転生傍観者(?)~EX佐藤さんの転生者傍観(?)記~ 作:マのつくお兄さん
やほ~、皆元気? 私だよ私!! あざといことで有名な、アザトース嗣深(つぐみ)だよ!!
なんか本編でクトゥルフイベントなうらしいので私も便乗してみました!! でもアザトースってなんの神様だっけ? やっぱりあざといの? 小悪魔系美少女とか? もしくは格好付けるんだけど、失敗した時にあざといくらいぶりっこしちゃうにゃんこさんとか?
うん、そういうにゃんこさんちょっと見たいね!! まぁアインの方が数千倍可愛いけど!!
ところで今また何か電波受信して発言してた気がしたよ! 私ってば電波ちゃんだね!
まぁ脳内でしか叫んでないからオールオッケーだよね!
なにはともあれ、アインだよ、アイン!
「にゃ~」
「にゃんにゃん♪」
「にゃ~♪」
く~、可愛いねアイン!!
「まさか……まさか猫の手をリアルでやりながらにゃんにゃん言う子に出会えるとは……流石は嗣深だぜ……」
「ふん、甘いわね悠馬。アレの真の可愛さは、そこじゃないわ。あのキラキラした目とちょっと恥ずかしいと思いながらもやっちゃって顔を赤くしちゃう嗣深の天然な割に恥ずかしがり屋なところよ!!」
「ハッー―ッ!? た、確かにその通りだな……クッ、俺もまだまだってことか……」
「嗣深のあの可愛いポーズに騙されてしまうのも、男なら仕方ないわ。でもね、あのポーズを平気でやっちゃう女なんてザラにいるわ。しかし、その中でも嗣深のやったあのポーズから生み出された表情こそが、彼女の真の可愛さは現しているの。それを、忘れちゃいけないわ」
「あぁ……ふふっ、すまねぇな」
「なぁに、私たち、同志でしょ?」
なんか熱く語り合いながら後ろでガッチリ握手してるけど、君達ちょっと危ない人にしか見えないよ~? あと最近私全く触れてなかったけど、悠馬くんは外見が完全に中学生で顔は大学生くらいだから、まだロリの香りがする恵理那ちゃんと頬を染めながら握手する姿はなんだか犯罪の香りがするよ~?
まぁ、それ言ったら私とギュってしてるときの方が犯罪に見えるだろうけどね!! 身長110cm台は伊達じゃないよ!!
「ん? あれ、なんやつぐみんやないか。やっほ~。今日は三人でおでかけなんか~?」
「あ、はやてちゃんやっほ~い。今日も図書館~?」
「せや。とは言うても、図書館にある面白そうな本は粗方読んだから読みたいのもさほど無いんやけどな。おかげで新刊入るまでは暇なもんや。あんまグロホラーとかは読みたないし。足が動けば暇つぶしに運動でもできるん――って、まぁ言うても仕方ないんやけど」
お~、そんな寂しそうな顔で言ってはダメだよはやてちゃん。折角の美少女っぷりが……いや、これはこれで薄幸の美少女って感じで良いけどね!! 基本的に美少女ってどんな状態でも似合うっていうか、可愛いね!! ずるいよね!!
「困っちゃうね~……お金でどうにかなる問題なら悠馬くんがいるんだけど……」
「そうだな……」
「え、いや、天ヶ崎くんあっさりそこ認めるん!? 財布に使われとんのやけど!?」
「いや、俺の物は嗣深の物。嗣深の愛らしさは俺の物だからな」
「意味がわからへん!?」
「ちょっと、私達の物、でしょ?」
「おっと、悪い悪い」
「あかん! この二人末期や!?」
あ、そうそう、今更だけど、昨日は私がわんわんパラダイスに行ったせいで二人が寂しかったそうなので、今日は三人でお出かけなうだったのですよ。そして現在、あの破壊ロボくんと出会った公園です。
私の右手を悠馬くんが握って、左手を恵理那ちゃんが握るという、完全にお父さんとお母さんに連れられているお子様スタイル!!
でも二人と手を繋いでると安心できるから全然オッケーだよ~。例え今この瞬間に不良学生やヤクザ屋さん数百人に囲まれても、二人は片手でろくに動かないまま殲滅できるレベルの戦闘能力持ちだからね~。下手したら片手と言わず指一本でもいけるかもね~。
「話は、聴いていたのであ~~~っる!!」
「ロボー!!」
「こ、この声は!!」
まさか、かの有名なあのお方では!!
振り返る私!! するとそこにはいつぞやフェイトちゃんが乗っていた謎のオブジェの上でポーズを決める世紀の大天才マッドサイエンティストのドクターハーバートさんの姿と、その近くをホバリングしながら浮いている無敵破壊ロボくん2号、そしてその上にはエルザちゃんが!!
そして今、我らが博士は地上へと降り立とうと、華麗なる三回転捻りを加えたバック宙でその場を跳んだ!!
「とぉうっ!!」
「あ、博士。博士の着地予想地点に犬のうんこ発見ロボ」
「のぉぉぉぉぉぉう!?」
あ、無理に避けようとしたせいで頭からいった。わんこの糞には当たらなかったみたいで良かったね博士!! 割とギャグ補正なかったら明らかに死んでる角度から落ちてるから、ギャグ補正ある人だからこそ良かったねって言えることだけど!!
「ぐぬぅ……い、痛いのである……」
『ドンマイです博士』
「うむ……」
あ、無敵破壊ロボくんは普通に降りてきた。
っていうか、凄いね~。また進化したんだね~。これで足を切り落とされても安心だね!!
「久しぶり博士!! エルザちゃん!! 無敵破壊ロボ2号くん!!」
「うむ。久しぶりなのである嗣深」
「久しぶりロボ~」
『愛しのSweetHoney、息災でしたか?』
「おいコラ、ドラム缶」
「ちょっとあっちでお話があるんだけど」
『断固拒否します。レズと厨二病に興味はありません』
「「あ゛ぁ゛ん!?」」
こらこら、喧嘩はいけませんですよ~?
「え~っと……なんや? このお二人さんと、え~っと、そっちのはなんや?」
「無敵破壊ロボ2号くんだよ!! ドリルとミサイルとガトリングガンを標準装備だよ!!」
『現在はそこに、フロート機能、耐水耐火耐熱耐衝撃性能が発現し、小出力ではありますが収束魔力砲及びアイスクリーム製造機能がついております』
「すっげ~!! 無敵破壊ロボくんすっげ~!!」
「色々とツッコミどころ満載でおもろいなこのえ~っと、無敵破壊ロボくん!!」
おぉ、流石ははやてちゃん!! 君には彼の凄さが分かるのだね!!
「フゥウウウーーーハァッハッハッハッ!! 当たり前田のクラッカーなのでああああぁぁっる!! 何せこの無敵破壊ロボ2号はこの狂気の大天才科学者、ドクタアァァァァハアァァ「破壊ロボやるロボ」『お任せを』ギャース!?」
あ~、折角博士の長ったらしい台詞聞けるかと思ったのに、またエルザちゃんが止めちゃった。まぁいいけどね!!
「破壊ロボが勝手に自己進化した結果ロボ。現在原因を解明して、今後の破壊ロボ製作に活かす方向を考えているから、3号の開発もストップしてるロボ」
「そうなんだ~」
「ロボットなのに勝手に進化するとか凄いやんか~」
『お褒めに預かり光栄至極です』
「ドラム缶の中にセメント詰め込んで海に捨ててくるか?」
「どうかしたら、耐水性あるっていうし……自力で上がられたら厄介ね」
後ろの二人~? 聴こえてるからね~? 破壊ロボくん壊しちゃダメだよ?
「で、なんで博士今日はいきなり出てきたの?」
「あぁ、その件であるが、そこな車椅子の薄幸美少女(笑)の足をどうにかすれば金がもらえると聴いたので来てみたのである」
「ちょ、かっこ笑いってなんや!? っていうか、え、治せるん!?」
「正確には、電気信号が正しく脚に伝わるようにするか、脚自体がダメなら代替用の生体パーツと取り替えるかであるな。まぁどちらにしても、成功率は120%オーバーで、元の身体よりも健康になるのは間違いないのである」
「博士すっごおおぉぉぉい!!」
「博士は伊達にドクター名乗ってないロボ」
「ちょ、え、ほんま? いや、せやかて病院でもそないなこと一回も言われて……え? ほんまなん?」
「我輩、嘘はつかんのである。たまに本当のこと言わない時もあるのではあるが、今回はマジもマジなのである。というか、そもそも死体を生き返らせたりアンドロイド作るのに比べたら、人間の四肢の一つや三つ、どこぞの人形師とやらが作る物よりも精巧かつ高性能を約束するのである。で、報酬は如何ほどであるか?」
「へ? あ、いや、報酬っちゅうても私お金なんて……」
「悠馬くん。十億円とかイケる?」
「はした金だな」
「じゃあ十億円で!!」
「ろ、ロボ?」
「――うぬん? え~っと、我輩の聞き間違えであるか? 十円では流石に材料費にすらならんのであるぞ? あぁいや、十万円であるか? まぁ、まぁその額でも作れなくは無いのであるが――「十億円だよ?」――マジであるか?」
「「マジマジ」」
「ひゃっほおおぉぉぉ!! エルザ!! 明日からエルザの学費ちゃんと滞納分返せるであるぞ!? ご飯も朝昼晩と食べれる上、エルザもクラスメイトや先生達から微妙な目で見られなくて済むのである!!」
「ロボ~!! 良かったロボ!! これで春香ちゃんに『あら、いたの? ごめんね、私貧乏人の匂いとゴミの匂いって区別つかないから蹴り飛ばしちゃったわ』とか言われなくて済むロボぉぉ!!」
「エルザちゃん学校でそんな扱いだったの!?」
どんだけ学級崩壊してるのその学校!! 私もちょっとビックリだよ!!
「ほらよ、十億だ」
無造作にそう言って、アタッシュケースをドサドサっと何も無い空間から地面に落とす悠馬くん。
おぉ、かっこいいよ! でもお金をぞんざいに扱っちゃダメだよ! あと一般人の目の前でゲートオブバビロン使うのは、あぁでもはやてちゃんだから良いか。
そんなことを思っている間に、博士とエルザちゃんが一番手近にあったアタッシュケースを開いて、お札を手にして震えてるよ!
「おぉぉぉ……おぉぉ……エルザ……これ、夢ではないのであるな?」
「博士……エルザちょっと涙で前が見えないからわからないロボ……」
『博士、エルザお嬢様、現実です。これは、現実なのです。我々は……遂に、遂に自由を勝ち取ったのです……ッ!!』
「え、えぇぇぇぇ……っと、な、なんなんや? ちょ、ちょっと超展開すぎて当事者のはずの私がついていけへんのやけど……え、えっと? ちゅうか、こ、このケースの中の札束の山、ほんまに十億円もあるんか? え、これほんまなん? っていうか、え、私の足本当になおるん?」
「うむ。まぁ流石に今日中には無理であるが、今日脚の様子を詳しく見せてもらってデータをとってから、機械を埋め込むか生体パーツ取替えかの選択次第であるが……まぁどっちにしろ明日中には出来るのである」
「「「早ッ!?」」」
人間の脚ってそんな早くスペア作れるものなの!?
でも? でもでもでも~?
「流石は博士だね!! 現代科学技術とか医療技術とか超越したその頭脳、そこに痺れる憧れる~!!」
「ヌゥアァ~ッハッハッハッ!! もっと、もっと褒めたたえるのであああぁる!!」
「博士素敵ロボ~!!」
『博士、貴方はやれば出来る人だと信じていました!!』
きゃ~!! 皆で博士を胴上げだ~!!
「――いろいろ、ツッコミたいけど、きっとツッコミ入れるのは無粋なんでしょうね」
「津軽、嗣深のボケは愛でるもんだ。ツッコミを入れるもんじゃねぇ……」
う~ん。なんてこっただね!! A's前にはやてちゃんの脚が治っちゃうなんて!!
その日、博士一行ははやてちゃんの家に泊まることになりました。
よかったね~はやてちゃん!!
いや~、今日も平和でよかったにゃ~。
「にゃ~」
あ、アイン空気読んでずっと黙ってたんだね。ごめんね~? わすれてないからね? ちゃんと後ろをとっことっこ歩いてついて来てくれてたの知ってたからね?
「にゃ!」
もう、可愛いやつめ!! うりうり!!