転生傍観者(?)~EX佐藤さんの転生者傍観(?)記~ 作:マのつくお兄さん
戦艦アースラはとってもSFチックでした!!
ユーノくんはでっかかったのでした!!
セイバーは危険らしかったのでした!!
という感じのことが明らかになったとお伝えしますのはどうも皆大好き嗣深(つぐみ)ちゃんです。別に私は好かれてなくても私は貴方達のこと好きだから覚悟しておくように!!
え~っとねぇ、リンディさんがお抹茶に砂糖入れるのをなのはちゃんと恵理那ちゃんがギョっとした顔で見てたけどねぇ、抹茶なら砂糖は割と合うのだよ、というのを証明するために、ちょっと悠馬くんに牛乳を買ってきてもらって、抹茶オレにしてリンディさんにあげたら良い子良い子されました。やっほい。
クロノくんはね、キスしたからか何かあんまりこっちを見ようとしなくてね、たまにチラッとこっちを見た時に私と視線が合うと慌てて目を逸らして顔を赤くしてました。
もうね、可愛いよね、反応が。私も思わず顔を赤くしてその度に俯いちゃったよ。悠馬くんと恵理那ちゃんがどす黒いオーラを纏って「クロノコロス」を連呼してたけど、知ったこっちゃないよ。
とはいえ、流石に私とキスしたくらいで殺すなんて可哀想すぎるし、しかもクロノくんからしたんじゃなくて私からしたんだからむしろクロノくんは被害者だよね?
なんかちょっと調子乗ってキスしちゃったけど、私みたいなモブなんかにキスされたのはむしろ嫌だったんじゃないだろうか。
だからむしろ二連続で罰ゲーム受けた訳で、殺すなんて言っちゃダメって言ったら、悠馬くんと恵理那ちゃんがやたら私を甘やかし始めました。なんだろう。何か二人の琴線に触れるような台詞だったのかな、今の。
で、なんだかね、クロノくんが頑張ってたユーノくんに無謀だとか言い出すから刹那ちゃんが怒ったの。でもちょっと挑発的だったからか(あ、挑発的ってえっちな意味じゃないよ!! 怒らせるような言い方ってことだからね!!)、クロノくんも喰ってかかってね、刹那ちゃんを守るように割って入った虎次郎くんとあわや武力衝突という感じになったんだけど、ここは私も刹那ちゃんだけを悪者にしないで言い出すべき、とやる気を出したわけですよ!!
「人が他人のために頑張っていたのを内実をろくに知りもしないくせに無謀だなんて言い方は酷いと思います!! でも刹那ちゃんもせっかく事件解決に来てくれたおまわりさんに言う台詞じゃないよ!! クロノくん達だって急いで来たんだよ!! 全然間に合ってないけど!!」
『流石は奥様。擁護かと思いきや地味に責めるその手腕、この無敵破壊ロボ感服いたしました』
「おいおいドラム缶「無敵破壊ロボなのでもがっ――」奥様だなんて……へへっ、わかってんじゃねぇか」
「あらあら、何を仰っておられるのかしら天ヶ崎くん? 佐藤姓と縁もゆかりも無い苗字の天ヶ崎くん?」
「あ゛? 津軽なんて苗字も佐藤と関係ねぇじゃねぇか」
「残念だったわね……佐藤と津軽は、東北地方に縁のある苗字同士よッ!! つまり嗣深の旦那様は私なのよ!!」
「なんだと!?」
なんか私がせっかく頑張ってシリアス展開に混ざろうとしたのに、三人のせいで全部台無しでした。全くもう。流石にこの私も怒っちゃうよ? あ、でも無敵破壊ロボくんは許してあげようと思うよ。可愛いから。あとエルザちゃんは博士の口を塞いだまま静かに無言でヘッドロックはまずいと思うな。白眼剥いてるよ?
え? なんで破壊ロボくんや博士達がいるのかって? だってあの場に居合わせた訳だし、破壊ロボくんの中にジュエルシード入りっぱなしだし、話し合いに参加しない訳にはいかないじゃない?
結局、暴れないみたいだし、自我を持っちゃってるからとりあえずはそのまま保留ということになったけど。
まぁ、その話し合いの時も何故か空気を読んでいるつもりらしいエルザちゃんの無言の無音攻撃によって博士は一回もろくに喋れてないし、破壊ロボくんは破壊ロボくんで両手のドリルについてるくぼみ部分を上手くつかってお茶を啜ってまったりしてるんだけど。主に私が説得しました。いぇい。褒めて褒めて~。
しかし破壊ロボくんの装甲の一部が突然パカって開くようになってお茶をちょっとずつ流し込んで飲み始めた時はビックリしたよ。地道に自己進化遂げてきちゃってるよ破壊ロボくん。進化が早すぎるよ。そのうち変形合体ロボとかになりかねないよ。
まぁそんな感じで、結局なんだかよくわかんないまんまアースラから私達は帰ってきました。
なのはちゃんとユーノくんは真面目な顔して、なんだか良い雰囲気出しながら一緒に帰って行ったよ。
博士とエルザちゃんは帰っちゃったけど(というか、アースラで常に気絶を強いられていた博士はエルザちゃんに足を持って引き摺られていったよ。カワイソスだね。ギャグ補正あるんだろうから止めないけど)で、虎次郎くんと恵理那ちゃんも含めて我が家の皆で私のお家まで行って、虎次郎くんとはバイバイしたんだけど、恵理那ちゃんがなんとも泣ける話を展開し始めたのです。
「ねぇ、嗣深……私ね、実は帰る家が無くなっちゃったの……」
「えぇ!? どうして!? なんで!?」
「実はね……(貴方への愛の)炎が燃え上がってしまって、(暗示魔法を使ったから)パパとママがおかしくなっちゃって……私のことを(暗示のせいで)分からなくなるくらいに錯乱しちゃって、私の帰るお家がね……グスッ」
「な、なんてことなの恵理那ちゃん……昨日そんな火事があったなんて聴いた覚えが無いし学校でも先生全く触れてなかった気がするけど、そんなことがあったなんて!!」
なんだかカッコ付きの台詞だった気がするけど、私は仲良しのお友達の言うことは信じちゃうよ!!
「だからね……こんなこと言うのは差し出がましいとは思うんだけど……」
「任せて!! 私のお家に泊まればいいよ!! ね!! 刹那ちゃん、悠馬くん、セイバー!!」
「え? あぁ、別にいいんじゃないかい……今更この家の変人度が上がったところで僕にはもう関係ないし……」
「某も別に構いませぬぞ。我が主にさえ手を出さなければ」
「いや、まてやオイ、どう考えてもそいつの演技だろ、嘘泣きだろ。最近そんな大規模な火事があったなんて聴いたことねぇぞ」
「そんな!! 友達のいう事を信じられないなんて悠馬くんそんな子だったの!? 信じられない!!」
「けども、うん、しかたねぇと思うぜ嗣深!! そんな哀れな女を放っておくのも男がすたるしな!! ハハハ、嗣深の好きにしてやりな!!」
「流石は悠馬くんだね!! 大好きだよ!!」
「っしゃあ!!」
いや、本当は恵理那ちゃんの見え透いた嘘だってことくらい私だって分かってるけど、別にお家に泊まるくらい私構わないしね。もう三人もいるんだし。悠馬くんなんか家賃入れてくれてるから余計に家計に余裕あるし。
あ、家賃って言っても月一万円だけだよ? なんか一億や十億、なんなら一兆くらいは即金で払うぞとか言ってきたけど、そんなにお金もらっても私困るよ。別に欲しいものなんて大して無いし。
前はパソコン欲しかったけど今は刹那ちゃんも悠馬くんもセイバーもいるから遊び相手には不自由してないし。携帯あればインターネット自体は出来るし。
でもまぁ、もらえるなら貰っておいた方がお互い後腐れ無いし良いかなって思って月一万円だけ受け取ることにしたのです。
「そんな謙虚なところも素敵だぞ嗣深……」
とか言ってたけど、別にそういう訳じゃないんだけどね。
あ、でも一兆とか抱え込んだままだと日本の経済にも影響しちゃうだろうから、適度に使ってねってお願いしておいたよ。えらいでしょ?
そう言った次の日に、一つ数千万円とかする指輪とか腕時計とか、数百万するブランドバッグとか買ってきた時は唖然としたけど。私あんまりそういうの興味無いから、
「悠馬くんが私に着て欲しいって思える服とかをお誕生日にこっそり買ってきてくれるとか、一緒にお出かけした時にお菓子買ってくれたりとか、そっちのほうが嬉しいよ?」
って言ったら「俺が間違ってた、嗣深がそんな女じゃないことは考えてみればすぐ分かることだったのに――ッ!!」とか言って悔し涙を流していたから抱きしめて頭ぽんぽんしてあげました。あの時以来露骨な高級プレゼントはもらってないです。
っていうか、あの時くれた奴も全部院長さんが良心的な孤児院とかに寄付してもらいました。
私も元孤児として院長さんが資金繰りに悩んでいるの見てたからにゃ~。国からの援助だけじゃ育ち盛りの子供数十人預かるのキツいもんね。
そういう訳で、恵理那ちゃんも我が家の家族入りしました。一緒にお風呂入ったり、一緒のお布団で抱きしめあいながら寝たりして、とってもいい感じです。人と一緒に寝ると幸せな気分になるよねぇ。
……でもやたらキスをせがんできたり、頬を紅潮させて鼻息荒く人の胸やら耳を撫で回したり舐めたりしてくるのだけは勘弁してほしいです。キスくらいは同性だし別にいいんだけど、あんまりそういうことされるとちょっと変な気分になります。
まだ初潮すら来てないんだから勘弁して欲しいよね、全く。
ふぅ、なにはともあれ、今日も平和だなぁ。