戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第722話 囮なれども

大陸州方面帝国軍占領国ロシア・ボストチヌイ港にて響、クリス、未来の3人は第四機甲師団別動隊と交戦していた。

 

たった2隻のベルク改級とは言え、機動戦力の航空機であるディノルヴァは100機以上は保有している。

 

加えて通常のベルク級とは違い、ベルク改級は正面以外の主砲である三連装砲を撤去してV字型の飛行甲板を装備しているために戦闘能力は低いが、代わりに格納式の対空砲が多数装備されており、対空戦闘においては空母以上の能力を保持している。

 

そんなベルク改級空母型地上制圧艦 ボーアッスルとクワイラの対空砲の前に響たちはなかなか近づけないでいた。

 

響「くっ!!」

 

弾幕を掻い潜ってなんとか接近しようとするが、一向に近づけずに響は一旦距離をとる。

 

響「弾幕がぶ厚すぎるよ~!!」

 

対空砲から放たれる弾幕の厚さに響は文句を言う。

 

その時、真上から数機のディノルヴァが急降下して響に襲いかかってきた。

 

響「!!」

 

気づいて構える響だが、敵の方が早く攻撃を仕掛けようとしていた。

 

間に合わないと思った時、大型のミサイル4基がディノルヴァ側面から襲い、6機を撃墜する。

 

クリス「本丸ばっか気にするな!落とされてーのか!!」

 

ミサイルが来た方からクリスが来て言う。

 

響「ご、ごめん…」

 

未来「あんまり突っ走らないでね、響」

 

謝る響に未来も来て言う。

 

響「分かってるけど…」

 

クリス「とにかく、こいつらが本土を奇襲できない様にワープ装置だけでも破壊するぞ!!」

 

「「うん!」」

 

色々言いたそうな響を遮ってクリスが言うと3人は再度ベルク改級へ攻撃を仕掛けた。

 

 

 

ボストチヌイ港の海中にS.O.N.G.本部は響たちの指揮を行っていた。

 

友里「各装者、各戦線にて敵と交戦!」

 

藤尭「帝国軍本隊、なおも攻勢を仕掛けているようです!」

 

弦十郎「帝国軍を撃滅するのが目的じゃない!戦線を突破されないようにするのが最優先させるんだ!」

 

友里と藤尭からもたらされる戦況を聞いて、弦十郎は指示を再確認するように言う。

 

友里「司令!本部上空に敵重爆撃機!数40!!」

 

丁度本部がいる海域に40機のドゥルンドが降下して海面スレスレで地底貫通ミサイルを投下する。

 

海中に投下された地底貫通ミサイルはスラスターを吹かして本部へ向かって進んでいく。

 

藤尭「敵重爆撃機のミサイル投下を確認!こっちへ向かってきています!!」

 

弦十郎「対潜魚雷、発射!!」

 

本部の後方から対潜魚雷が放たれ、地底貫通ミサイルに激突すると爆発。

 

衝撃と音が海中を走り、他の地底貫通ミサイルは衝撃で軌道をずらされて壁や地底貫通ミサイル同士でぶつかり破壊された。

 

藤尭「迎撃成功!!」

 

友里「司令!続けて第二波来ます!!」

 

弦十郎「回避した後、対潜魚雷発射!!」

 

第2波が来ると聞いて弦十郎は更なる指示を間をいれずに出す。

 

乗員A「くそ、敵の潜水艦はかなりの性能だぞ!」

 

乗員B「もしくは指揮官が優秀なんじゃないか?」

 

乗員C「まあいい。俺たちは時間稼ぎと囮だからな、引き上げるぞ」

 

海面に上がる水柱を見て、第2波も回避されたのを空から確認したドゥルンドの乗員たちはそう話ながら引き上げていく。

 

 

 

レフト「各戦線とも敵は粘っていますね」

 

戦況をモニターで見ていたレフトはザウラーに言う。

 

ザウラー「ナカナカ楽シマセテクレルデハナイカ。ダガ作戦上、我ラハ囮ダガ容赦ハセン。例ノ部隊ヲ出セ!」

 

粘り強く戦う自衛隊とS.O.N.G.を見てザウラーは少し楽しそうにしながら指示を出した。

 

ツェアシュテールングの左斜めに約15km離れた位置に幕僚団の1人『双体宇宙人 チェーン星人・ライト』が乗艦するベルク改級空母型地上制圧艦27番艦 グーゴマデの艦首正面が開き中から3機のSBFが姿を現した。

 

血のように赤い色で、単眼、額に伸びたブレードのようなアンテナにはとぐろが巻かれ、四肢や身体はスペルグフより一回り大きくなっている機体で、右手にはライフル、左腕にはシールドがあり、そのシールドにはガトリングガンかマウントされていた。

 

ライト「久々の実戦だ、楽しませろよ!サイティス、出るぞ!!」

 

中央先頭にいるSBF『ZBF-02 サイティス』のコックピットにいるライトは興奮しながら叫ぶと後ろにいる白い色のサイティス2機と共に背中のバックパックのスラスターを吹かして飛翔したのだった。

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