戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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クリス「今回も前回に引き続き過去編だ」

調「昔のクリス先輩は可愛かったね」

切歌「そうデスね~」

クリス「何言ってんだーっ!!」


第72話 ゴジラ誕生(後編)

モスラの眷族であるフェアリーの力でガウの過去を見ていた響たちは旧日本軍が撤退した数年後のラゴス島を見ていた。

 

ゴジラザウルス(ガウ)「きゃう、きゃう~♪」

 

旧日本軍が撤退して数年後経ってゴジラザウルス(ガウ)はほんの少し大きくなっているがまだゴジラザウルスたちの中で一番小さかった。

 

それでも平和に暮らしていた。

 

響「平和に暮らしてるんだね~」

 

平和に暮らしているゴジラザウルスたちを見て言う。

 

ヒオ「はい、ですが…」

 

ヒオは途中で言葉を切ると空を見上げた。

 

ヒオの目線に釣られて全員が空を見上げた。

 

すると空の一角が光ったかと思いきや突然、爆発と熱風と衝撃波が起きた。

 

その熱風は土石流のごとくあっというまに島全体に広がった。

 

ゴジラザウルスたち『ゴガアァァァァァオォォォォォォォォン!?』

 

熱風と衝撃波は島にいたゴジラザウルスたちを襲った。

 

ティラノサウルスより一回り小さいとは言え人間より大きな巨体を持っているゴジラザウルスたちはまるで風で飛ばされる紙のように吹き飛ばされてしまった。

 

そして爆発が起きた場所には巨大なキノコ雲があった。

 

緒川「これは…」

 

弦十郎「ビキニ環礁…核実験…」

 

今起こった出来事、『ビキニ環礁核実験』別名『クロスロード作戦』を見て言う。

 

マナ「はい。私たちはこれを『人類の起こした悪魔の光』と呼んでいます」

 

響「悪魔の…光…!?」

 

マナの言葉を聞いて響はサンジェルマンが言っていた言葉の意味を理解した。

 

爆風に舞い上がった土煙が収まるとそこには生命の鼓動が感じられなかった。

 

木々は熱風と衝撃波により燃やされ、薙ぎ倒されて全てが丸焦げになっていた。

 

クリス「ひでえ…」

 

友里「たった1個の爆弾でここまでだなんて…」

 

変わり果てた島に全員が言葉を失いそうになった

 

そんな中、巨大な山が動いた。

 

いや、山ではない…そこにいたのは…

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ゴジラとなったガウだった。

 

ガウは…ゴジラザウルスたちはただそこに平和に暮らしていただけだったのに人類の起こした悪魔の光(核実験)により居場所と姿…そして最愛の家族を失ってしまったのだ

 

マナ「この人類の行為にゴジラは裏切りを感じ人類を恨み、憎んだのです」

 

ヒオ「その後、ゴジラはこの光の影響で眠りから覚めた怪獣たちと戦い、支配下に置き全ての怪獣たちの王『怪獣王 ゴジラ』となりました。そして…」

 

ヒオが言うと場面が変わり、日本の都市になった。

 

だが都市は燃え盛る炎の海に落ち、その炎は夜の空を赤く照らし出していた。

 

燃えなかった建物は破壊され瓦礫の山と化していた。

 

そんな町をアンギラス、レッドキング、イザク、ラドン、ゴモラ、シュガロン、グランゴン、ラゴラス、ゴルザ、メルバなどの怪獣たちが跋扈していた。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

町を破壊している怪獣たちの中央にゴジラは咆哮を上げていた。

 

ヒオ「全ての怪獣たちを率いたゴジラは人類をこの星から抹殺すべく人類のいる都市を襲撃したのです」

 

マナ「ですが途中でゴジラたちの標的は人類からパヴァリア光明結社へと変わったのです」

 

二人がそれぞれ言うとまた場所が変わってアダムとゴジラが戦っていた。

 

アダム「ここまで僕を追い込む生物がいたなんてね。正直驚いたよ」

 

浮遊してゴジラを見ながら言うアダム。

 

アダム「そんな君に敬意を評して僕も本気で行こうか!!」

 

アダンはそう言って風鳴機関を消滅させたツングースカ級のエネルギーを出した。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

それを見たゴジラは両足と尻尾を地面にめり込ませて体を固定すると全エネルギーを集中させ始めた。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

そして最大出力の放射火炎を発射した。

 

同時にアダムもツングースカ級の黄金錬成を繰り出す。

 

超ド級のエネルギー同士がぶつかり合う。

 

ゴジラの放射火炎とアダムの黄金錬成が互いを相殺して大爆発が起きた。

 

爆発が収まるとそこには巨大なクレーターの中央にゴジラが立っていた。

 

ゴジラ「グルルルル……ゴガアァァァァァァ!?」

 

姿が見えないアダムを探しているとゴジラの四方を囲むように錬金術の魔法陣が出てきた。

 

その頭上にアダムが魔法陣を展開していた。

 

アダム「どんな強者も必ず隙は出来る…待ったかいがあったってことだね!!」

 

そう言ってアダムは魔法陣を放った。

 

放射火炎を放とうとするゴジラだがさっきの攻撃でエネルギーをほとんど使い切ってしまい放てなかった。

 

ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァ………」

 

アダムの放った魔法陣を喰らってゴジラは消滅してしまった。

 

ゴジラが魔法陣で消えたのを確認したかのように四方を囲んでいた魔法陣も消えてしまった。

 

アダムはゆっくりとゴジラがいた場所に降り立った。

 

そこにはガウが倒れていた。

 

アダム「ふん。さすがに黄金錬成した直後では力と記憶の一部の封印しか出来なかったか」

 

ガウを見て言うアダムは人差し指にエネルギーを集めてゴジラに向けた。

 

アダム「だがこれでも十分に止めを刺せる」

 

ガウに止めを刺そうとした時だった。

 

モスラ「キュオォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーー!!」

 

上空からモスラが現れてガウを掴むと飛び去った。

 

アダム「モスラめ…」

 

止めを刺せなかったアダムはモスラが飛び去った方向を睨んでいた。

 

そして辺りが眩く光ったかと思いきやエルフナインのラボに戻っていた。

 

ヒオ「これがゴジラの封印されていた過去です」

 

翼「まさかガウにそんな過去が…」

 

弦十郎「風鳴機関を消滅させたツングースカ級を見て全てを思い出したっというわけか…」

 

マリア「じゃあ、私たちを攻撃したのは…失っていた記憶を取り戻した影響で私たちとの思い出を忘れてしまっていたから?」

 

マナ「そうです。本来の記憶を取り戻したゴジラはパヴァリア光明結社ごと人類を抹殺しようとしています」

 

響「そんな…」

 

ヒオ「ですが…一つだけゴジラに人類を抹殺させない方法があります」

 

クリス「そんな方法が本当にあんのかよ?」

 

マナ「はい」

 

調「それはいったい…」

 

ヒオ・マナ「「立花 響さん。あなたならきっとゴジラを説得できるはずです」」

 

響「ふえ!?私!?」

 

ゴジラを止められるのは自身だと聞かされて響は驚いた。

 

ヒオ「あの時、ゴジラはモスラに止めを刺そうとしました」

 

マナ「ですがあなたの声を聴いて止めを刺さずに立ち去りました」

 

ヒオ・マナ「「きっとゴジラの記憶の中に響さんとの思い出が残っているんです」」

 

モスラ(幼虫)の止めを刺そうとしたゴジラは響の声のだけ反応して止めを刺さなかったことを言う。

 

響「今のガウくんの中に私との思い出が…」

 

ヒオ「そうです」

 

マナ「あなたの言葉ならきっとゴジラも耳を貸してくれるハズです」

 

弦十郎「なら決まったな。未来くんは響くんの代わりに愚者の石の捜索、響くんは未来くんの代わりにガウのいる多々良島に向かってくれ」

 

響「し、師匠!?」

 

弦十郎の指示に響は驚く。

 

クリス「安心しな。愚者の石はアタシらがしっかりと探し出してやるからよ」

 

調「響さんはガウくんを説得してきてくださいデース!」

 

響の肩を叩いていうクリスと調。

 

他のメンバーもそうだと言うように頷いた。

 

響「みんな…分かりました!」

 

全員に後押しされて響は頷いて言うのだった。




セレナ「はあ…私の出番はいつ来るのかしら…」

奏「おーい、セレナ~」

セレナ「どうしたんですか?」

奏「作者の部屋からこれかっさらってきた」

セレナ「これは!?」

『XDセレナ編 企画小説ネタ』

セレナ「つ、ついに私が出るんですね、やったー!!」

奏「あぁ。よかったな」


その頃…

作「あり?没ネタの企画小説がなくなってる…たしかセレナ編のヤツだったんだが…ま、いっか」

※因みに皆さんが待望の新堂会長とゴジラの再会は別の話にて出しますのでお楽しみに!

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