転生傍観者(?)~EX佐藤さんの転生者傍観(?)記~ 作:マのつくお兄さん
ヤッホー皆、元気? 私だよ私、そう、佐藤さんこと嗣深(つぐみ)ちゃんですよ~!!
いやー、アレだね。昔といい今といい、私ってば大人気だね! 登場と同時に感想の数が一気に普段の三倍四倍に膨れ上がるんだから!
ハッハッハッ、私をあがめたてまちゅるといいよ!
噛んだよ!
……ハッ、なんか変な電波受信したにゃあ。なんぞ? 女の子になっても私は電波さんなの変わらないのか。
「天ヶ崎くん? 私の嗣深にいつもそうやってベタベタしてるのはどうなのかしらね?」
「あ゛? んだとコラアインツベルン」
「あらぁ? アインツベルンってだぁれ? 私は津軽なんだけど……顔と一緒に脳みそまでふけてるんじゃないのかしら」
「おいコラ……殺すぞ」
「悠馬く~ん? そういう言葉遣い乱暴な人私は嫌いだにゃ~」
「ぐ、す、すまない嗣深……悪かったな、津軽」
「ごめんなさい津軽さん、でしょ?」
「……ご、ごめんなさい、津軽さん」
「……それはそれで、男としてどうなの? 貴方」
今日も今日とて私ラブを公言して憚らない悠馬くんがお昼ごはん中なのに私にべったりでご飯なうなもんで、同席していたレズっ子の恵理那ちゃんがイラッと来たみたいでお叱りを受けています。私は嫌じゃないから別にいいんだけどね? なんかわんこみたいじゃない。ちょっと大きいけど。
「ま~りちゃ~ん。卵焼きくれへんか~」
「あ~、虎次郎くん。いいよ~。はい、あ~ん」
「お~きにな~。あ~ん」
「うぅぅ~……すずかぁ~、また虎次郎がぁ~」
「あぁもう、おいで刹那ちゃん。よしよし」
あと、向こうでは刹那がお弁当作ってきたのに、食べ終わったら別の女子からおかずをもらいに行っている虎次郎くんの姿が!! なんたる外道!!
でもすずかちゃんがちょっと幸せそうなのが不思議だよ。今世だと刹那ちゃんと女の子なのに、すずかちゃんやっぱ惹かれてるみたいだね。なんだろう。遺伝子的に惹かれるようにでも出来てるの? 月村の血?
あ、それはそうとあの卵焼き本当においしそう。私も今度お願いしてみようかな。でもあの子どこのクラスの子だろう。挨拶くらいはしたことあると思うけど、会話したことすらないや。本当交友関係広いなぁ虎次郎くん。
「くっ……虎次郎……来るなら私のところに来なさいよ……」
「アリサちゃん……つ、強く生きようね?」
あ~、こっちはこっちでアリサちゃんが……うむむ。三角関係に発展しないといいけど、アリサちゃんも虎次郎好きなのは変わらないみたいだからなぁ……刹那にもアリサちゃんにも幸せになってほしいし、ここは一つハーレムでも作ればいいんじゃない? 虎次郎くん。
ちゃんとハーレム要員達が納得の上ならハーレムも悪くないと思うよ、私。日本の法律だと一人としか結婚できないけど、管理局入ってからどっかの管理世界で一夫多妻OKな国に戸籍移せば問題ないんじゃないかな!
以上、お友達が修羅場になるくらいなら、ちょっとくらい道徳的にアレでも、平等に幸せになってほしいつぐみんでした。
「大体ねぇ、なんで男のアンタが嗣深の家で寝泊りしてるのかって話よ。変なことしてないでしょうね? 指一本でも触れたら殺すわよ」
「んなことしてねぇよ!!」
あ、そうそう。悠馬くんはご両親いないらしいから私の家で一緒に暮らしてます。今は刹那も来てて、お目付け役のセイバーもやっぱり来てます。騒がしいよ~?
悠馬くんが刹那に色目使ったとかで威嚇するセイバーに、悠馬くんが「俺は嗣深一筋つってんだろうが! 訳わかんねぇこと言ってるとてめぇ殺すぞコラ!」とかね。割と日常茶飯事。
刹那が来たのは昨日だから、日常茶飯事って言い方も変だけどね。
まぁ、悠馬くんも本気で戦ったりしないだろうから、男の子は拳で語るという奴だね! と観戦したりしてたよ。言葉遣いだけは「言葉遣いが悪い! 好感度マイナス5です悠馬くん!」と言って意識して直させたけど。
いやぁ、なんだかね。悠馬くんの相手するのってわんこの躾けしてるみたいで楽しいよ。ただね、ご近所さんとかから「ロリコン中学生」なんてあだ名付けられてちょっとかわいそうだけどね、悠馬くん。
まぁ、本人は「嗣深から理解して好かれてれば、他人にどう思われてようが知ったこっちゃねぇよ」とか顔を赤くして言ってたけど。嬉しいこと言ってくれるよねぇ。思わず屈ませて抱きしめて頭撫で撫でしてあげましたよ? うりうり。
う~ん、今度何か良いことしたら抱きしめて頭撫で撫では決定として、とっても良い事したらほっぺにチュウくらいはしてあげてもいいかもしれない。悠馬くんって口では色々言うくせに初心なのか自分からは触ったりしてこようとしないし、ご褒美ご褒美。
「悠馬くん、今週一杯言葉遣い丁寧に出来たら、週末は一緒のお布団で寝てあげるね?」
「了解ッスよ嗣深さん!! 俺、やり遂げて見せるッスよ!!」
「アンタの丁寧語はなんでそんな不良のパシリみたいなのよ……。あ、不良な上にパシリか」
「あ? コレが丁寧語って奴だろッス」
にゃ~! ヤバイ、~~ッス口調いいかもしんない! 外見とのギャップが可愛すぎる。
「悠馬くん、それ丁寧語じゃないけど、可愛いので許すよ」
「ありがとうございますッス嗣深さん!!」
「……なんか、アンタに張り合ってんのがバカらしくなってきたわ。あ、嗣深。口元にご飯ついてるわよ」
「え? どこ? 右? 左?」
「ふふ、こ~こ」
「うひゃ!?」
おおぅ!? 唇と唇がちょっと当たったですよ!? 舐められてしまったよ!? とってくれるのは嬉しいけど、手で取ってくれればいいじゃない!! ビックリしたよ!! 嫌ではないけどね?
「て、てめ……あ、いや、え~と、恵理那の姉御、いきなりキスだなんてなんてふしだらなッス!!」
「姉御!? アンタの丁寧語の基準どうなってんの!?」
あ~、今日も平和だね~。