合か!!」

 

マリアたちも驚いて言い合う。

 

これまで戦隊のロボットとは共に戦ってきたが、まさか邪悪な戦隊がロボットを保有しているとは思わなかったからだ。

 

ネジレッド「行くぞ、ゴジラ!!」

 

頭部の操縦席でネジレッドは言うとミレニアムゴジラに向かってネジボイジャーを動かす。

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」

 

接近してくるネジボイジャーを迎撃しようとミレニアムゴジラは放射火炎を発射する。

 

ネジブラック「ネジボイジャーシールド!!」

 

ミレニアムゴジラが放射火炎を放ってきたのを見てネジボイジャーは左手に持ったネジシャトルボイジャー2の本体が盾となった『ネジボイジャーシールド』で防御する。

 

ミレニアムゴジラ「グルルルルル!?」

 

放射火炎を防御されてミレニアムゴジラは驚く。

 

ネジブルー「今度はこっちの番だ!」

 

放射火炎を防いだネジボイジャーは次に右手に持ったネジロケットボイジャー3のの機首が変形した巨大ミサイルを出した。

 

ネジブルー「ネジボイジャースパルタン!!」

 

ネジロケットボイジャー3の機首が変形した巨大ミサイル砲『ネジボイジャースパルタン』を向けると機首部分が発射された。

 

発射された機首は弾丸のように螺旋を描きながら高速でミレニアムゴジラに向かっていき、回避すら出来ぬまま腹部あたりを貫いた。

 

ミレニアムゴジラ「ゴギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!」

 

悲鳴を上げて倒れるミレニアムゴジラ。

 

ミレニアムゴジラを貫いた機首はUターンしてスパルタンの先端に合体した。

 

ネジレッド「トドメだ!」

 

倒れたミレニアムゴジラにネジボイジャーはネジボイジャースパルタンを向けて接近する。

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」

 

接近してきたネジボイジャーの足目掛けて、ミレニアムゴジラは放射火炎を発射した。

 

ネジシルバー「甘いぜ!」

 

足目掛けてミレニアムゴジラが放ってきた放射火炎をネジボイジャーは背中に合体しているネジウインガーのブースターを起動させて上空へ退避する。

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」

 

攻撃は回避されてしまうが、ネジボイジャーが上空へ退避した隙に起き上がって態勢を立て直す。

 

ネジイエロー「起き上がっても、直ぐに寝かせてあげるわ!ネジボイジャーパルサー!!」

 

起き上がったミレニアムゴジラにネジイエローがそう言うとネジボイジャーは胸にある四連装ビーム砲から『ネジボイジャーパルサー』を発射する。

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」

 

ネジボイジャーパルサーをミレニアムゴジラは放射火炎で迎撃する。

 

ネジボイジャーパルサーと放射火炎がぶつかり合い、爆発が空中で起きる。

 

ネジピンク「ネジボイジャーキック!!」

 

爆発で起きた爆煙を突き破って右足を突き出したネジボイジャーが急降下していた。

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!」

 

急降下してくるネジボイジャーにミレニアムゴジラは後ろ側から放射火炎を放って迎撃した。

 

ネジレッド「な!?」

 

下にいると思っていたミレニアムゴジラが後ろにいたことに驚いてしまい、防御もできずにネジボイジャーは諸に放射火炎を受けてしまい、地面に叩きつけられた。

 

ネジレッド「おのれ、ゴジラ!」

 

ネジレッドの操縦で起き上がるネジボイジャー、その時だ。

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!」

 

突然、ミレニアムゴジラが雄たけびを上げたかと思いきや赤と青に輝いた。

 

ネジブルー「な、なんだ!?」

 

輝きに驚いていると光の中から炎を纏った巨大な刃がネジボイジャーに向かって振り下ろされていた。

 

ネジブラック「ネジボイジャーシールド!!」

 

慌ててシールドで防御しようとするもその刃はシールドごと、ネジボイジャーの左腕を両断した。

 

ネジレッド「なんだと!?」

 

これにはネジレンジャーは驚く。

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!」

 

光が収まるとネジボイジャーの左腕を両断した刃の元-七支刀のような刀を右手に持ったミレニアムゴジラがいた。

 

ネジイエロー「なんなの、あの武器は!?」

 

ネジピンク「あんなのがあるなんて聞いてないわよ!」

 

七支刀を持っているミレニアムゴジラに戸惑いを見せるネジレンジャー。

 

翼「リルはなにも、1人で戦っているわけではない!」

 

クリス「アタシらのギアと共鳴して力を引き出す!!」

 

マリア「信じ、掴み握るは私たちの絆!!!」

 

アマルガム形態のギアとなっている翼たちが叫ぶように言う。

 

ミレニアムゴジラは確かに個としての戦闘力は初代にして父、ガウと同等だろうが如何せん、まだ実戦経験が浅く、実力では勝てる相手でも苦戦することは多々ある。

 

だが、それを仲間との絆で補うことで父ガウにも負けない最強の戦士となるのだ。

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!」

 

再度雄たけびを上げるとミレニアムゴジラはさらにその姿に武装が増える。

 

左手にクリスのイチイバルの弓、尻尾はマリアのアガートラームの龍を象った装甲が増えた姿-『ミレニアムゴジラ・三奏錬金合身』となった。

 

ネジレッド「流石はゴジラと言っといてやる…だが、このネジボイジャーを舐めるな!!」

 

ネジレッドはそう言うとネジボイジャースパルタンを向ける。

 

ネジレッド「喰らえ、ネジボイジャースパルタン!!!」

 

三奏錬金合身となったミレニアムゴジラにネジボイジャースパルタンを繰り出す。

 

ミレニアムゴジラ「グルルルルル!!!!!!!」

 

ネジボイジャースパルタンにミレニアムゴジラは左手に持っていた弓に矢の代わりに七支刀を構える。

 

同時に七支刀はその形を変えて片翼の翼のような形になった。

 

狙いを定めてミレニアムゴジラは弓を思いっきり引いて、刀から手を離した。

 

弓から放たれた刀は真っすぐにネジボイジャースパルタンに向かっていき、貫いた。

 

ネジボイジャースパルタンを貫いた刃はそのままネジボイジャーに向かっていき、胸部の砲を破壊した。

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」

 

刀が戻ってきてミレニアムゴジラは尻尾の龍を前に出すと自身の口と同時に放射火炎を発射した。

 

2つの放射火炎はそれぞれ左回転と右回転の螺旋を描きながら進んでいったかと思いきや突然破裂するように爆発すると雨のようにネジボイジャーに向かって無数の放射火炎が降り注いだ。

 

逆回転の放射火炎同士で起きる反発エネルギーを利用して拡散させる『拡散放射火炎』である。

 

ネジレンジャー『ぐわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーー!!!!!』

 

拡散放射火炎を受けてネジボイジャーはその機体を穴だらけにされて力なく倒れると爆散した。

 

ミレニアムゴジラ「グルルルルル、ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!」

 

ネジボイジャーを倒して、ミレニアムゴジラの勝利の雄たけびが響き渡った。

 

翼「よし!」

 

クリス「よくやった、リル!」

 

ネジボイジャーを倒したのを見て翼とクリスは言う。

 

すると丘のようになっている場所に6つの光が降り立ったかと思いきやネジレンジャーが姿を現した。

 

しかしダメージを追っているのか少し苦しそうにしていた。

 

ネジレッド「ぐっ、今日は引き下がる。だが、いずれ決着をつけるぞ!」

 

ネジレンジャーを代表して、ネジレッドが言うと6人はどこかへ消えてしまったのだった。

 

未来「勝ちましたね」

 

マリア「えぇ。でも…」

 

未来の言葉を肯定しながらもマリアは後ろを振り向く。

 

デッカード「くっ、勇太……」

 

戦いには勝ったが、勇太を攫われてしまったことをデッカードは激しく悔いていたのだった。


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