戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第717話 本土奇襲

秘書「大臣、戦況の最新報告です!」

 

日本国本土にある防衛省の防衛大臣のオフィスにて、秘書の1人が最新の戦況報告の書類を持って入ってきた。

 

中井「ご苦労。戦闘は情報が新しければこちらも対策を練りやすい」

 

最新の戦況報告の書類を受け取り、内容を確認する。

 

中井(やはり戦況は厳しいか…)

 

内容を確認して、中井は正直にそう思っていた。

 

単純な数だけでも自国の総戦力の倍はある戦力に加え、地球外技術により武器の性能でも大きく劣る戦況で、いまだに戦線崩壊が起きていないことだけが救いであった。

 

中井「航空自衛隊大陸州方面駐屯地には出来るだけ地上部隊のカバーを、海上自衛隊は大陸州方面の避難民を本土へ輸送完了し次第にミサイルによる援護射撃を行うように指示を出しておいてくれ」

 

秘書「はい」

 

中井の指示を聞いて、秘書は大陸州で戦っている自衛隊に伝えようとした矢先、扉が勢いよく開いて別の秘書官が慌てて入ってきた。

 

秘書B「大臣、大変です!」

 

中井「どうした?」

 

慌てて入ってきた秘書に中井は聞いた。

 

秘書B「先ほど、横須賀市より緊急電が!横須賀海上自衛隊駐屯地に帝国軍航空機が襲来!雷撃機と思われる大型航空機の編隊の攻撃を受けているとのことです!!」

 

中井「何だとぉ!?」

 

突如の帝国軍本土襲来の報告を聞いて中井は驚いて声を上げてしまった。

 

 

 

同刻の日本国神奈川県南東部の三浦半島に位置する『横須賀市』。

 

ここには海上自衛隊最大の艦艇整備ドッグがあった。

 

この横須賀市には在日米軍が存在した時には在日米軍海軍整備ドッグがあったほど。

 

だが現在は全海外基地を米国は放棄した為に、今は海上自衛隊の整備基地として利用されている。

 

そんな横須賀の上空に『ベルク改級空母型地上制圧艦4番艦 クワイラ』から発艦・ワープした雷撃機『空間艦上雷撃機 ザンサーダ』と『ベルク改級空母型地上制圧艦43番艦 ボーアッスル』から発艦・ワープした護衛の『空間艦上戦闘機 ディノルヴァ』が襲来していた。

 

すでに、ザンサーダの放った魚雷により何隻かのイージス艦が船体から火災を起こし、黒煙を上げながら沈没や座礁していた。

 

海面スレスレを飛行し、抱えている魚雷を投下する。

 

投下され、海中に入った魚雷はスクリューが回転して海中を猛スピードで進み、目標へ突進・爆発する。

 

蝶野「何としてもここを死守すんぞぉ!!」

 

横須賀海上自衛隊基地に係留していたイージス艦『あんこう』の戦闘指揮所(CIC)にて気合いのある声を上げながら『蝶野』艦長は言う。

 

蝶野はかつて『紅の戦艦』の事件にて、大きく尽力した海上自衛官の1人である。

 

レーダー官「艦長!本艦左舷2000に敵雷撃機接近!数4!!」

 

レーダーに映るザンサーダが投下してあんこうに迫る魚雷を報告する。

 

蝶野「距離1800で、短魚雷発射ぁ!!」

 

蝶野の指示で、三連装短魚雷発射管から短魚雷が放たれ、迫り来る魚雷に向かっていく。

 

あんこうの魚雷はザンサーダの魚雷前で爆発、波の壁を作ると魚雷が壁にぶつかり目標に命中したと誤認して爆発した。

 

砲雷長「爆発音を確認!破壊成功!!」

 

レーダー官「あぁ!今度は右舷後方1700から接近!数5!!」

 

蝶野「今度は1500で、短魚雷発射!!」

 

次の魚雷が接近していると聞いて、最初の魚雷迎撃成功の安堵し、反撃する暇がなかった。

 

放たれた魚雷はさっきと同じように波の壁を作るが5本中3本が撃破されたが、残り2本が向かって来ていた。

 

レーダー官「2本迎撃失敗!真っすぐこちらに接近!!」

 

蝶野「艦尾の船員は急いで艦首方面へ退避!!」

 

迎撃失敗したと聞いて迎撃不能と判断して艦尾にいる船員に艦首方向へ退避するように指示する。

 

海自官「艦尾船員は急いで艦首へ退避ぃ!!」

 

蝶野の指示で班長らしき自衛官が船員たちに叫ぶ。

 

レーダー官「敵魚雷、接触します!!」

 

蝶野「総員、衝撃に備えろぉ!!」

 

あんこうに魚雷が命中、激しい水柱が上がるのだった。

 

 

 

中井「それで状況は、どうなっている!!」

 

秘書B「敵はすでに引き上げたした。その間の攻撃は横須賀港の海上自衛隊駐屯地のみに集中しています。今のところは民間人への攻撃は確認されていません!」

 

中井に聞かれて秘書は答える。

 

中井「まさか、ここへ来て直接本土を狙ってくるとは…」

 

大陸州に目が向いている隙に手薄となった本土へ直接攻撃を敢行してかと、中井は予想外でしかなかった。

 

中井「海上自衛隊の被害は?」

 

秘書B「いずも型空母といぶき型空母はどちらも長崎の方で、大陸州方面避難民護衛で離れていたのですが、横須賀港に駐留していたイージス艦のほとんどが撃沈あるいは航行不能に。それと整備施設もほとんどが破壊されてしまい…」

 

中井「なんてことだ…次に敵が仕掛けてくる可能性があります!航空自衛隊に全空域を厳重警戒指示!!」

 

横須賀の海上自衛隊施設やイージス艦がかなりの被害を受けてしまったと聞き、中井は言葉を失う前に次の指示を飛ばした。

 

秘書B「はい!」

 

中井の指示を聞いて秘書はすぐに自衛隊に伝えるために部屋をあとにした。

 

 

 

その頃、横須賀海上自衛隊基地を攻撃したザンサーダとディノルヴァが帰還していた。

 

帝国軍兵士「艦長、日本国本土攻撃部隊が帰還しました」

 

クワラン「そうか。こちらの損害は?」

 

帝国軍兵士「損害無し!」

 

クワラン「よし、デルタ。作戦の第二段階と行くぞ」

 

デルタ『あぁ、分かっている!』

 

攻撃部隊が損害無しで帰ってきたことを聞いて、クワランとデルタは新たな作戦を実行に移した。

 

クワラン「重爆撃機、発進!!」

 

クワイラからザンサーダより大きな機体で、エイにも似た形をし、その腹には螺旋を描いた先端を持つ大型のミサイルを抱えている航空機が発艦した。

 

帝国軍兵士「重爆撃機 ドゥルンド編隊、ワープ光線照射位置に着きました!」

 

クワイラから発艦した大型機『空間艦上重爆撃機 ドゥルンド』がワープ光線の照射位置についたと報告する。

 

クワラン「よぉし、ワープビーム照射!!」

 

ドゥルンドにワープ光線を照射してワープさせた。

 

クワラン(さあ、この手で日本軍の戦力に止めを刺してくれる!!)

 

ワープしたドゥルンドを見て、クワランは勝利を確信していたのだった。

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