戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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奏「うわぁ…AXZにアタシほとんど出てねー…」

セレナ「奏さんは名前が出たから良いですよ…私は名前すら…」

奏「次は出れるさ」

セレナ「でも私はXDにも出番無いんですよ!!」


第81話 見つかる切り札

プレラーティとカリオストロの襲撃から翌日、愚者の石捜索は再開されていた。

 

ガウ「ぎゃう!?」

 

愚者の石を探していたガウが尻尾から痛みを感じて声を上げた。

 

ガウ「きゃう~」

 

尻尾を見るとワタリガニがハサミで挟んでいた。

 

ガウ「がう~…」

 

響「あららら…蟹に挟まれちゃったんだ」

 

未来「今取ってあげるね」

 

響と未来に尻尾を挟んでいる蟹を取ってもらおうと見せて取ってもらった。

 

切歌「およ!およ…およ…」

 

別の場所にて切歌がタブレットからの反応を見て興奮する。

 

調「よし、切ちゃん。まずは落ち着い……」

 

興奮する切歌を調は諌めようとするが…。

 

切歌「およーーーーー!!」

 

興奮し過ぎて切歌はタブレットを投げ捨てた。

 

その勢いで調の顔に泥が着いた。

 

切歌「デェェーーーーーーーーース!!」

 

切歌の手には小さな石があった。

 

エルフナイン「あ、見せてくださーい!あわわわわ!?」

 

切歌が見つけた石を確認しようとしたエルフナインだが泥に足を取られて倒れて泥まみれになってしまった。

 

ガウ「ぎゃうーーーーーー!?」

 

同時にガウは鮫に尻尾を噛まれて声を上げた。

 

響「はぁ…こっちは見てらんないのと世話が焼けちゃう…」

 

二人の姿を見てそう言う響だった。

 

エルフナイン「間違いありません!これが賢者の石と対をなす僕たちの切り札、愚者の石です!」

 

「「「「「「おぉ…」」」」」」

 

愚者の石を見てエルフナインが言うと全員が声を上げる。

 

響「すっかり、愚者の石で定着しちゃったね…」

 

愚者の石で定着してしまい響は落ち込む。

 

 

 

愚者の石発見後、装者たちはシャワーで泥を落としていた。

 

因みにガウは尻尾を蟹に挟まれたり、鮫に噛まれたりしたために未来の付き添いで治療中である。

 

切歌「かぁー!五臓六腑に沁み渡るデース!」

 

発見者たる切歌は気持ち良さそうに言う。

 

調「流石石の発見者は言うことは違う」

 

切歌の言葉に調はそう言う。

 

響「そういえばエルフナインちゃんは?」

 

エルフナインがいないことを響は聞く。

 

クリス「真っ裸でマッハの烏の行水だ」

 

響の問いにクリスが答える。

 

エルフナインは愚者の石をギアに組み込むためにマッハで体を洗い、濡れた状態で組み込む作業に入っていた。

 

マリア「泥でまみれた奇跡を輝かせるために…」

 

翼「対抗手段…対消滅バリア。愚者の石の特性で賢者の石を無効化すれば…」

 

マリア「この手に勝機は握られる!」

 

そう話す翼とマリア。

 

友里「あ、クリスちゃん宛てに外務省経由で連絡が来てたわよ」

 

クリス「連絡?アタシに?」

 

友里「バルベルデのあの姉弟が面会を求めてるんだけど…」

 

シャワーを浴び終えて体を拭いていると友里が来てクリスにバルベルデの姉弟―ソーニャとステファンのヴィレーナ姉弟が面会を求めていることを伝えてきた。

 

クリス「…悪ぃ。それナシで頼む」

 

そう言ってクリスはバルベルデのことを思い出していた。

 

響「クリスちゃん…いいの?」

 

着替えて通路を歩きながら響はクリスにソーニャたちに会わないでいいのか聞いてきた。

 

クリス「過去は過去。選択の結果は覆らない」

 

翼「だからとて目を背け続けては今為すべき事すらおざなりになってしまうぞ」

 

クリス「ご忠節が痛み入るね」

 

翼の言葉にも耳を貸さなかった。

 

弦十郎「うむ。揃ってるようだな」

 

ガウ「がう~」

 

響「あれ?師匠にガウくん。どうしたんですか?藪から棒に」

 

声の方を見ると弦十郎とガウがいることを聞く。

 

弦十郎「全員、トレーニングルームに集合だ」

 

「「「「「「はぁ?」」」」」」

 

クリス「トレーニングって…おっさん!愚者の石が見つかった今今更が過ぎんぞ!」

 

トレーニングルームに集合するように言われてクリスは文句を言った。

 

弦十郎「これが映画だったらたかだか石ころ一つでハッピーエンドになるはずなかろう!

 

クリス「何だよそれ!?」

 

弦十郎「御託はひと暴れしてからだ!!」

 

 

 

?「やはりそうか。アレはゴジラザウルス…いや、チビだったか」

 

とあるビルの会議室にてギャオスやガドマ、そしてノイズ怪獣と戦っているゴジラの映像を見ていた老男性は言う。

 

「いかがなさいますか?会長」

 

秘書らしき女性が聞いてきた。

 

?「直ぐに訃堂と防衛省に連絡を入れてくれ。ゴジラを攻撃すればMOGERAやメーサー兵器製造及び整備、その他のノウハウは破棄するとな」

 

「分かりました」

 

?「あぁ、それとS.O.N.G.には別途の用件を伝えてくれないか?」

 

「なんでしょう?」

 

?「チビ…あ、いやいやゴジラに私が会いたがっているとね」

 

行こうとした秘書を呼び止めて男性はそう付け足した。

 

「はい、分かりました」

 

秘書は少し微笑みながら言うと会議室を出ていった。

 

?「まさかお前が生きていようとわな。チビ…」

 

そう言って老男性は椅子を動かして外を見ながら懐から1枚の古い白黒の写真を出した。

 

そこにはゴジラザウルスだった頃のガウと若かりし老男性の姿が写っていた。




切歌「謎の老男性ってだれデスか!?」

調「気になる…」

切歌「早く次がみたいデース!!」

調「では次回をお楽しみに」

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