ロシア首都・モスクワ基地に着任した帝国軍地上総司令官『恐竜戦士 ザウラー』は響たちシンフォギアを最大の敵と見なしていた。
地上制圧の足掛かりとしてシンフォギア打倒を考えたザウラーにより日本へ進軍を開始。
先行として日本国大陸州に到達した『暗黒星人 バビラー』率いる地上部隊は大陸州防衛する陸上自衛隊に先制攻撃を仕掛けたのを皮切りに日本防衛戦の幕が上がった。
先行地上部隊指揮官であるバビラーが乗艦する『ベルク級地上制圧戦艦3213番艦 メガザウラ』の砲撃の中、扇状の陣形のままSRV-5が三連装砲からビームを発射しながら突き進む。
途中自衛隊が仕掛けた地雷を踏んで爆発するが、キャタピラだけが破損するだけで、車体には一切ダメージが無かった。
加えて数が数だけに例え10両のSRV-5が地雷でヤられようと、無関心のごとく突き進み、砲撃を自衛隊の陣地に叩き込む。
自衛隊は塹壕を掘り、ビームの直撃を避けていた。
自衛官たちは塹壕の中に籠り、体を小さくして衝撃を堪えていた。
帝国軍兵士「日本軍は地雷や塹壕を掘って直撃を避けつつ、時間を稼いでいるもようです!」
バビラー「塹壕…ふっ、劣等人種らしいやり方だ。地雷など踏み潰してしまえ!塹壕にはSRV-5F型の火炎放射でネズミ共を炙り出せ!!」
地雷と塹壕で時間を稼いでいると報告を聞いたバビラーは指示を出す。
バビラーの指示で、SRV-5の中でも最後尾にドラム缶のようなモノを装備した『SRV-5F』が前進すると三連装の中央の砲身から火炎が放たれた。
放たれた火炎が大地を燃やしていき、掘られた塹壕に飛び込むと中から数人の自衛官が服に着いた火を消そうと塹壕から出てきた。
火を消そうと塹壕から出てきた自衛官を通常のSRV-5が機関砲で撃ち殺していく。
バビラー「ふはははは!そのまま火から逃れようとするネズミを仕留めていけ!!」
SRV-5Fの火炎放射により燃やされた自衛官が飛び出して、通常のSRV-5の機関砲で飛び出した自衛官を撃ち殺していくのを見てバビラーは勝ち誇って言う。
自衛官「くそっ、火炎放射付き戦車まであるのか!」
塹壕に向けて火炎を放ち、自衛官を炙り出して機関砲で仕留めていく、火炎放射能力を持つSRV-5Fを見て、自衛官は毒づく。
浅木「伊丹隊長!敵戦車部隊の一部が地雷原を突破しました!!」
姿勢を低くして、『伊丹 耀司』に浅木が報告する。
伊丹「嘘だろ!?普通なら地雷を警戒するはずなのに!犠牲無視で踏み潰してきやがったのか!?」
普通なら地雷原に入れば警戒して進軍速度が遅くなるはずだが、帝国軍はどれだけ犠牲が出ようとお構い無く進んで地雷原を突破してきたことを聞いて伊丹は驚く。
このままだと地雷原を突破したSRV-5に陣地ごと踏み潰されてしまうからだ。
伊丹(こっちの歩兵装備じゃ、宇宙金属で造られた戦車相手に望み薄だろしなぁ…まるでキングタイガーに怯える連合国だなぁ)
自衛官たちが持っている主装備である89式5.56mm小銃や110mm個人携帯対戦車弾(通称『LAM』)では宇宙金属で造られた帝国軍戦車のSRV-5に傷すら付けられないと考えながら、第二次世界大戦で猛威を振るったⅥ戦車ことキングタイガーに成す術が無かった連合国と思っていた。
自衛官「伊丹隊長!敵戦車接近!」
伊丹「!?」
部下の自衛官に言われて塹壕から顔を出すと十数両のSRV-5が伊丹たちのいる塹壕へ向かって来ていた。
伊丹「チッ、浅木!LAM準備!!」
浅木「はい!」
向かって来るSRV-5を見て伊丹は叫びながら指示を出すと浅木と数人の自衛官がLAMの発射準備を開始する。
弾頭先端のプローブ(信管)を伸長させると安全装置を外して身を乗り出してSRV-5に向けるとスコープを覗いて狙いを定める。
車長「む!前方1500Mに対戦車兵器!!」
戦況を確認していたSRV-5の車長がLAMを構えている浅木たちを見つけて通信するとSRV-5が砲身を動かして狙いを定める。
伊丹・車長「「発射ぁ!!」」
両軍同時に弾道とビームを発射した。
砲身と発射チューブから放たれた弾道とビームは交差し、それぞれの狙いへ飛んでいく。
着弾も同時で、伊丹たちとSRV-5部隊が爆煙に包まれてしまった。
車長「被害状況報告!」
兵士A「本車含め数両が被弾!ですがダメージはありません!」
車長が聞くと車体にダメージが無いことを報告する。
車長「敵は!?」
兵士B「敵は確認できません!消滅したかと思われます!ん?」
自衛隊の姿が見えないため、推測で言った瞬間だった。
煙の奥が光ったのが見えたかと思いきや煙を突き破り、白銀の先行がSRV-5を飲み込んで撃破していく。
車長「な、なんだ!?何が起きた!?」
飲み込まれて、撃破された友軍を目の当たりにして別のSRV-5の車長は驚いていた。
マリア「悪いけどここから先は絶対に通さないわよ!!」
聖剣型のアームドギアを構え、アガートラームを纏ったマリアが言うのだった。