戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第699話 お仕置きよ!

広場では青い髪色をした青い鎧を身に纏った少女―翼がアームドギア片手に暴れていた。

 

翼(まさかエアーズロック内が宇宙人の温床と化していたとは…マリアたちは無事なのか?)

 

アームドギアを構えて迎撃に現れた警備隊の宇宙人たちを倒しながらマリアたちの安否を考える。

 

警備隊員「くっ、なんて強さだ!」

 

警備隊員「本当に地球人なのか!?」

 

迎撃に出撃してきた警備隊員たちは次々に翼の前に倒される仲間たちを見て驚いていた。

 

警備隊員たちの武器は地球人でいえば警棒のような鉄棒で、電流が流せる。

 

さらに警備隊員は全員宇宙人、しかもザッカルにより訓練された精鋭である。

 

地球人相手に圧倒は出来る実力はあるが、相手はただの地球人じゃなくて地球怪獣と正面切ってぶつかり合って互角に渡り合える化け物染みた力を持った人物である。

 

翼「地球での蛮行はこの防人がゆる…」

 

?「許さないのはこっちの台詞よ!!!」

 

再度警備隊員たちに攻撃を仕掛けようとした翼に聞き覚えのある女性の声がしたかと思いきや翼の頭の左右に拳が来てグリグリし始めた。

 

翼「ぬあぁぁぁぁぁぁッ!?な、なんだぁ!?」

 

いきなり頭をグリグリされて悲鳴を上げる翼。

 

マリア「知らなかったとはいえ人が頑張って築き上げた協力体制をぶち壊そうとするなぁ!!!」

 

悲鳴を上げる翼に怒り心頭のマリアがぶちギレて言う。

 

翼「ま、ママ、マリア!?無事だったのか!よかったがグリグリはやめ…」

 

マリア「止めるかッ!お仕置きよ!!!」

 

グリグリの速度をあげ、さらに勢いを上げる。

 

翼「んぎにゃあぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」

 

オカンマリアの雷が落ち、翼の悲鳴がコロニー全体に響き渡った。

 

ベロニカ「え、なにあれ…怖ッ…」

 

翼の悲惨な姿を見てベロニカは恐怖した。

 

タイニー「あの人、生身…だよね?」

 

ザッカル「そのハズじゃが…」

 

タイニーとザッカルの言う通り、翼はアメノハバキリを纏った状態で、対してマリアはアガートラームは纏っていない素の状態、つまりは生身でギアを纏った翼を組み伏せているのだ。

 

切歌「流石はマリアなのデス!」

 

調「うん、私たちの準備は杞憂で良かったね」

 

ユウコ「そうですね」

 

鎌、チェーンソー、拳銃をそれぞれ持った3人は笑いながら言う。

 

リュグロー「いや、持っているものを見て笑ってくれないか!?」

 

鎌、チェーンソー、拳銃といった明らかに人間相手にする物ではない得物を持っている3人にツッコミを入れるリュグローだった。

 

マリアによる翼へのグリグリお仕置きは1時間にも及んだ。

 

翼「ぐあぁ~…あ、頭がぁ~…」

 

マリア「これに懲りたら少しは頭を先に動かしなさい」

 

ようやく解放されて頭を押さえている翼に、マリアは腕を組んで言う。

 

翼「わ、分かった…本当に…すまなかった…」

 

いまだに痛む頭を押さえながら翼は涙目で、かつ掠れ声で謝罪する。

 

翼「し、しかし…宇宙難民か…帝国の勢力は私たちの想像以上のようだな…」

 

グリグリされながらマリアから経緯を聞いた翼は宇宙大怪獣帝国の勢力が想像以上だと改めて感じて言う。

 

マリア「えぇ、彼らの話では帝国は大マゼラン星雲と小マゼラン星雲を完全に支配下に置いているわ」

 

翼「星雲を2つも…」

 

大マゼラン星雲と小マゼラン星雲の2つの星雲を支配下に置いていると聴いて翼は驚き言葉を喪う。

 

リュグロー「話しは終わったか?」

 

話が終わったくらいにリュグローが来て聴いてきた。

 

マリア「えぇ、終わったわ。ごめんなさいね、私の仲間が…」

 

リュグロー「幸い死者は出ていないし、建物も廃棄予定のが被害を受けただけだから気にするな」

 

謝罪したマリアにリュグローはそう言うとさらに続けた。

 

リュグロー「それで話の続きなんだが、お前らに見せないのはさっきファンタスが言っていた特殊艦だ」

 

翼が襲撃する前に途切れていた話をする。

 

マリア「そう言えばそうだったわね。その特殊艦ってあの港には無いのよね?」

 

リュグロー「あぁ、その船はさらに地下の特別ドッグにある。付いて来い」

 

そう言ってリュグローは踵を返して歩き始めた。

 

マリアは翼を助け起こして切歌たちと合流して付いていく。

 

宇宙空港におり、整備員を乗せた作業車が通る道路を歩き、小さな小屋のような建物の中へ入った。

 

小屋は机一つなく、中央の柱にレバーがあるだけだった。

 

マリア「ここは?」

 

リュグロー「ここは地下へ続くエレベーターだ。コイツは非常時に避難先になるように小屋に偽造していたんだ」

 

マリアに聴かれてリュグローは淡々と答えるとレバーを下ろした。

 

するとジリリリッっと音が鳴ったかと思いきや部屋全体が揺れて下へ降りていくのを感じた。

 

数分後、エレベーターが止まり、小屋の扉が開いた。

 

扉が開きリュグローを先頭に降りて行く。

 

洞窟のような通路を歩き続けると広い空間に出た。

 

空間には湖のような広さのみずがあり、水は海なのか潮の香りがした。

 

リュグロー「ここだ」

 

リュグローがそう言ってマリアたちはその湖に鎮座する巨大な影を見上げた。

 

『!?』

 

その影を見てマリアたちは驚いて目を見開いた。

 

そこに鎮座していたのは1隻の巨大戦艦であった。

 

その艦の名をリュグローは語った。

 

リュグロー「俺たち宇宙難民の最後の希望、宇宙戦艦 ムサシだ」

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