私/俺のヒーローアカデミア   作:真暇 日間

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USJ編書き終わっちゃったので投稿します。次は体育祭編が終わったら。


わたおれヒロアカ11

 

 どうも私は最近あまり運がよくないらしい。いつも通りに走って学校に向かっていたら途中で連続強盗殺人犯の僧帽ヘッドギアに人質に取られたので指の爪を毟り取って引き剥がしたところで小指を掴んで捻じ伏せたら個性は使っちゃいけないとか言われて使ってないと事実を言ってるのに本当だと思ってもらえず時間を取られ、通勤中のオールマイトに証言してもらって何とか抜け出せたと思ったら轢き逃げに遭ったり、コスチュームに慣らすために着たままちょっと運動してみたらどうも気の通りと言うか馴染みにくいと言う事がわかってこれだと普通の服の方が頑丈な気がするようになっちゃったり、まあ色々あった。と言ってもコスチュームは多分暫く着てれば気に馴染むようになると思うけどね。そう言う物だし。

 

 そんな面倒な事は置いておくとして、今日の午後の授業は人命救助訓練らしい。と言う事はあのUSJに行くことになるんだね。

 でも、どうして雄英の施設にはUSJやらTDLと言ったなんともまずそうな名前が付けられているんだろうか。と言うか、これ本当に大丈夫なの? 駄目すぎる気がする。

 そして移動はバス。遠いとか言っているけれど、実際のところそうでもない。普通に走っても五分で着くし、距離にしても家から雄英までよりもずっと近い。

 

「そんな訳でウォーミングアップも兼ねて走っていきたいんですけどいいですか?」

「着いて……ああ、いや、そうだな。アップついでで行けるならそっちのが効率的か」

「ありがとうございます」

 

 実際にはアップにかかる時間も運動量も大して無いんだけどね。だってアップしないとまともに動けないって言うのは緊急時には致命的だし。

 だから本当は必要無いけれど、無いよりはあった方が良いのは間違いないから走って行く。道についてはバスに付いて行くから大丈夫。

 

「……本当に走って追っかけてるよ」

「できるもんなんだねぇ……増強系の個性ってのはシンプルに強いねぇ」

 

 あれ、私って一回でもみんなの前で個性使ったっけ? 身体測定の時には隠れてやってたはずだし、見られてはないと思うんだけどな? それとも、身体能力を上げたのを増強系だと思っているのか。実際その辺りは増強系と言えないこともないんだけれど、私の個性の根本は常時発動型の経験値(エネルギー)蓄積と経験値(エネルギー)を使った身体の開発なんだよね。まあ増強系で間違いじゃないかな? 言わないけど。

 まあそのあたりのは勘違いさせておいた方が都合がいいから何も言わないでおくとして、丁度いいから移動中にいろいろ調べ物をしておく。クラスメイトの事はこの数日で鑑定解析をしておいたけれど、この辺りの年代だと三日前の記録と今の記録でかなりの差異ができていたりするからまたちゃんと記録しとこう。

 秘密倉庫からノートとペンを出して、クラスメイトに鑑定解析を掛けながらノートに書き込んでいく。まあ、あまり大きな事件も無ければ大きな出来事もなかったからそこまで変わってはいないみたいだけれど、それでも一応ね。

 ……ノートの量が多くなってきたし、今度新調しようかな。雄英に入ってから直接鑑定解析することが増えて、情報量も一気に増えたからノートの消費量が凄いことになってるんだよね。電子系の奴でもいいんだけど、電気系の個性持ちが相手だと壊れちゃうことがあるからできるだけアナログな方が良いんだよね。

 それに、態々書いてはいるけれど実は書いた内容は全部覚えてる。『知識』の項目がかなり高いからこそできることだけれど、やっぱり便利。でも一応記録すると言う形でよりしっかり覚えられるように意識付けしている所もあるから、できるだけ記録はしておきたいんだよね。

 

 あ、それと、オールマイトがワン・フォー・オールを渡した相手を見付けることができた。

 名前は通形ミリオ。元々持っていた個性は『透過』。ありとあらゆる物質をすり抜けることができる個性で、慣れないうちは非常に使い勝手が悪い個性。何しろ透過している間は空気も光も透過するのだから、何も感知できないままただひたすらに地中を落ちて行くだけとなる。

 だけど、そうなるとおかしいところがいくつもある。光も何もかもをすり抜けるのだったら、透過している間は姿が一切見えなくなるはずなのだ。光と言うのは物に当たって屈折か反射、あるいは吸収されるためにそこに何かがあると言うのがわかる。その光の全てが全く何の影響を与えず影響を受けずにすり抜けるんだとしたら、当然姿は見えなくなるはずだって言うのに何でか普通に見える。それは去年の雄英体育祭でテレビに出ていたからわかる事だけれど、では何が見えているのか。見えていると言う事は間違いなく可視光線であるはずなのだけれど、可視光線なんて完璧に光。すり抜けている筈なのになぜか見える。それどころか話せば普通に聞こえる。どう考えてもおかしい。

 つまり、光も空気もすり抜けていると言っていながらも実は何らかの形で影響できるものが存在していると言う事であり、そして最低限光にそう言う物があると言う事がわかっている以上は私は恐らく透過している最中の通形ミリオ先輩を殴り飛ばせる。多分。

 ついでに、透過している間は落ち続けることから重力子の影響は受けているようなので、私の『(握力によって重力崩壊と同じ現象を起こすことによってマイクロブラックホールを手の中に作り出してその引力で)物を引き寄せる』技を使えば多分普通に攻略できる。あと、透過している状態でも重力子に影響を受けるってことがわかっているなら重力子を掴めるようになれば多分掴める。要練習。

 問題は、オールマイトのあの力がそのまま彼に行っていると言う所。流石に彼の個性を使って腹筋をすり抜けて心臓やら内臓やらに直接拳を叩きこまれたら死んじゃうかもしれない。防御力をもっと上げないと。そのためにはまた色々やっていかないといけないんだけど、実の所防御力とか身体の頑丈さは今までもかなり気を使って強化してきた項目だ。これ以上上げるとすると個性自体のレベルを上げなくちゃいけない……まあ、使いまくってたから個性自体に入る微量の経験値が積もりに積もってもうすぐ個性レベルが上がるし、それまでは今まで通りにひたすら頑張って他の項目に経験値を振っていこうと思う。具体的には『対個性』の項目かな。

 『対個性(これ)』、もっと上げるといい感じのになりそうな気がするんだよね。今のところは『物理事象を介す事無く直接私に作用する個性を常に無効化する』って感じだけれど、上手くいけば個性で起きた物理事象もなんとかなるようになるかもしれない。流石に身体能力強化で力を上げて岩をぶん投げてくるとかそう言うのは無理だろうけど。

 

 ……あ、着いた。

 

 

 

 

 

「…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………」ブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツブツ

 

 デクが怖ぇ。バスを走って追いかけながらどこからともなくノートとペンを取り出したと思ったらいきなり凄まじい勢いで書き込み始めた。しかもなんかぶつぶつと呟きながらで内容を聞いてみるとなんか俺らの事を書き込んでいるようだった。

 昔から色々と変な事を知っていると思っていたが、どうやらいろいろと調べていたから知っているらしい。そう言う個性でも持ってんのかと思うが、どんな個性だったらこんなことができるんだろうな。

 身体能力の強化。これはまず間違いなく個性によって出た物だ。流石にただの人間が鍛えただけであんなことができるとは俺も思ってない。

 胸の谷間に色々仕込んでおけること。前に見たが明らかに体積がおかしいものまで仕込んでいたから、あれもまず間違いなく個性だろう。

 情報収集能力。これも恐らく個性によるものだ。どうやってるのかは知らないが、いつでもどこでも見ることができるか、あるいは誰かの思考か記憶を読むものか、そう言った物だろう。

 その他にも空気を蹴って飛んだり、空間を握り潰してブラックホールを作ったり、気功波とか言うの出したり、色々やってるのを見たことがある。

 

 これが全部できる個性を考えると、非常に限られる。

 なんでもできる個性。考えたことが現実になる個性。個性を作る個性。個性を増やす個性。そのくらいだろう。

 怪しいのは個性を作る個性か、個性を増やす個性のどちらか。なんでもできるんだったら練習とか必要ないだろうし、考えたことが現実になるんだったらそれこそ練習とか鍛錬とか一切必要ない。だから、努力が必ず実を結ぶ個性とかが怪しいと思っている。

 

 ま、デクには言わないし、誰にも言う気は無いけどな。デクは俺がこのくらいまで考えてるってことくらい知ってそうだし。

 

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