セレナ「そうはさせません!その出番は私のです!!」
奏「そっちかよ!?」
その日、響、切歌、調、マリアの4人はエルフナインのラボに来ていた。
響「これが…」
エルフナインから差し出されたギアを見て言う。
エルフナイン「はい。急ごしらえではありますが対消滅バリアシステムを組み込みました」
調「見た目に変化は無いけど…」
切歌「これで賢者の石も怖くないデス!」
マリア「ところで翼とクリスは?」
この場にいない翼とクリスのことを聞く。
エルフナイン「お二人には先に渡しておきました。お知り合いに会いに行くそうなので」
響「ふえ!?クリスちゃんたちも!?」
エルフナインから聞いて響は驚く。
切歌「どうかしたんデスか?」
響「実はガウくんも知り合いに会いに行ってるみたいなんだ。師匠と一緒に」
調「ガウくんの知り合いって?」
響「確か新堂さんって言う人だった気がする」
「「「新堂さん?」」」
エルフナイン「もしかして帝洋グループの新堂会長さんじゃないんですか?」
響「あ、そうそう!その新堂さん!」
「「「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」」」
響の言葉にマリアたちは驚いて声を上げるのだった。
訃堂「い、今…何と言った?」
込み上げでくる怒りを押さえながら訃堂は相手に問う。
?『言った通りだ。これ以上ゴジラへの攻撃をするなら帝洋グループは風鳴家の後ろ楯ならびにMOGERA、メーサー兵器郡の開発と整備、そのノウハウの全てを破棄させてもらうとな。もちろんMOGERAやメーサー兵器郡の使用権は我々帝洋グループにあるがな』
訃堂の相手はガウのことをチビと言っていたあの老男性だった。
訃堂「貴様、それでも元帝国軍人か!ゴジラこそ我が国を脅かす災厄なのだぞ!!」
?『悪いがそっちは軍の上層部にいたから知らんだろうが儂はあの日、ゴジラ…いや、あの島に暮らす友に助けられた。これくらいの恩返しはして当然と思っているんでな。分かったらお前の所の息子たちに伝えておけ』
老男性はそう言って訃堂との通信を切った。
訃堂「おのれ…新堂!!」
暗くなった通信端末を見て訃堂は相手―帝洋グループ会長『新堂 靖明』に怒りを露にして叫ぶのだった。
新堂「悪く思うなよ。訃堂さんや」
片や新堂はそう呟くように言う。
「新堂会長、お客様がお見えです」
そこへ秘書の女性が来て新堂に伝えた。
新堂「あぁ。ここに通しといてくれ」
「はい」
新堂に言われて秘書の女性は下がった。
弦十郎「しかし驚いたな。お前のことを知っている人がいるとわな」
ガウ「がう~」
帝洋グループ本社の受付け前にて弦十郎とガウはいた。
昨晩、帝洋グループ会長である新堂からガウに会いたいと連絡が来て流石にガウ一人では何かあったらいけないと弦十郎がついてきたのだ。
帝洋グループは日本を経済大国として復興させた世界屈指の大企業で医療品から自衛隊の武器まで取り扱っている。
噂では原子力潜水艦を保有していると言われている。
「お待たせしました。会長が部屋でお待ちです」
秘書の女性に2人は最上階の会長室に案内された。
「会長、お客様をお連れしました」
新堂「入ってくれ」
新堂に言われて秘書の女性はドアを開けた。
「どうぞ」
秘書の女性に言われて会長室に入る2人。
新堂「やあ、待っていたよ」
入ってきた2人を向かえる新堂。
弦十郎「お初にお目にかかります。私は…」
新堂「知っている。風鳴 訃堂の次男坊だったな」
弦十郎「おや…父を知っているのですか?」
新堂「ちょっとした腐れ縁があってな。まぁ、その話はまた今度だ。今は彼と話がしたい」
新堂はそう言ってガウの方を見た。
新堂「久しぶりだな。ラゴス島以来だな」
弦十郎「彼をご存知で?」
新堂「あぁ。私は元日本陸軍少佐でラゴス島守備隊隊長をしていた。彼とは70年前の恩義があるんだ」
ガウの頭を撫でながら新堂は言う。
ガウ「がうー♪」
対するガウは嫌がる素振りは見せるどころか新堂に撫でられて嬉しそうにしていた。
弦十郎「まさかガウとそのような縁があろうとわ」
新堂から写真を見せられつつ昔話を聞いて弦十郎は納得した。
新堂「まぁな。あの時は私もダメかと思ったがチビ…いやガウの家族が助けに来てくれたお陰でこうして私は帝洋グループを創設し、戦後の日本の経済復興を成すことが出来ている。一度ちゃんと礼をしたいと思っていた。ありがとう、助けてくれて」
ガウ「がう、がうがうー」
新堂に70年前のラゴス島攻防戦の時のお礼を言われてガウは慌ててしまった。
ガウはあの時はただ単に新堂たちが死んでしまうのが嫌で親や兄弟たちを呼んで助けてもらっただけだったからだ。
すると弦十郎の通信端末のアラームが鳴り出した。
弦十郎「どうした?…なに、錬金術師が!?分かった、直ぐに戻る!新堂会長、申し訳ありませんが…」
新堂「あぁ、構わない。この国を守ってくれ」
ガウ「がう!」
新堂に言われてガウは頷いた。
弦十郎「では失礼しました」
ガウ「がう」
新堂に一礼して弦十郎とは会長室を出ていった。
新堂(チビ…いやガウ、お前にはこれから厳しい道のりが待っているだろう…しかしシンフォギアやお前を信じる者と共に歩めばきっと乗り越えられよう…私はそう信じている)
誰もいなくなった会長室に新堂はそう思うのだった。
ミクラス「大変だよ二人とも!」
アギラ「どうしたの?」
ミクラス「私たちがこの聖なる翼に出るみたいだよ!!」
アギラ(なに、その遊☆戯☆王のカードみたいな名前!?)
ウインダム「いや、戦姫絶唱シンフォギアですよ」
ミクラス「あぁ、それそれ~」
アギラ「それでそれがどうかしたの?」
ミクラス「あ、だからそれに私たちが出るってネタを作者の部屋で見つけてきた!ほら!」
アギラ(いや、まず何で現実世界の作者の部屋に行けるの!?)
『戦姫絶唱シンフォギア AXZ PROJECT G 怪獣娘編』(ボツ)
アギラ・ウインダム((ってかこれボツ案じゃんッッッ!!))