戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第732話 最大の壁2

ヴィズ「閣下!一大事でございます!!」

 

冥王星基地プルートにあるスペースの執務室にヴィズが慌てて入ってきた。

 

スペース「なんだ、ヴィズ。騒々しいぞ」

 

書類を整理していたスペースは慌てて入ってきたヴィズに言う。

 

ヴィズ「そ、それが地球侵攻軍からの入電で、地球軍が一斉に攻撃をかけてきました!!」

 

スペース「なにかと思えば、そんなことか」

 

ヴィズの報告を聞いてスペースは全く動揺する様子はなく、スペースは返す。

 

ヴィズ「ご存じだったのですか?」

 

スペース「まあな。ザウラーから欧州方面の地球軍が不穏な動きを見せていると聞いてな。ある程度は予測できた」

 

動揺していないスペースはヴィズに地球側の動向で、予測していたことを言う。

 

ヴィズ「そうでしたか…」

 

スペース「それで、戦況はどうなっている?」

 

ヴィズ「は、はい。各地上基地に攻勢を掛けてきた地球軍に対し徹底死守で応戦しております」

 

スペース「指揮官がいなくとも出来るようで何よりだ。それで、大陸方面に移動させた六王たちの艦隊はどうした?」

 

帝国軍が地球で持っている各地上基地の部隊が地球軍の攻撃を徹底死守で守り通していると聞きながらもスペースは歓喜すらせずに冷静に聞く。

 

ヴィズ「それが大陸方面に配備していた我が軍のギルヴァスター級6隻が未確認機により撃破され、その隙に反乱軍とS.O.N.G.がモスクワ基地に襲来。六王は迎撃に出たまでは良かったのですが、途中地球怪獣どもに邪魔をされ、敵旗艦とS.O.N.G.の船を取り逃しかけましたが、ザウラー上級大将自ら出撃してワープゲート前で迎撃しております。なお、S.O.N.G.によるハッキングが行われておりますがザウラー上級大将の副官であるチェーン星人・レフトがハッキングを阻止しております」

 

スペース「そうか、報告ご苦労。下がっていろ」

 

大陸方面での戦いを聞いてもスペースは顎に手を当てて考え込むとヴィズに下がるように言う。

 

下がるように言われたヴィズは敬礼して執務室を出ていった。

 

スペース(ザウラーが出撃()たのなら、奴らがここ(冥王星基地)に来ることは無いだろうが…念のため次の手を考えておくか…)

 

ザウラーを信頼しているスペースだが、自身の戦いの勘が戦場に絶対はないとして次の手を考え始めた。

 

 

 

その頃、帝国軍モスクワ基地ワープゲート前では無数の小型ミサイルがザウラーに向かって行く。

 

ザウラー「ゼアァァァッ!!!」

 

正拳突きを放つと大気が揺れて迫ってくる小型ミサイルを全て破壊した。

 

クリス「くそっ!」

 

自身が放ったミサイルを破壊されてクリスは毒づきながらも二連ガトリングガンを構えるが、いつの間にか間合いを詰め、二連ガトリングガンを両手で押さえつけたザウラーがいた。

 

ザウラー「飛ビ道具ニ頼ッテイテハ我ヲ倒スコトハ出来ンゾ!ハアッ!!!」

 

クリス「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!」

 

二連ガトリングガンを抑えたザウラーはクリスの腹部を思いっきり蹴りを叩き込んで吹き飛ばした。

 

調「クリス先輩!」

 

切歌「この!行くデスよ、調!」

 

調「うん!」

 

クリスが吹き飛ばされたのを見て調と切歌がザウラーにアームドギアを構えて向かって行く。

 

調「これで!!」

 

先に調がヘッドギアの左右のホルダーから小型の丸ノコを連続で放つ技であるα式・百輪廻を繰り出すが、ザウラーは正拳突きを連続で繰り出して全て破壊する。

 

ザウラー「数ヲバラ蒔クダケデハ意味ハ無イゾ!」

 

百輪廻を全て破壊したザウラーが言った時だ。

 

切歌「貰ったデス!!」

 

ザウラー「ムッ!」

 

背後から声がして振り向くと切歌がアームドギアを振り上げていた。

 

対処しようとするザウラーだが振り向いて背を向けた方から調が向かって来る。

 

「「やあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!」」

 

挟み撃ちでザウラーを攻める2人だったが…。

 

ザウラー「コンビネーションハ中々ダ。ダガ!!」

 

そう言ってザウラーは切歌のアームドギアの柄の部分を掴むと調の方へ流すように投げ飛ばした。

 

「「うわっ!?」」

 

投げ飛ばされた切歌と反応できなかった調はぶつかってしまう。

 

ザウラー「我ヲ倒スマデニハ及バン!ヌアッ!!」

 

ぶつかった2人にザウラーは回し蹴りを繰り出すと三日月型の斬撃が放たれ、吹き飛ばした。

 

翼「ならば、この防人の剣はどうだ!!」

 

2人が吹き飛ばされて今度は翼が斬りかかるがザウラーは全て僅かに動くだけで回避して見せた。

 

ザウラー「太刀筋ニ迷イハ無イガ…」

 

斬りかかるアームドギアをザウラーは人差し指と親指で摘まむようにして受け止めてしまった。

 

翼「なっ!?」

 

人差し指と親指で摘まむようにして受け止めてられてしまい、翼は驚いてアームドギアを引っ張るがビクともしなかった。

 

ザウラー「我ニソノ刃ハ、届カヌト知レ!!」

 

裏拳で翼の顔面を殴り、一撃で倒してしまった。

 

マリア「翼!この!!」

 

翼が倒されたのを見てマリアがアームドギアを蛇腹状にしてザウラーを縛り上げる。

 

ザウラー「絡メ手モ中々ダガ、同ジコト!!」

 

縛られたザウラーは力任せにアームドギアを引き千切った。

 

マリア「嘘でしょ!?」

 

アームドギアを力任せに引き千切ったザウラーを見て驚く。

 

ザウラー「ハアァァァァァァァァァ!!!」

 

驚いているマリアに向けて、ザウラーは力を込めた拳で地面を殴ると隆起させた。

 

マリア「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」

 

隆起した地面を顎に喰らって、マリアは宙に吹き飛ばされて地面に叩きつけられてしまった。

 

ザウラー「ツマラン…地球最強戦士ト聞イテ期待シタガ、大ハズレダナ…ン?」

 

あっという間にクリス、切歌、調、翼、マリアを倒したザウラーはそう言っていると真上から殺気を感じて見上げた。

 

響「どりゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!」

 

真上から響がドリルナックルを繰り出しながら向かってきていたがザウラーはすぐに避ける。

 

響「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!」

 

ドリルナックルを避けられたが、すぐに回し蹴りを繰り出したが、ザウラーに弾き返されてしまうも体勢を立て直して構えた。

 

ザウラー「ホウ…貴様、拳法ノ心得ガアルヨウダナ」

 

響の回し蹴りを弾き返してザウラーは響が拳法使いと見抜く。

 

響「私の拳法はどんな敵も打ち砕く!」

 

ザウラー「面白イ。来イ!黄色ノシンフォギア!!」

 

同じ拳法使いである響にザウラーは闘争心を掻き立てながら不適に笑うと向かって行く。

 

響「うおおおおおおおっ!!」

 

響もザウラーに真っ向から向かって行くのであった。

 

 

 

弦十郎「戦況はどうなっている!」

 

友里「現在、敵指揮官と響ちゃんが交戦中!互角の格闘戦が行われています!」

 

弦十郎が聞くと友里がメインスクリーンにザウラーと戦う響を映し出しながら報告する。

 

弦十郎「いや…こいつは……」

 

メインスクリーンに映るザウラーと響を見て弦十郎はある確信があった。

 

それは明らかにザウラーは響に対して"手加減している"と言うことだった。

 

弦十郎(くっ、あまりこんな所で翼たちの体力を失わせるわけにはいかない。こうなれば覚悟を決めるしかないようだな……)

 

作戦を思い返しながら弦十郎はある覚悟を決めようとしていたのだった。

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