空間に揺らめくようにして波打つと中から凍りついたムサシが周辺に付いた氷を砕きながら飛び出してきた。
ベロニカ「ワープ終了…船体に損害なし…って!?」
リュグロー「どうした?」
レーダーを見て驚いているベロニカを見てリュグローは聞くと艦橋の窓を指差していた。
リュグロー「冥王星!?どうなっている!!」
その先を見てリュグローは驚いて叫んだ。
何故かムサシは帝国軍の冥王星基地ではなく、冥王星近くの海域にワープアウトしてしまったのだ。
ユウコ「どうして!?」
エルフナイン「確かにワープ先は帝国軍の冥王星基地に設定したはずなのに!」
確かにワープゲートの先を確かに冥王星基地に設定したはずなのに何故か冥王星海域にワープアウトしてしまったかが分からないでいるユウコとエルフナイン。
ファンタス「リュグロー!前方に敵影!!」
スーノ「数は800万隻近くいるぞ!!」
『友好宇宙人 ファンタス星人』と『友好宇宙人 ルリア星人・スーノ』が敵襲を伝える。
2人からの報告で前方を見るとヴァルゼース級を始め、ベルバスト級、ギャラガス級、バルバスファ級に加え、円盤型の艦がおり、中央にはどの艦よりも巨大な船体で、五連装の砲身がある砲塔を搭載した宇宙戦艦がいた。
リュグロー「あれは!?」
ベロニカ「が、ガルバスター級超弩級宇宙戦艦!?」
巨大な船体で、五連装の砲身がある砲塔を搭載した宇宙戦艦『ガルバスター級超弩級宇宙戦艦』を見て驚く。
クリス「おい、あのバカでかい宇宙戦艦を知ってるのか!?」
リュグロー「知っているも何も、あれはガルバスター級超弩級宇宙戦艦!帝国軍全体の総旗艦であるのと同時にスペースの座乗艦だ!!」
聞かれたリュグローが答えるとクリスたちは戦慄した。
翼「なんだと!?」
マリア「敵の大将自らお出迎えなんてね」
スペースの座乗艦であるガルバスターが現れたと聞いて、スペース自らが防衛に出てきたと予測する。
スーノ「敵艦隊、発砲!!」
リュグロー「緊急回避!回避後、シュヴァルベ発艦!!」
ガルバスターの五連装500mm陽電子ビーム砲に閃光が瞬き、多数の赤い光線がムサシに向かい、ムサシは回避運動を行い避ける。
響「あ、あれ?」
緊急事態な状況に響は何かを探してキョロキョロしていた。
調「どうかしたんですか、響さん」
切歌「あ!またシリアス展開を壊すような物を…未来さんお手製のお弁当でも持ってきてたデスか!」
キョロキョロしている響に調と切歌が聞く。
響「いや、違うから。それがリルくんがいなくなってるんだけど…」
心外なことを言われながらも響はキョロキョロしていた理由、リルがいなくなったことを言う。
『は?』
響に言われて全員が空いた顎が閉まらなくなってしまった。
レジスタンスと響たちが何故か冥王星海域にワープアウトし、帝国軍主力艦隊と戦い始めた頃、とある場所にリルは倒れていた
リル「う…ん?ここは…」
目が覚めたリルは起き上がった。
リル(確かみんなと一緒にムサシでワープして…)
目が覚める前の出来事を思い出した。
確か弦十郎の指示で、ムサシに乗って響たちが合流した後、エルフナインとユウコがワープゲートのコントロールを奪い取ってワープした。
そのワープ途中で意識が跳んだことを思い出した。
リル(そうだ、響ママたちは!?)
今までのことを思い出してから響たちの気配を感じないことにリルは当たりを見回した。
その時だ。
?「ようやく目覚めたみたいだな」
声が聞こえて振り向くと右目を髪で隠したガウが立っていた。
リル(と、父…さん!?いや、違う!!)
一瞬、
リル「お前は…スペース!!!」
リルが叫ぶとスペースは笑っていた。
スペース「直にあるのは初めてだったな、兄者」
笑いながら親しみを込めるようにスペースは言う。
リル「なんでお前が!」
スペース「何でと言われてもな、ここは俺が率いる帝国の地球方面軍の大本営だが?」
リル「それじゃあ、ここに!」
スペースの言葉にリルがここが帝国軍の大本営・冥王星基地であると聞いて察した。
スペース「そうだ。ここに母上と妹はいる。だが、ただで返すわけにはいかんな」
リル「じゃあ、お前を倒してみんなと合流して助けるだけだ!」
スペースが言うとリルは構える。
スペース「そいつは無駄になるな」
リルの言葉を聞いてスペースは指を鳴らすと2人の間合いの中間地点に映像が映し出された。
ムサシがたった1隻で何百万はいる帝国軍艦隊相手に孤軍奮闘していた。
リル「みんな!!」
ムサシを見てリルは叫ぶ。
スペース「ここに兄者たちが攻めてくることはある程度は予測できた。それ故に兄者以外の者は邪魔だったんでな、ワープシステムに細工をして兄者のみがここに来るように仕向けておいた」
リル「なんだと!?」
ワープに細工がされ、リルだけ冥王星基地に来るように仕向けられたと聞いて驚きながらも睨み付けた。
スペース「そう睨むな。生まれは違えど同じ怪獣王の血を引き継ぐ者同士ではないか」
リル「それってどういう…」
その言葉にリルは唖然としているとスペースはエルザに話したことをリルにも語りだした。
リル「う、嘘だ…そんなデタラメ、誰が信じるか!!」
スペースがガウの細胞から生まれた分身体・息子のようなものだと聞いてリルは否定する。
スペース「信じるか信じないかは兄者の好きなように…だが、感じるんじゃないか?この俺から、父上と兄者たちと同じ怪獣王の血を!」
リル「うっ…」
スペースに言われてリルは図星を突かれた。
確かにスペースから亡き父であるガウと同じ力を感じていたのは事実だった。
リル「それでも、僕はお前のしていることを許しはしない!」
それでも父が、大好きな人が託してくれたモノを破壊しようとするスペースがガウと同じはずがないと頭で振り払いながら臨戦する。
スペース「そう来なくては!!」
臨戦したリルを見てスペースも戦闘態勢を取る。
「「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!」」
出生は違う怪獣王の申し子の2人がぶつかり合うのだった。