その日、翼は愛車(いつも戦闘でぶっ壊す)のバイクに乗り高速道路を走っていた。
翼(今日も快調だな。そういえば、あの時もこんな感じだったな…)
バイクを走らせて、風を感じ翼は相棒が快調であると感じながらあることを思い出していた。
幼い頃、自分にバイクの楽しさを教えてくれたおじさんがいたことを。
翼(もう少し走るか…ん?)
もう少し走ろうと考えていると後ろから接近する数台の黒塗りのバイクと同じく黒塗りの車が1台、接近してきた。
3台のバイクが翼を前と左右を取り囲み、後ろを車が付けて取り囲んだ。
イカ怪人「ゲーッソゲソォー!ようやく見つけたぞ、風鳴 翼ぁ!」
車からイカの怪人が窓から屋根に登って叫ぶ。
翼「何奴だ!?」
イカデビル「俺は偉大なるショッカーの怪人、イカデビル様だゲソ!」
名を問われたイカ怪人、ショッカー怪人の1人『イカデビル』は名乗る。
翼「ショッカーのイカデビルだと!?私に何の用だ!」
イカデビル「別に貴様だけに用があるわけではない!貴様らシンフォギアを我々ショッカーに加えるためだゲソ!そして、我らショッカーが貴様らを使い、世界を征服するのだゲソ!!」
翼「なんだと!?」
イカデビルから目的、翼たちをショッカーの手先にし、世界を征服するためであると聞いて驚く。
翼「そんなことさせるか!」
バイクスーツのジッパーを開き、コンバーターギアを出そうとした。
イカデビル「させる!戦闘員!」
ショッカー戦闘員『イーッ!!』
コンバーターギアを出そうとした時、イカデビルが叫ぶとバイクに乗っていた運転手が服を脱ぎ捨てると目、鼻、口だけを出した黒い覆面をかぶった、全身黒一色の黒タイツに骨の入った姿の人物たち、『ショッカー戦闘員』たちが正体を現すとナイフを出すと投げる。
翼「くっ!?」
ナイフを投げられて、回避するために詠唱を一旦止めてナイフの直撃を避ける。
イカデビル「変身などさせるものかゲソ!やれゲソ!!」
ショッカー戦闘員『イーッ!!』
変身を妨害したイカデビルが叫ぶと、車の助手席や後部座席からマシンガンを持ったショッカー戦闘員たちが乗り出すと発砲する。
翼「おのれ!!」
できうる限りのジグザグ走法で何とか回避する。
イカデビル「なかなかのドラテクゲソ。だが、ここまでだゲソ!」
ショッカー戦闘員『イーッ!!』
囲まれた状況でマシンガンの弾を回避する翼のドラテクを見て、イカデビルは感心していたが再度叫ぶとマシンガンを持っていたショッカー戦闘員たちがマシンガンから手榴弾に持ち変えて、ピンを外して投げる。
翼「うわあぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
ショッカー戦闘員たちの攻撃で翼は吹き飛ばされ、愛車から投げ出される。
翼「あぐっ…」
投げ出された翼は地面に叩きつけられ、頭から血を流してイカデビルたちを見る。
イカデビル「ゲーッソゲソォ!このまま連れ帰るゲソ!!」
触手を伸ばして翼を捕らえようとする。
翼(か、体が…)
逃げようとする翼だが、ギアを纏っていない状態でのダメージ故に痛みで動けなかった。
イカデビルの触手が翼の体に触れかけた時だ。
?「そこまでだ、ショッカー!!」
覇気のある男の声がイカデビルたちの後ろから響く。
イカデビル「こ、この声は!?」
声に聞き覚えがあるのか、焦った声でイカデビルは後ろをみると白いをベースに、赤い色でRと書かれた文字の上に白い色で昆虫の顔を模したマークがあるバイクに乗った男性がいた。
イカデビル「き、貴様は本郷 猛!?」
男性ー『本郷 猛』を見て驚く。
翼(ほ、本郷…猛?どこかで聞いたような…)
本郷の名を聞いて翼は聞き覚えがあるのか思い出そうとする。
本郷「貴様らの企みはこの俺が許さん!!」
イカデビルたちを指さして言う。
イカデビル「ふ、ふざけるなゲソ!殺れ!!」
ショッカー戦闘員『イーッ!!』
イカデビルの指示で、ショッカー戦闘員たちが一斉に本郷に襲いかかる。
本郷「はっ!せいっ!」
ショッカー戦闘員『イ~………』
襲いかかってきたショッカー戦闘員たちを本郷はものともせずに殴ったり、蹴り飛ばして倒していく。
ショッカー戦闘員『イーッ!!』
接近戦では不利だとしてマシンガンを持ったショッカー戦闘員たちが本郷に発砲する。
本郷「!」
咄嗟に体を低くして本郷は弾丸を回避、再度立ち上がると腰にはさっきまで無かったベルトがあった。
本郷「ライダー……変身!トォッ!!!!」
独特のポーズを取ると跳躍した。
跳躍した本郷は次の瞬間、姿が変わった。
顔の色は若葉のような緑色で、クラッシャーは銀色、手袋とブーツも銀色、体にはシルバーのラインが2本入っている仮面の戦士へと変身した。
1号「仮面ライダー、1号!!」
本郷が変身した仮面の戦士こそ、イカデビルたちショッカーを壊滅させた正義の戦士であり、全ての仮面ライダーの原点にして頂点『仮面ライダー1号』である。
1号「トウッ!!」
ショッカー戦闘員『イ~………』
変身を終えた1号はさっきマシンガンで攻撃したショッカー戦闘員たちとの間合いを積めて殴り倒した。
イカデビル「お、おのれ~…」
戦闘員たちを全員倒され、自身のみとなったイカデビルは怖じ気づく。
1号「いくぞ、イカデビル!トォッ!!」
残されたイカデビルに1号は再び跳躍する。
1号「ライダー…キーック!!」
高く跳躍、落下の勢いを乗せて強烈な飛び蹴りを喰らわせる技『ライダーキック』がイカデビルの胸部に命中し、吹き飛ばした。
イカデビル「ぐ…あ…偉大なるショッカー…ばんざーい!!」
万歳をした直後、イカデビルは爆散したのだった。
1号「大丈夫か?」
イカデビルたちを倒した1号は翼に駆け寄る。
翼「あ、はい…ありがとうございます。助けていただいて」
1号「構わないさ。君のお父さんには少し世話になったからな。風鳴 翼くん」
翼「それはどういう…」
1号の言葉に翼は聞こうとしたが、1号は愛車『サイクロン号』にまたがった。
1号「すまないが直ぐに行かなくてはならない。ショッカーの残党は残っているからな。では、またな」
そう言って1号はサイクロン号を走らせて去ってしまった。
翼「………」
1号を見送る翼。
そんな中で、翼はあの日のことを思い出した。
幼い頃、父八紘に連れられて訪れたバイクのレーシング会場で初めてバイクに乗せてくれたおじさんがいたのだ。
せれこそが仮面ライダー1号こと本郷であることを。
翼「ありがとう、本郷 猛…」
去り行く
その後、少し遅れてS.O.N.G.のヘリが到着したのだった。