戦姫絶唱シンフォギア PROJECT G   作:ダラケー

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第739話 最終決戦・宇宙の王

スペースゴジラが響とミレニアムゴジラが上空から落とされる少し前のことだった。

 

響「リルくん、大丈夫?」

 

リル「かう!」

 

スペースに圧倒されていたリルに響が聞くと元気の良い返事をして返した。

 

スペース「くくく…ザウラーはともかく、ヴァロルドの奴を突破して来るとはな…流石はシンフォギアと言ったところか」

 

共謀してわざとレジスタンスとシンフォギアを引き込み、リルとサシができるようにワープシステムに細工をして、ヴァロルドの艦隊に残りを任せていた。

 

しかし響たちはヴァロルドを突破してここまで来たことにスペースは感心していた。

 

スペース「だが、神殺しと言われるシンフォギアでも俺を倒すことなど出来ると思っているのか?」

 

響「出来る!」

 

スペースの問いに響は即答で返事をした。

 

響「例え宇宙最強と言われてる相手でも、私たちが手を取り合えばこの拳と古代から続く遺伝子が打ち砕く!!」

 

スペース「手を取り合えば…か。くだらんな」

 

響の今までの経験を含めた言葉をスペースはそう一言言って一蹴した。

 

スペース「足を引っ張ることしか出来ん劣等種族が何をほざくかと思えば、とんだ戯言であったな…」

 

期待した言葉ではなかったのかスペースはガッカリして続けて言った。

 

スペース「何が手を取り合うだ。貴様ら劣等種族の地球人は平気で同族をも捨て駒にする。別種族ともなればなおさらな」

 

響「それは違う!」

 

スペース「違うものか。先の第二次降下作戦時、貴様ら地球人は共に戦おうと誓ったハズの地球怪獣と他国の軍を我が軍の降下部隊諸共消し飛ばそうとしたではないか。そんな劣等種族が手を取り合うなどと虚言も良いとこを吐けたものだな」

 

第二次降下作戦北米大陸制圧戦にて、米国は自軍だけでなく自国を守ろうと集結した他国の軍としがらみを乗り越えて手を取り合った地球怪獣軍団を巻き込んだ改良型反応兵器使用や今まで地球人類が引き起こした2度の大戦などを知るスペースは言う。

 

リル「そんなことない!」

 

スペース「ん?」

 

スペースの発言にリルは叫んだ。

 

リル「確かに地球人は…人間は矛盾ばかりなことをする。でも、中には本当に手を取り合おうとする人だっているんだ!ここにいる響ママや他の場所にいるみんながそうだ!!」

 

確かに地球人は矛盾ばかりだが、身近で響たちのような地球人を見てきたリルは言う。

 

スペース「甘いですな、兄者。地球人など我ら怪獣からすればちっぽけな存在!爪もなく、牙もなく、ずる賢くしか生きれない地球人など星の頂点に君臨するなど片腹痛いわ!!」

 

響「!?」

 

この言葉を聞いて響はスペースの姿とかつて地球人を抹殺しようとしたガウの姿と重なった。

 

かつてのガウは家族を地球人の兵器の実験に巻き込まれて殺された。

 

家族への復讐と同時にガウにとって、自分たちのように力があるわけでもない小さな存在である地球人が地球の頂点に君臨していることが許せなかった。

 

その言葉でスペースがガウの姿と重なっていた。

 

スペース「ここから少し、本気を出すとしようか!」

 

響「リルくん、一緒に行くよ!」

 

リル「かう!!」

 

スペースが構えて響とリルも構える。

 

スペース「ハアァァァッ!!」

 

先に動いたスペースは結晶槍を突き刺そうと放つ。

 

響「どりゃあぁぁぁぁぁぁッ!!」

 

放たれた結晶槍をタイミングよく掴んだ響はドリルナックルを繰り出した。

 

スペース「効かんわ!!」

 

ドリルナックルをスペースは回転している部分を素手で受け止めた。

 

リル「ガルガアァァァァァァッ!!」

 

スペースがドリルナックルを受け止めたのを見てリルが尻尾で殴り掛かる。

 

スペース「ハアァッ!!」

 

殴り掛かってきたのを見てスペースは響を持ち上げてリルにぶつけるとリル越しに2人を殴り飛ばした。

 

響「うわっ!!」

 

リル「がはっ!!」

 

殴り飛ばされた2人は壁に叩きつけられてしまった。

 

スペース「そら!!」

 

2人を壁に叩きつけて、スペースは周辺に槍型の結晶を造り上げると放った。

 

結晶は容赦なく2人を襲い掛かり、結晶の山が辺りに広がった。

 

スペース「所詮はこの程度か…」

 

結晶の山を見てスペースはそう言った瞬間、結晶が黄金に輝いたかと思いきや山が砕け、中からアマルガム形態となった響が飛び出してきた。

 

響「だとしてもぉ!!」

 

左腕の豪腕で響はスペースに殴り掛かる。

 

スペース「地球人の兵器で、俺を倒せると思うな!!」

 

豪腕ですらスペースは素手で受け止めた。

 

響「確かに私一人じゃ無理だよ!でも!!」

 

響が言うとスペースは右腕の豪腕が無いことに気づいた。

 

リル「2人合わせればぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

スペース「ぐおあぁぁっ!?」

 

響の後ろから右腕の豪腕を装備したリルが現れて、反応できなかったスペースを殴り飛ばした。

 

殴り飛ばされたスペースは壁に叩きつけられて瓦礫に覆い尽くされてしまった。

 

スペース「今のは効いたぞ。なるほど、少し評価を改めねばなるまい」

 

しかしすぐに瓦礫を吹き飛ばして、少し傷が付いたスペースは現れた。

 

スペース「ならばもう少し本気を出すとしようかぁ!!」

 

少し楽しくなったのかスペースは笑いながら叫ぶと息を大きく吸った。

 

スペース「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!」

 

雄叫びを上げるとスペースの姿が青みがかった光に輝きながら変わった。

 

ゴジラと酷似した外見を持ってはいるがゴジラに比べ青みがかった体色、頭部に生えた黄色い角、口元に生えた牙、両肩から背中にかけて水晶状の大きな結晶体が2つ生えており、背びれと尻尾の先端も結晶化している怪獣、スペースの本当の姿である『宇宙戦闘獣 スペースゴジラ』が雄たけびを上げる。

 

響「うわわわぁぁ!?」

 

スペースゴジラになったことで部屋が崩れて瓦礫に襲われてしまう。

 

スペースゴジラ「………」

 

完全にさっきまでいた部屋が完全に崩れたのをスペースゴジラは見つめる。

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」

 

その瞬間にミレニアムゴジラが瓦礫を吹き飛ばして現れて炎のように赤い色の放射火炎を放ったが、スペースゴジラは自身の前にバリア『フォトン・リアクティブ・シールド』を展開して放射火炎を跳ね返した。

 

ミレニアムゴジラ「!?」

 

跳ね返ってきた放射火炎をミレニアムゴジラは驚きながらも回避する。

 

スペースゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」

 

跳ね返した放射火炎を回避したミレニアムゴジラにスペースゴジラは口からビーム『コロナビーム』を発射する。

 

ミレニアムゴジラ「ゴギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」

 

スペースゴジラのコロナビームを喰らってミレニアムゴジラは吹き飛ばされ、地面に叩きつけられた。

 

響「リルくん!このぉ!!」

 

ミレニアムゴジラが地面に叩きつけられたのを見て響は豪腕でスペースゴジラに殴り掛かった。

 

スペースゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」

 

殴り掛かってきた響にスペースゴジラは先に結晶が付いた尾で打ち上げた。

 

響「うわあぁぁぁぁぁぁああぁぁあぁぁあぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

スペースゴジラの尾に打ち上げられるように殴り飛ばされる響。

 

ミレニアムゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!」

 

殴り飛ばされた響をキャッチしようとミレニアムゴジラは起き上がる。

 

スペースゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」

 

ミレニアムゴジラが起き上がったのをスペースゴジラは肩の結晶体から超重力波(反重力)『グラビ・トルネード』を放つ。

 

放たれたグラビ・トルネードがミレニアムゴジラに当たるとその体が浮かび上がった。

 

ミレニアムゴジラ「!?」

 

浮かび上がってミレニアムゴジラは体が思うように動けなくなってしまった。

 

スペースゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」

 

浮かび上がって動けなくなったミレニアムゴジラをスペースゴジラは遠隔操作するように地面に叩きつける。

 

ミレニアムゴジラ「ゴギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」

 

身動きが取れずに地面に叩きつけられてしまうミレニアムゴジラ。

 

スペースゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」

 

ミレニアムゴジラ「ゴギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!」

 

勢い良くスペースゴジラはミレニアムゴジラを投げ飛ばし、投げられたミレニアムゴジラはエルザたちがいる区域に落ちて部屋ギリギリの区画を押し潰した。

 

破壊された屋根から打ち上げられた響も落下した。

 

スペースゴジラ「手を取り合った力がその程度なのか?ガッカリさせないでくれ、兄者」

 

全く相手にならないミレニアムゴジラにスペースゴジラは言うと息を大きく吸った。

 

スペースゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!」

 

雄叫びを上げ、周囲一帯の瓦礫を吹き飛ばし、大地を砕き、宇宙の王を印象付けるのだった。

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