空母「信濃」へ捧ぐ   作:高津信暁

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 あの…先に言っておきます。

 筆者は艦これの経験が浅いです。前から知ってはいたんですが、グッズや2次創作、mmdばかりで、本家のゲーム自体はまだ未経験、アニメもロクに見ていません。
 ですのでこの物語は、周囲の艦これゲーム強者の皆様の経験談と、wikiやらまとめサイト、種々のプレイ動画などを参考に、膨大な資料と悪戦苦闘しながら書いています。途中の主人公のモノローグも、だいたい経験談を基にしています。
 だから、「なんだその意味不明なの!!」と言うご指摘は、遠慮なくお願いします。

 そして、この文章と先のプロローグは2017年の6月に構想でザッと書かれたものを基にした文章です。いろいろ改稿はしましたが、まだ反映できてない環境もあるので、ご指摘などバシバシお願いします。
 空母「信濃」のスペックデータは、史実と他空母との比較で、3日間ほどかけて作り上げました。かなりピーキーな性能になってるなぁ、と思っていただければ幸いです。


 それでは、どうぞ。


2周目、11月19日

 …うん、まぁ、これで俺の大体の紹介はおしまい。おしまいったらおしまい。

 ―――さっきの結末とか聞くな。俺は紹介式を終えた、それだけの事実で十分だろ。べ、別にシカトされたりとかしてないからな!?お、俺痛い子扱いされたりしてねーし!?…ほ、ほんとだよ?ボク、ウソ、ツカナイ。

 

 コホン。いったんそれは置いといて、だ。俺は今から、信濃(おれ)2()()()を開始しようと思う。当然油断もしないし、隙も見せないようにはする。1周目である程度の感覚はつかんでるとはいえ、2周目が俺にどう転ぶかはまーったく分からんからな。

 …さて。まずひとつ、もしお前らがこの世界(鎮守府)に来た時のために言っておこう。

 

 

 

 ―――鎮守府は広し、これ即ち世界(てーとく)の常識也と。

 

 

 

 やー、我ながらクソ間抜けな話、俺、鎮守府って普通の公立高校くらいの広さかなー、なんて思ってたんだわ。なっはっは、いやはやおおまぬけ。そんな話あるわけねぇじゃん。艦娘が日常を過ごす、今の時代の鎮守府ですら広いのに、それこそマジのWW2の時にそんなの造ったら、世界から大バカ呼ばわりされるわんなもん。

 

 U☆S☆A『HAHAHA!!ジャポンはオモチャの戦艦でUSA(ボクら)と戦うつもりだったのか!!』

 英国紳士『ボクらはなんで、こんな間抜けな国と、最初に同盟を結んだんだろうね?』

 鬱総統閣下(ハイル・ヒットラー)『やべぇ、同盟組む相手ミスった…あぁ、ナチスは終わりだ、潔く死のう』

 ムッツリ戦士(イッタァリアァ)『まさか僕以上に馬鹿な国があったとは!!うん、降伏だ!!』

 

 とまぁこんな感じか。つまるところ、狭い鎮守府なんぞ造ったら、各国がこぞって、輝かしき日本海軍のことをバカにするだろうよ。そして戦争はより泥沼と化してゆき…―――あれ?…今、戦争終わった?もしかして、これこそが、真の「平和的解決手段」という理想だったのか?あの戦争は、日本がどうしようもなくバカだったから起こったのは周知の事実、でももし、日本が途轍もないほどの大バカだったら、逆に今以上に平和的に戦争が終結したってことなのか…?

 

 

 閑・話・休・題。

 ―――すまん。お前らをこんなバカな独り言に付き合わせて悪かった。ムカっときただろ、「話はよ進めろや」って思っただろ?こんな文評価0か1じゃーって思ったろ?すまん、許してくれ。でも、聞いてくれ。弁解をさせてくれ。こっちにも事情があるんだ。独り言でも言わない限り落ち着けない、やむにやまれぬ事情があるんだ…。

 …だって、()()()()()()()()()()()()()()()()よぉ…。

 さみしい。

 

 まぁ…正直なところ、これは俺への当然の報いって、考える奴もいるはずだ。つぅか絶対いるだろ。そりゃそうだろ。

 それはまあ確かに、そうでしょう。俺は(前世)まで、誇り高きNEET様でありました。ゲーム大好き人間で、よくある典型的ヲタクで、世間一般が(おとし)める「自堕落人間」でありました!親不孝を極め、社会への寄生度を極め、艦これのプレイ時間をも極め…蔑まれ、侮られ、罵られ、しかしそんな仕打ちに慣れてしまった、麗しき人類の屑でありました!!

 ええ、そうでありましたとも!!!今更否定もしませんよ!!悪かったな親父ぃ!!

 

 しかも俺は、NEETにとって垂涎の、いや、たとえNEETでなくとも、アニメマンガラノベ、そういったものに造詣のある者ならば等しく全員!!憧れてしまうだろう夢のイベント、「神様転生」を受けた幸運人間(ラッキーガイ)となってしまった!それも飛んだ世界が、かなりキャラ人気の高いことで有名な「艦これ」の世界で!!俺はかなり唐突に、可愛い艦娘たちと自由(笑)に戯れられる立場に立ってしまったわけだ…そりゃあもうすさまじいヘイトを集めるだろうよ!!

 RPGにおける壁役の如く、攻撃を一身に受け、あるいはどこぞの誠君の如く、動画に登場するたびに死ね死ねコールが来てもおかしくはない!!…いや、やっぱ来るな。俺の豆腐メンタルは、死ね死ねコールに耐える自信がないと言ってる。せめてニートニートコールにしてくれ。ニート!ヾ( ̄^ ̄ゞ)( 尸ー ̄)尸_ニート!

 

 っと、そんな話はどうでもいい!!(完全に自業自得)

 結局のところだ…ここまでの仕打ちに、俺は、ひとつ言いたいことがある!!お前らにと、俺をこんな境遇にしやがったクソジジイに!!

 

 

 

 

 

 俺は!!

 ()()()()()()()()N()E()E()T()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()ッッッ!!!!!

 

 ということでジジイのミスその⑥。

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()0()()()()()

 

 

 

 

 

 ―――さて。

 …これがどういうことか、俺が今から実演をもって見せてあげよう。その身に刻め、これが究極の()()()()()。グロ注意だ―――ハンカチの用意はいいか?

 ンン゛ッ。あーあー、あーあーあー、てむてら●るちょむちょめぷ!…よし、いける。

 

 

 

 

 

 …実際、鎮守府はクソ広い、と俺は言ったが、だからこそ「隅まで手入れが行き届いていない」のだ、と言い張るのは、見当違いも甚だしいのである。否定的に見過ぎだ。俺が配属されたこの鎮守府は、ひいき目を抜いても凄まじく綺麗な場所だ。

 

 大正を思わせる小粋(ハイカラ)な煉瓦造りの庁舎。角に至るまで美しい花で飾られた花壇。並木道は秋の色を吸って木枯らしに揺られ、ちらちらと垣間見える海の向こうは、やけに真っ直ぐな地平線と灰色にくすんだ空によく映える。そして何より。前で言う(俺の前世での)アイドルの数億倍はかわいい艦娘たちがいるならば、ここを「美しい」と表現せずにいられるだろうか。いやいられないはずだ。やー、美少女ってのはどこにいても目の保養ですよね。もはや目だけでhshsしちゃいますよねー。やだキモイ俺。

 

 「…ああ、変わらん」

 

 しかし忘れてはならない。俺は某スバル君以上の、リアリティ溢るる()()()()が出来る艦娘なのである。忘れてはならない。これは1周目ではなく、2()()()なのだ。敢えて付け加えるとするならば、ここは()()()()()()なのだ。当然、1回目よりも驚きは少ない。というかむしろ、驚きすらしていないかも、しれない。

 

 ―――もし俺が驚くとするならば、それは1()()()()1()1()()1()9()()()()()()()()()()()()()ことに対してくらいだが…。

 

 「少し寒いな…」

 

 日向と日陰の境界線を失った、静かな並木道をしばらく真っ直ぐ歩き、角を曲がる。

 開けた先に見えたのは大きな空間。

 見た限り、ここはグラウンドのようだ。普段ならば、努力家な艦娘たちが走り込みやら筋トレやら、ぱっぱほわほわやってるやってる。それこそエネルギッシュにふぁいおーふぁいおーって感じで、うーんとか言いつつもピャッとやってて。…擬音最高に意味不明だな。水金地火木どってんかいってレベルで意味不明だわ。あらやだ、Wordで赤線出ちゃいましてよ?

 

 そこには不思議と誰もいないのも、前回と同じ。

 そりゃ、変な奴が紹介された後に、走ろう!ってなる子はいないでしょ。それも男の艦娘、っつー超矛盾した奴が出て来たー、なんて、もう井戸端会議一直線コースですよね。女の子たるもの、コミュニケーションって大事だもんね。―――そう信じたい。むしろここまで条件が揃って、「相手にされない」ってのは俺真面目にやばい。何がやばいって色々やばい。

 

 ―――っと。…お、ふらふら歩いてるといいこともあるもんだな、大当たりだ。

 

 「………………」

 

 俺の真正面、花壇の傍にしゃがみ込んで、一心不乱に花を眺めているのは、ドイツから来た潜水艦、U-511(ゆーちゃん)その艦娘(ひと)だろう。かわいい。ただひたすらにかわいい。芸術作品のような美しさと、守ってあげたくなるような儚さが、奇跡のハーモニーを描いて両立されているッ!…まさにかわいさの権化とも呼べる艦娘だ。…15冬イベで初登場したときから、グラフィックにやられて春イベで掘りまくったんだよなぁ…。

 あ、今となってはいい思い出です。…E5でRomaが落ちた??E6でグラ子が落ちた??大嘘つくなよ、そんなわけないだろ(目をそらす)。E6のS勝利とか無理だろあんなん。E2ですら普通にきつかったのに。( OwO)フジャケルナ!!

 

 …すまん、また話がそれたな。

 さて、考えてみよう。俺の目の前には4つの条件がある。まず公園がある、「俺的推し艦娘」とも呼べる破格的かわいさたるゆーちゃんがいる、花壇を眺めてる、幸いにもこっちに気づいてない、と来れば。

 

 

 

 そーだ見つめるんだ!!()()()()()()()()()()()()()よ!!何せ俺らにゃ、話しかける勇気なんざねぇからな!!大人しく見守る程度しか出来ねぇんだよ!!なーっはっはっ、あはははははははははははははは…―――はぁ…。

 

 自分で言ってて悲しくなってきた。相変わらずニートって難儀な生き物よねぇ。

 

 ―――うん、でも………まぁ。ちょっと…。

 いや、思うところはあるのよ?正直まだ話しかけんの怖いし。綺麗なバラには棘がある、って、ほんとよく言ったもんだよな。かわいい顔してねぇ…とか、ババ臭いこと思っていたりもする。―――でもさ。それでもだよ?

 

 

 あんなかわいい子………話しかけて、みたかったりは…するよね…?

 

 

 だってよ?

 世界変わって?(ルックス)変わって?ついでに言えば2周目で?この状況をお膳立てしてもらって?かわいい女の子が目の前にいて?

 ―――()()()()()()()()()()()()()()()()()…なんて結論。男としてどうよ?

 いーや男としてうんぬんかんぬんは、最悪この際どうでもいい。

 

 ()()()()()()、あるいは()()()()()()()()()()…どう思う。

 

 

 

 

 

 ―――そう、結論はひとつ。ゆかねばならぬは世の定め。

 

 

 

 

 

 ということで、善は急げだ!!よし、早速話しかけよう!

 ゆぅぅぅうちゃあぁぁぁぁぁん!!(小声)

 

 

 

 

 「………………」

 「―――。……。………。…あ、あー…………」

 「………………(じー)」

 「…あの…えぇと…」

 「………………(じー)」

 「…あ」

 「………………(じー)」

 「………………」

 「………………(じー)」

 

 

 

 

 

 ―――は、話しかけれねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!

 

 

 

 

 

 ほらこんなもん!!幼女相手にすら、圧倒的コミュ力の低さを発揮するのが俺ですよ!!さっきの会話見たでしょ!?(じー)って振らないと、どっちがどっちなのかまったくわからん!!この習性ばっかりは、世界を移ったところで変わりゃしないね!!泣きたい。

 ―――そう。悲しきかな、我らNEETは掲示板の上ではオラオラ系でも、ひとたび現実に戻ると、途端に小心者へとクラスチェンジしてしまう、まさに二重人格(ジキルとハイド)な生き物なのだ。客観的に見るとわけわからんね。

 

 でも、しょうがないじゃん。人を疑うことに長けた俺たちは、どんなにかわいくて性格のいい子でも、まず本性を疑ってかかるのが性なんだから。ひとたびかわいいキャラが出ると、すぐにスレ立ててあーだこーだ言いまくるのが俺らのジョブなんだから。

 そもそも、あんないたいけな幼女に話しかけるとか、前の世界なら確実に案件だし。

 

 

 

 ―――でも、この世界にそんな案件取り扱うポリスメンはいない!俺艦娘だし!

 サツいないと途端に勢いづく、まさに外道!!それがO・RE☆

 

 「あー…すまない」

 

 一言!そう、この一言で、俺の世界は変わるんだ!いよっしゃこれでい―――。

 

 

 

 

 

 「ひっ!?…あ、あの…!な、なにか………なにか…!?」

 

 

 

 

 

 ―――。

 ―――………ほら、こんなもん…。

 

 

 

 

 

 「い、いや…別に…」

 「ひっ…!」

 

 

 

 

 ゆーちゃんは、怯えながら、俺から、捕食者を前にした小動物の如く、離れてゆく。

 それはもう、ものすごい…スピードで…。

 

 ―――逃げられたし。

 ―――………逃げられたし。

 ―――………………。

 ………………。

 ………泣いて、いい?

 …。

 

 

 いやー…好感度0スタートは厳しいよ…主に、俺のメンタル的に。

 えぇはい。これが現実ですよ。世界変わったとこで変わりゃしないもの、あるよ。

 

 ―――うん、()()()()()()()()()()()()()っていう、NEETの特性。

 ここで発揮しちゃいますか…それここで必要ですか…っ!?

 

 いや、俺だって確かに、前はチビデブのクソッタレだったさ。学校行きゃいじめられるし、女の子からは「半径7キロ以内に入ってくんな」とか言われたし、小学生からは横通るだけで「うわー!でぶー!」って叫ばれたこともあったよ。純粋な俺は傷ついたさ…。

 

 ―――しかし、その一方で、それをどこか諦観をもって見る俺もまた、同時にいた…!!ネット世界で無駄知識ばっかつけるおかげで、変な言葉を山のように覚え!!知ったかぶっこいて世の中を見る目は、徐々に批判的に傾き!!あげく諦め悟り絶望し引き籠り!!結果、俺は3次元(リアル)に体を置きながらも、2次元(ファンタジー)にどっぷり浸ることが出来るようになった!!そう、俺には次元の壁(ディメンション・ウォール)を超えることへの抵抗なんてもの、一切合切消え失せ、存在しない!!

 俺はまさに3次元の男(リアリスト)にして2次元の住人(ファンタジスタ)!!!

 

 で!!そんなニートこじらせたチビデブの俺が、こっちの世界に転生してきて。鏡見て、信濃(おれ)実は割とイケメンの部類に入るんじゃないか、とか思いだして!!これなら女の子とまともに会話できるなー、ふんふーん、らんららーん♪新一の嫁はらぁぁぁぁん♪とか思ってた矢先!!!

 

 

 

 

 

 まさかの()()ですよ。持ち上げて叩き落とすにも程がある。

 

 

 

 

 

 「―――はぁ。…庁舎に行くとしよう…」

 

 おかげでモチベーションが下がりに下がる。なんて日だッ!

 唾が不味い。景色に塗られかかっていた色が消えていく。胡散臭く見えてくる。もはや、転生スタート時に抱いていた希望は、1周目のうちに駆逐されていた。…なんせ、これ1周目も同じことやってたんだぜ…??あん時無邪気にも「ゆーちゃーんだぁー!!」って話しかけたらマジで憲兵呼ばれたからな。説教されたし。あれで俺の希望は殺された。俺の心は硝子なのに、なんて娘だよ…。

 ―――あらま、そう考えれば警察いるじゃない。うわー…艦娘逮捕する憲兵って、どこの世紀末だそれ…俺の立場ェ…。

 

 やる気が起きない体を引きずり、俺は庁舎へ向かう道へと歩みを進める。あー眠い。超眠い。でも眠れない。理由は3つ。まず風がさみぃ。次にこの状況でそれをする胆力がない。ほんでラスト。待ち受けるは最高におもんないイベント。

 提督との()()()()ッッッッッ!!!!

 

 もうね、「やだ、男と男のランデヴー?」だとかそんなこと思う余裕もないわ。やることはむしろ悪の組織がよくやる検査に近い。1周目んときに、よくわからん機械とかダーっと通されたりとかしたしな。正直拷問だろアレ。心理的に嫌すぎる。

 

 ―――ただまあ、無限ループ中の俺としては、ここでバックレるっていう選択肢が正解ってことも、大いにあり得るんだわ。なんせ運営側(クソジジイ)からのヒントがない以上、どの選択が正しいエンドにたどり着くためのキーなのかが全く分からんからな。しかもキーとなる行動がある範囲が、今日、11月19日から11月29日までの10日間全部ってんだからもう驚きしかないよね。ほんとクソゲーにも程があるよね。プレイヤーが「こんなん無理やろ!」ってぶん投げるやつだよね。

 

 

 …真面目に言うなら、実際に、ここであえて間違った行動をとるメリットは、ある。

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()からだ。

 

 

 パッと説明すると、23日にすごい大きくルートを外れる行動(例えば庁舎を意図的に壊したり、提督(あの野郎)を殺したりするなど)をとったら、その次の日は24日なのか、それとも強制的に19日に戻されるのかがわかる、ってこと。

 これはまー結構な賭けだな。賭けに勝てば1日を永遠に繰り返して正確なルートを導き出せるが、負ければそこから先は地獄の日々だ。「人殺しの艦娘」のレッテルを背負い、即刻廃棄処分だろう。しかも永遠ループ系ギャルゲーによくある「記憶はないけど想いは残る」的パターンだったら、俺は「なんか知らんけど嫌いな奴」ってなって、艦娘たちと一生仲良く出来なくなっちゃうし。それは無理。

 

 

 …うん、こういうときは、まずは1周目の行動を振り返るが吉だ。それも出来る限り詳しく。まー、普通なら記憶はだんだん薄れていくはずなんだが、幸いなことに、()()()()()()()()()()()だけは、データをそのまま引き継ぐらしい。

 ―――ジジイ…要するに、これを活用しろってことね…少なくとも1周失敗しないとわからんっていう分かりづらいヒントどーも…。

 

 

 1周目の時は、えー、何々??『特に考えることなく普通に』向かったのか。なんてこったい、一番おもんない結論じゃないか。1周目の俺マジで馬鹿をこじらせてたのか。

 今俺にとれるのは…うーむ、振れ幅が大きすぎてわからん。遅らせる、もいいし、無視する、もいいし…キチガイじみた行動をとりながら侵入するもアリだな…ヤンキーみたいに振る舞ってもいいし…おいおいおいマジでクソゲーじゃねぇか。

 

 

 ―――んん??あれ、なんだか、強烈な違和感が………あるぇー??

 

 

 まぁいいや、とにかく今大事なことは、何であろうと1()()()()()()()()()()()ことだ。どーせ攻略サイトもないし、自分の行動が攻略の道標になるんだ、ってポジティブに考えよう。うん。そうしようじゃないか。

 

 とりあえず、30分ぐらい庁舎登場を遅らせてみよう。バックレるのは、ループに慣れた3周目以降でいい。遅刻くらいなら別にあの野郎(ていとく)も悪くは言うまい。ただ嫌がらせぐらいはしてもいいよな。俺の本来いるべき場所をとった奴なんだしあいつ。ジジイはいつか絶対殺す。

 

 ―――さて、そうと決まったらブラブラでもするかね。少し肌寒いけど、まーダイジョブだろ。

 ほんじゃま、行ってきまぁ~す。

 

 

 

 

 

☆★☆★☆

 

 

 

 

 

 ―――ってて…暴力は反対じゃあ…。

 

 

 …きっかり30分、集合時刻に遅刻していった俺は文字通りに殴られた。艦娘に。長門さんに。…もうこの時点で泣きたいし、何よりクソ痛かった。唸る轟音、「衝撃のォ、ファーストブリットォォォォォ!!!」って感じ。頬をえぐって来る感じ。ヒートパイルか。

 しかも長門さん、一言目が「おい新参、提督のお手を煩わせるな!!」って。俺も言われたかったよその言葉。というか俺が言われるはずだったよその言葉。なんだろうね、殴られた頬よりも心が痛い。そして提督(クソ野郎)、ニヤニヤしてんじゃねぇぞブッ殺。

 

 

 …まぁでも収穫。この長門さんの行動は1()()()()()()()()()。この選択は、重要なタイミングだと考えて差し支えはないだろう。1ポイント目発見…とみていいのかな、うん。先が長いのだけは本当に鬱になるけど。一日たりとも気が抜けないのよ…。

 

 

 その後は何も変わらず、1周目と同じように検査を受けさせられた。あれ何とかならんもんかね…CTスキャンみたいなの3つぐらい通されたし、スペックデータの確認されたし、途中麻酔かけられて眠らされたし…うん、何されたのかは知らない。知りたくもない。

 

 あ、そういや俺のスペックデータ、クソ野郎が見せてくれたな。一応何かの役に立つと思ってメモっといたけど…。

 

 

 

 

 

耐久:75

装甲:92

回避:52

火力:82

対空:72

索敵:75

運:0 / 20

搭載:47

スロット:4(18,18,6,5)

速力:低速(約27ノット)

射程:中

燃料:95

弾薬:80

燃料+弾薬:175

装甲空母

 

 

 

 

 

 一言―――「何 だ こ の 穀 潰 し 空 母」。

 

 

 

 

 

 要するに「()()()()()()()()()()()()()()」にしようとした史実を反映してるんだろうけど…これは酷い。搭載47ってなんだそりゃ。何にも乗らんぞこれ。空母じゃねぇ。そのくせスロットが3じゃなくて4とか、1スロですら18って、最早これイジメの領域だろ…バカじゃないのか…??デカイから燃料だけは食うし…。

 加えて、割と最高峰の装甲92に対して、耐久は何故か75っていう微妙さに、対空索敵も特筆すべきところもなく。極め付けが運の欄に燦然と輝く「0」!!史実反映してるんだろうけど、大鳳ちゃんより低い初期運、しかも上げたところで翔鶴姉様改の初期運と変わらないという…。

 しかして、この火力82っていうのには惹かれるものがあるな。これがまぁ、装甲92と並ぶ長所か。元戦艦の面目というわけだが…いわゆる「殴ったほうが早い空母」って、いい意味でイかれてやがる。こういう類の艦、俺は好きだ。「ロマン砲」は最高の名誉職だからな。ステラァァァァ出来るんなら本望よ…。

 ただ、俺が効率厨提督なら、これを運用する気は一切ねぇな…余程愛着がない限り…。

 

 持ってきてた装備も12.7cm連装高角砲を3スロに、あとは烈風と流星………マテ。

 ―――レップウト、リュウセイダト??嘘だろ??おいおいおい、結構豪華じゃねぇか…。

 流用してバンバン使えるじゃん。ほっぽちゃん大喜びじゃん。ガエリオ狙いで引いたら三日月さん出ちゃいました!!ただし運はオルガ、みたいなアレじゃん。いやこのたとえ分かりづれぇな。

 ていうか、この装備、これじゃまるで…。

 

 …ほーん。要は、信濃がもともと()()()()()()()()史実を反映したわけね。使いにくいのにレア艦とか、俺ピーキーすぎやしませんかね…マリカで言えばク〇パの立ち位置。強いんだけど使わない。牧場しようにも資源を食い漁るせいで無理そう、そのくせ建造でしか出ない。うん、俺いやーな奴やなぁ…俺がこれを引き当てた提督なら、「なんだこれ!!」って大笑いして、直後に装備だけもらって倉庫に眠らせるレベルだ…。

 ………。

 ……ん??で、でも、ちょっと、楽しそう…かな…??

 

 

 

 

 んんっ。―――よ、よし。とりあえず俺の性能の話はこれまでにしとこう。正直、だんだんワクワクしてきちまった。やっぱ男はロマンだよなぁ…ロマンにワクワクしちゃうよなぁ…チマチマ追い詰めるよりか、リスキーでも一発ドカンと行きたいよなぁ…。

 

 さて、次の行動であるが…って、もう午後6時過ぎか。道理で外が暗いと思った。変に体をいじられたからかは知らんが、腹も減って来たし、そろそろ飯にするとするかね。

 ということで、レッツゴー、間宮食ど…ぅ………。

 

 

 

 ―――クソ、考えたら、この行動にも裏がありそうだなぁオイ。嫌なゲームだぜほんと…。

 

 

 

 この鎮守府には、飯を食べられそうな場所が3つあるが、一考すると選択肢は4つある。

 

 まずは言わずと知れた「間宮食堂」。

 次にこれもよくある「食事処:鳳翔」。

 そして「明石の店」。要は飯を自腹で買って部屋で食べるってアレだ。

 最後の選択肢は残酷と言えば残酷だが―――「何も食べない」。

 

 よし。いろいろ考えてみよう。

 

 まず「間宮食堂」は、メモによると俺が1周目で選んでいるため、選ぶのは違うだろう―――と言いたいところなんだがなぁ…。先程、検査を受けるうんぬんのくだりで、1周目と別のを選んでいる以上、ここに影響していないとも言い切れないんだよなぁ…クソジジイ、頼むからヒントの1つくらいくれや…。

 まあでも、切れる選択肢が一つある。最後の選択肢は「無い」。

 

 いやパラメータ的に弾薬と燃料をあんだけ食う俺が、食わずに一日過ごすとかできる気がしない。わからなければ、一航戦の2人から一食抜いてみるのを想像してみてくれ。想像したくもないだろう??俺はタイプ:ビーストになった正規空母とか見たくないです。

 つまるところ、一食抜けば俺も同じ未来をたどる可能性が大いにあるのだ。現に1周目で、俺は大和型姉妹と同レベルで食事を貪ってしまった。いやまぁ、姉弟だから当然ではあるんだが…あれでもまだ満腹感がないのは…ポテンシャルが怖い…。

 

 ということで、ハナから上3つに絞られてたわけだが(くだりの必要性は聞くな)、うん、迷うね。どれも捨てがたい。間宮食堂は美味しかったし、鳳翔さんのとこで飲んだくれ友達作ってみたいし、旧ぼっちとしては3番目の選択肢も捨てがたい。対照実験的に、最初の選択肢以外を変えない方向でいってみるかな…いやでもなぁ~!!う~ん???

 

 

 

 ―――悩んだ結果、天の神様に頼ることにしました。

 

 どちらにしようかな天の神様の言うとおり、っと。

 おっと、これ22文字だから絶対最初の選択肢じゃないか。運命は決まっていたということか…。

 

 まあいいや、何はともあれ今度こそ間宮食堂へレッツゴーだ。間宮カレーが俺を呼んでいる!!金ならさっきの身体検査のお礼として大量に貰ってるし、食えるだけ食ってやるぜ!!

 

 

 

 

 

☆★☆★☆

 

 

 

 

 

 ―――ふー、食った食った。満腹満腹。幸せ幸せ。

 ―――。

 ―――うん、幸せ。

 

 ―――でも、なんでだろうな。

 ―――ぼく…()()()()()()()よ。

 

 ………。

 ………なぁ、聞いてくれよ。食堂での俺の顛末。というか、喋らせてくれ。

 

 

 まずな、食堂に入るんだ。その瞬間、艦娘が一斉に俺のことを怪訝そうな眼で見るんだ。これはまあ、いいんだ。前世で慣れてるから。ああ、そりゃそうだよな、ってなる。

 今まで楽しそーに話してた六駆は静かになったし、夕雲型は黙って食事し始めるし、大和型姉妹は手を止めるし…挙句あの賑やかなことで有名な十六駆すら、食堂から静かにフェードアウトって…俺はバーサーカーか人類種の天敵かなんかですかね…言ってて悲しくなってきた。

 

 

 これまではいいんだ、いいんだよ…でもな、いただけないのはその次。

 

 ()()()()()()()()()()()()()なんだって。

 

 

 ―――いやマジで心折れたよ。話しかけたら怯えた目されたんだもん。俺が何かしたの??ってぐらい。いや初対面の奴には普通ビビるだろうけど、そこまで…??俺の顔にタトゥーでもついてたのかな…。

 …後ろから出て来た間宮さんも、いちおう応対はしてくれたけど、すごい笑顔が引きつってたし。癒し担当から思いきし「引かれる」俺っていったい…。

 

 ―――…ここまでアウェーだと、何か作為的なものまで感じるね、はぁ。心当たりがいっぱいあるから何とも言えんけどさ。とりあえず、あのクソジジイ次会ったら絶対殺す。もう2周目にして口癖気味になってるけど、絶対殺す。

 

 

 その後は…なんか、俺の周りの席が綺麗に空くという、()()()()()()っていう意味不明な事態は起こったけど、普通に完食しました。カレー大盛7杯ほど。味は美味しかった。たぶん涙の味が混ざってた。

 

 ああもうチクショウ、いったい何個諦めればいいんだ俺は。

 

 

 …まぁいいや、とりあえず部屋に戻ろう。ここも選択肢かと思ったけど…普通に考えて、俺が外でいきなり野宿始めたりとかしたら、それこそガチの異端児だ。ボッチになると、他の選択肢でのフラグがほぼ立たない。こういうギャルゲーで、ボッチ=バッドエンドルートっていう類のもんは多いからな…酷い話だけどさ。

 

 

 

 ―――それに、今の伊良湖ちゃんの行動…1()()()()()()()()()

 

 

 

 どうやら、あの時30分入室を遅らせたのは、他の艦娘の行動に、少なからず影響を与えているらしい。ということは、食事を食べる場所は別にどこでもいいのか…でも、30分入室を遅らせたのは間違いだったって説もあるな…うわー、分からん!

 「自分の選択がキャラの運命を変える!!」ってギャルゲーあるけどさ…いざ自分がキャラ側になるとつらいもんだな…。しかも俺の場合、どこがいわゆる「ポイント」なのか、1周2周程度じゃさっぱりわからない上に、各ポイントでの選択肢自分で考えださなきゃいけないのか。どこぞのと〇メモよりもタチ悪いじゃんか。

 

 そのうえ女の子(ヒロイン)の好感度が、デフォルトで最底辺スタートとか…誰もやらんぞこんなゲーム…。

 

 

 話を戻そう。

 ―――ということで、俺は今から部屋に戻る。あの行動がもしここまで響いているとしたら、部屋に戻ってから、ないしは部屋に戻る途中で、たぶん1周目と違う何かが起こる。

 もし何も起こらなかったとしても、「1()()()()()()()()()()()()」が具体的に絞り込めて、「この行動をとったら、次はこれが起こる」っていう流れを確認できるから、収穫はある。うん、全部の行動が無駄にならないってのも珍しいなこりゃ。

 加えて結果的に、俺は「30分入室を遅らせた」以外は、全て1周目と同じ行動をとった。

 ―――さて、これがどう転ぶだろうか。

 

 

 そして1日寝てみるとしよう。日ごとにフラグがリセットされるのか、1日目のフラグが2日目以降にも影響を与えるのか。はたまた…先の行動は「大きな間違い」と判断されて、強制的に19日に戻らされるか。それすらも「未知」だ。

 …ああ、信濃(おれ)の生、あまりにも未知が多すぎる。ゲームなら本当にふざけたゲームだ。腹が立つ。自分の境遇を呪いたくなる。女の子とも全く仲良くなれないし。まともに海にも出てないし。しかもまだ2周目なのだ。

 

 

 「本当、どうしてこうなったのだろうな…」

 

 

 いっそ転生なんてしなかったほうがよかったのかもしれない。襲い来る圧倒的な理不尽に、俺はそれすら考え始めていた。

 

 艦娘の営舎に続く、月明りのない暗い並木道を、黙って歩く。

 会話はない。俺の傍に誰もいないのは言わずもがな、周囲の騒ぎ声すら聞こえない。夜戦大好きな皆様の喧騒とか、夕食を楽しむ艦娘たちの話し声すらも。時刻は午後7時半。冬至に近く夜が長くなったとはいえ、駆逐艦すら寝るには早い時間だ。

 それなのに何も聞こえない…のは、やはり自分の知らないところで何かがあるのだろう。興味すら持たれずに、ナチュラルにハブられる俺は天性のボッチなのかもしれない。なんだろう、転生したのに全く救済されてないぞ俺。

 

 特にイベントもなく目的地に到着。営舎前の案内看板をじっと見る。えーと、確か俺の部屋は…営舎3番館の322号室だな。

 ―――…遠いッ!!!!そう、遠いのである。なんとまさかの1番隅。北と西は森に囲まれてるし、庁舎まで500mもあるのだ。大手町駅かよ。しかも322号室は3階で、最も日当たりの悪い北向きの部屋。しかも長い期間空き部屋だったらしく、理由を尋ねたら大淀さんに「…なんでもありません」って目をそらされた。おい事故物件じゃねぇだろうなこの部屋。

 なんだろうねこれ。俺の運0がバンバン出ちゃった結果ですかね。総統閣下もこの待遇なら激怒待ったなしだろう。

 

 

 ―――ただ、そんな軽口すらも、ここを通ると、どんどん消えていく。

 

 

 この辺りまで来ると、いくらかの艦娘とすれ違うのだ。住居のそばとあって、彼女らは思い思いに楽しく会話している。ラフな格好の艦娘も多い。そして当然ながら全員美少女。まさにこの世の天国である。字面通りなら。

 

 だが、彼女らも間宮食堂での艦娘と同様、俺を見ると気まずげに目をそらす、あるいは怪訝な眼で俺を睨むのみだ。そして、揃って口を噤む。快活な彼女らはどこへやら、だ。その異様な雰囲気に、俺は何も問えない。「俺が何かしたのか??」―――そんな言葉すらも、ただ嚥下するほかない。苦々しい唾と一緒に。

 しかも恐ろしいのはこれだけではない。

 

 

 ―――()()()2()()()()()()という、その事実。

 ―――()()()()()()()()()()()()()()()()という、純然たる真実。

 

 

 ―――キツい。精神が擦り減る。

 

 

 おそらく、何周目に入っても、これは堪えるだろう。全然、慣れない。

 ()()()()()()()()()()()のは、いくら前世チビデブの俺でも、相当辛いのだから。

 

 

 ―――ほんまなぁ…今後、俺が宗教を信仰することはないだろうよ…。

 

 

 針の筵だった営舎前の庭園を抜け、3番館にたどり着く。明治・大正時代の趣ある、素敵な建物だ。ただ、後ろが林だからか、暗さと相まって少し物々しい。もし手入れが成されなかったならば、この建物は森に溶けていくだろう、と言えるぐらいだ。

 

 中に入る。瀟洒なロビー。だがそれ以上に特筆すべき何かはない。庭園にはいくらか艦娘がいたが、このロビーには誰もいない、ぐらいか。

 エレベーターに乗る。3階へ向かう。ここまでは最早ルーティンワーク。今の俺にとって、これは1()0()()()の行動。…いやもうね、ほんと。実感的には10日目(1周目最終日の延長線上)なのに、日付が1日目で、艦娘たちの接触も1日目と同じ…って、俺いつ発狂するかなぁ…。

 

 322号室。鍵を開けて入ると、使い込まれた茶色と、毛布の白が基本色の、落ち着いた雰囲気の部屋。たとえるなら、スキー場の老舗豪華ホテルみたいな部屋だ。窓から見える景色は案の定森だけど、それでも森の新鮮な空気が入って来ると考えれば、全く悪くはない。むしろ、前世のボロアパートに比べれば圧倒的にマシだ。

 ―――スキマ風が通ってるのは気のせいだと信じたい。肌寒さ??知らない子ですね…。

 

 もう見慣れた部屋をぐるり見渡し、ベッドにダイブ。重みできしむ音を聞き流し、今日の出来事を回顧する。

 ―――1周目は、この後普通に風呂に入って、1日のことを日記にまとめて、終わった。

 

 うん、何も起こってないじゃんか。あの後1周目と何も変わってないぞ。1周目と変えた行動、この後に何も関わってこないじゃないか。あーあー、一回部屋に入っちゃったし、こりゃ流れを確認して終了って流れだね。ナンマンダブナンマンダブ。

 ―――というフラグを立てておこう。もしかしたら、この後、インターホン鳴らしてくる艦娘がいるかもしれない。「危機は予期しないときにやってくる」の法則だ。アニメだと、だいたい日常パートの次に急展開パートがやってきて、重要人物の誰かが死ぬからな。グワァァァァァ。

 

 

 

 

 

★☆★☆★

 

 

 

 

 

 ―――はい、ワクワクしながら待つこと3時間経過。マジ誰も来ねぇし、マジ誰もいない。平和で静寂そのもの。時刻は午後11時。吞兵衛っぽい艦娘の声が聞こえるぐらいになって来た。

 あれー??おっかしーなー、何か俺、フラグ立て忘れたのかなー??あるぇー??

 

 …諦めて風呂に入った後も何もない。シャワーの音最小限にして、インターホンの音聞いてたのに…テレビもつけずに、正座して絨毯の上待機してたのに…グスン。

 

 ―――だんだん眠くなってきた。どうやら「寝ろ」と脳がお怒りらしい。ふわー。欠伸が零れる。てか艦娘でも眠気ってくるんだな、何だこのテクノロジー。

 いかん、本当に眠い…いろいろ気になるところはあるが、とりあえず今日はもう寝よう。2度目の11月19日、これにて終了です!!おやすみなさーい…。

 

 

 

 

 




【裏ルートへ進むか??】



【1.はい】


【2.いいえ】


【3.そんなことより夜戦だ!!ヒャッハァァァァァァァァァァ!!】
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