戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

863 / 1218
第659話 不気味な島の戦い

ダークデッカード「どうやらここがアジトのようだな」

 

罠を避けて、迂回に迂回を重ねたデッカードたちは島の中心辺りの場所で研究所らしき建物に到着した。

 

建物は戦闘でもあったのか、そこら中に弾痕や血の痕が残されていた。

 

マリア「ねえ、この建物って…」

 

クリス「あぁ。どっかで見たことあると思ったが…」

 

翼「ここはテロ組織のアジトか」

 

建物を見てマリアたちは言う。

 

デッカード「知っているのか?」

 

調「はい。私たちの世界にいたテロ組織のアジトです」

 

切歌「ジェインをとっ捕まえようとしていたら急に目の前が眩しくなったんデス…」

 

デッカードの問いにこの世界に飛ばされて最初に建物内にいた切歌と調が言う。

 

ダークデッカード「なるほど、それでこの世界に来たのか」

 

未来「思えば、それがギャラルホルンと同じ機能を持っていたのかもね」

 

ジェインが暴走させた装置がギャラルホルンと同等の機能を有していたのではと推測する。

 

デッカード「ともかく、この中に勇太はいるはずだ。早く助け出さねば…」

 

マリア「そうね、中に入りま…」

 

建物の中で、デッカードとダークデッカードが入れそうな大きめの建物のシャッターにマリアが触れようとした時だ。

 

リル「かうかう!!」

 

マリア「リル!?」

 

突然リルがマリアを突き飛ばして、驚いているとシャッターの内側からギャリギャリと嫌な音を立てながら回転している何かがシャッターを破壊した。

 

チェーンソー男「おっ◯いのペラペラソース!!!!!」

 

シャッターを破壊して現れたのは両目の部分をくりぬいた頭陀袋のマスクを被り、本体が黄色いチェーンソーを手にしている男だった。

 

調「チェーンソーを持ったガナード!!」

 

翼「っということはここが拠点で間違い無いのようだな!!」

 

チェーンソーを持って、問答無用で現れた男がプラーガに寄生された人間の成れの果て(ガナード)、『チェーンソー男』に身構える。

 

クリス「つーか、今卑猥なこと言わなかったか!?!?!?」

 

現れる時にチェーンソー男が言っていた言葉にクリスは言うが誰も気付いてはいなかった。

 

デッカード「む!」

 

チェーンソー男に構えていた時、デッカードのセンサーに反応があり、周囲を見渡すとピッチフォーク、鎌、ハチェット、包丁、松明、ボウガンなどで武装したガナードたちがわんさかと建物から出てきていた。

 

ダークデッカード「どうやら囲まれたようだな」

 

建物から出てきた武装したガナードたちを見てダークデッカードは言う。

 

マリア「みたいね」

 

クリス「どうする?」

 

翼「どうするもこうするも!」

 

調「倒しながら!」

 

切歌「突き進むだけデス!」

 

コンバーターユニットを構えて臨戦しながら言う。

 

デッカード「私は警察官だが、今回だけはそれに賛同だ!いくぞ、ダーク!」

 

ダークデッカード「了解だ!!」

 

デッカードとダークデッカードもそれに賛同する。

 

マリア「Seilien coffin airget-lamh tron…」

 

翼「Imyuteus amenohabakiri tron…」

 

クリス「Killter Ichaival tron…」

 

調「Various shul shagana tron…」

 

切歌「Zeios igalima raizen tron…」

 

未来「Rei shen shou jing rei zizzl…」

 

起動詠唱を吟い、ギアを纏ったのと同時にアームドギアを展開して構える。

 

ガナード「おっ◯いのペラペラソース!!!」

 

また卑猥な言葉を言うガナードを皮切りにガナードたちは一斉にマリアたちに向かっていく。

 

マリア「はあぁーーーーーーーーーッ!!!」

 

向かってくるガナードにマリアはアームドギアを蛇腹状態にして無知を操るが如くしならせて周辺にいたガナード数体を胴から輪切りにした。

 

翼「数で来るなら、数で押し通す!!!」

 

そう言って翼は跳躍すると空間から大量の剣を具現化させ、上空から落下させた。

 

翼の広範囲攻撃である『千ノ落涙』で、周辺にいた数十体のガナードたちを頭から串刺しにする。

 

クリス「ほだえやがれぇ!!!!」

 

クリスは両手に持ったリボルバー型のアームドギアでガナードたちを片っ端から撃ち抜いていき、プラーガが飛び出したガナードには小型ミサイルのプレゼントを渡して爆殺していた。

 

切歌「行くデスよ、調!」

 

調「うん、切ちゃん!」

 

切歌と調は、まず切歌のイガリマのワイヤーアンカーを射出して複数体のガナードを固定した。

 

更にそのワイヤーでイガリマとシュルシャガナを繋ぐと共に強撃した。

 

調の非常Σ式・禁月輪と切歌の断殺・邪刃ウォttKKKによって対象を確実に裁断する禁殺邪輪 Zあ破刃エクLィプssSS(きんさつじゃりん ザババエクリプス)である。

 

禁殺邪輪 Zあ破刃エクLィプssSSでワイヤーに固定していたガナードたちを両断する。

 

リル「ガルガアァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」

 

リルはガナードに飛び付くなり力任せに両手でガナードの首を持つなり首の骨をへし折る、または尻尾を顔面に巻き付けて思いっきり地面にた叩きつけて顔面を完全粉砕していた。

 

デッカード「何度見ても凄いな、彼らの力は」

 

制式拳銃でガナードたちを吹き飛ばしながらデッカードは改めて異世界から来たマリアたちの力に感心する。

 

ダークデッカード「あぁ、確かにな…おっと、どうやら向こうの巨大戦力がご到着の様だぜ」

 

同じくダークジェイバスターでガナードを吹き飛ばしていたダークデッカードは同意していると騒ぎを聞き付けた数体のエルヒガンテが向かって来ていることに気づいた。

 

マリア「エルヒガンテ!?任せたわよ、リル!!」

 

リル「かう!!がうぅぅぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」

 

向かって来るエルヒガンテを見てマリアが言うとリルは雄叫びを上げ、体を光らせた。

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」

 

リルの体は光と共に変わりながら巨大化、2代目怪獣王 ミレニアムゴジラとなって、咆哮を上げる。

 

エルヒガンテA「グオォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」

 

エルヒガンテB「グガアァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」

 

現れたミレニアムゴジラに一番手前にいたエルヒガンテ2体が木を引き抜き、岩を持ち上げて投げた。

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」

 

投げられた木や岩をミレニアムゴジラは尻尾で折り、砕いた。

 

デッカード「ミレニアムゴジラを援護するぞ!」

 

ダークデッカード「おう!」

 

ガナードを吹き飛ばしながらデッカードとダークデッカードはミレニアムゴジラの援護に回る。

 

 

 

外でマリアたちが戦っている頃、建物のとある場所に例の子供はいた。

 

その場所は大人が丸々1人入れそうな巨大なカプセルが幾つもあり、緑色の液体に何かの肉片が浮いていた。

 

?「始まったか…」

 

時々聞こえる地揺れで戦闘が開始されたことを悟りながら機械のキーボードを弄っていた。

 

?「ま、今更来たところでもう遅いがな」

 

機械のエンターを押すとキーボードが開き中から1本の小さなカプセルが出てきた。

 

カプセルにはラベルが貼られ、『P-TYP2』と記されていた。

 

?「完成した改良種のプラーガ…TYPE2、確かに頂いていくぞ」

 

?(さて、そうなるとここはもう用済みだな…掃除しなければならないが、後始末が面倒だしな…)

 

?「折角だ、掃除ついでにアイツらを遊ばせてやるか」

 

TYPE2と呼ばれる改良種のプラーガを懐に仕舞いながらそう不適に笑いながら子供はその場から出ていったのだった。




元ネタのチェーンソー男は言ってないような気がするけど、あえて言ったことにしといてください。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。