日本国大陸州戦敗北から翌日、響とリル以外の面々が休養から戻って、本部の発令室に来ていた。
弦十郎「全員、よく集まった。これから俺たちの…いや、地球最後の反抗作戦の概要を伝える」
響とリル以外が揃っていることを確認した弦十郎は開口一番にそう言った。
翼「地球最後の?」
弦十郎の言葉が引っ掛かり聞くとメインスクリーンに帝国軍と地球の勢力図が映し出された。
弦十郎「現在帝国軍は占領したロシア、イギリス、オーストラリア、カスピ海・黒海、北米大陸を中心に地球各国に対して地上戦力を送り込んでいる。すでにインド、インドネシア、ドイツ、フランス、アメリカなどの国々の軍が迎撃に出てはいるが敗走を続けている」
弦十郎が話すのと同時に勢力図の色が帝国軍色に塗り変わり、地球の勢力図が小さくなっていく。
弦十郎「そこで、俺たちが地球最後の希望としてある作戦を行うことになった。こいつをしくじれば地球は終わると考えてくれ」
クリス「前置きはいいから、その作戦って具体的にどんなのなんだ?」
前置きを話す弦十郎に作戦の内容を聞くクリス。
弦十郎「簡潔に言うと、敵の本拠地へ殴り込みをかけてエルザくんたちを救い、スペースゴジラを倒す!」
『!!』
簡潔だが弦十郎から作戦内容を聞いて全員が驚き、それが意味すること察した。
弦十郎「そうだ、これは地球人類史始まって誰もが成しえていない他惑星への上陸となる」
月に人類史上初めて上陸したのは1969年7月20日20時17分、アポロ11号の上陸船『イーグル号』が初となる。
だが月は地球の周りを回っている衛星で、惑星は恒星の周りを回っている星を指すので、今回の作戦にある冥王星への上陸は人類史上初の他惑星上陸というものである。
切歌「で、でもどうやって冥王星に行くんデスか?」
いまだ人類は月にいけるくらいで、しかも帝国と違い自由に宇宙へ行き来することができない。
そんな現状でどうやって地球から離れた冥王星に向かうのかと聞く。
エルフナイン「地球から冥王星までの距離は最長で約75億km、最短では約42億8000万km。だいたい新幹線で1800年かかります。光の速さだと4時間半です」
サラサラと地球から冥王星までの距離を出して報告する。
クリス「んな途方もない距離をどうやって行けってんだぁ!!」
思ったよりも途方もない距離にクリスは叫ぶ。
ユウコ「確かに今の地球科学でも2015年7月14日、NASAの惑星探査機『ニューホライズン』が冥王星へとたどり着いた時は9年半かかってますから」
マリア「じゃあ、どうやって冥王星まで行くの?」
惑星探査ですら9年半かかるならどうやって帝国軍本拠地と化している冥王星へ行くのかと聞く。
?『敵の力を借りるんだよ』
そんなマリアの問いにある人物が言う。
リュグロー『帝国軍が各国に配備している大型のワープゲート、こいつを使えば1日と立たずに敵の懐へ潜り込める』
マリアの問いに答えた人物―リュグローが帝国軍が各地に配備している大型ワープゲートを利用して一気に冥王星へ突入すると言う。
未来「でもそこまでどうやって行くんですか?」
言葉で言うのは簡単だが、ワープゲートは帝国軍の占領地内にある基地に存在する。
当然、こちらが攻め込めば帝国軍は防衛してくるのは明白であった。
?『それは我々の役目です』
未来の問いに答えるように今度は1人の日本人男性、日本国防衛大臣『中井』がモニターに映り言う。
中井『先ほど閣議で、自衛隊による大陸州奪還作戦が決議されました。同時に小美人経由で地球怪獣軍団も各戦線へ戦力を送ることを通達されました』
マリア「それって…」
翼「私たち以外の地球全部が囮…」
中井の言葉を聞いてワープゲートまで向かうまでの道のりを切り開くのはS.O.N.G.とレジスタンス以外の全戦力が囮となると察する。
中井『だからこそです。皆さんに地球すべての希望を託しているんです』
地球全ての運命をこの作戦にかけ、シンフォギアやレジスタンスに希望を託していると中井は言う。
クリス「全く、アタシらにいちいち地球の命運とか託すなよな」
翼「だが、防人として成し遂げて見せます」
いつもいつも大事な場面や希望を託されてしまうことを愚痴りながらもクリスと翼は言う。
弦十郎「作戦開始は3日後!夜明けと共に開始する!!」
『了解!/デース!』
作戦実行日を弦十郎は言うとクリスたちは返事をした。
作戦の内容は病院へ向かっていた響とリルに伝えられた。
響「はい、はい、はい、分かりました。3日後、ですね。はい、それじゃあ」
通信機を耳に当てて例の作戦のことを聞いて了承する。
リル「かう?」
何があったかとリルは響を見て首をかしげていた。
響「リルくん、3日後にみんなで最後の作戦をやるって。だから一緒に色々奴らから取り戻そう!」
リル「かう!」
作戦があると響から聞いてリルは強く頷いたのだった。
地球が3日後の最終作戦のために準備にはいった頃、冥王星基地プラートではスペースが司令官室にてザウラーと通信していた。
スペース「此度の特一級任務、ご苦労だったな」
通信先にいるザウラーに特一級任務である『
ザウラー『イエ、私ハタダ作戦ヲ立案シタダケデス。成功デキタノハ部下タチノ働キデス』
自身ではなく、作戦を成功できたのは部下たちが上手くやったからとザウラーは言う。
スペース「謙遜するでない、母上たちが無事だったのは貴様の手柄だ。後で好きな褒美をくれてやるから考えておけ」
謙遜するザウラーにスペースは言う。
ザウラー『ハハッ。ソレト話ハ変ワリマスガ、偵察隊ノ報告デ欧州ト南アジア周辺デ地球軍ガ不穏ナ動キヲ見セテオリマス』
スペース「ほう…劣等人種どもがなぁ…お前はどう見る?」
報告を聞いてスペースはザウラーに聞き返した。
ザウラー『恐ラクハ殿下ト同ジコトカト』
スペース「そうか。ならばザウラー、各方面軍に伝えろ。攻勢を一時中断し、戦力を整えた上で防衛策を取れとな。それと六王にはこう伝えておけ」
不適笑いながらスペースは指示を出すのと同時にこう思っていた。
スペース(劣等人種どもが、この俺の首を直接狙えると思うなよ)
3日後、東京都の病院の一室にまだ暗い中で、響はベッドの上でチューブや心拍を図るためのコードを体中につけられて眠っている洸の前にいた。
響「お父さん、行ってきます!」
小さくだが、気合の入ったいつもの口調で言うと病室を出た。
リル「かう」
病室前にはリルが待っていてくれていた。
響「行こうリルくん、最後の戦いに!」
響に言われてリル頷き、響と共に病院の屋上へ向かう。
2人が屋上に着くとS.O.N.G.のロゴが付いたヘリが待っていた。
2人はヘリに乗り込み、ドアを閉めるとヘリは離陸、本部へ向かって飛んでいくのだった。