戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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今回はあるウルトラマンの記念日です。

タイトル観たら分かるかと。

そして今回のお話は宇宙大怪獣帝国が地球に来る少し前になります。

では、どうぞ!

※本編は2時間後に出します。


記念特別編 一生一生一生懸命、シュワッチ!

その日、ミレニアムゴジラは南極に来ていた。

 

理由はこの南極に、地球外電波が確認されたためである。

 

リル「かうー……」

 

南極は父であるガウが、響たちと共に浮上した先史文明期の棺と戦った場所であり、あれから1年経っているが未だに父であるガウの匂いが冷たい風に乗って感じられた。

 

リル「かい、かうかう!」

 

今は悲しみにふけっている場合ではないと思い起こして、リルは周辺の調査を開始した。

 

 

 

そんなリルを空間の一角をモニターのように映しだし、見ている人物がいた。

 

黒い服装のスタイル抜群の妖艶な美女だった。

 

美女「ようやく見つけたわ、ゴジラちゃん♪夫の敵、討たせてもらうわ♡」

 

リルを見て美女はそう言うとモニターの下にある機器にあるスイッチの1つを押した。

 

 

 

リル「かう?」

 

捜査を開始しようとしたリルだったが、上から殺気のようなものを感じて見上げると、黒い何かが落ちてきていた。

 

リル「かうぅ!?!?!?」

 

落ちてきた何かに驚いて慌てて前転でその場から離れる。

 

数秒遅れて何かが氷の地面を砕いて降り立った。

 

リル「かう!?」

 

氷の地面を砕いた者を見てリルは驚いた。

 

氷の地面を砕いて降り立った巨大な者―それは、黒いウルトラマンであった。

 

黒いウルトラマン「ジュアッ!!」

 

黒いウルトラマンは下を見てリルを見つけるなり、容赦なく殴ってきた。

 

リル「!?」

 

拳がリルを潰し、地面に大穴を開け、周辺に皹を入れて隆起させる。

 

黒いウルトラマン「?」

 

リルを殴り潰したと思っていた黒いウルトラマンだったが、手応えが無いことに違和感を感じていた。

 

瞬間、黒いウルトラマンの真下の地面が光ったかと思いきや1体の怪獣が凍った地面を砕いて出てきた。

 

地面が砕ける刹那、黒いウルトラマンは素早く後ろへ跳んでその場を離れる。

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」

 

黒いウルトラマンの真下から現れた怪獣―リルが変身したミレニアムゴジラが雄たけびを上げる。

 

黒いウルトラマン「ゼアァッ!!」

 

現れたミレニアムゴジラを見て、黒いウルトラマンは着地して臨戦する。

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」

 

最初は戸惑いを見せていたミレニアムゴジラは黒いウルトラマンを敵と認識して放射火炎を発射した。

 

黒いウルトラマン「ゼリャアァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」

 

ミレニアムゴジラの放射火炎に対抗して、黒いウルトラマンは拳を握りしめ、腕をL字型に組んで赤い光線を放った。

 

放射火炎と光線が両者の中間地点で激しくぶつかり合う。

 

 

 

美女「ウフフフ。甘いわよ、ゴジラちゃん。あの方から頂いたシャドーが今までのと思ったら大間違いよ」

 

モニターで黒いウルトラマンとミレニアムゴジラの戦いを観戦していた美女はモニターの下にあるレバーを上に動かした。

 

同時に黒いウルトラマン―『ウルトラマンシャドー』の放っている必殺光線『シャドリウム光線』の威力が上がったのかさっきよりも太くなり、ミレニアムゴジラの放射火炎を押し返し始めた。 

 

完全に押し返されて、シャドリウム光線がミレニアムゴジラに命中した。

 

シャドリウム光線を喰らい、ミレニアムゴジラは大きく後退する

 

美女「さあ、シャドー!ゴジラちゃんの恐怖心を植え付けてやりなさい!」

 

 

 

美女の指示を聞いて、シャドーは両拳にメリケン型の武装『シャドーメリケン』を出現させると構えた。

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」

 

後退したミレニアムゴジラはすぐに体勢を戻すとシャドーに向かっていく。

 

シャドー「ジュアッ!!」

 

向かってくるミレニアムゴジラにシャドーはシャドーメリケンを装備した拳を放った。

 

放たれた拳はミレニアムゴジラの右目に命中した。

 

ミレニアムゴジラ「ゴギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!?!?!?!?」

 

飛んできた拳をピンポイントに右目に喰らって膝を着いて動きを止めてしまう。

 

シャドー「ゼアッ!デアッ!」

 

動きを止めたミレニアムゴジラにシャドーは左右交互に拳を連続で放った。

 

シャドーの連続攻撃『シャドーメリケンパンチ』のラッシュをミレニアムゴジラは避けることも出来ずに喰らい続けてしまう。

 

シャドー「ゼアァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!」

 

フィニッシュと言わんばかりにシャドーはアッパーを繰り出した。

 

ミレニアムゴジラ「ゴギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!」

 

アッパーを喰らい、ミレニアムゴジラは打ち上げられて背中から地面に叩きつけられた。

 

ミレニアムゴジラ「グ…グルルルル………」

 

ボロボロになるまで殴られたミレニアムゴジラは何とか起きようとするが、体全身に痛みが走って体が動けなかった。

 

加えて、自身の体が震えていることに気づいた。

 

南極の寒さなどではない、ではなんで震えているのか。

 

答えはすぐに出た、自分自身がシャドー(アイツ)に無意識に恐怖心を抱いてしまってしていることに気づいた。

 

シャドーメリケンパンチを放ち終わったシャドーはゆっくりとミレニアムゴジラに向かって歩いていく。

 

ゆっくりと歩いてくるシャドーにミレニアムゴジラはすぐにその場を離れたかったが、恐怖心と痛みで体が動けなかった。

 

ミレニアムゴジラ(リル)がシャドーへの完全な恐怖心を抱きかけたその時だ。

 

?「恐怖に飲み込まれちゃダメだ!!」

 

黒いウルトラマンに恐怖心を抱きかけたミレニアムゴジラにそう叫ぶ青年がいた。

 

ミレニアムゴジラ「グルルルル?」

 

声の方を見ると、氷の上に明らかな場違いの出〇興産のガソリンスタンドの服を着た青年がいた。

 

青年「勇気を持って、恐怖を乗り越えるんだ!誰にだって怖い事はある。僕だって、最初は気弱でダメだったけど…誰かを守りたい、救いたい、勇気を振り絞れば、どんな敵とだって戦えるんだ!!」

 

ミレニアムゴジラにそう叫ぶ青年。

 

そうだ、自分の父親だってこれよりもっと怖い相手と戦ってきた。

 

逃げ出したい気持ちを押し殺して、勇気で恐怖を乗り越えて戦ってきた。

 

なぜ忘れていたのだろうか、自分はその偉大な父の後継者。

 

怪獣王の息子であるのだから!

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!」

 

青年に激励されて勇気を取り戻したミレニアムゴジラは雄たけびを上げて起き上がる。

 

青年「よし!」

 

ミレニアムゴジラが起き上がったのを見て青年はガッツポーズする。

 

 

 

美女「なに!?」

 

起き上がったミレニアムゴジラに美女はモニター越しに驚く。

 

美女「くっ、余計な真似を…シャドー!ゴルドルボムルスを出してあの地球人を殺しなさい!!」

 

怒りを露わにした美女はシャドーに指示を出す。

 

 

 

美女の指示を聞いたシャドーは右手から小さな紫色の光を出すと青年に向かって投げた。

 

投げられた光は青年の前に落ちると1体の怪獣へ姿を変えた。

 

両肩や額に巨大な角を持ち、ビードロの音色によく似た音を出す怪獣―『吸金爆獣 ゴルドルボルムス』(地球名:コッテンポッペ)が出現した。

 

ゴルドルボムルス「ガルギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」

 

出現してすぐに青年に襲い掛かるゴルドルボムルス。

 

しかし、青年は素早く跳躍してゴルドルボムルスの攻撃を回避すると、赤色の電動歯ブラシを出した。

 

出した電動歯ブラシで、青年はいきなり歯を磨き始めたかと思いきや空高く掲げた。

 

瞬間、その電動歯ブラシから光が発せられて青年を包み込んだ。

 

巨人「ゼアァァァァーーーーーーーーーッ!!!!!!!」

 

ゴルドルボムルス「!?」

 

光に包み込まれた青年はシャドーによく似た姿をした赤いウルトラマンとなって、ゴルドルボムルスの顎にアッパーを叩き込んで転倒させた。

 

美女「お、お前はウルトラマンゼアス!?!?!?」

 

現れた赤いウルトラマンを見て美女は驚く。

 

そう彼こそが『Z95星雲 ピカリの国』から地球の平和と環境の保全を使命とし、最初はダメダメだったけど勇気を出せば天下一品のウルトラ戦士『ウルトラマンゼアス』である。

 

因みに、始まりの巨人である『初代ウルトラマン』とは遠縁の親戚だったりする。

 

ゼアス「ベンゼン星人!お前たちの目論みはすでに分かっている!これ以上戦っても勝ち目は無いぞ!!」

 

どこかで戦いを見ているであろう美女の正体『妖艶宇宙女王 レディベンゼン星人』にゼアスは言う。

 

レディベンゼン「お、おのれぇ!シャドー、ゴルドルボムルス!ゴジラちゃんもろともゼアスちゃんをやっておしまい!!」

 

予想外の邪魔者(ウルトラマンゼアス)の登場で、計画を狂わされたことに怒りを爆発させたレディベンゼンは真の姿を現して言う。

 

シャドー「ゼアッ!!!」

 

ゴルドルボムルス「ガルギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」

 

レディベンゼン星人の指示を聞いてシャドーとゼアスのアッパーで倒れていたゴルドルボムルスは起き上がった。

 

ゼアス「行くよ、ゴジラ!」

 

ゴジラ「グルルルルル!!」

 

ゼアス&ゴジラ対シャドー&ゴルドルボムルスのタッグマッチが幕を開けた。

 

《BGM:シュワッチ! ウルトラマンゼアス ~ウルトラマンゼアスのテーマ~》

 

ゴルドルボムルス「ガルギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」

 

額の角から発射する『ビードロ光線』をゴルドルボムルスは発射する。

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!」

 

放射火炎を発射してミレニアムゴジラはビードロ光線に対抗する。

 

シャドーによる恐怖心を克服したミレニアムゴジラに最早"負ける"っという言葉は無かった。

 

一気にビードロ光線を押し返して、ゴルドルボムルスに放射火炎を命中させる。

 

ゴルドルボムルス「!?」

 

放射火炎を喰らいゴルドルボムルスは数歩後退する。

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」 

 

後退したゴルドルボムルスにミレニアムゴジラは続けざまに放射火炎を発射した。

 

ゴルドルボムルス「ガルギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」

 

咄嗟にバリアーを展開して放射火炎を防ぐ。

 

しかし、それを見たミレニアムゴジラは放射火炎の威力を上げる。

 

放射火炎はバリアーを貫き、再度ゴルドルボルムスに命中する。

 

ゴルドルボルムス「ガルギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」

 

放射火炎を2発も喰らいながらもゴルドルボルムスは怯まずに左右の角から『キッ光線』を発射する。

 

ミレニアムゴジラ「グルルルルル!!!!!!」

 

キッ光線をミレニアムゴジラは避けもせずに受け止めると、そのエネルギーを吸収する。

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!」

 

キッ光線のエネルギーを吸収したミレニアムゴジラはそのエネルギーを上乗せした放射火炎を放った。 

 

ゴルドルボルムス「ガルギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!?!?!?!?!?!?!?」

 

自身のキッ光線のエネルギーを上乗せした放射火炎を受けて、ゴルドルボルムスの体は上空へ打ち上げられていき、大気を超えて宇宙へ放り出されたのと同時に大爆発を起こした。

 

ゴルドルボルムスはベンゼン星では金エネルギーを生み出す家畜としてベンゼン星の総人口に比例した数が飼育されおり、同時に地球を簡単に爆発させられる爆弾にもなっている。

 

ミレニアムゴジラはそれを見抜き、放射火炎の威力を調整して小さなダメージを与えつつ、安全な宇宙空間へ放り出すチャンスを狙っていたのだ。

 

ミレニアムゴジラがゴルドルボルムスを倒している頃、空中では巨人同士の決戦が行われていた。

 

シャドー「ジェアァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!」

 

シャドーメリケンを出したシャドーがゼアスに向かってシャドーメリケンパンチを繰り出していた。

 

前のゼアスならばこの攻撃を避けることは出来なかっただろう、しかし今の彼は自分の力に自信を、自分の心に勇気を持っている。

 

シャドーのパンチをゼアスは難なく避けきる。

 

ゼアス「ゼアァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!」

 

シャドーのパンチを避けたゼアスはシャドーより高度を取ると縦に猛回転し始めると、シャドー目掛けて突進する。

 

シャドー「ジュアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」

 

突進してきたゼアスに反応できず、シャドーは頭に踵落とし―ゼアスの格闘技『ウルトラかかと落とし』を喰らい空中から叩き落された。

 

空中からシャドーを叩き落したゼアスは着地して、シャドーが落下した場所を見る。

 

シャドー「ゼアァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!」

 

穴からシャドーが飛び出してゼアスの前に降り立った。

 

だが、頭が大きく破損して中にあるコードなどが露出して火花を散らしていた。

 

そう、ウルトラマンシャドーはゼアスの姿を元にして作られた戦闘用ロボットだったのだ。

 

シャドーを見て、ゼアスは何かを大切に抱えるような独特の動作の後に、左側に両手を十字にクロスさせた。

 

ゼアス「スぺシュッシュラ光線!!」

 

ゼアスの必殺光線である青い光線『スぺシュッシュラ光線』が発射された。

 

シャドー「ゼアァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!」

 

シャドーも拳を握りしめ、腕をL字型に組んで放つ必殺光線であるシャドリウム光線を発射して対抗する。

 

青と赤の光線がぶつかり合う。

 

だが、シャドーはミレニアムゴジラ戦でその威力を最大にしており、ゼアスのスぺシュッシュラ光線を押し返していく。

 

ゼアス「負けるもんかぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!」

 

スペシュッシュラ光線を発射したまま、ゼアスは口を開いて気合の一声を上げると「十」字型から「X」字型に腕を傾けて両腕全体からの巨大なX字型光線―スぺシュッシュラ光線の強化技『クロススぺシュッシュラ光線』の発射した。

 

通常のスぺシュッシュラ光線の10倍の威力があるクロススぺシュッシュラ光線はシャドーのシャドリウム光線を押し返す。

 

 

 

レディベンゼン「シャドー!お前の力はそんなもんじゃないはずよ!本気を見せてあげなさい!!」

 

負けそうになるシャドーを見てレディベンゼンはそう言うとモニターにあるパネルを操作して、一つのボタンを出した。

 

レディベンゼン「リミッター解除!!!」

 

ボタンを押すレディベンゼン。

 

レディベンゼンがボダンを押した時、シャドーも「L」字型から「X」字型に腕を傾け、両腕全体からの巨大なX字型光線を発射した。

 

シャドーの新技『クロスシャドリウム光線』である。

 

クロスシャドリウム光線によりクロススぺシュッシュラ光線は再度押し返されていく。

 

レディベンゼン「オーッホッホッホッホッ!これぞ、宇宙大怪獣帝国に改造されたシャドーの新技よ!!これで葬ってくれる!!」

 

クロスシャドリウム光線で再度優位に立ったシャドーを見て、レディベンゼンはそう言う。

 

勝利を確信していた、その時だ。

 

ゼアスの後ろから赤い火炎が飛んできてクロススぺシュッシュラ光線とと共にクロスシャドリウム光線を押し返し始めた。

 

レディベンゼン「なに!?」

 

火炎によりまた押し返えされるクロスシャドリウム光線を見てレディベンゼンは驚く。

 

 

 

クロススぺシュッシュラ光線に加勢している火炎はミレニアムゴジラの放射火炎であった。

 

それを見てゼアスは頷き、ミレニアムゴジラは瞬きで返すと息を揃える。

 

ゼアス「ゼアァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!」

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァガルギャアァァァァァァァァ!!!!!!!」

 

ゼアスとミレニアムゴジラの光線と火炎が交わった合体技『スぺシュッシュラ放射火炎』がクロスシャドリウム光線を押し返して、シャドーの体を貫いた。

 

シャドー「ジュアァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーー………………」

 

スぺシュッシュラ放射火炎を喰らい、シャドーは断末魔を上げて爆散した。

 

その部品である東部が南極に立っていた柱に衝突した。

 

レディベンゼン「きゃあぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!」

 

柱はどうやらレディベンゼンの宇宙船だったのか崩れてきた瓦礫に潰されてしまった。

 

戦いが終わり、ゼアスとミレニアムゴジラは互いに握手していた。

 

ゼアス「どんなに強い力を持っていても、それより強い力を見せつけられれば誰だって自信を無くして、恐怖してしまう。それでも一生懸命に頑張って、勇気を振り絞れば自分自身に自信が持てるようになる。それを忘れないでほしい」

 

ミレニアムゴジラ「グルルルル」

 

ゼアスの言葉にミレニアムゴジラは頷き、受け止めた。

 

ゼアス「それじゃあ、僕は帰るね。またどこかで」

 

そう言うとゼアスは空を見上げる。

 

ゼアス「シュワッチッ!!!!」

 

空高く飛翔して宇宙へ飛び去って行く。

 

それをミレニアムゴジラはその姿を見送るのだった。




レディベンゼンが倒された頃、地球のある銀河系から遥か彼方にあるマゼラン星雲のほぼ中間に位置する惑星があった。

その惑星の名は『バラン星』。

バラン星内部には浮遊大陸があり、その大陸には滑走路や管制塔、軍事施設が設置されていた。

そんなバラン星の浮遊大陸に続々と艦隊を組んでいる宇宙艦艇と群れを成している様々な宇宙怪獣たちが集結していた。

ここは宇宙大怪獣帝国の天の川銀河とマゼラン星雲を結ぶ重要拠点であるのだ。

浮遊大陸にある建物の一室にスペースは書類に目を通し、時にペンのような物でサインしていた。

すると部屋の扉が開いてウィズが入ってきた。

ウィズ「閣下、ゴ報告ガゴザイマス」

スペース「なんだ」

書類からウィズへ視線を移して聞く。

ウィズ「ハッ。第二次先遣隊トシテ派遣シタ責任者ノ、レディベンゼン星人ガ倒サレマシタ」

第二次先遣隊の責任者であるレディベンゼンが倒されたことを報告する。

スペース「そうか。所詮奴もその程度の女だったということだ」

レディベンゼンが倒されたことを聞いてもスペースはあまり驚きはせずに冷静に言う。

ウィズ「ソレデ、第三次先遣隊ヲ派遣シマスカ?」

スペース「いや、先遣隊を送るのは中止だ。これ以上戦力を割くわけにはいくまい。それより軍の集結はまだか?」

後続部隊を送るかと聞くウィズにスペースはそう指示を出し、戦力の集結はまだかと聞く。

ウィズ「ハイ。すでに7割の戦力が揃い、残りはガルマン星とバース星方面艦隊のみとなります」

スペース「そうか。戦力が集結し次第に出撃準備をさせておけ」

ウィズ「ハッ!!」

スペースの指示を聞いてウィズは右腕を胸前に持っていく宇宙大怪獣帝国の敬礼をして部屋を出て行った。

ウィズが出ていき、スペースは書類に再度目を通そうとしたが集中力が切れたのか書類を机に置くとおもむろに立ち上がり、外を眺めた。

外には上空から大多数の艦艇と宇宙怪獣たちが降りて来ていた。

スペース「もうすぐだ…もうすぐ会えるぞ、兄者」

集結する戦力を見ながらスペースは呟くのだった。













































最後に、ウルトラマンゼアス!25周年、おめでとうございます!!!

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