戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第692話 攻撃機襲来

藤尭「未確認艦、艦載機と思われる航空機を発艦させたのち飛行甲板に主砲と思われる三連装砲が出現!地上部隊を攻撃しています!!」

 

弦十郎「戦艦になっただとぉ!?!?」

 

空母から戦艦へ変わった未確認艦こと『ムルファシス級宇宙戦艦空母2199番 ランバルミ』を見て弦十郎は驚いて声を上げる。

 

TVなどではよく見かけるものだが、現実に別の艦種になる艦がいるなど考えもしなかった。

 

戦艦形態となったランバルミを見て日露地上部隊は混乱が起きていた。

 

先行していた敵艦隊が未確認艦一隻とはいえ、残るは駆逐艦のみで高速ミサリル(高速火炎破壊ミサイル)はシンフォギア装者が抑えてくれるという状況であった。

 

だが、空母と思われていた艦が戦艦へと変わったために情報が混乱。

 

戦艦形態となったの砲撃を受けていた。

 

友里「司令!各地上指揮所が敵航空機の爆撃を受けています!!」

 

弦十郎「くっ、狙いはそっちか!!」

 

戦艦形態となったランバルミは情報を混乱させるための囮で、本当の目的は指揮を執っている各地上部隊の指揮所を直接狙うことに気づいた。

 

弦十郎「ここにいればこちらも危険だ!一時海中へ…」

 

指揮所が狙われていると気づいて、弦十郎はシンフォギア装者の指揮をしているこの本部も狙われると踏んで一時海中へ退避しようと指示を出しかけた時、警報音が鳴り響いた。

 

エルフナイン「司令!本部上空に敵の航空機が接近してきています!!数は二機です!!」

 

弦十郎「やはり来たか!対空防御!対空ミサイル撃て!!」

 

予想通りに襲ってきたシュラハトに弦十郎は対空ミサイル発射を指示した。

 

響たちシンフォギア装者たちが乗るロケットの発射口から対空ミサイルが発射された。

 

だがシュラハトは機首に装備されている機関銃を発砲し、ミサイルを破壊する。

 

アメリ「メルフィ、アナタはミサイル発射口を狙いなさい!私はエンジンを頂くわ!!」

 

鮮やかな紅色に塗装されたシャラハト(アメリ機)が僚機(メルフィ機)に伝えると両翼に搭載しているミサイルを8本全て射出、その少し後にメルフィ機もミサイルを射出する。

 

射出されたミサイルは推進機を起動させてS.O.N.G.本部のエンジン部分と発射口に向かっていく。

 

向かっていたミサイルはS.O.N.G.本部のエンジン部分と発射口に命中し、爆発。

 

赤い炎と黒煙がS.O.N.G.本部から吹き上がる。

 

アメリ「命中♪」

 

炎と黒煙を噴き上げるS.O.N.G.本部を見てアメリは攻撃を成功させたことを確認する。

 

アメリ「残りは後続隊に任せて私たちは引き上げるわよ!」

 

メルフィ『了解!』

 

攻撃を成功させたアメリ機とメルフィ機はその場から引き上げていく。

 

 

 

藤尭「第一エンジン、第二エンジン共に停止!発射口も大破!!」

 

友里「各ブロックから浸水を確認!排水が間に合いません!!」

 

エルフナイン「発射口近くでは火災も発生しています!自動消火装置が作動していますが、勢いが強すぎてこのままでは残っているミサイルやロケットに引火してしまいます!!」

 

たった二機の攻撃機の爆撃で甚大な被害を被ったS.O.N.G.本部の状況が発令室に届けられる。

 

弦十郎「くっ、なんてこった!」

 

被害状況を聞いて弦十郎は奥歯を噛みしめて悔しがっていた。

 

だが、悔しがっている暇は今現在無かった。

 

弦十郎「浸水が起きている区画と近くの区画を緊急閉鎖!時間を稼げ!火災が起きている区画に近い区画からバランスが崩れない程度に注水!それで消火を行え!!」

 

悔しさを感じる前に今できることを藤尭たちに指示する。

 

弦十郎の指示を聞き藤尭たちが艦を操作する。

 

エルフナイン「司令!直上に敵の航空機です!!」

 

弦十郎「!?」

 

エルフナインに言われて上を見上げてしまう。

 

確かにS.O.N.G.本部の直上に通常塗装されたシュラハトが三機が向かっていた。

 

S.O.N.G.本部へ止めを刺そうと三機は狙いを定める。

 

エンジンを破壊されてまともに動けないでいるS.O.N.G.本部に回避できる手段は無かった。

 

ここまでかと思われた時、シャラハト三機の内一機の左側面に弾丸が襲い掛かってきた。

 

宇宙金属で作られているシャラハトの装甲の前に弾丸は弾かれるが搭載されていたミサイルの一基に弾丸が命中し、穴を開けると爆発。

 

他のミサイルも誘爆してシャラハト自身も爆発に巻き込まれて空中で爆発した。

 

僚機がやられたのを見て残りのシャラハト二機は急いで急上昇して退避する。

 

弦十郎「何が起きたんだ…」

 

何が起きたのか分からないでいると二機の自衛隊と同じ迷彩柄に塗装されている航空機パイロット用ヘルメットのような意匠の頭部が特徴的で、右腕に速射砲を備えた人型ロボットがいた。

 

日本国陸上自衛隊に配備されている純国産軍用レイバー『ARL-99 ヘルダイバー』である。

 

不破『こちら陸上自衛隊機械化空挺師団第一レイバー中隊所属第一小隊、不破 環生です!』

 

ヘルダイバーの女性パイロットで、レイバー隊を仕切る小隊長『不破 環生』が通信してきた。

 

弦十郎「不破二尉!!」

 

不破からの通信を聞いて弦十郎は意外に思いながら叫ぶ。

 

現在、戦場はランバルミにより情報が錯綜し混乱状態となっている。

 

そんな中で地上部隊を各軍の指揮所防衛に回すことなど出来はしないはずだったからだ。

 

弦十郎『なぜ、二尉がここに!?』

 

不破「日露のレイバー部隊の一部は密かに各指揮所防衛のために移動していました!現在、第一第二レイバー中隊が各指揮所防衛にあたっています!空中の敵は我々が引き受けます!そちらは艦の修理を急いでください!」

 

弦十郎の問いに不破はあらかじめ一部の部位が移動していたことを話し、同時にシュラハトを引き受けると告げる。

 

弦十郎『ご助力感謝します!!』

 

不破の申し出に弦十郎は感謝を伸べながら通信を切った。

 

不破「ここは何とか間に合ったか」

 

S.O.N.G.の本部がまだ無事であったことを確認して不破は言う。

 

他の所でもあらかじめ展開していた日露のレイバー部隊が襲来したシュラハトの迎撃に出たが、どこも指揮所がほとんど破壊され尽くされてしまい間に合わなかったのだ。

 

それでも人類の中で最大戦力のS.O.N.G.を守れたことだけを安堵していた。

 

隊員「隊長、敵航空機再接近!!」

 

不破「一機も近づけさせるな!修理が完了するまで持ちこたえるぞ!!」

 

隊員「了解!」

 

残った二機のシュラハトが再びS.O.N.G.本部を破壊しようと戻ってきたのを確認して不破は僚機に伝えるとヘルダイバーの右腕に固定されている武装『40mm速射砲』を構えて臨戦するのだった。

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