戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第673話 地球外電波

スペースの降伏勧告から数時間後、マリア、切歌、調、ユウコの4人は日本ではなくオーストラリアに来ていた。

 

理由は数時間前のことであった。

 

弦十郎「とりあえず、さっきの話の続きだ。マリアくん、調くん、切歌くんの3人はユウコくんと共に今すぐにオーストラリアへ飛んでくれ」

 

マリア「オーストラリア?なんでそんなところに?」

 

オーストラリアに向かうように言われて理由を訪ねるマリア。

 

弦十郎「理由はオーストラリアに地球外の電波が確認された。その調査だ」

 

マリアに理由を聞かれて弦十郎は言う。

 

切歌「こんな時に地球外の電波ってことは…」

 

調「すでに宇宙大怪獣帝国が侵入している?」

 

地球外の電波と聞いて宇宙大怪獣帝国がすでに地球に侵入しているのではと考える。

 

弦十郎「それを調査するんだ。同行するユウコくんは幸いにして複数の異星文明と交流があるから多少の異星文明の物に関するノウハウがある。ただし、戦闘力は並みの軍人程度だ。何かあってはならないから君たちが警護についてくれ」

 

かつてユウコがいた前世の世界では『エクシフ』と『ビルザルド』と呼ばれる母星を失い、宇宙をさ迷い続け、地球へたどり着いた2種の異星人がいた。

 

2種の異星人たちは地球人に協力して、ゴジラ以外の怪獣を倒すのに貢献しており、一時地球外へ逃げて、2万年の歳月がたった地球にて、ビルザルドの作った『ナノメタル』で強化したパワードスーツ『ヴァルチャー』のテストパイロットをした経緯があるのだ。

 

そのため、ある程度の異星用語が理解できるのだ。

 

マリア「分かったわ」

 

ユウコ「よろしくお願いいたします」

 

マリア「こちらこそ、よろしく」

 

戻って現在、マリアの運転するジープでオーストラリアの草原地帯を捜索していた。

 

切歌「およー!調、マリア!カンガルーがいるデスよ!!」

 

カンガルーに気付いた切歌が調に言う。

 

調「切ちゃん、はしゃぎ過ぎ。気持ちは分かるけど…」

 

切歌「あー!袋から赤ちゃんが袋から出てきたデス!!」

 

調「え、うそ!?」

 

最初は注意しようとした調だったが、カンガルーの赤ちゃんが袋から出てきたと聞いて一目見ようとする。

 

マリア「ちょっとあなたたち…」

 

ユウコ「賑やかですね」

 

任務に集中しきれない切歌と調をバックミラーから見ていたマリアは呆れ、ユウコは微笑みがら言う。

 

マリア「賑やか過ぎるくらいよ。それよりどう?電波の発生状態は」

 

ユウコ「微弱ですね。微弱過ぎて場所を特定するのは難しいかと」

 

マリアに言われて宇宙電波に反応するように開発されたスマホ型の端末を取り出してユウコは言う。

 

マリア「そう簡単に尻尾を掴ませてくれる訳ないか…仕方ないわね。一旦ホテルに戻りましょう」

 

一旦ジープを止めてマリアも端末を見て判断する。

 

切歌「およー!調、調!小さいカンガルーがいるデスよ!!」

 

調「切ちゃん、あれはワラビーだよ。カンガルーの仲間の」

 

カンガルーと一緒にいたワラビーを見つけて楽しそうにする切歌と調。

 

ユウコ「もう少し、回った方がいいんじゃないでしょうか?」

 

マリア「………」

 

ユウコに言われてマリアは無言になってしまうのだった。

 

 

 

切歌「ふぅ、すごく疲れたデス…」

 

調「うん、はしゃぎ過ぎたね…」

 

切歌「それに物凄く…」

 

調「お腹すいた…」

 

ぐったりとした様子のお疲れモードで2人は言う。

 

マリア「全く、二人とも。しょうがないわね、何か買って帰りましょうか」

 

切歌「おぉ!それは良いデスね!!」

 

調「うん!」

 

マリアの提案に2人はノリノリで言う。

 

ユウコ「あ、それならあそこのお店なんてどうですか?」

 

ユウコが指を指した方を見るとハンバーガーショップのキッチンカーがあった。

 

マリア「ハンバーガー…たまには良いわね」

 

世界をまたに掛ける元トップアーティストであるマリアからすればハンバーガーなどの高カロリーの塊は言語道断であるが、少しくらい大丈夫だろうと判断してキッチンカーの前にジープを止めた。

 

切歌「早速レッツゴーデース!!」

 

調「あ、切ちゃん、待って!」

 

素早くジープから降りて一目散に向かって行く切歌を調が後ろから追いかける。

 

それをユウコとマリアが追う形になった。

 

?「いらっしゃい。運がいいわね、今日は開業31周年記念セール中だから全品半額よ」

 

ハンバーガーショップの女性店員がやってきた切歌と調に笑顔で応対する。

 

切歌「およー!それはラッキーだったデス!」

 

調「凄くついてる!」

 

それを聞いて2人は嬉しそうにハンバーガーを選ぶ。

 

切歌「半額だからお高いのがいいデスね~」

 

調「お店オリジナルのもいいかも」

 

マリア「2人とも、まだ途中だから無茶は食べ過ぎはダメよ」

 

はしゃぐ2人にマリアは言う。

 

?「あら、お母さんったら厳しいですね」

 

マリア「おかっ!?」

 

店員にお母さん呼ばわりされてショックを受けるマリア。

 

反論しようとした矢先に、くぐもった着信音が聞こえてくると女性はポケットからスマホを取り出した。

 

くぐもった音が鮮明になったからどうやら女性のスマホの着信音のようだ。

 

?「少しお待ちください」

 

スマホの画面を見た店員は車内の奥へ向かっていった。

 

その隙に切歌たちはハンバーガーを選ぶ。

 

ユウコ「ん?」

 

一緒にハンバーガーを選ぼうとしていたユウコだが、バイブ音が聞こえて、スマホ型の端末を取り出して見ると宇宙電波の反応を示すグラフが高い位置にあったがすぐに反応が無い低いグラフになった。

 

切歌「ユウコさん、どれがいいデス?」

 

調「色々ありますよ!」

 

ユウコ「あ、はい!」

 

切歌と調に言われてユウコは端末をしまい、向かって行く。

 

ユウコ(さっきかなり強い電波の反応があったけど…気のせい?)

 

端末にあった強い反応が気のせいかと思っていた。

 

 

 

同じ頃、キッチンカーの裏でさっきの女性店員が誰かとスマホで通話んしていた。

 

?「分かってる…大丈夫よ、絶対にヘマはしないわ。私たちを信じて。うん、うん、彼にも私から釘を刺しておくから。えぇ、そっちはお願いね」

 

通話を切り、スマホをポケットにしまう女性。

 

?『今のはリリカからか?ベロニカ』

 

突然、ハンバーガーショップの車の車体がグニャリと歪んで、男性の声が響き、ハンバーガーショップの店員『ベロニカ』にさっきの通話相手が『リリカ』なる人物からかと聞く。

 

ベロニカ「えぇ。リリカの話だと、彼女たちが例の組織の一員みたい」

 

?『危険だな。ここで始末してしまおうか?』

 

ベロニカ「ダメよ。そんなことしたら怪獣たちが襲ってくるわ」

 

?『人間の方がよっぽど危険だ』

 

ベロニカ「とにかくダメ。彼女たちが買い物し終えるまで大人しくしてて」

 

?『むぅ……』

 

ベロニカに止められてしまい、声の主は黙ってしまう。

 

ベロニカ「私は大丈夫よ。だから安心して、リュグロー」

 

話していた相手『リュグロー』なる者にそう言ってベロニカは車内に戻ったのだった。

 

 

 

ベロニカ「お待たせしました」

 

ユウコ「随分長く話してましたね」

 

車内に戻ったベロニカにユウコは聞く。

 

ベロニカ「えぇ、友人からでして。それで商品はお決まりですか?」

 

切歌「はいデース!チーズハンバーガーとお店オリジナルハンバーガー2つずつデス!」

 

ユウコに聞かれて、そう答えたベロニカは商品が決まったかと聞くと切歌が答えて注文する。

 

ベロニカ「はい。あ、じゃあ、これはお待たせしたお詫びね」

 

注文を受けたベロニカはそう言ってフライドポテトを4つ出して言う。

 

マリア「そんな、こんなにいただくなんて…」

 

ベロニカ「開業記念なんで大丈夫ですよ」

 

断ろうとしたマリアにベロニカは言う。

 

ベロニカ「何よりお若いのに娘さんを3人も育ててるから応援の意味もありますから」

 

マリア「うぐっ…」

 

トドメとばかりにベロニカの悪意の無いその一言が、マリアの心に深々と突き刺さってしまったのだった。

キラメイジャー編先にした方がいい?

  • 先にした方がいい
  • 宇宙大怪獣帝国編の後でもいい
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