転生傍観者(?)~EX佐藤さんの転生者傍観(?)記~ 作:マのつくお兄さん
うぃ~、今日はまだ日曜日です。え? 本編が月曜になってるって? 知らないよそんなの。時間軸は限りなく近いけど全く同一じゃないんだから。
そういうわけで嗣深(つぐみ)ちゃんですよ~。やっほ~。
日曜の昼真っから私は三人と一緒(恵理那ちゃんと悠馬くんとアインだよ!!)にまた公園に来てはやてちゃんの足がどうなったかを確認にきたんだけどね?
今日はね、皆に残念なお知らせがあるの。
……はやてちゃんの足ね、治らなかったんだって。
残念だよね……あれだけ大言壮語してたのに博士のアホー!! って初めて聴いた時は言ってやりたくなったけど、私は我慢したよ!! だって博士が凄い後悔にまみれた顔してるんだもの!! エルザちゃんと無敵破壊ロボくんも必死に慰めてるし。
「ひゃっほ~!! つぐみん見とるか~!! いや、最高やでこの外骨格なんちゃらっちゅう機械の足!!」
そもそも、はやてちゃんは大喜びしてるしね?
「外骨格式装甲機動歩行ロボ、通称無敵介助くん1号なのである……くっ、すまないのである。そのような出来損ないの、無骨でちゃんとした、自分の足とも呼べないような物しか作れないこの我輩を、思う存分に罵るのである。我輩が実はミジンコ以下の生物であったと、思い知ったのである……ッ!!」
「は、博士!! そんなことは無いロボ!! ほら、はやてちゃんだって喜んで元気に跳び回ってるロボ!!」
『そうです博士。例え戦術核の雨が降りかかろうとも絶対に破損せず、装着者に放射線を1マイクロシーベルトすら被爆させず、たとえ200階立てのビルから落下したり崩壊に巻き込まれようが、劣化ウラン弾を叩き込まれようがビクともしないだけの防護服に瞬時に変形し全身に着装できる半永久機関搭載のヒヒイロカネ製外部装着型義足など、世界でも博士しか作ることはできないでしょう』
凄いよね。それは確かに世界でも博士しか作れないと私も思うの。そういうわけで私も博士を良い子良い子しながらはやてちゃんが四回転半ひねり宙返りを6メートルくらい上空にジャンプして決めているのを「かっこいいな~」って思いながら眺めてるよ。
何気にデザインもね、ちゃんと女の子がつけても無骨すぎたりしないようにシャープなデザインで、兵器のジェットノズル部分みたいな足をつけて戦う某魔女さん達の足みたいで、『機械少女ストライク☆はやて』とかが始まっちゃいそうな勢いだよ。私ちょっと見てみたいよソレ。
「バカなことを言うななのである。あのような物、当座の凌ぎに三十分で作った粗製品なのである。レムリアインパクトやG弾の直撃にも耐えられるならまだしも、戦術核程度の物を耐えられるのなぞなんの自慢にもならんのである。
そもそも、我輩があの関西弁娘と約束したのは、生身の足による歩行なのである―ーそれが、こんなその場の誤魔化しにすぎない手段しか取れない時点で、我輩は、またしても約束を破ってしまったのである……」
「「『博士……』」」
「ヒャッホー!! すごい、すっごいでぇコレぇ!! つぐみ~ん!! これ下からやと何の絵に見えとる~?」
博士、すっごいシリアスで格好良いんだけどね、見てあげて、アレ。ほら、はやてちゃんが遂にブースターユニットの扱いに慣れたみたいで空を自由に飛びまわりはじめたよ? タケ○プターが無くても人は自由に空を飛べるんだね~。サーカス飛行みたいなこと始めたよ。演出用のカラースモークがなんだかとっても綺麗だよ?
え~っと、カラースモークで空に描かれたあの絵は、ズバリ、リーンちゃんだね!!
「はいはいは~い!! リーンちゃんだと予想!!」
「正解や!! そんな賢いつぐみんにはゴールデンはやてちゃん人形を進呈や!!」
「わ~い!!」
「博士、私の……私のことはもう、私との約束はもう気にしなくて良いんだロボ」
「エルザ、違うのである。我輩は、エルザとした約束を破ったことだけではないのである。我輩自身が、我輩に課していた絶対の義務を、自身と交わした約束を破ったのである。それを悔いているだけのことなのである……だから、エルザがそのような顔をする必要はないのである」
『博士……しかし――いえ、だからこそ博士。ここで諦めて良いのですか?』
「――ふん。愚問である。諦めるはずがないであろう? 我輩、例え約束を破る事になってしまっても、全力を出さぬ内に諦めたりはしないのである。エルザ、無敵破壊ロボ2号……これより、我輩は修羅の道へと入るのである。アカシックレコードにすら載っていないような、そんな世界の秘密を、世界の理を崩すべく、ただ一人の医者として――本物の、ドクターとして、我輩は医学を究めるのである。ついて、来てくれるであるか?」
「博士、それこそ愚問ロボ!!」
『全くです。普段のふざけている博士ならともかく、そのように覚悟を決めた顔の博士の言葉、我々が聞き遂げないとでも?』
「二人とも……ふっ、苦労をかけるのである」
いや~、なんか三人で盛り上がってるけど、はやてちゃん凄いな~。抱っこして一緒に飛んでくれないかな~。
「はやてちゃ~ん!! 私も乗りたいよ~!! 抱っこして運んで~!!」
「悪いんやけどつぐみん、私の腕力やと抱っこは無理や~!」
「え~、ケチ~!!」
「ほんますまんけど、あ、博士につぐみんの分も作ってもらったらどうや~?」
「なるほど~!!」
なるほどね!! その手があったね!! いいよね~。空を自由に飛ぶとか夢のようだよね。
「博士~、私にも無敵介助ロボくん作って~!!」
「ふっ……すまぬであるな佐藤嗣深。我輩は既に機械工学から足を洗うことを決めたのである。人間を、人間のまま、たとえどんな状態であろうとも、それこそ死んでしまっていても、人間の体をそのまま維持させて完全なる肉体を作り上げるための技術開発にだけ邁進することを我輩、決めたのである――」
「悠馬くん!!」
「1億でどうだ?」
「「『全力で作(るのである)ってきます(ロボ)!!』」」
お金の力って怖いね!!
科学者から医学者に完全転向するっていう話は即破産になったみたいだよ!!
まぁ、博士の能力でそんな一つの技術しか極めないなんて勿体無いもんね。全部を極めてこその世紀の大天才、一万年に一人の天才、狂気の科学者たるドクターだよね!!
「あ、それなら折角だから私もお願いしても良いかしら」
「そうだな。じゃあ俺の分も」
「にゃ~」
「あ~、アインはダメだよ~? 危ないからね~。あ、でも博士なら猫用のもつくってくれるかな」
「……いや、別にラボに戻れば二~三時間程度で四つくらいは作れるであるが……猫サイズはちと大きさと関節の関係から設計に変更が必要であるからして、時間かかるのである。まぁ一時間かかるかかからないかであるが」
「さっすが~!!」
そういうわけで、はやてちゃんの足は治らなかったけど、私達は新たな飛行ユニットを手に入れたのでした!!
う~ん、番組名は『にゃんこ好き少女アザトース☆つぐみ』か、『無敵少年チューニ☆ゆうま』か、『百合少女スノー☆えりな』のどれかかな~。あ、『空飛ぶにゃんこシュバルツ☆あいん』とかもありかもしれない!!
いや~、何気に私、聖骸布のゴスロリドレスと天の鎖もあるし、こんな究極の空飛べちゃう鎧なんてもったら、防御面最強になっちゃうんじゃないかな。魔法や魔術は聖骸布である程度防げるし、無敵介助くんあったら実弾系兵器は全部無効化できるし。
むふぅ、今日も平和で何よりだよ~。
オリジナル版を小説家になろうにて掲載開始。タイトルは
「輪廻転生ラプソディ~双子兄妹のドタバタ騒動記~」
となっております。