奏「今回は最後の方以外は本作通りだからな」
東京の遥か数千Mの地下…
?「グルルルル…リャアァァァァオォォォォォォォォォォォォォォン!!」
その地下には1体の龍が雄叫びを上げていた。
それの雄叫びは怒りを表しているようだった。
東京駅ではヴィレーナ姉弟に会いに行っていた。
ステファンの術後の経過も良く帰国して直ぐにリハビリが出来ることとソーニャがクリスの両親の意志を引き継いで家や家族を失った子供達を支援していることを伝えた。
だがクリスはソーニャの気持ちが分かっていたがあの時の爆破テロで両親が失った時のことが過ってしまっていたが突如現れたアルカ・ノイズとカリオストロとクリスと翼はギアを纏い戦っていた。
だが大量のアルカ・ノイズも伴って現れたカリオストロに苦戦していた。
クリス「ちょこまかと…っ!?」
ちょこまかと動いてクリスを翻弄したカリオストロは東京駅を背にしていた。
そのためクリスは攻撃出来なかった。
まだ中には逃げ遅れた人がいる可能性があるからだ。
カリオストロ「口調程悪い子じゃないのね」
クリス「な…」
カリオストロに言われてクリスは頬を赤くした。
カリオストロ「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
頬を赤くしたクリスにカリオストロは光線を発射した。
クリス「うわっ!?」
光線を喰らって吹き飛ばされるクリス。
カリオストロ「嫌いじゃないけど殺しちゃお♪」
クリスに止めを刺そうと接近するカリオストロ。
だがそこへ蛇腹の刃―マリアのアームドギアが飛んで来た。
カリオストロ「なっ!?」
後ろへ飛んで回避するカリオストロ。
響「大丈夫!?クリスちゃん!」
クリス「おせーんだよ、バカ」
文句を言いつつもクリスは笑っていた。
調「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
切歌「デエェェェェェェェェェェェェス!!」
更に現着して直ぐに調と切歌はα式・百輪廻と切・呪りeッTぉを繰り出してアルカ・ノイズを撃破する。
翼「すまない。月読、暁」
調「私たちもたまには!」
切歌「ここからが逆転劇デス!!」
マリア、響、切歌、調の4人が現着して6対1と形勢は逆転していた。
カリオストロ「そうね、逆転劇はここからよね!!」
不利な状況にも関わらずカリオストロは笑いながら言うとサンジェルマンが使っていた空間を切り取るタイプの大型アルカ・ノイズのジェムを出して響と切歌、翼と調の2ヶ所に投げた。
翼・調「「!?」」
ジェムが割れて翼と調の姿が消えた。
響「翼さ…」
切歌「しら…」
続けて響と切歌の姿も消えてしまった。
カリオストロ「紅刃シュルシャガナと翠刃イガリマの友情…プレラーティが身をもって教えてくれたの。気を付けるべきはこの二人って」
愚者の石探索施設でプレラーティが殺られたのを見ていたカリオストロは空間を切り取るタイプの大型アルカ・ノイズの特性を利用し、
クリス「そりゃあ、随分と…」
マリア「私たちもなめられたものね!」
少し怒りながらそれぞれのアームドギアを構える。
カリオストロ「うふ、さてゴジラが来る前に貴方たちを始末してあげる♪」
そう言ってカリオストロは光線を放つ。
跳躍したて回避する。
クリス「そう簡単に殺られるかよ!!」
着地と同時にボウガンをぶっぱなすがカリオストロは後ろへ飛んで回避する。
マリア「この距離でなら飛び道具は使えない!!」
クリスの放った矢と共に一気にカリオストロの懐に入り斬りかかるマリア。
カリオストロ「まさかの武道派ー!!」
だがカリオストロはエネルギーを自身の拳に纏わせて攻撃をかわすとマリアの腹部にアッパーを叩き込んだ。
マリア「うわあぁぁぁぁぁぁ!!」
アッパーを喰らいマリアは吹き飛ばされてしまった。
クリス「ま、マリア…ぐほっ!?」
吹き飛ばされたマリアを見て驚くクリスにカリオストロは一気に間合いを詰めてクリスの腹部にパンチを叩き込んで東京駅まで吹き飛ばした。
カリオストロ「がっつぽー!!」
右拳を突き上げて言うカリオストロ。
クリス「くっ…」
瓦礫を退かして体勢を立て直そうとしたクリスだが物音が聞こえてその方を見た。
クリス「まだこんな所に!?」
クリスが見たのは逃げ遅れたヴィレーナ姉弟だった。
ソーニャ「ステファンの…車椅子が…」
どうやらステファンの車椅子が瓦礫によって動けなくなってしまったようだ。
カリオストロ「ごめんね巻き込んじゃって。でも、すぐに始末してあげるから」
そう言いながら現れたカリオストロはクリスごとヴィレーナ姉弟を殺そうと両手にエネルギーを貯める。
クリス「そうはさせ…っ!」
2人を守ろうとクリスは立とうとするが殴られたダメージが大きく立てなかった。
カリオストロ「これで終わりよ!」
勝利を確信したカリオストロはにやける。
ステファン「う…うおおおおおおおおお!!」
クリスや姉の危機にステファンは車椅子から立ち上がると義足の方の足で近くの瓦礫をカリオストロに向かって蹴り飛ばした。
カリオストロ「なっ…やけのやんぱち!?」
予想外の攻撃にカリオストロは驚いて貯めていたエネルギーを四散させて飛んで来た瓦礫を弾く。
そこへクリスが攻撃してきた。
カリオストロ「ちっ!」
クリスの攻撃にカリオストロは外へ逃げた。
クリス「何のつもりだ!?」
ステファンの行動には流石のクリスも驚いていて問い詰めた。
ステファン「クリスがあの時助けてくれたから俺もクリスを助けられた!失くした脚は…過去はどうしたって変えられない!だけど、この瞬間は変えられる!きっと未来だって!姉ちゃんもクリスも変えられない過去に囚われてばかりだ!俺はこの足で踏みだした!姉ちゃんとクリスは!?」
ステファンに言われてソーニャとクリスは気付く。
自分たちは変えられない過去に囚われていただがそこから新たな1歩を踏み出せれば未来は変えられる…ステファンだって勇気を振り絞りカリオストロに一瞬だけだが攻撃を防ぎ、クリスに反撃出来る隙を作ったのだ。
それに気付いた2人はステファンの手に自身の手を置いていた。
クリス「これだけ発破かけられて…いつまでも足をすくませてるわけにいかねーじゃねーか!」
吹っ切れたクリスは笑って言うのだった。
マリア「うあっ!!」
その頃、マリアはカリオストロの連続パンチによる攻撃に苦戦した。
カリオストロ「これで…とどめよ…!?」
とどめを刺そうと迫るカリオストロだったがギリギリでクリスが駆けつけてカリオストロを後退させた。
マリア「遅い!でもいい顔してるから許す!」
クリス「さっきのアレ、この本番にぶつけられるか?」
マリア「いいわよ。そういうの嫌いじゃない!」
カリオストロ「何をごちゃごちゃと〜!!」
話しているクリスとマリアの向かってカリオストロはハート型の膜を作る。
カリオストロ「そーりゃあっ!!」
声が少しだけ男声になっていたが膜からもじ道理のハート型の光線を殴るように放った。
光線が2人の姿を包んでしまった。
カリオストロ「うふ…へ!?」
クリスとマリアを倒したかと思いきや爆煙が晴れるとそこにはイグナイトを纏ったクリスとマリアがいた。
カリオストロ「イグナイト!?ラピス・フィロソフィカスの影響を受けてどうして!?」
ラピスの輝きで強制解除されないイグナイトに驚くカリオストロ。
2人のマイクユニットの中心に輝いている光があった。
愚者の石でラピスの輝きは対消滅してイグナイトが解除されなかったのだ。
クリス「昨日までのシンフォギアだと思うなよ!!」
そう言うとカリオストロに向かっていく。
しかもクリスとマリア、それぞれの歌が重なりユニゾンしている。
カリオストロ(これってユニゾン!?ザババの刃だけじゃないの!?)
シュルシャガナとイガリマ以外にもユニゾンしてフォニックゲイン相乗的に上昇させるということにカリオストロは焦っていた。
クリスが言っていたアレとは弦十郎の特訓の時、シュルシャガナとイガリマのユニゾンを敵が封じてくるのを懸念して弦十郎がシュルシャガナとイガリマ以外でのユニゾンを可能にさせる特訓のことだった。
どんな組み合わせでもユニゾンできるようにギアの特性だけでなく互いに信じ合えるようにしたユニゾンー『絆のユニゾン』だ。
カリオストロ「ラピスの輝きを封じた上にユニゾン…こんなのサンジェルマン達にやらせるわけには!」
そう言うカリオストロだがクリスの銃撃、マリアの斬撃に形勢は完全に逆転していた。
カリオストロ「あーしの魅力は爆発寸前!!」
完全に男声になりながらカリオストロは飛翔した。
クリスとマリアも互いのギアを合体させて戦闘機のような機体『Change†heFuture』にするとカリオストロを追撃する。
激しくぶつかり合いながら空中戦を繰り広げる。
カリオストロ「サンジェルマンたちにこんなことさせるわけにはいかないのよーーーーーーーー!!」
エネルギーを纏ってクリスとマリアに突っ込んでいくカリオストロ。
マリア「まさか相打ち覚悟で!?」
クリス「そうはいくかよ!!」
クリスたちもエネルギーを纏ってカリオストロに突っ込んでいく。
両者が空中でぶつかり合う。
力は互角かカリオストロの方が上であるようだ。
ステファン「明日を越える!」
ソーニャ「力を!」
クリス・マリア「「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」」
カリオストロ「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ………………」
ソーニャとステファンの声援を聞いてクリスとマリアの力が上がりカリオストロの姿が爆発の光の中に消えていった。
マリア「やったようね」
クリス「あぁ」
着地したマリアとクリスは爆発を見届けて言う。
丁度そこに空間に閉じ込められていた響と切歌、翼と調が戻ってきた。
全てが終わったかに思われたその時だった。
町の至る所から水が勢い良く吹き出してきた。
翼「な、なんだ!?」
切歌「あっちこっちから水が吹き出してきたデース!!」
突然吹き出してきた水に驚く。
ゴジラ「ゴガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!?」
次の瞬間、激しい揺れが起きたかと思いきや地面からゴジラが吹き飛ばされるように現れ、地面に叩きつけられた。
響「ガウくん!?」
叩きつけられたゴジラに驚く。
ゴジラ「グルルルル……」
立ち上がったゴジラは自身の先にある地面を睨む。
?「リャアァァァァオォォォォォォォォォォォォォォン!!」
ゴジラが立ち上がって直ぐに地面から1体の龍のような姿をした怪獣が現れた。
ミズノエノリュウ「グルルルル…リャアァァァァオォォォォォォォォォォォォォォン!!」
尻尾のような部分には8本の龍の頭、本体と思われる首の額には宝石のようなのがある四足歩行の怪獣ー『地帝大怪獣 ミズノエノリュウ』は怒りの咆哮を上げていた。
ガイア「ミズノエノリュウ!?何で異世界に!?」
アグル「もしかしたら異世界のミズノエノリュウか?」
ガイア「じゃあ、その内根源的破滅招来体も…」
アグル「分からん。だが可能性はあるな…」