思い付いたんだからしょうがないじゃない。
FGOに錬金術士をぶち込んでみるテスト
その日は第四特異点を無事復元し、激化する戦闘に戦力の不足を補おうと話をしていた。
ドクターもダ・ヴィンチちゃんも賛成してくれたので、今まで特異点で集めてきた聖晶石の一部を使って新たなサーヴァントを召喚しようとなったわけだが。
「召喚に応じて参上した。
俺は錬金術士、サーヴァントキャスターだ。真名は…一先ず伏せさせてもらいたい。
私は正規の英雄ではないのでな。
まぁ、なんだ。その代わりと言ってはなんだが、キャスターらしくサポート役として扱き使ってくれていい。他にも既に何人かサーヴァントが居るようだからな」
金枠キャスター、キター(゚∀゚ 三 ゚∀゚)
出てきたのは魔術師然としたフード付きの赤いローブに特徴的なメタリックな腕と足を持った同い年位の西洋人風の男のサーヴァントだった。
しかしその風貌とは違い話し方はどっしりと落ち着いており、歳を重ねた様子が伺えた。
英霊は最盛期の姿で現界するというし、ともすれば彼もそのタイプなのだろう。既にアンデルセン先生で学習済みである。
そして何より目についたのが彼の四肢、最初は甲冑の一部かと思ったがどうやら機械の義手(義足)のようだ。
と言うことは
というか名乗らないとは何か理由があるのか?でも他のキャスター陣のような胡散臭さや人嫌いな様子もないし、何ならエミヤのもつ雰囲気に近い気もする。
あるいは、もしやただ恥ずかしいだけなのか?
「あまりジロジロ人を見るものではない。現代のキャスターなんてそんな珍しいものでもないだろう?」
そんな事をぐるぐると考えていたせいで返答が遅れてしまった。慌てて言葉を返してカルデアについてと自分についてとを軽く話す。
もし話を聞いて協力することに難色を示すようなら無理強いはしたくない。
主従契約とはいえ、協力に乗り気でない人は「座」というところに帰って貰えるようにシステム上なっているとドクターが言っていたからキャスターはどうかと聞こうとしたのだが。
「あぁ…そうか、マスターは一般人の出か。しかしまだ若いが場数は踏んでいるようだ。よい目をしている」
どうやら何か認められたらしい。
そしてそのまま協力してくれるらしい。
しかし、何となく疑問に思ったので、どうして分かるのかと尋ねたらキャスター曰く、身のこなしが場数を踏んだ者のそれだ、と言われたが自分ではよくわからなかったので適当に流しておくことにした。
誉められてるのだから悪いことではないだろう。
「だが何もかもを一人で背負い混むこともない。微力ながら手伝わせていただこう」
だから頼ってくれて構わないからな、と今度は落ち着いた声とは裏腹にウインクを添えて言うものだから、つい顔が赤くなってしまう。
くそぅ、これだからイケメンというやつは!!
「あらためてよろしく頼むよ、マスター」
顔の熱が冷めやらぬ内に握手を交わす。見ればキャスターは朗らかに笑っており、先程の行動は彼にとっては大した事ではなかったらしいことが見受けられる。
おのれ、キャスター。
真名は明かさないし落ち着いた人かと思えばお茶目な部分もある。
少し変わり者かも知れないが、取り敢えず新しく来たウチのキャスターはいい人のようだ。
オッス!オラチート能力系転生者こと錬金術士のキャスター!
肺炎でポックリ逝って死後の世界に旅だったと思ったら、気づいたら真っ白い部屋にいて流されるままに転生させられちゃった。はぁと。
転生にあたってなんか能力くれるって言うから、その場の勢いで『鋼の錬金術師』の『錬金術(と錬丹術)』が使えるようになりたいって言ったところ、『』に至らせられることになりました(^q^)
なんでもマナとオドの関係が世界レベルで違うから無理矢理理解させた方が早いとかなんとか。
その結果爆誕したのがこの俺こと『魔法使い(笑)』である。
第何魔法に当たるのかは自分ではよくわかっていないので、ホントになんちゃって魔法使いをやっている。
そんなことがあり、転生を終え無事に生まれたと思ったら魔術師として一人立ちをすると同時、能力が知られて封印指定を受け、魔法使いとして死ぬまで殆ど逃亡生活を送ることになったぜ、コンチクショー!!
ミス・ブルーとは対極の位置にあるとも言える錬金術は創造性に富んでいたので臨機応変な対応が求められる逃亡生活では大変役立ったが、大事なものが削ぎとられて逝った気がする。
具体的に言うと、知り合いは追っ手の教会のやつらと協会のエージェント。宝石ジジイにミス・ブルーと
いやまぁ協会の方はまだ工房とか置いてたし臨時講師したりと比較的平和な関係ではあったのだけども、教会はマジで許せない。というかもう唯一教が許せない(暴論)。
で、戦場なり平和な街なりを彷徨いて科学と魔術について調べるという宛どもない生活を続けていたら、いつの間にやら死んでいたらしい。
対人地雷でも踏んだのかもしれない。(他人事)
なんで二度目の生を終えたらしいとわかったかと言うと、突然よくわからない研究所に呼び出されたからである。
しかも霊体の状態で!
あわや拉致かネクロマンサーか。野郎にスカー式全力生体破壊攻撃でもお見舞いしてやろうかと考えていたのだが、
目の前に突然現れた女の子を見て確信したね。
あ、この子藤丸立華ちゃんや!と。
無駄にベルトの多いカルデアの制服に赤みがかった茶髪、そして高校のクラスに居たら影でクラスの男子からの人気一位になれるだろうその容姿!
とまぁ、そんな直感的な確信を改めて正確に確認したところで自分が英霊として召喚されている状況を理解した俺は
媚 を 売 る こ と に し た !
これから人理を守るために長い付き合いになるのだから、いい印象を持たれておこうと。あわよくば好き勝手に錬金しても怒られない程度の信頼を得ておこうと!
そう考えたわけである。
その為に出きる限り人当たりの良さそうな口上を述べて流れるようにサクッと契約した。
まぁ元々世界存亡の危機とか言われたら俺も手伝うのだって吝かではないからね。君も大変だろうから頼ってくれたまえ、と。
まぁ、名前は言ってないんですがね。(ゲス顔)
魔術の世界に生きてきて契約の場で名前を言うというのは危険でしかないからね。仕方ないね。
現在は、
「まだ若いが場数は踏んでいるようだキリッ」
とか、君は出きる奴だなというヨイショを織り混ぜて適当に理由ははぐらかして、時に冗談を交えながら話をして少しずつ距離を縮めつつ、カルデアの中を案内され終えて部屋を与えられたところである。
よろしくと握手も交わしたし、それなりに信頼はされたことだろう。一先ずはよいスタートを切れた筈だ。
…まぁ、立華ちゃんは少し赤くなっていたのでもしかすると恥ずかしい奴だと思われたのかも知れんが些細なことだ!
ウインクはやり過ぎたかもしれない。
さて、一息つく前にざっと部屋の状態を確認しよう。
それなりの大きさの部屋に、
まるで収容所のような簡素な作りに、家具など備え付けのベッドに机のみという。
あぁ、なんて。なんて
無機質な壁が不安を煽る!快適な環境を求めよと心が騒ぐ!
よろしい!ならば錬金だ!!
これは好き勝手に改造してもよいというマスターからの無言の肯定ととってもよいのだろうか!
否!よいのだとも!!
錬金術が人の欲求から生まれた物であることを見せるときが来たようだ!
いわゆる、「他人の金で焼き肉が食いたい」欲求を!
先ずは機械の解析から入ろうか。
さて、それでは科学の時間と参ろう!!
その後テンションの上がった俺は、食堂に行こうと、晩餐の誘いに来たマスターに声をかけられるまでの二時間ほど部屋の工房化に勤しんでいたことをここに記す。
若干
うん、普通だな、と。
もしプロローグ的な部分として使うならわりとありじゃないかな、と。
錬金術使ってないけどな!!
鋼の錬金術師の『真理』と型月の『』って似てるなーとか思っていたら書きあげていた。
きっとこの後、抑止のエミヤやプロフェッサー・カリスマと顔馴染みで一悶着あったり、パラケルススと張り合って騒動起こしたりする。
あとはジャック達ちびっ子に玩具を作ってあげたりするほのぼのとかあると思う。
続きは無いです。だって短編だもの。